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第9話 新生活の始まり
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誓いを立てたはいいものの、俺たちはすぐに現実的な問題に直面した。
「さて、と」
俺は改めて、自分たちの城となるべき教会を見渡した。そして、思わずため息が漏れる。
壁には亀裂が走り、窓ガラスは割れたまま。床には分厚い埃が積もり、歩くだけでカビ臭い匂いが鼻をつく。吹き込む隙間風がやけに冷たく、ここに寝泊まりすれば病気になるのは目に見えていた。神聖な場所というよりは、魔物の巣と言われた方がしっくりくる有様だ。
「まずは、この家を何とかしないとな」
「家……」
俺の言葉を、セレスティアが小さく繰り返した。その頬が、ほんのりと赤く染まっている。彼女にとって、ここはずっと孤独に耐えるための檻のような場所だったのだろう。それが今、『家』という温かい響きを持ったことに、何か感じるものがあったのかもしれない。
「あの、リアム様。わたしの聖魔法には、浄化の力があります。この教会の汚れや淀んだ空気を払うことなら、できるのですが……」
セレスティアがおずおずと切り出した。だが、その表情はすぐに曇る。
「ですが、わたしの魔法は……浄化した対象の『穢れ』を、代償として引き受けてしまうのです。この教会には、長年の放棄によって溜まった澱みや、人々の負の感情が染み付いています。それを浄化すれば、わたしはまた……」
彼女はそこまで言うと、苦しそうに言葉を呑んだ。またあの苦痛に苛まれることになる。そう言いたいのだろう。だから彼女は、自分の住処であるこの場所すら、完全に浄化することができずにいたのだ。
俺はそんな彼女の不安を打ち消すように、にっと笑って見せた。
「そのための俺だろう?」
俺はセレスティアの前に立ち、彼女の右手をそっと取った。彼女の肩が小さく跳ねる。
「君が魔法を使う時に発生する『代償』は、俺が全部引き受ける。君は何も心配せず、思う存分、力を使えばいい」
「で、でも……こんなに広範囲の穢れを全て引き受けたら、リアム様のお身体にどんな負担がかかるか……」
「大丈夫だと言っただろう?」
俺は彼女の手を、安心させるように優しく握りしめた。その温かさが、彼女に伝わったのだろうか。セレスティアはまだ不安げな表情を浮かべながらも、こくりと小さく頷いた。
「……分かりました。リアム様を、信じます」
彼女は意を決したように目を閉じ、すうっと息を吸い込んだ。俺と繋がれていない方の手を、胸の前で静かに組む。その姿は、まさに聖女と呼ぶにふさわしい神々しさを湛えていた。
「――おお、聖なる光よ。我らが父の御名において命じます。この地に満ちる全ての穢れを払い、あるべき清浄な姿へと還したまえ」
セレスティアの唇から、澄んだ祈りの言葉が紡がれる。すると、彼女の身体から柔らかな光が溢れ出した。光は瞬く間に教会全体へと広がり、まるで意志を持っているかのように、隅々まで満たしていく。
光が触れた場所から、奇跡が起きていった。
長年の埃は光に溶けるように消え去り、くすんでいた石の壁や床は、まるで磨き上げられたように本来の輝きを取り戻す。蜘蛛の巣が張っていた天井は高く、そこに描かれていたであろう色褪せたフレスコ画が、鮮やかな色彩と共に蘇った。
ガタガタと音を立てていた長椅子は元の位置に静かに収まり、割れていたステンドグラスの破片はひとりでに集まって、寸分の狂いもなく元の窓にはまり込んでいく。祭壇の燭台には、真新しい蝋燭が灯っていた。
そして、俺は感じていた。
教会に溜まっていた澱み、穢れ。負のエネルギーの塊が、光によって浄化される過程で、黒い霧のような奔流となってセレスティアの身体へと吸い寄せられていくのを。
だが、その黒い霧が彼女の身体に届くことはない。
繋いだ俺の手を通して、その全てが俺の身体へと流れ込んでくる。それは、先ほど彼女の呪いを引き受けた時よりも、遥かに膨大な量の負のエネルギーだった。身体の内側から冷水を浴びせられるような、悪寒にも似た感覚。
しかし、それだけだ。俺の体内で、【代償転嫁】のスキルが即座にそれを無害な魔力へと変換していく。悪寒はすぐに心地よい温かさに変わり、むしろ力が漲ってくるような感覚さえあった。
セレスティアは、目を見開いてその光景を見ていた。自分の身体に一切の負担がないこと。それどころか、魔法を使えば使うほど、隣に立つ男から温かい魔力が供給され、力が満ちてくるような不思議な感覚に陥っていた。
「すごい……。こんなの、初めて……」
彼女は驚きと喜びに声を震わせた。呪いの枷から解き放たれた彼女の聖魔法は、本来の輝きを取り戻し、浄化だけでなく『修復』の領域にまで踏み込んでいた。壁の亀裂は塞がり、剥がれ落ちていた屋根の瓦も元の場所へと戻っていく。
やがて、教会を満たしていた光が、ゆっくりと収まっていった。
光が完全に消えた時、俺たちの目の前に現れたのは、もはや廃墟ではなかった。
床は一点の曇りもなく磨き上げられ、壁も天井も新築のように白い。ステンドグラスからは七色の光が差し込み、堂内を幻想的に照らし出している。カビ臭い匂いは消え去り、代わりに清浄で、どこか懐かしいような神聖な空気が満ちていた。冷たい隙間風も、もうどこからも入ってこない。
そこは、清潔で、暖かく、そして何よりも安全な、完璧な『家』だった。
「……これが、わたしの、本当の力……」
セレスティアは、目の前の光景が信じられないといった様子で、呆然と呟いた。自分の力が、これほどの奇跡を起こせるのだと、彼女自身が初めて知ったのだ。
「すごいじゃないか、セレスティア。君は、すごい力を持っているんだ」
俺が心からの称賛を口にすると、彼女ははっとしたようにこちらを振り返り、そして、満面の笑みを浮かべた。
「はいっ! これも全て、リアム様がいてくださるおかげです!」
その屈託のない笑顔は、太陽のように眩しかった。
俺たちは、生まれ変わった我が家を見て、しばらくの間、ただただその美しさに感動していた。ここが、俺たちの新しい生活の拠点になる。そう思うと、胸の奥から熱いものがこみ上げてきた。
追放された時には、全てを失ったと思った。だが、今、俺は確かに何かを手に入れた。信頼できる仲間と、安心して帰ってこられる場所を。
「よし、家はできたな。次は……」
俺は自分の腹をさすりながら言った。ぐう、と情けない音が鳴る。
「食料の確保、だな」
俺の言葉に、セレスティアもくすくすと笑った。
「そうですね。まずは、お腹を満たさなければ」
俺たちは顔を見合わせて笑い合った。やるべきことは、まだ山積みだ。だが、不思議と不安はなかった。二人でなら、きっと何でもできる。そんな確信に満ちた希望が、生まれ変わったこの教会に、確かに満ち溢れていた。
「さて、と」
俺は改めて、自分たちの城となるべき教会を見渡した。そして、思わずため息が漏れる。
壁には亀裂が走り、窓ガラスは割れたまま。床には分厚い埃が積もり、歩くだけでカビ臭い匂いが鼻をつく。吹き込む隙間風がやけに冷たく、ここに寝泊まりすれば病気になるのは目に見えていた。神聖な場所というよりは、魔物の巣と言われた方がしっくりくる有様だ。
「まずは、この家を何とかしないとな」
「家……」
俺の言葉を、セレスティアが小さく繰り返した。その頬が、ほんのりと赤く染まっている。彼女にとって、ここはずっと孤独に耐えるための檻のような場所だったのだろう。それが今、『家』という温かい響きを持ったことに、何か感じるものがあったのかもしれない。
「あの、リアム様。わたしの聖魔法には、浄化の力があります。この教会の汚れや淀んだ空気を払うことなら、できるのですが……」
セレスティアがおずおずと切り出した。だが、その表情はすぐに曇る。
「ですが、わたしの魔法は……浄化した対象の『穢れ』を、代償として引き受けてしまうのです。この教会には、長年の放棄によって溜まった澱みや、人々の負の感情が染み付いています。それを浄化すれば、わたしはまた……」
彼女はそこまで言うと、苦しそうに言葉を呑んだ。またあの苦痛に苛まれることになる。そう言いたいのだろう。だから彼女は、自分の住処であるこの場所すら、完全に浄化することができずにいたのだ。
俺はそんな彼女の不安を打ち消すように、にっと笑って見せた。
「そのための俺だろう?」
俺はセレスティアの前に立ち、彼女の右手をそっと取った。彼女の肩が小さく跳ねる。
「君が魔法を使う時に発生する『代償』は、俺が全部引き受ける。君は何も心配せず、思う存分、力を使えばいい」
「で、でも……こんなに広範囲の穢れを全て引き受けたら、リアム様のお身体にどんな負担がかかるか……」
「大丈夫だと言っただろう?」
俺は彼女の手を、安心させるように優しく握りしめた。その温かさが、彼女に伝わったのだろうか。セレスティアはまだ不安げな表情を浮かべながらも、こくりと小さく頷いた。
「……分かりました。リアム様を、信じます」
彼女は意を決したように目を閉じ、すうっと息を吸い込んだ。俺と繋がれていない方の手を、胸の前で静かに組む。その姿は、まさに聖女と呼ぶにふさわしい神々しさを湛えていた。
「――おお、聖なる光よ。我らが父の御名において命じます。この地に満ちる全ての穢れを払い、あるべき清浄な姿へと還したまえ」
セレスティアの唇から、澄んだ祈りの言葉が紡がれる。すると、彼女の身体から柔らかな光が溢れ出した。光は瞬く間に教会全体へと広がり、まるで意志を持っているかのように、隅々まで満たしていく。
光が触れた場所から、奇跡が起きていった。
長年の埃は光に溶けるように消え去り、くすんでいた石の壁や床は、まるで磨き上げられたように本来の輝きを取り戻す。蜘蛛の巣が張っていた天井は高く、そこに描かれていたであろう色褪せたフレスコ画が、鮮やかな色彩と共に蘇った。
ガタガタと音を立てていた長椅子は元の位置に静かに収まり、割れていたステンドグラスの破片はひとりでに集まって、寸分の狂いもなく元の窓にはまり込んでいく。祭壇の燭台には、真新しい蝋燭が灯っていた。
そして、俺は感じていた。
教会に溜まっていた澱み、穢れ。負のエネルギーの塊が、光によって浄化される過程で、黒い霧のような奔流となってセレスティアの身体へと吸い寄せられていくのを。
だが、その黒い霧が彼女の身体に届くことはない。
繋いだ俺の手を通して、その全てが俺の身体へと流れ込んでくる。それは、先ほど彼女の呪いを引き受けた時よりも、遥かに膨大な量の負のエネルギーだった。身体の内側から冷水を浴びせられるような、悪寒にも似た感覚。
しかし、それだけだ。俺の体内で、【代償転嫁】のスキルが即座にそれを無害な魔力へと変換していく。悪寒はすぐに心地よい温かさに変わり、むしろ力が漲ってくるような感覚さえあった。
セレスティアは、目を見開いてその光景を見ていた。自分の身体に一切の負担がないこと。それどころか、魔法を使えば使うほど、隣に立つ男から温かい魔力が供給され、力が満ちてくるような不思議な感覚に陥っていた。
「すごい……。こんなの、初めて……」
彼女は驚きと喜びに声を震わせた。呪いの枷から解き放たれた彼女の聖魔法は、本来の輝きを取り戻し、浄化だけでなく『修復』の領域にまで踏み込んでいた。壁の亀裂は塞がり、剥がれ落ちていた屋根の瓦も元の場所へと戻っていく。
やがて、教会を満たしていた光が、ゆっくりと収まっていった。
光が完全に消えた時、俺たちの目の前に現れたのは、もはや廃墟ではなかった。
床は一点の曇りもなく磨き上げられ、壁も天井も新築のように白い。ステンドグラスからは七色の光が差し込み、堂内を幻想的に照らし出している。カビ臭い匂いは消え去り、代わりに清浄で、どこか懐かしいような神聖な空気が満ちていた。冷たい隙間風も、もうどこからも入ってこない。
そこは、清潔で、暖かく、そして何よりも安全な、完璧な『家』だった。
「……これが、わたしの、本当の力……」
セレスティアは、目の前の光景が信じられないといった様子で、呆然と呟いた。自分の力が、これほどの奇跡を起こせるのだと、彼女自身が初めて知ったのだ。
「すごいじゃないか、セレスティア。君は、すごい力を持っているんだ」
俺が心からの称賛を口にすると、彼女ははっとしたようにこちらを振り返り、そして、満面の笑みを浮かべた。
「はいっ! これも全て、リアム様がいてくださるおかげです!」
その屈託のない笑顔は、太陽のように眩しかった。
俺たちは、生まれ変わった我が家を見て、しばらくの間、ただただその美しさに感動していた。ここが、俺たちの新しい生活の拠点になる。そう思うと、胸の奥から熱いものがこみ上げてきた。
追放された時には、全てを失ったと思った。だが、今、俺は確かに何かを手に入れた。信頼できる仲間と、安心して帰ってこられる場所を。
「よし、家はできたな。次は……」
俺は自分の腹をさすりながら言った。ぐう、と情けない音が鳴る。
「食料の確保、だな」
俺の言葉に、セレスティアもくすくすと笑った。
「そうですね。まずは、お腹を満たさなければ」
俺たちは顔を見合わせて笑い合った。やるべきことは、まだ山積みだ。だが、不思議と不安はなかった。二人でなら、きっと何でもできる。そんな確信に満ちた希望が、生まれ変わったこの教会に、確かに満ち溢れていた。
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