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第72話 呪詛の軍勢
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「世界が終わるかもしれん……」
行商人ギデオンの絞り出すような声が、教会の談話室の静寂を重く切り裂いた。暖炉の火が、集まった俺たちの顔を不安げに照らし出している。
「ギデオンさん、落ち着いてください。一体何が起きているのか、もっと詳しく教えていただけますか」
ソフィアが冷静な口調で促した。彼女の落ち着いた声が、張り詰めた場の空気を少しだけ和らげる。
ギデオンはセレスティアが差し出した温かいハーブティーを震える手で一口飲むと、まるで地獄を見てきたかのように青ざめた顔で語り始めた。
「俺も最初はただの噂だと思っていた。だが、北から逃げてきた難民たちの話をこの耳で聞いてしまったんだ……。あれはもはや戦争ではない。ただの一方的な虐殺だ」
彼の言葉は俺たちが知る『戦争』の常識を覆すものだった。
呪詛の魔将ヴラドの軍勢は物理的な破壊を伴わない。彼らが進軍した後には城壁も家々も何一つ壊されることなく、ただ静かに残っているという。だが、その中には生きている者は一人もいない。
「ある砦では兵士たちが、まるで悪夢にうなされるように眠ったまま死んでいたそうだ。その顔は皆、恐怖に歪んでいたと……」
「またある町では人々が突然、原因不明の奇病に襲われた。高熱と幻覚に苦しみ、互いを魔物と見間違えて殺し合ったらしい。親子が、兄弟が、血で血を洗う地獄絵図だったと……」
「そして最も恐ろしいのは戦意そのものを奪う呪いだ。王国の精鋭騎士団がヴラドの軍勢を前にして、剣を抜くことさえできずにその場にうずくまって泣き出したという。誇り高き騎士たちが赤子のように、ただ死の恐怖に震えるだけだったそうだ」
ギデオンの語る光景はあまりにもおぞましかった。鎧も城壁も屈強な精神力さえも、ヴラドの呪いの前では何の意味もなさない。それは人の魂に直接作用し、その存在の根幹から腐らせていく見えざる毒。
「……なんて、酷い……」
セレスティアが苦痛に顔を歪ませた。彼女の慈悲深い心は、名も知らぬ人々の魂の叫びを感じ取り深く傷ついているようだった。
「わたくしの浄化の力でどうにかならないのでしょうか……。これほど広範囲の呪い、わたくし一人では……」
その声は自らの無力さを嘆くように、か細く震えていた。
「斬れない敵か」
ルナリエルが忌々しげに呟いた。その手は腰の剣の柄を強く握りしめている。
「厄介なことこの上ないわね。だが、どれほど強力な呪いであろうと術者がいるはず。本体であるヴラドとやらを直接叩けば呪いも解けるのではないかしら」
「同感だ」
これまで黙って話を聞いていたダリウスが低い声で同意した。
「いかなる魔法も術者の魔力が続く限りにおいてしか機能しない。本体の首を落とせば全ては終わる。問題はそこへたどり着くまでに、こちらの戦力がどれだけ削られるかだ」
二人の剣士はあくまで戦士としての視点から活路を見出そうとしていた。だが、その表情はこれまで見せたことがないほどに険しい。
「そんな怖いのが、この村にも来るんですか……?」
アイリスが不安げに俺の服の袖を掴んだ。その背後でフレアもまた主人の不安を感じ取ってか、グルル……と低い唸り声を上げている。
そんな中、ただ一人冷静に情報を分析していたのはソフィアだった。彼女はギデオンの話を聞きながら羊皮紙に何かを書き留めていた。
「……『魂魄腐蝕の呪詛』。古文書に記述がありました」
彼女は静かに顔を上げた。その紫色の瞳はいつになく真剣な光を宿している。
「それは単なる呪いではありません。対象の生命力や精神力そのものをエネルギー源として汚染を拡大させていく、自己増殖型の概念兵器に分類されるものです」
「概念兵器?」
俺が聞き返すと、彼女は頷いた。
「ええ。通常の浄化魔法では対処は極めて困難です。浄化しようとすればするほど術者の魔力や精神力を喰らい、呪いはさらに強力になります。セレスティアさんの力が下手をすれば逆効果になる可能性さえあるのです」
その衝撃的な分析にセレスティアは息を呑んだ。
「では、打つ手はないというのか……?」
ダリウスの問いにソフィアはしばらく黙考していた。そして、彼女の視線がゆっくりと俺へと向けられた。
「……いいえ。一つだけ可能性があります」
その場の全員の視線が俺に集中した。
「ヴラドの呪いは『負の効果』そのものを強制的に対象へ与えるものです。病、恐怖、老化、精神崩壊……。それら全ては負のエネルギーの奔流です」
ソフィアは俺の目をまっすぐに見つめて続けた。
「ですが、もし……。その、あらゆる『負の効果』そのものを根こそぎ引き受け、術者に届く前に無効化できる存在がいるとすれば……話は全く別になります」
その言葉に仲間たちは、はっとしたように目を見合わせた。
セレスティアの呪いを。
ルナリエルの魔剣の呪詛を。
アイリスの竜血の暴走を。
そして、ソフィア自身の記憶を奪う呪いを。
その全てをその身一つで受け止め浄化してきた男。
俺のスキル、【代償転嫁】。
「リアムさんのその力は、おそらくこの世界で唯一ヴラドの呪詛に対抗しうる、完璧な『盾』となり得ます」
ソフィアの言葉は静かな談話室に重く響き渡った。
仲間たちの視線が俺に突き刺さる。驚き、期待、そして俺の身を案じる複雑な色がその瞳に浮かんでいた。
俺自身もまた、その可能性に気づかざるを得なかった。
俺のこの戦闘能力ゼロのハズレスキル。仲間を守るためだけのささやかな力だと思っていたこのスキルが、世界を救うための唯一の鍵になるかもしれない。
その事実はあまりにも重く、俺の肩にのしかかってきた。
ギデオンが最後の、そして最も絶望的な情報を告げた。
「王国騎士団はすでに北方の防衛線を放棄し、王都へと撤退を続けている。だが、その撤退の速度よりも呪詛の広がる速度の方が遥かに速い。このままではあと一月もすれば呪いの軍勢は王都の城壁にまで到達するだろう。……そうなれば、もう全てが終わりだ」
王都には、俺を追放した国には何の義理もない。助ける義理など微塵もない。
このまま俺たちの楽園エデンに閉じこもり、結界を固め、外の世界の終焉をただ見ていることもできるだろう。それも一つの選択だ。
だが、本当にそれでいいのか?
この力に気づいてしまった俺が、見殺しにすることが許されるのか?
「……少し、考えさせてくれ」
俺は絞り出すようにそう言った。
仲間たちは何も言わなかった。ただ黙って俺の決断を待ってくれている。
俺は一人席を立った。そして、夜の闇に包まれた静かな鐘楼へと一人で登っていった。
冷たい夜風が火照った頬を撫でる。眼下には平和な眠りについている俺たちの楽園が広がっていた。俺が仲間たちと共に命がけで築き上げた、かけがえのない場所。
これを守るのか。それとも、これ『で』世界を救うのか。
世界の運命と俺たちの楽園の未来。
その二つが俺の中で重い天秤となって、ぎしりと音を立てていた。
答えはまだ出なかった。
行商人ギデオンの絞り出すような声が、教会の談話室の静寂を重く切り裂いた。暖炉の火が、集まった俺たちの顔を不安げに照らし出している。
「ギデオンさん、落ち着いてください。一体何が起きているのか、もっと詳しく教えていただけますか」
ソフィアが冷静な口調で促した。彼女の落ち着いた声が、張り詰めた場の空気を少しだけ和らげる。
ギデオンはセレスティアが差し出した温かいハーブティーを震える手で一口飲むと、まるで地獄を見てきたかのように青ざめた顔で語り始めた。
「俺も最初はただの噂だと思っていた。だが、北から逃げてきた難民たちの話をこの耳で聞いてしまったんだ……。あれはもはや戦争ではない。ただの一方的な虐殺だ」
彼の言葉は俺たちが知る『戦争』の常識を覆すものだった。
呪詛の魔将ヴラドの軍勢は物理的な破壊を伴わない。彼らが進軍した後には城壁も家々も何一つ壊されることなく、ただ静かに残っているという。だが、その中には生きている者は一人もいない。
「ある砦では兵士たちが、まるで悪夢にうなされるように眠ったまま死んでいたそうだ。その顔は皆、恐怖に歪んでいたと……」
「またある町では人々が突然、原因不明の奇病に襲われた。高熱と幻覚に苦しみ、互いを魔物と見間違えて殺し合ったらしい。親子が、兄弟が、血で血を洗う地獄絵図だったと……」
「そして最も恐ろしいのは戦意そのものを奪う呪いだ。王国の精鋭騎士団がヴラドの軍勢を前にして、剣を抜くことさえできずにその場にうずくまって泣き出したという。誇り高き騎士たちが赤子のように、ただ死の恐怖に震えるだけだったそうだ」
ギデオンの語る光景はあまりにもおぞましかった。鎧も城壁も屈強な精神力さえも、ヴラドの呪いの前では何の意味もなさない。それは人の魂に直接作用し、その存在の根幹から腐らせていく見えざる毒。
「……なんて、酷い……」
セレスティアが苦痛に顔を歪ませた。彼女の慈悲深い心は、名も知らぬ人々の魂の叫びを感じ取り深く傷ついているようだった。
「わたくしの浄化の力でどうにかならないのでしょうか……。これほど広範囲の呪い、わたくし一人では……」
その声は自らの無力さを嘆くように、か細く震えていた。
「斬れない敵か」
ルナリエルが忌々しげに呟いた。その手は腰の剣の柄を強く握りしめている。
「厄介なことこの上ないわね。だが、どれほど強力な呪いであろうと術者がいるはず。本体であるヴラドとやらを直接叩けば呪いも解けるのではないかしら」
「同感だ」
これまで黙って話を聞いていたダリウスが低い声で同意した。
「いかなる魔法も術者の魔力が続く限りにおいてしか機能しない。本体の首を落とせば全ては終わる。問題はそこへたどり着くまでに、こちらの戦力がどれだけ削られるかだ」
二人の剣士はあくまで戦士としての視点から活路を見出そうとしていた。だが、その表情はこれまで見せたことがないほどに険しい。
「そんな怖いのが、この村にも来るんですか……?」
アイリスが不安げに俺の服の袖を掴んだ。その背後でフレアもまた主人の不安を感じ取ってか、グルル……と低い唸り声を上げている。
そんな中、ただ一人冷静に情報を分析していたのはソフィアだった。彼女はギデオンの話を聞きながら羊皮紙に何かを書き留めていた。
「……『魂魄腐蝕の呪詛』。古文書に記述がありました」
彼女は静かに顔を上げた。その紫色の瞳はいつになく真剣な光を宿している。
「それは単なる呪いではありません。対象の生命力や精神力そのものをエネルギー源として汚染を拡大させていく、自己増殖型の概念兵器に分類されるものです」
「概念兵器?」
俺が聞き返すと、彼女は頷いた。
「ええ。通常の浄化魔法では対処は極めて困難です。浄化しようとすればするほど術者の魔力や精神力を喰らい、呪いはさらに強力になります。セレスティアさんの力が下手をすれば逆効果になる可能性さえあるのです」
その衝撃的な分析にセレスティアは息を呑んだ。
「では、打つ手はないというのか……?」
ダリウスの問いにソフィアはしばらく黙考していた。そして、彼女の視線がゆっくりと俺へと向けられた。
「……いいえ。一つだけ可能性があります」
その場の全員の視線が俺に集中した。
「ヴラドの呪いは『負の効果』そのものを強制的に対象へ与えるものです。病、恐怖、老化、精神崩壊……。それら全ては負のエネルギーの奔流です」
ソフィアは俺の目をまっすぐに見つめて続けた。
「ですが、もし……。その、あらゆる『負の効果』そのものを根こそぎ引き受け、術者に届く前に無効化できる存在がいるとすれば……話は全く別になります」
その言葉に仲間たちは、はっとしたように目を見合わせた。
セレスティアの呪いを。
ルナリエルの魔剣の呪詛を。
アイリスの竜血の暴走を。
そして、ソフィア自身の記憶を奪う呪いを。
その全てをその身一つで受け止め浄化してきた男。
俺のスキル、【代償転嫁】。
「リアムさんのその力は、おそらくこの世界で唯一ヴラドの呪詛に対抗しうる、完璧な『盾』となり得ます」
ソフィアの言葉は静かな談話室に重く響き渡った。
仲間たちの視線が俺に突き刺さる。驚き、期待、そして俺の身を案じる複雑な色がその瞳に浮かんでいた。
俺自身もまた、その可能性に気づかざるを得なかった。
俺のこの戦闘能力ゼロのハズレスキル。仲間を守るためだけのささやかな力だと思っていたこのスキルが、世界を救うための唯一の鍵になるかもしれない。
その事実はあまりにも重く、俺の肩にのしかかってきた。
ギデオンが最後の、そして最も絶望的な情報を告げた。
「王国騎士団はすでに北方の防衛線を放棄し、王都へと撤退を続けている。だが、その撤退の速度よりも呪詛の広がる速度の方が遥かに速い。このままではあと一月もすれば呪いの軍勢は王都の城壁にまで到達するだろう。……そうなれば、もう全てが終わりだ」
王都には、俺を追放した国には何の義理もない。助ける義理など微塵もない。
このまま俺たちの楽園エデンに閉じこもり、結界を固め、外の世界の終焉をただ見ていることもできるだろう。それも一つの選択だ。
だが、本当にそれでいいのか?
この力に気づいてしまった俺が、見殺しにすることが許されるのか?
「……少し、考えさせてくれ」
俺は絞り出すようにそう言った。
仲間たちは何も言わなかった。ただ黙って俺の決断を待ってくれている。
俺は一人席を立った。そして、夜の闇に包まれた静かな鐘楼へと一人で登っていった。
冷たい夜風が火照った頬を撫でる。眼下には平和な眠りについている俺たちの楽園が広がっていた。俺が仲間たちと共に命がけで築き上げた、かけがえのない場所。
これを守るのか。それとも、これ『で』世界を救うのか。
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