4 / 98
第4話 責任転嫁
しおりを挟む
ミノタウロスが肉片となって四散した後、広間には重苦しい沈黙だけが残った。誰もが息を荒げ、疲労と緊張から解放されないでいる。リリアの聖魔法の光だけが、ガリウスのボロボロの体を淡く照らしていた。
アレンはティナに拒絶されたまま、その場で動けずにいた。彼女の腕の火傷は見るからに痛々しい。ヒーラーとして、すぐにでも癒すべき傷だ。しかし、ティナから放たれた明確な敵意が、アレンの足を縫い付けていた。
「はぁ……はぁ……あの野郎、俺にここまで使わせるとはな」
ガリウスはリリアの回復を受けながら、忌々しげに呟いた。彼の体からはまだ青白い闘気の残滓が揺らめいている。《リミットブレイク》の反動は凄まじく、最高級ポーションを飲んでもなお、全身の筋肉が悲鳴を上げているようだった。
やがて、ある程度動けるようになったガリウスは、よろめきながら立ち上がった。そして、その怒りに満ちた目をゆっくりとアレンに向けた。その瞳には、自分の失態を棚に上げた、理不尽な怒りの炎が燃え盛っていた。
「アレン」
地を這うような低い声。ガリウスは一歩、また一歩とアレンに近づいてくる。その威圧感に、アレンは息を呑んだ。
「てめえ……もう少しで俺たちが全滅するところだったぞ」
「そ、それは……」
「言い訳は聞かん!」
ガリウスの怒声が、アレンの言葉を遮った。彼はアレンの胸ぐらを乱暴に掴み上げ、その顔を至近距離で睨みつけた。
「なぜ、あの時ヒールが遅れた!お前の役目はなんだ!?俺を回復することだけだろうが!そのたった一つの仕事すら、なぜまともにできんのだ!」
「魔力が……ほとんど、残っていなくて……」
アレンはか細い声で答えるのが精一杯だった。事実を述べたに過ぎない。しかし、その言葉は火に油を注ぐだけだった。
「魔力管理もできないヒーラーなど、ただの木偶の坊だ!お前の無能さのせいで、俺は貴重な奥の手を使わされた!ティナまで怪我を負った!どう責任を取るつもりだ!」
ガリウスの唾がアレンの顔に飛ぶ。その剣幕に、ティナがここぞとばかりに便乗した。
「そうですわ、ガリウス様!全部こいつのせいです!こいつの回復がしっかりしていれば、ガリウス様が危険な技を使う必要もなかった!私がこんな火傷を負うこともなかったんですわ!」
ティナは爛れた腕をアレンに見せつけながら、悲劇のヒロインのように涙を浮かべる。その姿は、自分の非を認めず、全ての責任を弱い者になすりつける卑劣なものだった。
その理不尽な糾弾に、ついにリリアが耐えきれずに声を上げた。
「待ってください、ガリウスさん!ティナ!それは違います!」
彼女は震える声で、しかしはっきりと反論した。
「アレンは、ずっと限界だったんです!ガリウスさんの無茶な戦い方を支えるために、自分の魔力が尽きるまでヒールを使い続けてくれました!悪いのはアレンじゃありません!」
リリアの言葉は正論だった。この場にいる誰もが、心のどこかでは分かっているはずの事実。しかし、その正論は絶対的な権力者の前では無力だった。
「リリア!」
ガリウスはリリアをギロリと睨みつけた。その眼光の鋭さに、リリアはびくりと肩を竦ませる。
「お前はいつまで、そんなどうしようもない幼馴染の肩を持つんだ!こいつのせいで、俺たち全員が死にかけていたという事実から目を背けるな!それとも、お前もこいつと同類か!」
「そ、そんなことは……」
「なら黙っていろ!」
一喝され、リリアは唇を噛んで俯いた。悔しさに瞳が潤むが、もう何も言えない。彼女のささやかな抵抗は、いとも簡単に打ち砕かれた。アレンを庇う者は、もう誰もいなくなった。
ジェイクは壁に寄りかかったまま、この茶番を腕を組んで眺めているだけだ。彼はどちらの味方でもない。ただ、面倒事が早く終わるのを待っている。その冷めた態度は、アレンを見捨てているのと同義だった。
全ての責任を押し付けられ、アレンはただ胸ぐらを掴まれたまま耐えるしかなかった。悔しさよりも、深い悲しみが彼の心を支配していた。
なぜ、分かってくれないんだ。
俺だって、必死だった。パーティのために、仲間だと思っていたみんなのために、自分の全てを捧げてきたつもりだった。それなのに、返ってきたのはこれなのか。
ガリウスはアレンの抵抗しない姿に満足したのか、舌打ちを一つすると、ゴミでも捨てるかのように彼を突き飛ばした。
「ちっ、反論もできんか。自分の罪を認めたようだな」
アレンは尻餅をつき、呆然とガリウスを見上げた。その目には、もう何の光も宿っていなかった。
「おい、いつまで座ってる。さっさとティナの治療をしろ。それくらいはできるんだろうな、無能」
ガリウスはそう言い放ち、アレンに背を向けた。まるで、これ以上関わるのも汚らわしいとでも言うように。
アレンはゆっくりと立ち上がった。ふらつく足でティナのもとへ歩み寄り、震える手を彼女の火傷した腕にかざす。残った魔力を振り絞り、治癒の魔法を紡いだ。
「《ヒール》」
緑色の光がティナの腕を包む。焼け爛れた皮膚が、みるみるうちに再生していく。しかし、ティナの顔に感謝の色はなかった。彼女は治療を受けながらも、アレンを汚物でも見るかのような侮蔑の目で見下し続けていた。
その光景を、ガリウスは当然のように、ジェイクは無関心に、そしてリリアは涙を堪えながら見つめていた。
アレンはただ黙々と、自分の役目を果たした。
もう、このパーティは終わっている。
彼の心の中で、何かがぷつりと音を立てて切れた。それは、仲間への信頼という、か細く、しかし彼を支えていた最後の糸だった。
アレンはティナに拒絶されたまま、その場で動けずにいた。彼女の腕の火傷は見るからに痛々しい。ヒーラーとして、すぐにでも癒すべき傷だ。しかし、ティナから放たれた明確な敵意が、アレンの足を縫い付けていた。
「はぁ……はぁ……あの野郎、俺にここまで使わせるとはな」
ガリウスはリリアの回復を受けながら、忌々しげに呟いた。彼の体からはまだ青白い闘気の残滓が揺らめいている。《リミットブレイク》の反動は凄まじく、最高級ポーションを飲んでもなお、全身の筋肉が悲鳴を上げているようだった。
やがて、ある程度動けるようになったガリウスは、よろめきながら立ち上がった。そして、その怒りに満ちた目をゆっくりとアレンに向けた。その瞳には、自分の失態を棚に上げた、理不尽な怒りの炎が燃え盛っていた。
「アレン」
地を這うような低い声。ガリウスは一歩、また一歩とアレンに近づいてくる。その威圧感に、アレンは息を呑んだ。
「てめえ……もう少しで俺たちが全滅するところだったぞ」
「そ、それは……」
「言い訳は聞かん!」
ガリウスの怒声が、アレンの言葉を遮った。彼はアレンの胸ぐらを乱暴に掴み上げ、その顔を至近距離で睨みつけた。
「なぜ、あの時ヒールが遅れた!お前の役目はなんだ!?俺を回復することだけだろうが!そのたった一つの仕事すら、なぜまともにできんのだ!」
「魔力が……ほとんど、残っていなくて……」
アレンはか細い声で答えるのが精一杯だった。事実を述べたに過ぎない。しかし、その言葉は火に油を注ぐだけだった。
「魔力管理もできないヒーラーなど、ただの木偶の坊だ!お前の無能さのせいで、俺は貴重な奥の手を使わされた!ティナまで怪我を負った!どう責任を取るつもりだ!」
ガリウスの唾がアレンの顔に飛ぶ。その剣幕に、ティナがここぞとばかりに便乗した。
「そうですわ、ガリウス様!全部こいつのせいです!こいつの回復がしっかりしていれば、ガリウス様が危険な技を使う必要もなかった!私がこんな火傷を負うこともなかったんですわ!」
ティナは爛れた腕をアレンに見せつけながら、悲劇のヒロインのように涙を浮かべる。その姿は、自分の非を認めず、全ての責任を弱い者になすりつける卑劣なものだった。
その理不尽な糾弾に、ついにリリアが耐えきれずに声を上げた。
「待ってください、ガリウスさん!ティナ!それは違います!」
彼女は震える声で、しかしはっきりと反論した。
「アレンは、ずっと限界だったんです!ガリウスさんの無茶な戦い方を支えるために、自分の魔力が尽きるまでヒールを使い続けてくれました!悪いのはアレンじゃありません!」
リリアの言葉は正論だった。この場にいる誰もが、心のどこかでは分かっているはずの事実。しかし、その正論は絶対的な権力者の前では無力だった。
「リリア!」
ガリウスはリリアをギロリと睨みつけた。その眼光の鋭さに、リリアはびくりと肩を竦ませる。
「お前はいつまで、そんなどうしようもない幼馴染の肩を持つんだ!こいつのせいで、俺たち全員が死にかけていたという事実から目を背けるな!それとも、お前もこいつと同類か!」
「そ、そんなことは……」
「なら黙っていろ!」
一喝され、リリアは唇を噛んで俯いた。悔しさに瞳が潤むが、もう何も言えない。彼女のささやかな抵抗は、いとも簡単に打ち砕かれた。アレンを庇う者は、もう誰もいなくなった。
ジェイクは壁に寄りかかったまま、この茶番を腕を組んで眺めているだけだ。彼はどちらの味方でもない。ただ、面倒事が早く終わるのを待っている。その冷めた態度は、アレンを見捨てているのと同義だった。
全ての責任を押し付けられ、アレンはただ胸ぐらを掴まれたまま耐えるしかなかった。悔しさよりも、深い悲しみが彼の心を支配していた。
なぜ、分かってくれないんだ。
俺だって、必死だった。パーティのために、仲間だと思っていたみんなのために、自分の全てを捧げてきたつもりだった。それなのに、返ってきたのはこれなのか。
ガリウスはアレンの抵抗しない姿に満足したのか、舌打ちを一つすると、ゴミでも捨てるかのように彼を突き飛ばした。
「ちっ、反論もできんか。自分の罪を認めたようだな」
アレンは尻餅をつき、呆然とガリウスを見上げた。その目には、もう何の光も宿っていなかった。
「おい、いつまで座ってる。さっさとティナの治療をしろ。それくらいはできるんだろうな、無能」
ガリウスはそう言い放ち、アレンに背を向けた。まるで、これ以上関わるのも汚らわしいとでも言うように。
アレンはゆっくりと立ち上がった。ふらつく足でティナのもとへ歩み寄り、震える手を彼女の火傷した腕にかざす。残った魔力を振り絞り、治癒の魔法を紡いだ。
「《ヒール》」
緑色の光がティナの腕を包む。焼け爛れた皮膚が、みるみるうちに再生していく。しかし、ティナの顔に感謝の色はなかった。彼女は治療を受けながらも、アレンを汚物でも見るかのような侮蔑の目で見下し続けていた。
その光景を、ガリウスは当然のように、ジェイクは無関心に、そしてリリアは涙を堪えながら見つめていた。
アレンはただ黙々と、自分の役目を果たした。
もう、このパーティは終わっている。
彼の心の中で、何かがぷつりと音を立てて切れた。それは、仲間への信頼という、か細く、しかし彼を支えていた最後の糸だった。
51
あなたにおすすめの小説
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
外れスキル【アイテム錬成】でSランクパーティを追放された俺、実は神の素材で最強装備を創り放題だったので、辺境で気ままな工房を開きます
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティで「外れスキル」と蔑まれ、雑用係としてこき使われていた錬金術師のアルト。ある日、リーダーの身勝手な失敗の責任を全て押し付けられ、無一文でパーティから追放されてしまう。
絶望の中、流れ着いた辺境の町で、彼は偶然にも伝説の素材【神の涙】を発見。これまで役立たずと言われたスキル【アイテム錬成】が、実は神の素材を扱える唯一無二のチート能力だと知る。
辺境で小さな工房を開いたアルトの元には、彼の作る規格外のアイテムを求めて、なぜか聖女や竜王(美少女の姿)まで訪れるようになり、賑やかで幸せな日々が始まる。
一方、アルトを失った元パーティは没落の一途を辿り、今更になって彼に復帰を懇願してくるが――。「もう、遅いんです」
これは、不遇だった青年が本当の居場所を見つける、ほのぼの工房ライフ&ときどき追放ざまぁファンタジー!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる