8 / 100
第8話:リリアとの出会い
しおりを挟む
森の静寂を破ったのは、少女のため息のような声だった。
「……信じられない」
彼女は倒れた魔狼たちの亡骸と、無傷で座り込む俺の姿を交互に見比べている。その翡翠色の瞳は、まだ混乱から抜け出せていないようだった。
俺はゆっくりと立ち上がり、服についた土を払った。心臓はまだ少し速いが、最悪の事態が過ぎ去ったことで、いくらか冷静さを取り戻していた。
「怪我は?」
俺が尋ねると、少女ははっと我に返った。
「あ……はい。私は大丈夫です。足首を少し捻っただけで……」
そう言って、彼女は自分の足元に視線を落とした。無理に動こうとして、顔を小さく歪める。やはり、まともに歩くのは難しいようだ。
「それよりも、あなた様は……」
彼女は俺をまっすぐに見つめた。その瞳には、先ほどの畏怖に加えて、純粋な好奇心の色が浮かんでいる。
「一体、何者なのですか? あれは……魔法? それとも、神聖術の一種なのでしょうか?」
魔法でも神聖術でもない。
俺はただ転んだり尻餅をついたりしていただけだ。そう言ったところで、彼女が信じるとは到底思えなかった。
「……さあな。運が良かっただけだ」
俺は曖昧に答え、落ちていた斧を拾い上げた。これ以上、この不可解な現象について追及されるのはごめんだった。俺自身、何も分かっていないのだから。
「とにかく、ここは危険だ。早く森を抜けるぞ」
俺がそう言うと、少女は慌てて何かを言いかけた。しかし、彼女は言葉を飲み込み、代わりに深々と頭を下げた。
その所作は、育ちの良さを感じさせる優雅なものだった。
「申し遅れました。わたくしはリリア・シルヴァームーンと申します。名も知らぬ旅の方。命を救っていただき、心より感謝いたします」
「アッシュだ。ただのアッシュでいい」
俺はぶっきらぼうに名乗った。柄にもなく人助けをしてしまった気恥ずかしさがあった。
「アッシュ様……」
リリアは俺の名前を小さく呟くと、改めて問いかけた。
「アッシュ様は、どうしてこの森に? 村の方から、ここは禁域だと伺っておりましたが……」
「あんたの悲鳴が聞こえたからだ。それだけだ」
俺の答えに、リリアは少しだけ目を見開いた。そして、ふわりと微笑んだ。それは、森の奥に咲く一輪の花のように、儚くも美しい笑みだった。
「あなたは、とてもお優しいのですね」
優しい、か。
勇者パーティにいた頃は、一度も言われたことのない言葉だった。
俺は照れ隠しに、わざとぶっきらぼうな口調で尋ねた。
「あんたこそ、なんでこんな場所にいたんだ。村の人間じゃないだろう」
「わたくしは、この森の異変を調査するために参りました」
リリアの表情が、微笑みから憂いを帯びたものに変わる。
「このアルカディアの森は、古くから精霊たちの住まう聖域でした。しかし、ここ数ヶ月、森の精霊たちの力が急速に弱まっているのです。その影響で森の瘴気は濃くなり、動物たちは凶暴化しています。先ほどの魔狼たちも、おそらくその影響でしょう」
彼女は、自分が高位のエルフであり、森の守り手の一族であることを明かした。精霊たちの声が聞こえなくなったことを憂い、単身その原因を突き止めるために、故郷の隠れ里からやってきたのだという。
「原因を探るべく森の奥へ向かう途中、不覚にも魔力の淀みに当てられてしまい……。足を踏み外し、動けなくなったところを襲われたのです」
なるほど。事情は分かった。
だが、一人で来るにはあまりにも無謀だ。
「一人で来たのか?」
「はい。本来であれば、複数人で来るべきでした。ですが、里の者たちは森の呪いを恐れ、誰も協力してはくれなかったのです」
リリアは寂しそうに目を伏せた。彼女なりに、必死だったのだろう。
俺は小さくため息をついた。
放っておくわけにもいかない。彼女は足を怪我しているし、このまま森に一人で残せば、また別の魔獣に襲われるかもしれない。
「立てるか?」
俺が手を差し出すと、リリアは少し戸惑ったように俺の手を見つめた。だが、やがておずおずとその小さな手を俺の手に重ねた。
彼女の手は、驚くほど冷たかった。
俺はリリアの体を支え、ゆっくりと立ち上がらせる。彼女は痛みに顔をしかめたが、なんとか片足で立つことができた。
「俺の肩に掴まれ。村まで送っていく」
「え……でも、ご迷惑では」
「迷惑だ。だが、見殺しにするよりはましだ」
俺の言葉に、リリアは少し驚いたような顔をしたが、やがて小さく頷いた。
「……ありがとうございます、アッシュ様」
俺はリリアに肩を貸し、ゆっくりと歩き始めた。
来た時よりも、森の空気は少しだけ澄んでいるような気がした。あれだけの魔狼が倒されたことで、一時的に瘴気が薄まったのかもしれない。
帰り道では、不思議と他の魔獣に遭遇することはなかった。時折、茂みの奥でガサリと音がするが、俺たちが通り過ぎるのを待っているかのように、何も出てはこなかった。
やがて、木々の隙間から村の明かりが見えてきた時、俺もリリアも、心の底から安堵のため息をついた。
俺は借りている空き家に彼女を連れて入る。リリアを古い椅子に座らせると、すぐに薬草を取りに棚へ向かった。
幸い、パーティ時代に覚えた知識で、炎症を抑える薬草の類は家にストックしてあった。
俺はそれをすり潰して湿布を作り、リリアの腫れた足首に手際よく巻いていく。
「すごい……手慣れていらっしゃるのですね」
俺の処置を見ながら、リリアが感心したように呟いた。
「雑用だからな。これくらいはできないと、役立たずだって言われる」
自嘲気味にそう言うと、リリアは悲しそうな顔をした。
「そんなことはありません。これは、誰かを救うための、とても立派な技術です」
その言葉は、俺がずっと誰かに言ってほしかった言葉だったのかもしれない。俺は少しだけ胸が熱くなるのを感じた。
手当てを終えると、俺は作りかけだったカボチャのスープを温め直し、木の器によそって彼女に差し出した。
「腹が減ってるだろ。口に合うか分からないが」
リリアは黙ってスープを受け取ると、一口、静かに口に含んだ。
そして、その翡翠色の瞳を大きく見開いた。
「……美味しい。とても、優しい味がします」
彼女はそう言うと、夢中になってスープを飲み始めた。恐怖と疲労で冷え切った体に、温かいスープが染み渡っていくのだろう。その姿を見ていると、俺も自然と笑みがこぼれた。
こうして、俺の静かだった辺境での一人暮らしは、銀髪のエルフの少女という、予期せぬ同居人を迎えることになったのだった。
「……信じられない」
彼女は倒れた魔狼たちの亡骸と、無傷で座り込む俺の姿を交互に見比べている。その翡翠色の瞳は、まだ混乱から抜け出せていないようだった。
俺はゆっくりと立ち上がり、服についた土を払った。心臓はまだ少し速いが、最悪の事態が過ぎ去ったことで、いくらか冷静さを取り戻していた。
「怪我は?」
俺が尋ねると、少女ははっと我に返った。
「あ……はい。私は大丈夫です。足首を少し捻っただけで……」
そう言って、彼女は自分の足元に視線を落とした。無理に動こうとして、顔を小さく歪める。やはり、まともに歩くのは難しいようだ。
「それよりも、あなた様は……」
彼女は俺をまっすぐに見つめた。その瞳には、先ほどの畏怖に加えて、純粋な好奇心の色が浮かんでいる。
「一体、何者なのですか? あれは……魔法? それとも、神聖術の一種なのでしょうか?」
魔法でも神聖術でもない。
俺はただ転んだり尻餅をついたりしていただけだ。そう言ったところで、彼女が信じるとは到底思えなかった。
「……さあな。運が良かっただけだ」
俺は曖昧に答え、落ちていた斧を拾い上げた。これ以上、この不可解な現象について追及されるのはごめんだった。俺自身、何も分かっていないのだから。
「とにかく、ここは危険だ。早く森を抜けるぞ」
俺がそう言うと、少女は慌てて何かを言いかけた。しかし、彼女は言葉を飲み込み、代わりに深々と頭を下げた。
その所作は、育ちの良さを感じさせる優雅なものだった。
「申し遅れました。わたくしはリリア・シルヴァームーンと申します。名も知らぬ旅の方。命を救っていただき、心より感謝いたします」
「アッシュだ。ただのアッシュでいい」
俺はぶっきらぼうに名乗った。柄にもなく人助けをしてしまった気恥ずかしさがあった。
「アッシュ様……」
リリアは俺の名前を小さく呟くと、改めて問いかけた。
「アッシュ様は、どうしてこの森に? 村の方から、ここは禁域だと伺っておりましたが……」
「あんたの悲鳴が聞こえたからだ。それだけだ」
俺の答えに、リリアは少しだけ目を見開いた。そして、ふわりと微笑んだ。それは、森の奥に咲く一輪の花のように、儚くも美しい笑みだった。
「あなたは、とてもお優しいのですね」
優しい、か。
勇者パーティにいた頃は、一度も言われたことのない言葉だった。
俺は照れ隠しに、わざとぶっきらぼうな口調で尋ねた。
「あんたこそ、なんでこんな場所にいたんだ。村の人間じゃないだろう」
「わたくしは、この森の異変を調査するために参りました」
リリアの表情が、微笑みから憂いを帯びたものに変わる。
「このアルカディアの森は、古くから精霊たちの住まう聖域でした。しかし、ここ数ヶ月、森の精霊たちの力が急速に弱まっているのです。その影響で森の瘴気は濃くなり、動物たちは凶暴化しています。先ほどの魔狼たちも、おそらくその影響でしょう」
彼女は、自分が高位のエルフであり、森の守り手の一族であることを明かした。精霊たちの声が聞こえなくなったことを憂い、単身その原因を突き止めるために、故郷の隠れ里からやってきたのだという。
「原因を探るべく森の奥へ向かう途中、不覚にも魔力の淀みに当てられてしまい……。足を踏み外し、動けなくなったところを襲われたのです」
なるほど。事情は分かった。
だが、一人で来るにはあまりにも無謀だ。
「一人で来たのか?」
「はい。本来であれば、複数人で来るべきでした。ですが、里の者たちは森の呪いを恐れ、誰も協力してはくれなかったのです」
リリアは寂しそうに目を伏せた。彼女なりに、必死だったのだろう。
俺は小さくため息をついた。
放っておくわけにもいかない。彼女は足を怪我しているし、このまま森に一人で残せば、また別の魔獣に襲われるかもしれない。
「立てるか?」
俺が手を差し出すと、リリアは少し戸惑ったように俺の手を見つめた。だが、やがておずおずとその小さな手を俺の手に重ねた。
彼女の手は、驚くほど冷たかった。
俺はリリアの体を支え、ゆっくりと立ち上がらせる。彼女は痛みに顔をしかめたが、なんとか片足で立つことができた。
「俺の肩に掴まれ。村まで送っていく」
「え……でも、ご迷惑では」
「迷惑だ。だが、見殺しにするよりはましだ」
俺の言葉に、リリアは少し驚いたような顔をしたが、やがて小さく頷いた。
「……ありがとうございます、アッシュ様」
俺はリリアに肩を貸し、ゆっくりと歩き始めた。
来た時よりも、森の空気は少しだけ澄んでいるような気がした。あれだけの魔狼が倒されたことで、一時的に瘴気が薄まったのかもしれない。
帰り道では、不思議と他の魔獣に遭遇することはなかった。時折、茂みの奥でガサリと音がするが、俺たちが通り過ぎるのを待っているかのように、何も出てはこなかった。
やがて、木々の隙間から村の明かりが見えてきた時、俺もリリアも、心の底から安堵のため息をついた。
俺は借りている空き家に彼女を連れて入る。リリアを古い椅子に座らせると、すぐに薬草を取りに棚へ向かった。
幸い、パーティ時代に覚えた知識で、炎症を抑える薬草の類は家にストックしてあった。
俺はそれをすり潰して湿布を作り、リリアの腫れた足首に手際よく巻いていく。
「すごい……手慣れていらっしゃるのですね」
俺の処置を見ながら、リリアが感心したように呟いた。
「雑用だからな。これくらいはできないと、役立たずだって言われる」
自嘲気味にそう言うと、リリアは悲しそうな顔をした。
「そんなことはありません。これは、誰かを救うための、とても立派な技術です」
その言葉は、俺がずっと誰かに言ってほしかった言葉だったのかもしれない。俺は少しだけ胸が熱くなるのを感じた。
手当てを終えると、俺は作りかけだったカボチャのスープを温め直し、木の器によそって彼女に差し出した。
「腹が減ってるだろ。口に合うか分からないが」
リリアは黙ってスープを受け取ると、一口、静かに口に含んだ。
そして、その翡翠色の瞳を大きく見開いた。
「……美味しい。とても、優しい味がします」
彼女はそう言うと、夢中になってスープを飲み始めた。恐怖と疲労で冷え切った体に、温かいスープが染み渡っていくのだろう。その姿を見ていると、俺も自然と笑みがこぼれた。
こうして、俺の静かだった辺境での一人暮らしは、銀髪のエルフの少女という、予期せぬ同居人を迎えることになったのだった。
318
あなたにおすすめの小説
散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。
アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。
それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。
するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。
それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき…
遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。
……とまぁ、ここまでは良くある話。
僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき…
遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。
「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」
それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。
なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…?
2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。
皆様お陰です、有り難う御座います。
神眼の鑑定師~女勇者に追放されてからの成り上がり~大地の精霊に気に入られてアイテム作りで無双します
すもも太郎
ファンタジー
伝説級勇者パーティーを首になったニースは、ギルドからも放逐されて傷心の旅に出る。
その途中で大地の精霊と運命の邂逅を果たし、精霊に認められて加護を得る。
出会った友人たちと共に成り上がり、いつの日にか国家の運命を変えるほどの傑物となって行く。
そんなニースの大活躍を知った元のパーティーが追いかけてくるが、彼らはみじめに落ちぶれて行きあっという間に立場が逆転してしまう。
大精霊の力を得た鑑定師の神眼で、透視してモンスター軍団や敵国を翻弄したり、創り出した究極のアイテムで一般兵が超人化したりします。
今にも踏み潰されそうな弱小国が超大国に打ち勝っていくサクセスストーリーです。
※ハッピーエンドです
聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
2025/9/29
追記開始しました。毎日更新は難しいですが気長にお待ちください。
A級パーティーを追放された黒魔導士、拾ってくれた低級パーティーを成功へと導く~この男、魔力は極小だが戦闘勘が異次元の鋭さだった~
名無し
ファンタジー
「モンド、ここから消えろ。てめえはもうパーティーに必要ねえ!」
「……え? ゴート、理由だけでも聴かせてくれ」
「黒魔導士のくせに魔力がゴミクズだからだ!」
「確かに俺の魔力はゴミ同然だが、その分を戦闘勘の鋭さで補ってきたつもりだ。それで何度も助けてやったことを忘れたのか……?」
「うるせえ、とっとと消えろ! あと、お前について悪い噂も流しておいてやったからな。役立たずの寄生虫ってよ!」
「くっ……」
問答無用でA級パーティーを追放されてしまったモンド。
彼は極小の魔力しか持たない黒魔導士だったが、持ち前の戦闘勘によってパーティーを支えてきた。しかし、地味であるがゆえに貢献を認められることは最後までなかった。
さらに悪い噂を流されたことで、冒険者としての道を諦めかけたモンドだったが、悪評高い最下級パーティーに拾われ、彼らを成功に導くことで自分の居場所や高い名声を得るようになっていく。
「魔力は低かったが、あの動きは只者ではなかった! 寄生虫なんて呼ばれてたのが信じられん……」
「地味に見えるけど、やってることはどう考えても尋常じゃなかった。こんな達人を追放するとかありえねえだろ……」
「方向性は意外ですが、これほどまでに優れた黒魔導士がいるとは……」
拾われたパーティーでその高い能力を絶賛されるモンド。
これは、様々な事情を抱える低級パーティーを、最高の戦闘勘を持つモンドが成功に導いていく物語である……。
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
なんだって? 俺を追放したSS級パーティーが落ちぶれたと思ったら、拾ってくれたパーティーが超有名になったって?
名無し
ファンタジー
「ラウル、追放だ。今すぐ出ていけ!」
「えっ? ちょっと待ってくれ。理由を教えてくれないか?」
「それは貴様が無能だからだ!」
「そ、そんな。俺が無能だなんて。こんなに頑張ってるのに」
「黙れ、とっととここから消えるがいい!」
それは突然の出来事だった。
SSパーティーから総スカンに遭い、追放されてしまった治癒使いのラウル。
そんな彼だったが、とあるパーティーに拾われ、そこで認められることになる。
「治癒魔法でモンスターの群れを殲滅だと!?」
「え、嘘!? こんなものまで回復できるの!?」
「この男を追放したパーティー、いくらなんでも見る目がなさすぎだろう!」
ラウルの神がかった治癒力に驚愕するパーティーの面々。
その凄さに気が付かないのは本人のみなのであった。
「えっ? 俺の治癒魔法が凄いって? おいおい、冗談だろ。こんなの普段から当たり前にやってることなのに……」
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる