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第30話 陽動作戦
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対オーク戦略会議から数日後、俺たちの作戦は静かに、そして着実に進行していた。
再編成された斥候部隊は、リリアの助言と前回の教訓を活かし、完璧な隠密行動でオークの集落へと再接近。ついに、彼らが生活用水として利用している「黒牙川」の上流地点の特定に成功した。犠牲者はゼロ。彼らは、失敗から学び、確実に成長していた。
一方、狩り部隊は俺の命令に従い、森中からありとあらゆる毒を持つ生物を狩り集めていた。洞窟の一角には、毒々しい色をした蛇や蛙の死骸、そして見るからに危険なキノコ類が山と積まれていく。資材管理係は、それらの毒を石臼で潰し、水と混ぜ合わせ、巨大な水瓶にいくつも貯蔵していった。洞窟内には、むせ返るような異臭と、危険な瘴気が立ち込めている。
そして、俺自身も、作戦の要となる「特殊な毒」の生成に取り掛かっていた。俺は自分の【毒牙】スキルから抽出した麻痺毒を、狩り集めた様々な生物毒と混ぜ合わせていく。ただ混ぜるのではない。リリアの助言を元に、それぞれの毒が持つ効果――麻痺、衰弱、幻覚――が、互いの効果を打ち消さず、かつ遅効性を持つように、絶妙なバランスで調合していくのだ。
目指すのは、即死性の猛毒ではない。オークたちを直接殺すのではなく、じわじわと彼らの心身を蝕み、原因不明の奇病のように見せかける、狡猾な毒。
数日後、数十リットルにも及ぶ「ゴブ特製カクテル毒」が完成した。それは、紫とも緑ともつかない、不気味な色合いの液体だった。
「これより、作戦を開始する」
俺は、精鋭の部隊と、毒で満たされた水瓶をいくつも抱えた運搬役のゴブリンたちを率い、黒牙川の上流へと向かった。
現場に到着すると、川は穏やかな流れで、清らかな水を湛えていた。この水が、オークたちの生命線なのだ。俺は、何の躊躇もなく、部下たちに命じた。
「流せ」
ゴブリンたちが、水瓶を次々と傾けていく。不気味な色の毒液が、川の流れへと吸い込まれ、あっという間に拡散していく。ほんの数分で、川の水は見た目には何の変化もなくなった。だが、この水には今、見えざる死が溶け込んでいる。
俺たちはすぐさまその場を離れ、下流の森の中に潜み、オークたちの反応を待った。
半日ほどが経過した頃、ついに変化が起きた。
オークの集落がある方角から、複数のオークの怒声と、何か混乱したようなざわめきが風に乗って聞こえてきた。
「作戦通りだ。奴らは、川の異変に気づいた」
おそらく、水を飲んだ家畜が倒れたか、あるいは体調を崩すオークが出始めたのだろう。遅効性の毒は、すぐには原因を特定させない。それが、彼らの混乱をさらに増幅させるはずだ。
案の定、一時間もしないうちに、オークの調査隊が集落から出てきた。その数、五体。屈強な戦士たちが、川沿いを警戒しながら上流へと向かってくる。
「来たな」
俺は、あらかじめ罠を仕掛けておいた迎撃ポイントで、静かに彼らを待ち構えた。
調査隊は、明らかに苛立っていた。彼らは川の水を何度も調べ、首を捻っている。見た目にも匂いにも、異常はない。だが、現実に被害は出ている。その不可解な状況が、彼らの警戒心を鈍らせていた。
そして、彼らは俺たちが仕掛けた最初の罠、キラーラビット戦でも使ったツタの罠のエリアへと足を踏み入れた。
「やれ」
俺の合図で、ゴブリンたちが一斉にツタを引く。オークの屈強な脚に、無数のツタが絡みついた。
「グオッ! またコイツらか!」
オークの一人が、前回の襲撃を思い出したように叫んだ。彼らはすぐにツタを引きちぎろうとするが、その一瞬の隙が、命取りだった。
森の木々の上から、俺が率いる本隊が奇襲をかける。狙うは、一体ずつ。確実に、数を減らす。
俺はリーダー格と思われるオークの背後を取り、【突進】スキルでその巨大な背中に体当たりをかました。不意を突かれたオークは、前のめりによろめく。そこに、戦斧を持ったゴブリンたちが殺到し、膝の裏やアキレス腱を集中攻撃した。
「グヌゥゥ!」
体勢を崩され、足の自由を奪われたオークは、もはやただの的だ。俺たちは、彼の抵抗をものともせず、袋叩きにして沈黙させた。
他の場所でも、同様の光景が繰り広げられていた。俺たちが練り上げた連携戦術と、地の利を活かした奇襲。それらは、個の力で勝るオークたちを、確実に追い詰めていく。
戦闘は、数分で終わった。
五体のオークは、全滅。対する我々の被害は、軽傷者一名のみ。
完璧な、勝利だった。
「ボス……ヤリマシタ!」
ゴブリンたちが、興奮したように雄叫びを上げる。前回の一方的な敗北の雪辱を果たしたことが、彼らの自信を大きく回復させていた。
「感傷に浸るのは後だ」俺は彼らを制した。「死体から使えるものを剥ぎ取ったら、すぐにこの場を離れる。追っ手が来るかもしれん」
俺たちは手早く戦利品を回収し、再び森の闇へと姿を消した。
この日を境に、俺たちの陰湿な陽動作戦は本格化した。
数日おきに、川に毒を流す。そして、現れた調査隊を、毎回違う場所、違う罠で待ち伏せし、殲滅する。
オークたちは、完全な混乱に陥っていた。
敵は、姿を見せない。どこにいるかも分からない。だが、自分たちの生命線である川は汚染され続け、調査に出た仲間は誰一人として帰ってこない。
目に見えない脅威は、目に見える脅威よりも、遥かに人の心を蝕む。
オークの集落には、徐々に疑心暗鬼と、指導者であるガロンへの不満が渦巻き始めていた。
「ガロン様は、一体何をしておられるのだ!」
「このままでは、我々は干上がってしまうぞ!」
「人間への復讐どころではないではないか!」
そんな声が、風の噂となって、俺たちの耳にも届き始めていた。
俺たちの作戦は、着実にオークの結束を内側から崩壊させている。
戦士長ガロン。
誇り高き復讐の英雄は今、姿なき敵の前に、その威信を揺るがされていることだろう。
俺は、次なる一手について、思考を巡らせていた。
そろそろ、この消耗戦にも終止符を打つ時が近づいている。
再編成された斥候部隊は、リリアの助言と前回の教訓を活かし、完璧な隠密行動でオークの集落へと再接近。ついに、彼らが生活用水として利用している「黒牙川」の上流地点の特定に成功した。犠牲者はゼロ。彼らは、失敗から学び、確実に成長していた。
一方、狩り部隊は俺の命令に従い、森中からありとあらゆる毒を持つ生物を狩り集めていた。洞窟の一角には、毒々しい色をした蛇や蛙の死骸、そして見るからに危険なキノコ類が山と積まれていく。資材管理係は、それらの毒を石臼で潰し、水と混ぜ合わせ、巨大な水瓶にいくつも貯蔵していった。洞窟内には、むせ返るような異臭と、危険な瘴気が立ち込めている。
そして、俺自身も、作戦の要となる「特殊な毒」の生成に取り掛かっていた。俺は自分の【毒牙】スキルから抽出した麻痺毒を、狩り集めた様々な生物毒と混ぜ合わせていく。ただ混ぜるのではない。リリアの助言を元に、それぞれの毒が持つ効果――麻痺、衰弱、幻覚――が、互いの効果を打ち消さず、かつ遅効性を持つように、絶妙なバランスで調合していくのだ。
目指すのは、即死性の猛毒ではない。オークたちを直接殺すのではなく、じわじわと彼らの心身を蝕み、原因不明の奇病のように見せかける、狡猾な毒。
数日後、数十リットルにも及ぶ「ゴブ特製カクテル毒」が完成した。それは、紫とも緑ともつかない、不気味な色合いの液体だった。
「これより、作戦を開始する」
俺は、精鋭の部隊と、毒で満たされた水瓶をいくつも抱えた運搬役のゴブリンたちを率い、黒牙川の上流へと向かった。
現場に到着すると、川は穏やかな流れで、清らかな水を湛えていた。この水が、オークたちの生命線なのだ。俺は、何の躊躇もなく、部下たちに命じた。
「流せ」
ゴブリンたちが、水瓶を次々と傾けていく。不気味な色の毒液が、川の流れへと吸い込まれ、あっという間に拡散していく。ほんの数分で、川の水は見た目には何の変化もなくなった。だが、この水には今、見えざる死が溶け込んでいる。
俺たちはすぐさまその場を離れ、下流の森の中に潜み、オークたちの反応を待った。
半日ほどが経過した頃、ついに変化が起きた。
オークの集落がある方角から、複数のオークの怒声と、何か混乱したようなざわめきが風に乗って聞こえてきた。
「作戦通りだ。奴らは、川の異変に気づいた」
おそらく、水を飲んだ家畜が倒れたか、あるいは体調を崩すオークが出始めたのだろう。遅効性の毒は、すぐには原因を特定させない。それが、彼らの混乱をさらに増幅させるはずだ。
案の定、一時間もしないうちに、オークの調査隊が集落から出てきた。その数、五体。屈強な戦士たちが、川沿いを警戒しながら上流へと向かってくる。
「来たな」
俺は、あらかじめ罠を仕掛けておいた迎撃ポイントで、静かに彼らを待ち構えた。
調査隊は、明らかに苛立っていた。彼らは川の水を何度も調べ、首を捻っている。見た目にも匂いにも、異常はない。だが、現実に被害は出ている。その不可解な状況が、彼らの警戒心を鈍らせていた。
そして、彼らは俺たちが仕掛けた最初の罠、キラーラビット戦でも使ったツタの罠のエリアへと足を踏み入れた。
「やれ」
俺の合図で、ゴブリンたちが一斉にツタを引く。オークの屈強な脚に、無数のツタが絡みついた。
「グオッ! またコイツらか!」
オークの一人が、前回の襲撃を思い出したように叫んだ。彼らはすぐにツタを引きちぎろうとするが、その一瞬の隙が、命取りだった。
森の木々の上から、俺が率いる本隊が奇襲をかける。狙うは、一体ずつ。確実に、数を減らす。
俺はリーダー格と思われるオークの背後を取り、【突進】スキルでその巨大な背中に体当たりをかました。不意を突かれたオークは、前のめりによろめく。そこに、戦斧を持ったゴブリンたちが殺到し、膝の裏やアキレス腱を集中攻撃した。
「グヌゥゥ!」
体勢を崩され、足の自由を奪われたオークは、もはやただの的だ。俺たちは、彼の抵抗をものともせず、袋叩きにして沈黙させた。
他の場所でも、同様の光景が繰り広げられていた。俺たちが練り上げた連携戦術と、地の利を活かした奇襲。それらは、個の力で勝るオークたちを、確実に追い詰めていく。
戦闘は、数分で終わった。
五体のオークは、全滅。対する我々の被害は、軽傷者一名のみ。
完璧な、勝利だった。
「ボス……ヤリマシタ!」
ゴブリンたちが、興奮したように雄叫びを上げる。前回の一方的な敗北の雪辱を果たしたことが、彼らの自信を大きく回復させていた。
「感傷に浸るのは後だ」俺は彼らを制した。「死体から使えるものを剥ぎ取ったら、すぐにこの場を離れる。追っ手が来るかもしれん」
俺たちは手早く戦利品を回収し、再び森の闇へと姿を消した。
この日を境に、俺たちの陰湿な陽動作戦は本格化した。
数日おきに、川に毒を流す。そして、現れた調査隊を、毎回違う場所、違う罠で待ち伏せし、殲滅する。
オークたちは、完全な混乱に陥っていた。
敵は、姿を見せない。どこにいるかも分からない。だが、自分たちの生命線である川は汚染され続け、調査に出た仲間は誰一人として帰ってこない。
目に見えない脅威は、目に見える脅威よりも、遥かに人の心を蝕む。
オークの集落には、徐々に疑心暗鬼と、指導者であるガロンへの不満が渦巻き始めていた。
「ガロン様は、一体何をしておられるのだ!」
「このままでは、我々は干上がってしまうぞ!」
「人間への復讐どころではないではないか!」
そんな声が、風の噂となって、俺たちの耳にも届き始めていた。
俺たちの作戦は、着実にオークの結束を内側から崩壊させている。
戦士長ガロン。
誇り高き復讐の英雄は今、姿なき敵の前に、その威信を揺るがされていることだろう。
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