87 / 118
第89話:医療革命の第一歩
しおりを挟む
ダイナマイトの完成は、王国に圧倒的な軍事的・産業的な力を与えた。
だが、その開発の過程で、俺の心には常に一つの大きな懸念が影のように付きまとっていた。
それは、来るべき帝国との大戦で、必ずや発生するであろう膨大な数の負傷兵たちのことだった。
新しい兵器は確かに強力だ。だが、それは同時に、これまでとは比較にならないほど凄惨な傷を人間の体に残すだろう。
銃弾に貫かれた体、砲弾の破片で引き裂かれた四肢。
たとえ戦場で一命を取り留めたとしても、その後の傷口からの感染症によって命を落とす兵士が後を絶たないはずだ。
この世界の医療レベルはあまりにも低い。
傷口を焼いた鉄ごてで塞ぐか、あるいは祈祷師が意味のない呪文を唱えるのが関の山。化膿は神の与えた試練だとされ、なすすべもなく死を待つだけ。
そんな現状で近代戦を始めれば、戦場はまさしく地獄と化すだろう。
俺は兵士たちを、そんな無駄な死に方だけはさせたくなかった。
戦うための力と同時に、彼らの命を救うための力も、俺たちの手で生み出さなければならない。
俺の視線は、大学に新設された、まだ小さな『医学部』へと向けられていた。
そして、その革命の鍵を握っていたのは、意外なことにシルフィの研究室からもたらされた一つの偶然の発見だった。
シルフィは、大学の魔導科学部で、マナが生命に与える影響について、独自の研究を進めていた。
ある日、彼女は培養液の中で、様々な微生物を育てる実験をしていた。
「リオ、見て! なんだか変なの」
彼女が俺に見せてくれたのは、一つのシャーレ(ガラス皿)だった。
そのシャーレの中には、栄養分を含んだ寒天培地が敷かれ、ある種の細菌が一面に繁殖していた。だが、その中央部分だけ、奇妙なことに細菌が全く生えていない透明な円形の領域ができていたのだ。
そして、その円の中心には、どこからか紛れ込んだらしい一粒の青緑色のカビが生えていた。
「この青いカビさんの周りだけ、他の菌さんたちが育たないの。なんだか嫌がっているみたい」
シルフィは不思議そうにその現象を指し示した。
その光景を見た瞬間、俺の全身に雷が落ちたような衝撃が走った。
青カビ。
そして、その周囲に形成された細菌の生育を阻害するクリアゾーン。
間違いない。
これは、前世の歴史においてアレクサンダー・フレミングが偶然発見した、あの奇跡の光景そのものだ。
「……ペニシリン」
俺は震える声で、その名を呟いた。
青カビが生み出す、特定の細菌を殺す魔法の物質。
二十世紀の医学を根底から変えた、世界初の「抗生物質」。
それが今、この剣と魔法の世界で、俺の目の前にその姿を現したのだ。
それはダイナマイトの発明に匹敵する、いや、それ以上に多くの人々の命を救うことになる偉大な発見だった。
「シルフィ! 君はとんでもないものを見つけてくれたぞ!」
俺は彼女の両肩を掴み、興奮のままに叫んだ。「これはこの国の、いやこの世界の全ての病と傷に苦しむ人々を救う、神からの贈り物だ!」
俺はすぐに、大学の医学部と化学部の研究者たちを総動員し、『青カビプロジェクト』を始動させた。
まずは、シルフィが発見した、この奇跡の青カビを大量に培養する必要がある。
俺たちは無菌室の原型となる清浄な空間を作り出し、そこでパンや穀物を培地として青カビを育て始めた。
次に、最も困難な課題。
青カビが作り出す有効成分(ペニシリン)だけを、培養液の中から抽出し、精製する作業だ。
化学部の錬金術師たちは、持てる知識の全てを注ぎ込み、濾過、遠心分離、そして溶媒抽出といった様々な分離精製技術を試した。
実験は困難を極めた。
有効成分は極めて不安定で、熱や酸に弱く、すぐに分解してしまう。
何週間もの失敗の連続。
だが、俺たちは諦めなかった。
戦場で化膿した傷に苦しみ、死んでいくであろう名もなき兵士たちの顔が俺たちの脳裏から離れなかったからだ。
そして、ついに。
俺たちは培養液の中から、黄色みがかった粉末状の結晶をごく少量、取り出すことに成功した。
純粋な、ペニシリンの結晶。
俺は、その奇跡の粉末を動物実験で、その効果を確かめた。
わざと感染症を引き起こさせた二匹のネズミ。
片方にはこの薬を投与し、もう片方には何もしない。
結果は劇的だった。
薬を投与されなかったネズミは、数日で弱り果て、死んでしまった。
だが、薬を投与されたネズミは、数日後には何事もなかったかのように元気に走り回っていたのだ。
「……やった」
研究室にいた全員が、その光景を涙ながらに見つめていた。
それは人類が初めて「感染症」という、目に見えない最大の敵に打ち勝った瞬間だった。
この「奇跡の薬」の誕生はすぐに、王国の医療に革命をもたらした。
外科手術の際にこの薬を併用することで、術後の死亡率は劇的に低下した。
これまでなら死に至る病だった、肺炎や破傷風も、治癒可能な病へと変わった。
そして、この薬の最大の恩恵を受けることになるのは、これから戦場へ向かう兵士たちだった。
俺は量産体制を整えさせ、全ての兵士にこの粉末薬を個人装備として支給させることを決定した。
それは彼らの命を守るための、最強の、お守りとなるだろう。
研究室の窓から、夕暮れの空を眺めながら、俺はシルフィの小さな手に、感謝を込めてそっと触れた。
「ありがとう、シルフィ。君の優しい心が、この薬を生み出したんだ」
「ううん」
彼女ははにかんで首を横に振った。「私は見つけただけだよ。それをたくさんの人を救うための『お薬』に変えたのは、リオとみんなの力だよ」
俺たちの技術は、破壊のためだけにあるのではない。
それは命を救い、未来を繋ぐための希望の力にもなり得るのだ。
医療革命の第一歩。
その確かな手応えを、俺はこの胸に強く感じていた。
来るべき大戦を前に、俺たちは兵士たちの命を守るための、最も温かくそして最も力強い光を、手に入れたのだ。
だが、その開発の過程で、俺の心には常に一つの大きな懸念が影のように付きまとっていた。
それは、来るべき帝国との大戦で、必ずや発生するであろう膨大な数の負傷兵たちのことだった。
新しい兵器は確かに強力だ。だが、それは同時に、これまでとは比較にならないほど凄惨な傷を人間の体に残すだろう。
銃弾に貫かれた体、砲弾の破片で引き裂かれた四肢。
たとえ戦場で一命を取り留めたとしても、その後の傷口からの感染症によって命を落とす兵士が後を絶たないはずだ。
この世界の医療レベルはあまりにも低い。
傷口を焼いた鉄ごてで塞ぐか、あるいは祈祷師が意味のない呪文を唱えるのが関の山。化膿は神の与えた試練だとされ、なすすべもなく死を待つだけ。
そんな現状で近代戦を始めれば、戦場はまさしく地獄と化すだろう。
俺は兵士たちを、そんな無駄な死に方だけはさせたくなかった。
戦うための力と同時に、彼らの命を救うための力も、俺たちの手で生み出さなければならない。
俺の視線は、大学に新設された、まだ小さな『医学部』へと向けられていた。
そして、その革命の鍵を握っていたのは、意外なことにシルフィの研究室からもたらされた一つの偶然の発見だった。
シルフィは、大学の魔導科学部で、マナが生命に与える影響について、独自の研究を進めていた。
ある日、彼女は培養液の中で、様々な微生物を育てる実験をしていた。
「リオ、見て! なんだか変なの」
彼女が俺に見せてくれたのは、一つのシャーレ(ガラス皿)だった。
そのシャーレの中には、栄養分を含んだ寒天培地が敷かれ、ある種の細菌が一面に繁殖していた。だが、その中央部分だけ、奇妙なことに細菌が全く生えていない透明な円形の領域ができていたのだ。
そして、その円の中心には、どこからか紛れ込んだらしい一粒の青緑色のカビが生えていた。
「この青いカビさんの周りだけ、他の菌さんたちが育たないの。なんだか嫌がっているみたい」
シルフィは不思議そうにその現象を指し示した。
その光景を見た瞬間、俺の全身に雷が落ちたような衝撃が走った。
青カビ。
そして、その周囲に形成された細菌の生育を阻害するクリアゾーン。
間違いない。
これは、前世の歴史においてアレクサンダー・フレミングが偶然発見した、あの奇跡の光景そのものだ。
「……ペニシリン」
俺は震える声で、その名を呟いた。
青カビが生み出す、特定の細菌を殺す魔法の物質。
二十世紀の医学を根底から変えた、世界初の「抗生物質」。
それが今、この剣と魔法の世界で、俺の目の前にその姿を現したのだ。
それはダイナマイトの発明に匹敵する、いや、それ以上に多くの人々の命を救うことになる偉大な発見だった。
「シルフィ! 君はとんでもないものを見つけてくれたぞ!」
俺は彼女の両肩を掴み、興奮のままに叫んだ。「これはこの国の、いやこの世界の全ての病と傷に苦しむ人々を救う、神からの贈り物だ!」
俺はすぐに、大学の医学部と化学部の研究者たちを総動員し、『青カビプロジェクト』を始動させた。
まずは、シルフィが発見した、この奇跡の青カビを大量に培養する必要がある。
俺たちは無菌室の原型となる清浄な空間を作り出し、そこでパンや穀物を培地として青カビを育て始めた。
次に、最も困難な課題。
青カビが作り出す有効成分(ペニシリン)だけを、培養液の中から抽出し、精製する作業だ。
化学部の錬金術師たちは、持てる知識の全てを注ぎ込み、濾過、遠心分離、そして溶媒抽出といった様々な分離精製技術を試した。
実験は困難を極めた。
有効成分は極めて不安定で、熱や酸に弱く、すぐに分解してしまう。
何週間もの失敗の連続。
だが、俺たちは諦めなかった。
戦場で化膿した傷に苦しみ、死んでいくであろう名もなき兵士たちの顔が俺たちの脳裏から離れなかったからだ。
そして、ついに。
俺たちは培養液の中から、黄色みがかった粉末状の結晶をごく少量、取り出すことに成功した。
純粋な、ペニシリンの結晶。
俺は、その奇跡の粉末を動物実験で、その効果を確かめた。
わざと感染症を引き起こさせた二匹のネズミ。
片方にはこの薬を投与し、もう片方には何もしない。
結果は劇的だった。
薬を投与されなかったネズミは、数日で弱り果て、死んでしまった。
だが、薬を投与されたネズミは、数日後には何事もなかったかのように元気に走り回っていたのだ。
「……やった」
研究室にいた全員が、その光景を涙ながらに見つめていた。
それは人類が初めて「感染症」という、目に見えない最大の敵に打ち勝った瞬間だった。
この「奇跡の薬」の誕生はすぐに、王国の医療に革命をもたらした。
外科手術の際にこの薬を併用することで、術後の死亡率は劇的に低下した。
これまでなら死に至る病だった、肺炎や破傷風も、治癒可能な病へと変わった。
そして、この薬の最大の恩恵を受けることになるのは、これから戦場へ向かう兵士たちだった。
俺は量産体制を整えさせ、全ての兵士にこの粉末薬を個人装備として支給させることを決定した。
それは彼らの命を守るための、最強の、お守りとなるだろう。
研究室の窓から、夕暮れの空を眺めながら、俺はシルフィの小さな手に、感謝を込めてそっと触れた。
「ありがとう、シルフィ。君の優しい心が、この薬を生み出したんだ」
「ううん」
彼女ははにかんで首を横に振った。「私は見つけただけだよ。それをたくさんの人を救うための『お薬』に変えたのは、リオとみんなの力だよ」
俺たちの技術は、破壊のためだけにあるのではない。
それは命を救い、未来を繋ぐための希望の力にもなり得るのだ。
医療革命の第一歩。
その確かな手応えを、俺はこの胸に強く感じていた。
来るべき大戦を前に、俺たちは兵士たちの命を守るための、最も温かくそして最も力強い光を、手に入れたのだ。
42
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
なんだって? 俺を追放したSS級パーティーが落ちぶれたと思ったら、拾ってくれたパーティーが超有名になったって?
名無し
ファンタジー
「ラウル、追放だ。今すぐ出ていけ!」
「えっ? ちょっと待ってくれ。理由を教えてくれないか?」
「それは貴様が無能だからだ!」
「そ、そんな。俺が無能だなんて。こんなに頑張ってるのに」
「黙れ、とっととここから消えるがいい!」
それは突然の出来事だった。
SSパーティーから総スカンに遭い、追放されてしまった治癒使いのラウル。
そんな彼だったが、とあるパーティーに拾われ、そこで認められることになる。
「治癒魔法でモンスターの群れを殲滅だと!?」
「え、嘘!? こんなものまで回復できるの!?」
「この男を追放したパーティー、いくらなんでも見る目がなさすぎだろう!」
ラウルの神がかった治癒力に驚愕するパーティーの面々。
その凄さに気が付かないのは本人のみなのであった。
「えっ? 俺の治癒魔法が凄いって? おいおい、冗談だろ。こんなの普段から当たり前にやってることなのに……」
赤ん坊なのに【試練】がいっぱい! 僕は【試練】で大きくなれました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はジーニアス
優しい両親のもとで生まれた僕は小さな村で暮らすこととなりました
お父さんは村の村長みたいな立場みたい
お母さんは病弱で家から出れないほど
二人を助けるとともに僕は異世界を楽しんでいきます
ーーーーー
この作品は大変楽しく書けていましたが
49話で終わりとすることにいたしました
完結はさせようと思いましたが次をすぐに書きたい
そんな欲求に屈してしまいましたすみません
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる