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第三話 最弱の創造物
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俺は草原をひた走っていた。目的はモンスターとの戦闘ではない。新たな素材を見つけること。その一心だった。
周囲のプレイヤーたちは、ホーンドラビットや、巨大なミミズのようなモンスター『グランドワーム』を相手に経験値稼ぎに勤しんでいる。剣戟の音と魔法の詠唱が響き渡る中、俺だけが地面に這いつくばるようにして何かを探していた。その姿は、他のプレイヤーの目には奇妙に映っただろう。
「おい、あのメイカーの奴、何してんだ?」
「さっきから石ころとか草とか拾ってるぜ。頭おかしいんじゃねえの」
そんな囁き声が聞こえてくるが、今の俺にはどうでもよかった。彼らの目にはただのガラクタでも、俺の目には未知の可能性を秘めた宝の原石に見える。
鑑定スキルを使い、手当たり次第にアイテムを調べていく。
【ただの石ころ:何の変哲もない石ころ。何かの重しに使えるかもしれない】
【雑草:どこにでも生えている草。特に使い道はない】
【折れた枝:風で折れた木の枝。薪くらいにはなるだろう】
表示されるのは、そんな素っ気ない説明文ばかり。だが、俺は諦めない。先入観を捨て、あらゆるものを観察する。岩の質感、土の色、植物の粘り気。五感をフルに使い、素材そのものの「性質」を読み取ろうと試みた。
草原を抜け、森の入り口にたどり着く。ここからは少しレベルの高いモンスターが出現するエリアだ。プレイヤーの数もまばらになる。俺は用心深く周囲を警戒しながら、森の中へと足を踏み入れた。
薄暗い森の中は、素材の宝庫だった。木の幹には、半透明でねっとりとした樹液が滲み出ている。地面には、湿って崩れやすい黒土が広がっていた。
【粘つく樹液:強力な粘性を持つ樹液。乾燥させると接着剤として使える】
【腐葉土:養分を豊富に含んだ土。植物がよく育つ】
鑑定結果に、初めて具体的な特性が示された。これだ。こういう素材を探していた。俺は興奮しながら、持っていた空き瓶に樹液を、革袋に腐葉土を詰め込んだ。アイテムボックスが、他のプレイヤーが見たら首を傾げるようなガラクタで満たされていく。それがたまらなく嬉しかった。
十分な量の素材を集めた俺は、意気揚々と街へ引き返した。向かう先はモンスターメイカー協会だ。ギルドマスターのゲッペトは、俺の姿を見ると驚いたように目を見開いた。
「おお、ユー君。もう戻ってきたのか。して、初陣の首尾はどうじゃったかな?」
「それが……」
俺はホーンドラビットに惨敗したことを正直に話した。ゲッペトは眉を下げて気の毒そうな顔をしたが、俺が続けた言葉に再び目を見開いた。
「でも、分かったんです。この職業の戦い方が。だから、ここの作業台を貸してもらえませんか?試したいことがあるんです」
俺の目には、絶望ではなく探求の光が宿っていた。それを見たゲッペトは、面白そうににやりと笑った。
「ふむ。どうやら、ただでは転ばん性分のようじゃな。よかろう。そこの作業台は自由に使ってくれて構わん。わしも、君が何を始めるのか見物させてもらうとしよう」
礼を言って、俺は工房の奥にある大きな石造りの作業台に向かった。チュートリアルで創った最初のスライムを傍らに待機させ、俺は創造の準備を始める。
まずは仮説の検証からだ。配合素材と比率が、生まれるモンスターに影響を与えるのかどうか。俺はアイテムボックスから、基本素材である『スライムの核』『清浄な水』そして『ただの石ころ』を取り出した。
「スキル、創造」
再び光の設計図が頭の中に浮かび上がる。今回は、チュートリアルの時とは違う操作を試みた。素材の配合比率を示すゲージを調整する。核と水はそのままに、『ただの石ころ』の比率だけを最大まで引き上げてみた。つまり、石の成分が極端に多いスライムを創ろうという試みだ。
光が収束し、作業台の上に新たなスライムが誕生する。見た目は通常のスライムとほとんど変わらない。だが、動きが明らかに鈍重だった。ぽよん、というよりは、ごろり、という感じで転がる。
俺はそのスライムのステータスを鑑定した。
【スライム(亜種)】
HP: 50
MP: 5
攻撃力: 1
防御力: 8
スキル: 体当たり
【ユニーク特性:なし】
通常のスライムの防御力は5だったので、わずかに上昇している。だが攻撃力は2から1に下がっていた。これでは戦力としてはむしろ弱体化している。失敗か。
「ふむ。防御力を上げようとしたのじゃろうが、これでは焼け石に水じゃな」
後ろで見ていたゲッペトが、少し残念そうに呟いた。
だが、俺は諦めなかった。ステータスウィンドウをさらに詳しく調べる。すると、通常のスライムの鑑定結果にはなかった項目を見つけた。
【隠しステータス】
硬度: C+
硬度。おそらく、物理的な硬さを示すパラメータだろう。通常のステータスには現れない、隠された性能。俺の仮説は間違っていなかった。配合比率を変えることで、モンスターの特性は確かに変化するのだ。
「ゲッペトさん。このスライム、ちょっと叩いてみてもらえませんか?」
「ん?まあ、よいが」
ゲッペトは不思議そうな顔をしながら、近くにあった木の棒で、俺が創った石ころスライムを軽く叩いた。コン、と乾いた音が響く。
「おお?これは……」
次に、ゲッペトはチュートリアルで創った通常のスライムを叩いた。ポヨン、と柔らかい音がして、棒が少し沈み込む。
「なるほど。確かに、こっちのスライムの方が明らかに硬い。ステータスの数字以上の違いがあるようじゃな。面白い」
ゲッペトの目が、感心したように細められた。俺は確信を深め、次の実験に移る。今度は、素材そのものを変えてみる。
『ただの石ころ』の代わりに、森で拾ってきた『硬そうな石』を使う。比率は先ほどと同じく最大だ。
「創造!」
再び光が溢れ、三体目のスライムが生まれる。今度のスライムは、見た目からして違った。体の表面がゴツゴツとしており、色は灰色に近い。まるで岩石でできたスライムだ。
【ロック・スライム】
HP: 60
MP: 5
攻撃力: 3
防御力: 15
スキル: 体当たり
【ユニーク特性:物理耐性(微小)】
【隠しステータス】
硬度: B
名前が変わった。ステータスも全体的に上昇している。そして何より、『ユニーク特性』という新しい項目が現れた。物理耐性。微小とはいえ、これは大きな進歩だ。隠しステータスの硬度もC+からBへとランクアップしている。
「これだ……これだよ!」
俺は思わず叫んでいた。目の前には無限の可能性が広がっている。この世界のありとあらゆる素材が、俺のモンスターの素になるのだ。粘つく樹液を使えば、敵を捕らえるスライムが創れるかもしれない。腐葉土を使えば、植物の特性を持つスライムが生まれるかもしれない。
そこからの俺は、何かに取り憑かれたように創造に没頭した。
粘つく樹液を配合し、表面がベトベトした【スティッキー・スライム】を創造した。
腐葉土を配合し、頭から小さな芽が生えた【プラント・スライム】を創造した。
川で汲んだ濁り水を使い、体が茶色く濁った【マッド・スライム】を創造した。
次から次へと生まれる、最弱の創造物たち。そのどれもが、単体ではホーンドラビット一匹倒せそうにない弱々しいモンスターだった。だが、一体一体がユニークな特性を秘めていた。
スティッキー・スライムは、触れたものを少しだけくっつける。
プラント・スライムは、日光を浴びるとHPがごくわずかに回復する。
マッド・スライムは、地面に潜って姿を隠すことができた。
創造と鑑定を繰り返すたびに、俺のノートは膨大なデータで埋め尽くされていく。どの素材を、どの比率で配合すれば、どんな特性が生まれるのか。それはまるで、未知の元素を発見していく化学者のようだった。
「はっはっは。これは面白い。実に面白いぞ、ユー君!」
ゲッペトはいつの間にか興奮した様子で、俺の肩を叩いた。
「今まで何人ものメイカーがこのギルドを訪れたが、システムの根幹にこれほど早く気づいた者は初めてじゃ。君は、この職業の歴史を変えるかもしれん」
その言葉は、何よりの称賛だった。
夢中になっているうちに、所持金と素材はあっという間に底をついた。作業台の上には、実験の末に生まれた多種多様なスライムたちが、ぽよんぽよんと跳ねている。
外を見ると、すでに夜の帳が下りていた。街の酒場からは、レベルアップを祝うプレイヤーたちの陽気な声が聞こえてくる。彼らが一日で成し遂げた成長に比べれば、俺のレベルは1のまま。最強の剣も、派手な魔法も手に入れていない。
だが、俺の心は満たされていた。手に入れたのは、誰にも真似できない知識と経験。そして、これから始まる本当の冒険への、確かな手応えだった。
俺は、実験で生み出したスライムたちを一度すべて素材に戻し、ロック・スライムだけを残した。一体で強くなくたっていい。それぞれの役割を持たせ、軍団として運用すれば、きっと戦えるはずだ。
「よし」
俺は決めた。まずは、このロック・スライムの硬さを極限まで高めてみよう。誰の攻撃も通さない、絶対的な壁となるモンスターを創り出す。それが、俺の最初の目標だ。
最弱の創造物から、最強の可能性を見つけ出す。モンスターメイカー、ユーの戦いは、今、静かに幕を開けた。
周囲のプレイヤーたちは、ホーンドラビットや、巨大なミミズのようなモンスター『グランドワーム』を相手に経験値稼ぎに勤しんでいる。剣戟の音と魔法の詠唱が響き渡る中、俺だけが地面に這いつくばるようにして何かを探していた。その姿は、他のプレイヤーの目には奇妙に映っただろう。
「おい、あのメイカーの奴、何してんだ?」
「さっきから石ころとか草とか拾ってるぜ。頭おかしいんじゃねえの」
そんな囁き声が聞こえてくるが、今の俺にはどうでもよかった。彼らの目にはただのガラクタでも、俺の目には未知の可能性を秘めた宝の原石に見える。
鑑定スキルを使い、手当たり次第にアイテムを調べていく。
【ただの石ころ:何の変哲もない石ころ。何かの重しに使えるかもしれない】
【雑草:どこにでも生えている草。特に使い道はない】
【折れた枝:風で折れた木の枝。薪くらいにはなるだろう】
表示されるのは、そんな素っ気ない説明文ばかり。だが、俺は諦めない。先入観を捨て、あらゆるものを観察する。岩の質感、土の色、植物の粘り気。五感をフルに使い、素材そのものの「性質」を読み取ろうと試みた。
草原を抜け、森の入り口にたどり着く。ここからは少しレベルの高いモンスターが出現するエリアだ。プレイヤーの数もまばらになる。俺は用心深く周囲を警戒しながら、森の中へと足を踏み入れた。
薄暗い森の中は、素材の宝庫だった。木の幹には、半透明でねっとりとした樹液が滲み出ている。地面には、湿って崩れやすい黒土が広がっていた。
【粘つく樹液:強力な粘性を持つ樹液。乾燥させると接着剤として使える】
【腐葉土:養分を豊富に含んだ土。植物がよく育つ】
鑑定結果に、初めて具体的な特性が示された。これだ。こういう素材を探していた。俺は興奮しながら、持っていた空き瓶に樹液を、革袋に腐葉土を詰め込んだ。アイテムボックスが、他のプレイヤーが見たら首を傾げるようなガラクタで満たされていく。それがたまらなく嬉しかった。
十分な量の素材を集めた俺は、意気揚々と街へ引き返した。向かう先はモンスターメイカー協会だ。ギルドマスターのゲッペトは、俺の姿を見ると驚いたように目を見開いた。
「おお、ユー君。もう戻ってきたのか。して、初陣の首尾はどうじゃったかな?」
「それが……」
俺はホーンドラビットに惨敗したことを正直に話した。ゲッペトは眉を下げて気の毒そうな顔をしたが、俺が続けた言葉に再び目を見開いた。
「でも、分かったんです。この職業の戦い方が。だから、ここの作業台を貸してもらえませんか?試したいことがあるんです」
俺の目には、絶望ではなく探求の光が宿っていた。それを見たゲッペトは、面白そうににやりと笑った。
「ふむ。どうやら、ただでは転ばん性分のようじゃな。よかろう。そこの作業台は自由に使ってくれて構わん。わしも、君が何を始めるのか見物させてもらうとしよう」
礼を言って、俺は工房の奥にある大きな石造りの作業台に向かった。チュートリアルで創った最初のスライムを傍らに待機させ、俺は創造の準備を始める。
まずは仮説の検証からだ。配合素材と比率が、生まれるモンスターに影響を与えるのかどうか。俺はアイテムボックスから、基本素材である『スライムの核』『清浄な水』そして『ただの石ころ』を取り出した。
「スキル、創造」
再び光の設計図が頭の中に浮かび上がる。今回は、チュートリアルの時とは違う操作を試みた。素材の配合比率を示すゲージを調整する。核と水はそのままに、『ただの石ころ』の比率だけを最大まで引き上げてみた。つまり、石の成分が極端に多いスライムを創ろうという試みだ。
光が収束し、作業台の上に新たなスライムが誕生する。見た目は通常のスライムとほとんど変わらない。だが、動きが明らかに鈍重だった。ぽよん、というよりは、ごろり、という感じで転がる。
俺はそのスライムのステータスを鑑定した。
【スライム(亜種)】
HP: 50
MP: 5
攻撃力: 1
防御力: 8
スキル: 体当たり
【ユニーク特性:なし】
通常のスライムの防御力は5だったので、わずかに上昇している。だが攻撃力は2から1に下がっていた。これでは戦力としてはむしろ弱体化している。失敗か。
「ふむ。防御力を上げようとしたのじゃろうが、これでは焼け石に水じゃな」
後ろで見ていたゲッペトが、少し残念そうに呟いた。
だが、俺は諦めなかった。ステータスウィンドウをさらに詳しく調べる。すると、通常のスライムの鑑定結果にはなかった項目を見つけた。
【隠しステータス】
硬度: C+
硬度。おそらく、物理的な硬さを示すパラメータだろう。通常のステータスには現れない、隠された性能。俺の仮説は間違っていなかった。配合比率を変えることで、モンスターの特性は確かに変化するのだ。
「ゲッペトさん。このスライム、ちょっと叩いてみてもらえませんか?」
「ん?まあ、よいが」
ゲッペトは不思議そうな顔をしながら、近くにあった木の棒で、俺が創った石ころスライムを軽く叩いた。コン、と乾いた音が響く。
「おお?これは……」
次に、ゲッペトはチュートリアルで創った通常のスライムを叩いた。ポヨン、と柔らかい音がして、棒が少し沈み込む。
「なるほど。確かに、こっちのスライムの方が明らかに硬い。ステータスの数字以上の違いがあるようじゃな。面白い」
ゲッペトの目が、感心したように細められた。俺は確信を深め、次の実験に移る。今度は、素材そのものを変えてみる。
『ただの石ころ』の代わりに、森で拾ってきた『硬そうな石』を使う。比率は先ほどと同じく最大だ。
「創造!」
再び光が溢れ、三体目のスライムが生まれる。今度のスライムは、見た目からして違った。体の表面がゴツゴツとしており、色は灰色に近い。まるで岩石でできたスライムだ。
【ロック・スライム】
HP: 60
MP: 5
攻撃力: 3
防御力: 15
スキル: 体当たり
【ユニーク特性:物理耐性(微小)】
【隠しステータス】
硬度: B
名前が変わった。ステータスも全体的に上昇している。そして何より、『ユニーク特性』という新しい項目が現れた。物理耐性。微小とはいえ、これは大きな進歩だ。隠しステータスの硬度もC+からBへとランクアップしている。
「これだ……これだよ!」
俺は思わず叫んでいた。目の前には無限の可能性が広がっている。この世界のありとあらゆる素材が、俺のモンスターの素になるのだ。粘つく樹液を使えば、敵を捕らえるスライムが創れるかもしれない。腐葉土を使えば、植物の特性を持つスライムが生まれるかもしれない。
そこからの俺は、何かに取り憑かれたように創造に没頭した。
粘つく樹液を配合し、表面がベトベトした【スティッキー・スライム】を創造した。
腐葉土を配合し、頭から小さな芽が生えた【プラント・スライム】を創造した。
川で汲んだ濁り水を使い、体が茶色く濁った【マッド・スライム】を創造した。
次から次へと生まれる、最弱の創造物たち。そのどれもが、単体ではホーンドラビット一匹倒せそうにない弱々しいモンスターだった。だが、一体一体がユニークな特性を秘めていた。
スティッキー・スライムは、触れたものを少しだけくっつける。
プラント・スライムは、日光を浴びるとHPがごくわずかに回復する。
マッド・スライムは、地面に潜って姿を隠すことができた。
創造と鑑定を繰り返すたびに、俺のノートは膨大なデータで埋め尽くされていく。どの素材を、どの比率で配合すれば、どんな特性が生まれるのか。それはまるで、未知の元素を発見していく化学者のようだった。
「はっはっは。これは面白い。実に面白いぞ、ユー君!」
ゲッペトはいつの間にか興奮した様子で、俺の肩を叩いた。
「今まで何人ものメイカーがこのギルドを訪れたが、システムの根幹にこれほど早く気づいた者は初めてじゃ。君は、この職業の歴史を変えるかもしれん」
その言葉は、何よりの称賛だった。
夢中になっているうちに、所持金と素材はあっという間に底をついた。作業台の上には、実験の末に生まれた多種多様なスライムたちが、ぽよんぽよんと跳ねている。
外を見ると、すでに夜の帳が下りていた。街の酒場からは、レベルアップを祝うプレイヤーたちの陽気な声が聞こえてくる。彼らが一日で成し遂げた成長に比べれば、俺のレベルは1のまま。最強の剣も、派手な魔法も手に入れていない。
だが、俺の心は満たされていた。手に入れたのは、誰にも真似できない知識と経験。そして、これから始まる本当の冒険への、確かな手応えだった。
俺は、実験で生み出したスライムたちを一度すべて素材に戻し、ロック・スライムだけを残した。一体で強くなくたっていい。それぞれの役割を持たせ、軍団として運用すれば、きっと戦えるはずだ。
「よし」
俺は決めた。まずは、このロック・スライムの硬さを極限まで高めてみよう。誰の攻撃も通さない、絶対的な壁となるモンスターを創り出す。それが、俺の最初の目標だ。
最弱の創造物から、最強の可能性を見つけ出す。モンスターメイカー、ユーの戦いは、今、静かに幕を開けた。
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