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拉致られた
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「エドガー様‥‥‥ですか?」
「あー‥‥‥はい。そうです」
「良かった!! 学院長室までお越しください!」
いぃー!? 俺何もしてないでしょう!?
なんでよ?
「エドガー様は特別合格者枠だそうです。どうぞこちらへ‥‥‥」
なんだろ、特別合格者って?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ご苦労様でした。ズッ‥‥‥ありがとうございます」
ニコニコしてる優男と言った印象の学院長。
でも何か不自然。鼻が出てるのかな?
「お越しいただきありがとうございます、エドガーくん。ズッ‥‥‥。私は王都学院長、セオドア・エンフィールドです。よろしく」
「あ、どうも‥‥‥。エドガー・テオドールです」
「貴方をある特別な方からのご連絡で特別合格者としました。スビッ‥‥‥失礼。貴方の知識は神の領域‥‥‥だからと」
特別な方‥‥‥? 誰だ?
「私もきちんと確認して知っておきたいのです。特別合格者として相応しいのかどうかを‥‥‥。ズビズビ」
「えー、はい。どうしたら良いでしょうか?」
何をされるのだろうか‥‥‥?
それより気になる学院長のズビズビの鼻。
鼻炎か? この時期だと花粉症?
花粉症とかこっちの世界にもあるのか?
チーンと鼻を擤んでいる。
「‥‥‥失礼。昨日遅くまで作業をしていたものでね、鼻の調子が少し悪いのです。ポーションを飲むほどではないのですがね」
「あの‥‥‥この点鼻薬使いますか?」
たまに俺も鼻の調子が良くない時があるので作ったポーション点鼻薬だ。ポーションを霧状にして鼻に噴霧するので一本分で約200回の点鼻が可能だ。こちらの方がコスパが良い。
「‥‥‥点鼻薬、とはなんですか?」
説明をすると目を見開く学院長。
「ポーションにそんな使い方があるとは‥‥‥。やってみても良いですか?」
「あ、はい。どうぞ」
使い方を説明し、両鼻にワンプッシュずつ。
「‥‥‥! おお!! 鼻の通りが劇的に改善してます!! 普段より調子が良いです」
そう言ってお茶を飲む学院長。
「おお、なんと!! お茶の香りも全然違う!! なんと素晴らしい事でしょうか!」
「そ、それは何よりです‥‥‥」
「ありがとうございます! あぁ、鼻の通りが違うだけで世界が違って見えます」
そこまで違うのか‥‥‥。
「あの‥‥‥で先程の話ですが‥‥‥」
「あぁ、失礼しました。そうでしたね、私は錬金術師でもあるのですがエドガーくんに少々質問をしてもよろしいですか?」
錬金術師なのか‥‥‥。少し齧ったくらいの俺が答えられるかな?
「私は以前サリックの樹皮からある有効成分の抽出に成功したのですがなんだかわかりますか?」
サリック‥‥‥日本でいう柳だ。柳から作られる‥‥‥成分‥‥‥。
「『サリシン』ですか?」
「おお! 正解です。これを薬として作ろうと思っていますがどういう効能かわかりますか?」
サリシン‥‥‥柳の樹皮から取れる有効成分。これを使ってある超有名な医薬品が作れる。
「サリシンは体内で『サリチル酸』に分解されます。このサリチル酸は痛みを抑える作用がありますが胃粘膜障害を起こしやすいのです。副作用を減らすために無水酢酸でアセチル化すると良いでしょうね‥‥‥」
「!!!!?」
「あ‥‥‥」
しまった‥‥‥、日本の化学用語を使ってもわかる訳ないよな。
「なんと‥‥‥そんな事までわかるのですか!!」
え? 通じたの?
「分解したサリチル酸があります。実際にやってみましょうか! 無水酢酸でアセチル化ですね!?」
今やるの!? ここで!?
学院長は走って出て行って薬品と実験器具を持って戻ってきた。
フラスコにサリチル酸の結晶に無水酢酸を加える。くっさいよな、無水酢酸‥‥‥。
「あ、そうだ‥‥‥触媒‥‥‥」
確かピリジンが良いんだけど無さそうだし。
高校の実験でやった濃硫酸でいいか。
混ぜてちゃんと溶けて無色透明になったら更に再度白濁するまで混ぜる。
白濁して結晶が析出したら水を加えて濾過する。
「錬金術鑑定!!」
学院長は鑑定スキルがあるらしい。これは羨ましいな。
「‥‥‥アセチルサリチル酸となってますね。これが‥‥‥?」
「ええ、薬品名『アスピリン』です」
「あー‥‥‥はい。そうです」
「良かった!! 学院長室までお越しください!」
いぃー!? 俺何もしてないでしょう!?
なんでよ?
「エドガー様は特別合格者枠だそうです。どうぞこちらへ‥‥‥」
なんだろ、特別合格者って?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ご苦労様でした。ズッ‥‥‥ありがとうございます」
ニコニコしてる優男と言った印象の学院長。
でも何か不自然。鼻が出てるのかな?
「お越しいただきありがとうございます、エドガーくん。ズッ‥‥‥。私は王都学院長、セオドア・エンフィールドです。よろしく」
「あ、どうも‥‥‥。エドガー・テオドールです」
「貴方をある特別な方からのご連絡で特別合格者としました。スビッ‥‥‥失礼。貴方の知識は神の領域‥‥‥だからと」
特別な方‥‥‥? 誰だ?
「私もきちんと確認して知っておきたいのです。特別合格者として相応しいのかどうかを‥‥‥。ズビズビ」
「えー、はい。どうしたら良いでしょうか?」
何をされるのだろうか‥‥‥?
それより気になる学院長のズビズビの鼻。
鼻炎か? この時期だと花粉症?
花粉症とかこっちの世界にもあるのか?
チーンと鼻を擤んでいる。
「‥‥‥失礼。昨日遅くまで作業をしていたものでね、鼻の調子が少し悪いのです。ポーションを飲むほどではないのですがね」
「あの‥‥‥この点鼻薬使いますか?」
たまに俺も鼻の調子が良くない時があるので作ったポーション点鼻薬だ。ポーションを霧状にして鼻に噴霧するので一本分で約200回の点鼻が可能だ。こちらの方がコスパが良い。
「‥‥‥点鼻薬、とはなんですか?」
説明をすると目を見開く学院長。
「ポーションにそんな使い方があるとは‥‥‥。やってみても良いですか?」
「あ、はい。どうぞ」
使い方を説明し、両鼻にワンプッシュずつ。
「‥‥‥! おお!! 鼻の通りが劇的に改善してます!! 普段より調子が良いです」
そう言ってお茶を飲む学院長。
「おお、なんと!! お茶の香りも全然違う!! なんと素晴らしい事でしょうか!」
「そ、それは何よりです‥‥‥」
「ありがとうございます! あぁ、鼻の通りが違うだけで世界が違って見えます」
そこまで違うのか‥‥‥。
「あの‥‥‥で先程の話ですが‥‥‥」
「あぁ、失礼しました。そうでしたね、私は錬金術師でもあるのですがエドガーくんに少々質問をしてもよろしいですか?」
錬金術師なのか‥‥‥。少し齧ったくらいの俺が答えられるかな?
「私は以前サリックの樹皮からある有効成分の抽出に成功したのですがなんだかわかりますか?」
サリック‥‥‥日本でいう柳だ。柳から作られる‥‥‥成分‥‥‥。
「『サリシン』ですか?」
「おお! 正解です。これを薬として作ろうと思っていますがどういう効能かわかりますか?」
サリシン‥‥‥柳の樹皮から取れる有効成分。これを使ってある超有名な医薬品が作れる。
「サリシンは体内で『サリチル酸』に分解されます。このサリチル酸は痛みを抑える作用がありますが胃粘膜障害を起こしやすいのです。副作用を減らすために無水酢酸でアセチル化すると良いでしょうね‥‥‥」
「!!!!?」
「あ‥‥‥」
しまった‥‥‥、日本の化学用語を使ってもわかる訳ないよな。
「なんと‥‥‥そんな事までわかるのですか!!」
え? 通じたの?
「分解したサリチル酸があります。実際にやってみましょうか! 無水酢酸でアセチル化ですね!?」
今やるの!? ここで!?
学院長は走って出て行って薬品と実験器具を持って戻ってきた。
フラスコにサリチル酸の結晶に無水酢酸を加える。くっさいよな、無水酢酸‥‥‥。
「あ、そうだ‥‥‥触媒‥‥‥」
確かピリジンが良いんだけど無さそうだし。
高校の実験でやった濃硫酸でいいか。
混ぜてちゃんと溶けて無色透明になったら更に再度白濁するまで混ぜる。
白濁して結晶が析出したら水を加えて濾過する。
「錬金術鑑定!!」
学院長は鑑定スキルがあるらしい。これは羨ましいな。
「‥‥‥アセチルサリチル酸となってますね。これが‥‥‥?」
「ええ、薬品名『アスピリン』です」
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