27 / 171
王都学院 編
学生寮
しおりを挟む色々あったが無事入学出来た。発表の後一度マイチー州に戻り寮暮らしの準備を整える。まぁアイテムボックスになんでも入れて行けば良いので大変では無い。あとはしばらく離れるので近所や大将に挨拶しておかねば。
「なんでぃ。王都でもどこでも行っちまえ!」
「夏休みには戻ってくるよ」
「へっ、ケガなんかすんじゃねーぞ!」
うーん、ツンデレ。
「ネロ行っちゃうのね。」
「母様、夏には戻りますよ」
「大丈夫?やっぱり私も‥‥‥」
「いいってば」
「では父様行って参ります」
「うむ、実りある学院生活を過ごすように」
「はい」
「あまり目立つなよ」
「はい、ピーター兄さん」
「俺も向こうに行くから何か有ればな。」
「よろしく、ポール兄さん」
ポール兄さんは王都で騎士見習いとして近衛兵隊に入隊予定だ。ピカピカ鎧伯爵の勧めでそうなったらしい。
「じゃ、行ってきます!」
ダッシュで走り去る。俺が身体強化して走って行けば馬車よりずっと早い。 所々で休憩をしつつ、感知する範囲でモンスターがいれば、狩りつつ進んで夕方には王都に着いた。貴族専用門を徒歩で入ろうとして止められたが説明したら通れた。貴族専用門は馬車で入るものらしい。
寮に行く前に辺境伯邸に。泊めてもらったお礼にマイチー州名物の蕎麦粉だ。マイチー州は寒暖の差が大きく、良い蕎麦が獲れるのだ。年に一度晩秋の時期にマイチー蕎麦祭りなんてのも有るのだ。
「ネロ、受かってよかったわね、しかも特待生なんて」
「ありがとう、マリア。そういえば実技試験の時の話だけど‥‥」
「その前にオークの群れから助けてもらったしそれは別にいいんだけど」
「いや、それは試験日まで泊めてもらったし」
「じゃあ保留にさせて。何か有ったらお願いするわ」
「そうだね、それで。なんでも言って」
辺境伯邸を出て寮に着き、部屋を案内される。なかなか綺麗だが特待生だからといって部屋は特別では無いみたいだ。寮費が無料ではあるけど。隣がガタガタしてる、隣も今日入寮したのだろう、挨拶しておくか。
ノックする「はーい」ドアを開けると可愛い顔の少年だった。
「こんにちは、隣の魔法科一年のネロ•ヴァッサーです。よろしく」
「こんにちは、僕も魔法科一年のクリフ・エステラーゼです。こちらこそよろしく」
おお、同窓生だ。
「何が使える?俺は水だけなんだけど」
「僕は火と水、風、土の四つ」
「テトラマジシャンじゃん!スゴイ‼︎」
二種はディ、三種がトリ、四種がテトラだ。エリスママンがトリでピーター兄はブラックと別系統なのだ。
「ネロ君こそ一種で合格できているんだからそっちのがスゴイよ」
「ネロでいいよ。ねぇ鑑定してもいい?」
「! 鑑定も出来るの?あと、僕もクリフで」
クリフ•エステラーゼ 12歳
HP 150/150
MP 255/255
腕力 11
器用 17
素早さ 15
体力 12
魔力 20
魅力 17
火魔法LV2
水魔法LV1
風魔法LV2
土魔法LV1
魔術師
優秀じゃないか!クリフは。
聞いてみたらエステラーゼ伯爵の次男だそうだ。身なりも良いので金持ちなのだろう。
7
あなたにおすすめの小説
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます
無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します
mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。
中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。
私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。
そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。
自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。
目の前に女神が現れて言う。
「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」
そう言われて私は首を傾げる。
「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」
そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。
神は書類を提示させてきて言う。
「これに書いてくれ」と言われて私は書く。
「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。
「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」
私は頷くと神は笑顔で言う。
「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。
ーーーーーーーーー
毎話1500文字程度目安に書きます。
たまに2000文字が出るかもです。
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
【第2章完結】王位を捨てた元王子、冒険者として新たな人生を歩む
凪木桜
ファンタジー
かつて王国の次期国王候補と期待されながらも、自ら王位を捨てた元王子レオン。彼は自由を求め、名もなき冒険者として歩み始める。しかし、貴族社会で培った知識と騎士団で鍛えた剣技は、新たな世界で否応なく彼を際立たせる。ギルドでの成長、仲間との出会い、そして迫り来る王国の影——。過去と向き合いながらも、自らの道を切り開くレオンの冒険譚が今、幕を開ける!
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
余命半年のはずが?異世界生活始めます
ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明…
不運が重なり、途方に暮れていると…
確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる