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第33回『大都会 アクセル 衝動』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第33回『大都会 アクセル 衝動』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約44分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=mN-vRUuoWj8
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
車のハンドルを握る俺の心は追い込まれていた。
今日の仕事もうまく行かず取引先からはクレームの嵐、上司もお前が悪いと決めつけられた。
あれはチームのみんなで進めていたプロジェクトだというのに。
取引先も取引先だ。
要望に変更があったのならはっきりと言っておくべきだったのだ。
もう頭の中はぐるぐると回り、胃はキリキリと痛む。
街灯やビルの灯りが火花のようにまぶしい。
きっとこのまま家に帰ってもまた妻とケンカしてしまうのだろう。
親がケンカしている姿ばかりを見せると子どもの成長に悪影響を及ぼしそうだな。
くそっ、赤信号だ。
どうして俺が通るときに限って赤信号なんだ。
歩行者が横断歩道を悠然と渡る様子を俺は人差し指でハンドルを小刻みに叩きながら凝視していた。
そうしていると俺の頭の中にはなぜだか俺が赤信号だから止まっているのではなく、歩行者たちが俺に嫌がらせをするために通せんぼをしているように思えてきた。
本当はどこへ行く目的もないのに俺の車を走らせないために歩いているのではないか。
ほら、あの二人がへらへらと笑ってるのがその証拠だ。
俺の車が立ち往生しているのを見るのが楽しくて仕方ないんだろう。
逆恨みのような黒い感情が渦巻いてきたとき、頭の後ろから誰かがささやいてきた。
いや、ささやいてきたというのは俺の幻想であってそれは俺の、俺自身の考えだということはわかる。
だがその声はこう言っていた。
──なあ、アクセル踏んじゃえよ。
──あとのことなんて気にせず思いっきりな。
俺の息が少しずつ荒くなっていくのを感じた。
心臓がどきどきする。
さっきまでハンドルを叩いていた指はいつの間にか強く握りしめていた。
俺は右足をゆっくりとアクセルペダルの上に置いた。
歩行者用の青信号が点滅を始めた。
もうすぐで車道の信号は青信号に?なってしまう?。
歩行者たちはあわてて歩道を渡り始め、次々と俺の車の前を通る。
どうする、俺?
覚悟などというたいそうなものなんていらない。
このままあの地獄のような生活を続けていいのか?
そのとき俺の中の張りつめていた一本の糸が切れた。
翌日会社を辞めた。
妻に話すと驚かれたが、事情を話すと少しだけ理解を示してくれた。
そして一年が経った。
俺たち家族は今地方で暮らしていて、新しい仕事も見つけた。
広々とした空は心を開放的にしてくれ、妻との無意味なケンカはなくなった。
子どもも田舎での暮らしをとても楽しんでいるようだ。
大都会を衝動的に飛び出したが、これは正解だったと思ってる。
みんなも人生に本当につらくなったときは無理せず全てを捨ててみるといい。
いいや、逃げじゃない。
それはきっと、あなたにとってどこかに向って踏み出す一歩になることを私は確信している。
~・~・~・~・~
~感想~
アクセルと衝動のお題どおり不穏な話っぽく進めて、結は前向きなものするという構成にしました。
書いている間頭の中には当然クリスタルキングの大都会とローリングストーンズのペイントイットブラックがループしてました。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第33回『大都会 アクセル 衝動』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約44分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=mN-vRUuoWj8
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
車のハンドルを握る俺の心は追い込まれていた。
今日の仕事もうまく行かず取引先からはクレームの嵐、上司もお前が悪いと決めつけられた。
あれはチームのみんなで進めていたプロジェクトだというのに。
取引先も取引先だ。
要望に変更があったのならはっきりと言っておくべきだったのだ。
もう頭の中はぐるぐると回り、胃はキリキリと痛む。
街灯やビルの灯りが火花のようにまぶしい。
きっとこのまま家に帰ってもまた妻とケンカしてしまうのだろう。
親がケンカしている姿ばかりを見せると子どもの成長に悪影響を及ぼしそうだな。
くそっ、赤信号だ。
どうして俺が通るときに限って赤信号なんだ。
歩行者が横断歩道を悠然と渡る様子を俺は人差し指でハンドルを小刻みに叩きながら凝視していた。
そうしていると俺の頭の中にはなぜだか俺が赤信号だから止まっているのではなく、歩行者たちが俺に嫌がらせをするために通せんぼをしているように思えてきた。
本当はどこへ行く目的もないのに俺の車を走らせないために歩いているのではないか。
ほら、あの二人がへらへらと笑ってるのがその証拠だ。
俺の車が立ち往生しているのを見るのが楽しくて仕方ないんだろう。
逆恨みのような黒い感情が渦巻いてきたとき、頭の後ろから誰かがささやいてきた。
いや、ささやいてきたというのは俺の幻想であってそれは俺の、俺自身の考えだということはわかる。
だがその声はこう言っていた。
──なあ、アクセル踏んじゃえよ。
──あとのことなんて気にせず思いっきりな。
俺の息が少しずつ荒くなっていくのを感じた。
心臓がどきどきする。
さっきまでハンドルを叩いていた指はいつの間にか強く握りしめていた。
俺は右足をゆっくりとアクセルペダルの上に置いた。
歩行者用の青信号が点滅を始めた。
もうすぐで車道の信号は青信号に?なってしまう?。
歩行者たちはあわてて歩道を渡り始め、次々と俺の車の前を通る。
どうする、俺?
覚悟などというたいそうなものなんていらない。
このままあの地獄のような生活を続けていいのか?
そのとき俺の中の張りつめていた一本の糸が切れた。
翌日会社を辞めた。
妻に話すと驚かれたが、事情を話すと少しだけ理解を示してくれた。
そして一年が経った。
俺たち家族は今地方で暮らしていて、新しい仕事も見つけた。
広々とした空は心を開放的にしてくれ、妻との無意味なケンカはなくなった。
子どもも田舎での暮らしをとても楽しんでいるようだ。
大都会を衝動的に飛び出したが、これは正解だったと思ってる。
みんなも人生に本当につらくなったときは無理せず全てを捨ててみるといい。
いいや、逃げじゃない。
それはきっと、あなたにとってどこかに向って踏み出す一歩になることを私は確信している。
~・~・~・~・~
~感想~
アクセルと衝動のお題どおり不穏な話っぽく進めて、結は前向きなものするという構成にしました。
書いている間頭の中には当然クリスタルキングの大都会とローリングストーンズのペイントイットブラックがループしてました。
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