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第88回『玉手箱 弱者 コンビネーション』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第88回『玉手箱 弱者 コンビネーション』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約45分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=dEQTI9HoOX8
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
浦島太郎が浜を歩いていると、子どもたちが亀をいじめていました。
見かねた浦島太郎が諭すと、子どもたちはいじめをやめて帰っていきました。
亀はお礼を言いました。
「ありがとうございます。お礼に竜宮城に連れて行ってさしあげましょう。」
「弱き者を助けるのは当然のこと。お礼など気にする必要はない。」
浦島太郎は亀の申し出をきっぱりと断りました。
「いえいえ、それでは私の気が済みません。」
「本当に気にすることはない。私が好きでしたこと。むしろ同じ人間がいじめていたことを心苦しく思っている。」
「しかしあなたこそ命の恩人です。ぜひ竜宮城へ。」
「それには及ばぬ。」
何度断っても亀は引きませんでした。
「今お忙しいのですか。」
「漁は終わったところだが。」
「ではぜひ竜宮城へ。」
「しかし妻が帰りを待っている。」
「ほんの少しだけで結構でございますから。」
亀の勧誘があまりにもしつこいので、浦島太郎は仕方なく竜宮城へ行くことにしました。
竜宮城に着くと、浦島太郎は事情を聞いた乙姫から盛大な歓待を受けました。
しかしあまりゆっくりもしていられない浦島太郎はすぐに竜宮城を出ることにしました。
すると乙姫はお土産にと浦島太郎に玉手箱をくれました。
家に着くと、浦島太郎は妻に玉手箱を見せて今日の出来事を話しました。
「亀を子どもたちから助けただけでそこまでしてくれたんですか。海の生きものたちは大変義理堅いのですね。」
「ああ。彼らは助けてもらった恩を倍にして返す。いや、倍以上だ。とてもいい人たちだ。」
「ではこの中には何が入っているのでしょう。」
二人はさっそく玉手箱を開けてみました。
すると白い煙がもくもくと出てきて、浦島太郎とその妻は一気にお年寄りになってしまいました。
髪の毛は真っ白になり、毛の量も少なくなっていました。
毎日漁に出て、毎日炊事をしていた浦島太郎と妻の腰は曲がっていました。
筋力も衰えていて、立っているのも難儀でした。
お年寄りになってから最初の数年は二人で力を合わせてなんとか暮らしていました。
しかし浦島太郎が白内障の手術を受け、また、妻が転倒して骨折すると、今まで通り二人で暮らしていくのは困難だと判断しました。
二人は貯金を切り崩して老人ホームに入ることを決めました。
ではどこの老人ホームがいいかと考えたとき、浦島太郎には思い当たることがありました。
「そういえば玉手箱を包んでいたチラシは老人ホームの広告だった。」
二人はチラシを探し出し、書かれてある番号に電話をしました。
「はい、お二人様ですね。はい、大丈夫ですよ。大歓迎です。今日からでもご入居できますよ。」
どんな様子だったかと妻が尋ねると、受話器を置いた浦島太郎は答えました。
「うん、とっても感じのいい人だった。声は乙姫に似ていた。」
キャバクラと老人ホームを経営するグループによる客誘導のコンビネーションは詐欺と認定され、後日乙姫、亀をはじめとする海の生き物たちや、いじめ役(犯行当時未成年)が逮捕された。
~・~・~・~・~
~感想~
玉手箱が昔話のそれでしかないので、そのまま浦島太郎の話で行くことにしました。
オチは決まっていたので、竜宮城にはもう少しキャバクラっぽい描写を入れてもよかったのかもしれません。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第88回『玉手箱 弱者 コンビネーション』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約45分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=dEQTI9HoOX8
↓使用させていただいたサイト↓
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~・~・~・~・~
浦島太郎が浜を歩いていると、子どもたちが亀をいじめていました。
見かねた浦島太郎が諭すと、子どもたちはいじめをやめて帰っていきました。
亀はお礼を言いました。
「ありがとうございます。お礼に竜宮城に連れて行ってさしあげましょう。」
「弱き者を助けるのは当然のこと。お礼など気にする必要はない。」
浦島太郎は亀の申し出をきっぱりと断りました。
「いえいえ、それでは私の気が済みません。」
「本当に気にすることはない。私が好きでしたこと。むしろ同じ人間がいじめていたことを心苦しく思っている。」
「しかしあなたこそ命の恩人です。ぜひ竜宮城へ。」
「それには及ばぬ。」
何度断っても亀は引きませんでした。
「今お忙しいのですか。」
「漁は終わったところだが。」
「ではぜひ竜宮城へ。」
「しかし妻が帰りを待っている。」
「ほんの少しだけで結構でございますから。」
亀の勧誘があまりにもしつこいので、浦島太郎は仕方なく竜宮城へ行くことにしました。
竜宮城に着くと、浦島太郎は事情を聞いた乙姫から盛大な歓待を受けました。
しかしあまりゆっくりもしていられない浦島太郎はすぐに竜宮城を出ることにしました。
すると乙姫はお土産にと浦島太郎に玉手箱をくれました。
家に着くと、浦島太郎は妻に玉手箱を見せて今日の出来事を話しました。
「亀を子どもたちから助けただけでそこまでしてくれたんですか。海の生きものたちは大変義理堅いのですね。」
「ああ。彼らは助けてもらった恩を倍にして返す。いや、倍以上だ。とてもいい人たちだ。」
「ではこの中には何が入っているのでしょう。」
二人はさっそく玉手箱を開けてみました。
すると白い煙がもくもくと出てきて、浦島太郎とその妻は一気にお年寄りになってしまいました。
髪の毛は真っ白になり、毛の量も少なくなっていました。
毎日漁に出て、毎日炊事をしていた浦島太郎と妻の腰は曲がっていました。
筋力も衰えていて、立っているのも難儀でした。
お年寄りになってから最初の数年は二人で力を合わせてなんとか暮らしていました。
しかし浦島太郎が白内障の手術を受け、また、妻が転倒して骨折すると、今まで通り二人で暮らしていくのは困難だと判断しました。
二人は貯金を切り崩して老人ホームに入ることを決めました。
ではどこの老人ホームがいいかと考えたとき、浦島太郎には思い当たることがありました。
「そういえば玉手箱を包んでいたチラシは老人ホームの広告だった。」
二人はチラシを探し出し、書かれてある番号に電話をしました。
「はい、お二人様ですね。はい、大丈夫ですよ。大歓迎です。今日からでもご入居できますよ。」
どんな様子だったかと妻が尋ねると、受話器を置いた浦島太郎は答えました。
「うん、とっても感じのいい人だった。声は乙姫に似ていた。」
キャバクラと老人ホームを経営するグループによる客誘導のコンビネーションは詐欺と認定され、後日乙姫、亀をはじめとする海の生き物たちや、いじめ役(犯行当時未成年)が逮捕された。
~・~・~・~・~
~感想~
玉手箱が昔話のそれでしかないので、そのまま浦島太郎の話で行くことにしました。
オチは決まっていたので、竜宮城にはもう少しキャバクラっぽい描写を入れてもよかったのかもしれません。
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