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第113回『多様性 ライブ 床』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第113回『多様性 ライブ 床』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約51分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=rdya2TKMF6g
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
そのクラブに攻撃的なエレクトリックギターの音が鳴り響いた。
それに呼応するかのようにドラムとベースも激しい轟音を出すと、舞台は整ったと言わんばかりに、ヴォーカルの金切声によって歌が始まった。
クラブいっぱいの客は半狂乱となり、いっせいに小さなジャンプをして声援を送ると床が揺れるほどだった。
バンドの名前はダイビング・タウン。
もう30年以上も続く人気のヘヴィーロックバンドだった。
その特徴はなんといっても攻撃的なサウンドにあり、そこに鬱屈からの開放を求める若者たちはしびれた。
どんなに社会に閉塞感を感じても、どんなに未来に不安を覚えても、ダイビング・タウンの曲を聴いていればやがて全てを打破できるんじゃないかとおもわせてくれる、彼らにとって唯一無二の存在だった。
1曲目が終わるとヴォーカルによるMCが入った。
「今日は俺たちのライブに来てくれてありがとう。」
お決まりの挨拶のあとヴォーカルは聴衆に問いかけた。
「みんな、SDGsって知ってるかい?」
SDGsと言えば持続可能な開発を目指した国際的な目標のことだ。
ヴォーカルに声援を送るある者はダイビング・タウンの過去の曲の中で自然環境などについて歌った曲を思い出した。
ある者は貧困に生きる少女の物語を歌詞にした曲を思い出した。
次は何を歌ってくれるのだろう?
聴衆の期待は高まる一方だった。
「それによると自然にも生物にも人にも、世の中には多様性が大事なんだ。俺たちは多様性を尊重し、自分と違うものに愛を持たなければならない。」
ヴォーカルはメンバーの方へ振り向くと、メンバーたちも彼を見てうなずいた。
「多様性。それは音楽についても言えることだ。ヘヴィーロックだけが音楽じゃない。音楽はもっとたくさんの種類があるものだ。」
ヴォーカルの声は力強くなった。
「今日からダイビング・タウンはフォークソング・バンドになります!」
そう言うと、エレクトリックギターはアコースティックギターに持ち替えられ、穏やかなメロディーとともにフォークソングを歌い始めた。
聴衆は口を開けてぽかんとした。
だが、フォークソングを演奏しているバンドを見てみると、みな幸せそうな表情を浮かべていた。
聴衆は悟った。
彼らは本当はフォークソングがやりたかったのだと。
彼らはきっといつ路線変更をしようか迷っていたに違いない。
そこで出てきたSDGs。
彼らはこの中の多様性という言葉にかこつけたに違いない。
優しく愛を歌う歌が演奏されているステージとは対照的に、客席は攻撃的になりつつあった。
~・~・~・~・~
~感想~
オチはやりたくない音楽をやるのが社会で生きていくということなんだと若者立場学ぶオチを考えていたのですが、理屈臭かったのでやめて、素直に怒るオチに変えました。
フォーク路線に変更した理由などをちゃんとうまく書けるようになれたらよかったのですが、バンドにも聴衆にも感情移入しにくいものになってしまいました。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第113回『多様性 ライブ 床』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約51分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=rdya2TKMF6g
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
そのクラブに攻撃的なエレクトリックギターの音が鳴り響いた。
それに呼応するかのようにドラムとベースも激しい轟音を出すと、舞台は整ったと言わんばかりに、ヴォーカルの金切声によって歌が始まった。
クラブいっぱいの客は半狂乱となり、いっせいに小さなジャンプをして声援を送ると床が揺れるほどだった。
バンドの名前はダイビング・タウン。
もう30年以上も続く人気のヘヴィーロックバンドだった。
その特徴はなんといっても攻撃的なサウンドにあり、そこに鬱屈からの開放を求める若者たちはしびれた。
どんなに社会に閉塞感を感じても、どんなに未来に不安を覚えても、ダイビング・タウンの曲を聴いていればやがて全てを打破できるんじゃないかとおもわせてくれる、彼らにとって唯一無二の存在だった。
1曲目が終わるとヴォーカルによるMCが入った。
「今日は俺たちのライブに来てくれてありがとう。」
お決まりの挨拶のあとヴォーカルは聴衆に問いかけた。
「みんな、SDGsって知ってるかい?」
SDGsと言えば持続可能な開発を目指した国際的な目標のことだ。
ヴォーカルに声援を送るある者はダイビング・タウンの過去の曲の中で自然環境などについて歌った曲を思い出した。
ある者は貧困に生きる少女の物語を歌詞にした曲を思い出した。
次は何を歌ってくれるのだろう?
聴衆の期待は高まる一方だった。
「それによると自然にも生物にも人にも、世の中には多様性が大事なんだ。俺たちは多様性を尊重し、自分と違うものに愛を持たなければならない。」
ヴォーカルはメンバーの方へ振り向くと、メンバーたちも彼を見てうなずいた。
「多様性。それは音楽についても言えることだ。ヘヴィーロックだけが音楽じゃない。音楽はもっとたくさんの種類があるものだ。」
ヴォーカルの声は力強くなった。
「今日からダイビング・タウンはフォークソング・バンドになります!」
そう言うと、エレクトリックギターはアコースティックギターに持ち替えられ、穏やかなメロディーとともにフォークソングを歌い始めた。
聴衆は口を開けてぽかんとした。
だが、フォークソングを演奏しているバンドを見てみると、みな幸せそうな表情を浮かべていた。
聴衆は悟った。
彼らは本当はフォークソングがやりたかったのだと。
彼らはきっといつ路線変更をしようか迷っていたに違いない。
そこで出てきたSDGs。
彼らはこの中の多様性という言葉にかこつけたに違いない。
優しく愛を歌う歌が演奏されているステージとは対照的に、客席は攻撃的になりつつあった。
~・~・~・~・~
~感想~
オチはやりたくない音楽をやるのが社会で生きていくということなんだと若者立場学ぶオチを考えていたのですが、理屈臭かったのでやめて、素直に怒るオチに変えました。
フォーク路線に変更した理由などをちゃんとうまく書けるようになれたらよかったのですが、バンドにも聴衆にも感情移入しにくいものになってしまいました。
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