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第165回『障害走 忘れる 当たり外れ』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第165回『障害走 忘れる 当たり外れ』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約時間分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=tTo7qh0YpuE
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
「よく人生をマラソンに例える人がいるけど、これって生きる時間が長すぎて、生きていることに飽きてきたからなのかなあ。」
娘がぽつりとつぶやいたものだから、僕はどきりとしてしまった。
受験勉強に疲れたのか、娘はテーブルに広げたノートに顔を突っ伏した。
さっきまで開かれていた教科書は、支えてくれる手を失いページがめくれていきぱたんと閉じた。
さすがに自分で死ぬことなんて考えてはいないだろうが、ここは父としてなにか前向きなことを言わねばと思った。
「長く続くことと飽きるというのは結びつかないでしょ。お前だってゲームとかしてる時はどんなに長くても飽きないだろ?」
「マラソンはゲームみたいに楽しくないもーん。ていうか、ゲームやりてえー。」
これはしまったと思った。
娘が必死になって大好きなゲームをやるのを我慢していることを僕は忘れていた。
「じゃあさ、人生を障害走に例えるのはどうだっ?」
僕は娘の頭の中から少しでもゲームを追い出そうとした。
「障害走? ハードル競争ってこと?」
「そうだ。なんと障害走はハードルを倒してもいいんだ。」
「いいの? 失格じゃないのっ?」
娘に少しだけ笑顔が戻った。
勉強は人生に必要なものとはいえ、やはり娘が笑ってくれると父親としてはうれしかった。
「全部倒したとしても問題なしらしいぞ。」
「ふへへ、何それ。当たり判定とか以前に当たり外れ関係なしってことかよ。」
当たり判定とはゲームでよく使われる言葉らしく、相手の攻撃がどこまで近づいたらダメージとして判定されるかという意味だ。
「そうだよ。だからお前も立ちはだかる障害なんて、全部なぎ倒しちゃう勢いでやっていけばいいんだよ。」
娘はしばらく僕を見つめた。
お?
この言葉は勉強に疲れた娘の心に染み込んだかな?
さすがお父さんだねと言って、尊敬のまなざしで見てくれるかな?
お父さん大好きと、言ってくれるかな?
「お父さん。言い忘れてたけど、私、この間彼氏ができたんだ。一緒に受験がんばろうって話してるうちに意気投合しちゃって。」
「そいつを家に連れてきなさい! 娘と付き合いたければ、俺を倒してからにしろとな!」
娘はぷっと笑った。
「お父さんのメンタル、当たり判定でっか。」
~・~・~・~・~
~感想~
一応オチは決めて書き始めましたが、何気なく娘の趣味としてゲームと書いたら、当たり判定という言葉が出てきて、そこからお題の当たり外れを使ったことにより方向性が変化していきました。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第165回『障害走 忘れる 当たり外れ』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約時間分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=tTo7qh0YpuE
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
「よく人生をマラソンに例える人がいるけど、これって生きる時間が長すぎて、生きていることに飽きてきたからなのかなあ。」
娘がぽつりとつぶやいたものだから、僕はどきりとしてしまった。
受験勉強に疲れたのか、娘はテーブルに広げたノートに顔を突っ伏した。
さっきまで開かれていた教科書は、支えてくれる手を失いページがめくれていきぱたんと閉じた。
さすがに自分で死ぬことなんて考えてはいないだろうが、ここは父としてなにか前向きなことを言わねばと思った。
「長く続くことと飽きるというのは結びつかないでしょ。お前だってゲームとかしてる時はどんなに長くても飽きないだろ?」
「マラソンはゲームみたいに楽しくないもーん。ていうか、ゲームやりてえー。」
これはしまったと思った。
娘が必死になって大好きなゲームをやるのを我慢していることを僕は忘れていた。
「じゃあさ、人生を障害走に例えるのはどうだっ?」
僕は娘の頭の中から少しでもゲームを追い出そうとした。
「障害走? ハードル競争ってこと?」
「そうだ。なんと障害走はハードルを倒してもいいんだ。」
「いいの? 失格じゃないのっ?」
娘に少しだけ笑顔が戻った。
勉強は人生に必要なものとはいえ、やはり娘が笑ってくれると父親としてはうれしかった。
「全部倒したとしても問題なしらしいぞ。」
「ふへへ、何それ。当たり判定とか以前に当たり外れ関係なしってことかよ。」
当たり判定とはゲームでよく使われる言葉らしく、相手の攻撃がどこまで近づいたらダメージとして判定されるかという意味だ。
「そうだよ。だからお前も立ちはだかる障害なんて、全部なぎ倒しちゃう勢いでやっていけばいいんだよ。」
娘はしばらく僕を見つめた。
お?
この言葉は勉強に疲れた娘の心に染み込んだかな?
さすがお父さんだねと言って、尊敬のまなざしで見てくれるかな?
お父さん大好きと、言ってくれるかな?
「お父さん。言い忘れてたけど、私、この間彼氏ができたんだ。一緒に受験がんばろうって話してるうちに意気投合しちゃって。」
「そいつを家に連れてきなさい! 娘と付き合いたければ、俺を倒してからにしろとな!」
娘はぷっと笑った。
「お父さんのメンタル、当たり判定でっか。」
~・~・~・~・~
~感想~
一応オチは決めて書き始めましたが、何気なく娘の趣味としてゲームと書いたら、当たり判定という言葉が出てきて、そこからお題の当たり外れを使ったことにより方向性が変化していきました。
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