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第166回『中華料理 グラビアアイドル 不眠不休』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第166回『中華料理 グラビアアイドル 不眠不休』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約53分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=cRdb0XK3ryE
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
「あんた、大変だよ!」
中華鍋を勢いよく振っている夫に、妻が電話機を持ちながらやってきた。
「なんでも、ナントカという雑誌がうちのお店を取材したいんだって。」
「なに、そりゃ本当か?」
ここは都内の片隅にあるごく普通の中華料理屋だった。
お客さんは近所に住んでいる家族や働いている人が中心で、問題を起こしたことはなかったが味で注目を浴びたことも一度もなかった。
だから夫はよっぽどうれしかったらしい。
「よし、OKしろっ。」
その日夫は料理を作る手に一層力が入った。
しかし後日改めて取材内容について打ち合わせをしたところ、取材ではなくグラビアアイドルのロケ場所として使わせてほしいとのことだった。
聞いたこともない名前のグラビアアイドルだったが、ネットで彼女について調べてみると、モニターを占めたのはどれも彼女が豊満な胸を強調している写真ばかりだった。
グルメリポートでなかったことに肩を落とす夫に妻は申し訳なさそうに謝った。
「ごめんねえ。私がよく確認しなかったばっかりに。」
夫は顔を上げた。
「いいさ。だったらこの子が俺の料理を食べているグラビアを見た男どもに、彼女の胸ではなく料理の方によだれを垂らさせてやる。よし、もっとうまい料理を作るために今夜から特訓だ!」
「え? 店はどうするんだい?」
「だから今夜からなんだよ。店は空けとくから、特訓は店を閉めた夜にやる!」
その日から夫はよりおいしい料理を作るために努力を重ねた。
長いこと料理人をやっていただけあって、料理の腕はみるみる上がり、彼の作る料理は味はもちろん見た目も格段に良くなっていった。
その成果は営業時間に食べに来てくれるお客さんにも好評だった。
料理のおいしさを一層引き立たせるために、店の中の食器類はすべて新しい物に買い替えられた。
二人の不眠不休の努力は撮影の日まで続けられた。
今日はお店は定休日だ。
そして撮影の日でもある。
二人には自信があった。
どんな下手なカメラマンであっても、見た目だけで誰もが口の中につばが湧き出るほどだった。
味ももちろん抜群だ。
一口食べた瞬間に、撮影中であるにもかかわらず、彼女はおいしい!と感激の声を上げてスタッフを驚かせるだろう。
スタッフの人たちとグラビアアイドルが時間通りにやってきた。
二人がグラビアアイドルを見ると、確かに美人だしセクシーだった。
彼女は胸の部分が大きく開いたニットセーターを着て、極端に短いタイトスカートをはいていた。
彼女がグラビアに映えるのがよくわかった。
そしてだからこそ、彼女の魅力に勝ってやると思った。
互いの挨拶が済むと、さっそくスタッフたちが撮影の準備を始めたので、夫と妻も厨房に入った。
ところが料理を作ってほしいというスタッフからの注文はなく、彼女がテーブルに横たわると男性スタッフがせっせとテーブルをぐるぐる回し、カメラマンはその様子を撮影した。
彼女を召し上がれというのがグラビアのコンセプトだったらしい。
二人は黙って、グラビアアイドルを360度いろいろな方向から見つめるだけだった。
~・~・~・~・~
~感想~
和食でもイタリアンでもなく中華料理にするためにはどうしたらいいんだろうと悩んで、中華料理店でよく見る回るテーブルの話にしました。
テーブルの上でぐるぐる回るグラビアアイドルって面白いんじゃないのと思ったのですが、いざ書いてみたら全く面白い物にはなりませんでした。
書いている間、一口に雑誌のグラビアと言ってもいろいろなグラビアがあり、そこにはお色気もあればグルメや旅行もあり、それをオチに向かって読者に誤解なく仕込むのは難しいなと思いました。
案の定失敗しましたし。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第166回『中華料理 グラビアアイドル 不眠不休』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約53分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=cRdb0XK3ryE
↓使用させていただいたサイト↓
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~・~・~・~・~
「あんた、大変だよ!」
中華鍋を勢いよく振っている夫に、妻が電話機を持ちながらやってきた。
「なんでも、ナントカという雑誌がうちのお店を取材したいんだって。」
「なに、そりゃ本当か?」
ここは都内の片隅にあるごく普通の中華料理屋だった。
お客さんは近所に住んでいる家族や働いている人が中心で、問題を起こしたことはなかったが味で注目を浴びたことも一度もなかった。
だから夫はよっぽどうれしかったらしい。
「よし、OKしろっ。」
その日夫は料理を作る手に一層力が入った。
しかし後日改めて取材内容について打ち合わせをしたところ、取材ではなくグラビアアイドルのロケ場所として使わせてほしいとのことだった。
聞いたこともない名前のグラビアアイドルだったが、ネットで彼女について調べてみると、モニターを占めたのはどれも彼女が豊満な胸を強調している写真ばかりだった。
グルメリポートでなかったことに肩を落とす夫に妻は申し訳なさそうに謝った。
「ごめんねえ。私がよく確認しなかったばっかりに。」
夫は顔を上げた。
「いいさ。だったらこの子が俺の料理を食べているグラビアを見た男どもに、彼女の胸ではなく料理の方によだれを垂らさせてやる。よし、もっとうまい料理を作るために今夜から特訓だ!」
「え? 店はどうするんだい?」
「だから今夜からなんだよ。店は空けとくから、特訓は店を閉めた夜にやる!」
その日から夫はよりおいしい料理を作るために努力を重ねた。
長いこと料理人をやっていただけあって、料理の腕はみるみる上がり、彼の作る料理は味はもちろん見た目も格段に良くなっていった。
その成果は営業時間に食べに来てくれるお客さんにも好評だった。
料理のおいしさを一層引き立たせるために、店の中の食器類はすべて新しい物に買い替えられた。
二人の不眠不休の努力は撮影の日まで続けられた。
今日はお店は定休日だ。
そして撮影の日でもある。
二人には自信があった。
どんな下手なカメラマンであっても、見た目だけで誰もが口の中につばが湧き出るほどだった。
味ももちろん抜群だ。
一口食べた瞬間に、撮影中であるにもかかわらず、彼女はおいしい!と感激の声を上げてスタッフを驚かせるだろう。
スタッフの人たちとグラビアアイドルが時間通りにやってきた。
二人がグラビアアイドルを見ると、確かに美人だしセクシーだった。
彼女は胸の部分が大きく開いたニットセーターを着て、極端に短いタイトスカートをはいていた。
彼女がグラビアに映えるのがよくわかった。
そしてだからこそ、彼女の魅力に勝ってやると思った。
互いの挨拶が済むと、さっそくスタッフたちが撮影の準備を始めたので、夫と妻も厨房に入った。
ところが料理を作ってほしいというスタッフからの注文はなく、彼女がテーブルに横たわると男性スタッフがせっせとテーブルをぐるぐる回し、カメラマンはその様子を撮影した。
彼女を召し上がれというのがグラビアのコンセプトだったらしい。
二人は黙って、グラビアアイドルを360度いろいろな方向から見つめるだけだった。
~・~・~・~・~
~感想~
和食でもイタリアンでもなく中華料理にするためにはどうしたらいいんだろうと悩んで、中華料理店でよく見る回るテーブルの話にしました。
テーブルの上でぐるぐる回るグラビアアイドルって面白いんじゃないのと思ったのですが、いざ書いてみたら全く面白い物にはなりませんでした。
書いている間、一口に雑誌のグラビアと言ってもいろいろなグラビアがあり、そこにはお色気もあればグルメや旅行もあり、それをオチに向かって読者に誤解なく仕込むのは難しいなと思いました。
案の定失敗しましたし。
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