15 / 20
15.猛者遂滅
しおりを挟む
「教皇様!平民どもが、教会内部に押し寄せてきましたっ!危険ですので、お逃げ下さいっ!」
「なんだとっ!」
逃げると言っても、この部屋は建物の最奥にあり、隠し通路などもない。
逃げるには、一箇所しかないドアから出るしかないのだ。
開かれたドアの外からは、平民と思われる者の怒鳴り声が聞こえてきている。
「ここにいるのか!」
「助けてくれ!」
「町に魔獣が入って来たんだ!」
「はやく結界を!」
平民たちは、武装はしていないものの、数の有利で教会騎士たちを押し除け、この神聖な大結界の間に雪崩れ込んできていた。
「ここは貴様らのような卑しい平民が入る場所ではない!即刻立ち去れ!」
たまらず聖職者が牽制するが、激昂した平民の集団に、それは逆効果だった。
「なっ!私はいつも多額の寄付を、この教会にしてるんだ!寄付した分くらい守ってくれてもいいはずだ!」
「はやく魔獣を倒せ!」
次から次へと平民が入り込み、聖職者たちを囲む。
言葉での罵り合いが、暴力に変わるのは一瞬だった。
素手での殴り合いは、数に勝る平民が有利であった。
「無礼者!私はこの国の第一王子だ!卑しい平民どもめ、道を開けぬかっ!」
混乱の場でも、王族の声は不思議とよくとおり、一瞬だけ、その場を支配した。
「王子?ここに王子が?」
「王族なら助けてくれ!」
そして、聖職者に殺到していた正気を失った平民たちが、今度は第一王子に詰め寄る。
「なっ!寄るな!不敬である!」
「王子!はやく結界を!」
「王子!魔獣を倒してくれ!」
平民たちはなおも王子に詰め寄り、壁に追い詰めた王子をぐいぐいと押しつぶす。
「痛いっ!無礼な!私に触れるなっ!
教会騎士ども!何をしている!こやつらを切り捨てろ!」
王族の声は混乱の中で、不思議と強制力を持って響き渡った。
さすが古い国の、長く続いた支配者の一族の末裔とも言うべきか。
人が密集していたせいで、廊下で待機し、様子見していた教会騎士が剣を構えて雪崩込み、暴徒と化した平民たちを切り捨て始める。
しかし狭い室内に、身動きがとれないほどの人間がひしめきあっている中、剣を振り回したらどうなるのか。
敵も味方も関係なく、斬りつけることとなり、床に繊細に描かれた大結界の術式は、血に濡れ、繊細な模様が消されて、遂に機能を失ったのだった。
また、魔力を持つ聖職者の殆どが、魔獣に襲われるまでもなく、ここで骸となった。
***
「クソっ!なぜ私がこんな目に!」
そんな中、第一王子は王城へと走っていた。
すがりつく平民たちを斬り捨てながら、文字通り血路を開いて、混乱から逃れたのだった。
通常であれば、教会内で帯剣は許されていないのだが、王族ということで、特別に許されていたのが幸いだった。
装飾過多な細身の長剣だが、中身は名工が打った魔大陸時代の魔剣である。
大量のヒトを斬り捨てても、脂が付着して切れなくなるようなこともなく、刃こぼれもしていない。
ただし、たくさんの血を浴び続けているために、柄の部分がヌルヌルして滑るのが気になっていた。
やっとのことで、王城に辿りついたものの、ここにも平民が押し寄せ、あろうことか城内にも入り込んでいた。
名乗りを上げて平民どもを蹴散らそうと思ったが、先程の教会での結果を思い出し、見つからないように回り込むことにする。
屈辱だっ
なぜ自分がこんな目に合わなければならないのか、全く理解出来なかった。
「なぜだっ!なぜ私ばかり!」
コソコソと王城の衛兵用の通用門から、城内へと入ろうと、門を守っていた衛兵に近づくと、
「はっ!アレフ第一王子殿下!ご無事でしたか!」
生真面目な衛兵が、大きな声で第一王子に呼びかけた。
途端、
「第一王子?第一王子がいるのか?!」
「あそこにいるぞ!」
「王族なら助けてくれ!」
あっという間に大勢の平民に取り囲まれる。
「チッ!余計なことを!そこの衛兵!平民どもを蹴散らせ!」
「えっ?!は、はっ!承知しました!」
生真面目な衛兵は第一王子の指示に驚くも、命じられたとおりに抜刀する。
ここも教会同様、血飛沫が舞う。
「ぎゃあああ!」
「い、いきなり何を!」
弱そうな者から斬り付けていく。
死体が転がるせいで、足場の確保が難しくなるのが鬱陶しい。
しかし、非武装の無力な平民は、数で圧倒する。
「王子が、ご乱心だ!」
「きっと、魔獣に取り憑かれたのだ!」
「殺せ!」
「殺せ!」
誰かの叫び声が、集団心理に作用する。
より、理解しやすい方に思考は流れる。
「なっ!取り憑かれてなどおらぬ!」
誰かが投げた石が、第一王子の顔に命中し、額から血が流れる。
武器を持たない集団は、それが有効な攻撃だと理解すると、それと同じ行動をとりはじめる。
四方八方から飛んでくる石など、到底避け切れない。
「やめろ!無礼な!斬り捨てろ!」
「王子殿下!ここは我らに任せて早く城内にお入り下さいっ!」
先ほどからそのつもりである。
入る隙がないのが解らぬのかと、衛兵に怒りを覚える。
なので、その衛兵の背中を蹴り付け、平民どもが怯んだ隙をついて城内に駆け込む。
満身創痍である。
主に石をぶつけられた傷なのだが、あちこち酷く腫れ上がり、頭を庇った腕は折れているかもしれない。
足も痛いが、我慢して走る。
平民どもが侵入出来ない場所に移動しなければ。
門の外が静かになった。
衛兵がやっと本来の働きをし始めたのだろう。
わざと迷路のように分かりにくく作られた回廊を迷わずに通り抜け、王のみが入ることの出来る謁見の間へ。
ここから行ける王の執務室に東の離宮へと抜ける長い隠し通路がある。
東の離宮には、父上である陛下と王妃殿下、それに産まれつき盲目の腹違いの弟である第二王子が住んでいる。
王妃殿下は元聖女だ。
そこまで行けばなんとかなるに違いないと思った。
この国は聖女の力で支えられて来たのだ。
ジルヴァラを追放したのは失敗だったのかもしれない。
ミリアリアは肝心な時に全く使い物にならず、いつのまにか消えてしまった。
あの女に騙されたのだ。
ここにきてらようやく、自らの誤ちに少しだけ気がついた第一王子だった。
「なんだとっ!」
逃げると言っても、この部屋は建物の最奥にあり、隠し通路などもない。
逃げるには、一箇所しかないドアから出るしかないのだ。
開かれたドアの外からは、平民と思われる者の怒鳴り声が聞こえてきている。
「ここにいるのか!」
「助けてくれ!」
「町に魔獣が入って来たんだ!」
「はやく結界を!」
平民たちは、武装はしていないものの、数の有利で教会騎士たちを押し除け、この神聖な大結界の間に雪崩れ込んできていた。
「ここは貴様らのような卑しい平民が入る場所ではない!即刻立ち去れ!」
たまらず聖職者が牽制するが、激昂した平民の集団に、それは逆効果だった。
「なっ!私はいつも多額の寄付を、この教会にしてるんだ!寄付した分くらい守ってくれてもいいはずだ!」
「はやく魔獣を倒せ!」
次から次へと平民が入り込み、聖職者たちを囲む。
言葉での罵り合いが、暴力に変わるのは一瞬だった。
素手での殴り合いは、数に勝る平民が有利であった。
「無礼者!私はこの国の第一王子だ!卑しい平民どもめ、道を開けぬかっ!」
混乱の場でも、王族の声は不思議とよくとおり、一瞬だけ、その場を支配した。
「王子?ここに王子が?」
「王族なら助けてくれ!」
そして、聖職者に殺到していた正気を失った平民たちが、今度は第一王子に詰め寄る。
「なっ!寄るな!不敬である!」
「王子!はやく結界を!」
「王子!魔獣を倒してくれ!」
平民たちはなおも王子に詰め寄り、壁に追い詰めた王子をぐいぐいと押しつぶす。
「痛いっ!無礼な!私に触れるなっ!
教会騎士ども!何をしている!こやつらを切り捨てろ!」
王族の声は混乱の中で、不思議と強制力を持って響き渡った。
さすが古い国の、長く続いた支配者の一族の末裔とも言うべきか。
人が密集していたせいで、廊下で待機し、様子見していた教会騎士が剣を構えて雪崩込み、暴徒と化した平民たちを切り捨て始める。
しかし狭い室内に、身動きがとれないほどの人間がひしめきあっている中、剣を振り回したらどうなるのか。
敵も味方も関係なく、斬りつけることとなり、床に繊細に描かれた大結界の術式は、血に濡れ、繊細な模様が消されて、遂に機能を失ったのだった。
また、魔力を持つ聖職者の殆どが、魔獣に襲われるまでもなく、ここで骸となった。
***
「クソっ!なぜ私がこんな目に!」
そんな中、第一王子は王城へと走っていた。
すがりつく平民たちを斬り捨てながら、文字通り血路を開いて、混乱から逃れたのだった。
通常であれば、教会内で帯剣は許されていないのだが、王族ということで、特別に許されていたのが幸いだった。
装飾過多な細身の長剣だが、中身は名工が打った魔大陸時代の魔剣である。
大量のヒトを斬り捨てても、脂が付着して切れなくなるようなこともなく、刃こぼれもしていない。
ただし、たくさんの血を浴び続けているために、柄の部分がヌルヌルして滑るのが気になっていた。
やっとのことで、王城に辿りついたものの、ここにも平民が押し寄せ、あろうことか城内にも入り込んでいた。
名乗りを上げて平民どもを蹴散らそうと思ったが、先程の教会での結果を思い出し、見つからないように回り込むことにする。
屈辱だっ
なぜ自分がこんな目に合わなければならないのか、全く理解出来なかった。
「なぜだっ!なぜ私ばかり!」
コソコソと王城の衛兵用の通用門から、城内へと入ろうと、門を守っていた衛兵に近づくと、
「はっ!アレフ第一王子殿下!ご無事でしたか!」
生真面目な衛兵が、大きな声で第一王子に呼びかけた。
途端、
「第一王子?第一王子がいるのか?!」
「あそこにいるぞ!」
「王族なら助けてくれ!」
あっという間に大勢の平民に取り囲まれる。
「チッ!余計なことを!そこの衛兵!平民どもを蹴散らせ!」
「えっ?!は、はっ!承知しました!」
生真面目な衛兵は第一王子の指示に驚くも、命じられたとおりに抜刀する。
ここも教会同様、血飛沫が舞う。
「ぎゃあああ!」
「い、いきなり何を!」
弱そうな者から斬り付けていく。
死体が転がるせいで、足場の確保が難しくなるのが鬱陶しい。
しかし、非武装の無力な平民は、数で圧倒する。
「王子が、ご乱心だ!」
「きっと、魔獣に取り憑かれたのだ!」
「殺せ!」
「殺せ!」
誰かの叫び声が、集団心理に作用する。
より、理解しやすい方に思考は流れる。
「なっ!取り憑かれてなどおらぬ!」
誰かが投げた石が、第一王子の顔に命中し、額から血が流れる。
武器を持たない集団は、それが有効な攻撃だと理解すると、それと同じ行動をとりはじめる。
四方八方から飛んでくる石など、到底避け切れない。
「やめろ!無礼な!斬り捨てろ!」
「王子殿下!ここは我らに任せて早く城内にお入り下さいっ!」
先ほどからそのつもりである。
入る隙がないのが解らぬのかと、衛兵に怒りを覚える。
なので、その衛兵の背中を蹴り付け、平民どもが怯んだ隙をついて城内に駆け込む。
満身創痍である。
主に石をぶつけられた傷なのだが、あちこち酷く腫れ上がり、頭を庇った腕は折れているかもしれない。
足も痛いが、我慢して走る。
平民どもが侵入出来ない場所に移動しなければ。
門の外が静かになった。
衛兵がやっと本来の働きをし始めたのだろう。
わざと迷路のように分かりにくく作られた回廊を迷わずに通り抜け、王のみが入ることの出来る謁見の間へ。
ここから行ける王の執務室に東の離宮へと抜ける長い隠し通路がある。
東の離宮には、父上である陛下と王妃殿下、それに産まれつき盲目の腹違いの弟である第二王子が住んでいる。
王妃殿下は元聖女だ。
そこまで行けばなんとかなるに違いないと思った。
この国は聖女の力で支えられて来たのだ。
ジルヴァラを追放したのは失敗だったのかもしれない。
ミリアリアは肝心な時に全く使い物にならず、いつのまにか消えてしまった。
あの女に騙されたのだ。
ここにきてらようやく、自らの誤ちに少しだけ気がついた第一王子だった。
243
あなたにおすすめの小説
醜貌の聖女と呼ばれ、婚約破棄されましたが、実は本物の聖女でした
きまま
恋愛
王国の夜会で、第一王子のレオンハルトから婚約破棄を言い渡された公爵令嬢リリエル・アルヴァリア。
顔を銀の仮面で隠していることから『醜貌の聖女』と嘲られ、不要と切り捨てられた彼女は、そのまま王城を追われることになる。
しかし、その後に待ち受ける国の運命は滅亡へと向かっていた——
婚約破棄された公爵令嬢は真の聖女でした ~偽りの妹を追放し、冷徹騎士団長に永遠を誓う~
鷹 綾
恋愛
公爵令嬢アプリリア・フォン・ロズウェルは、王太子ルキノ・エドワードとの幸せな婚約生活を夢見ていた。
しかし、王宮のパーティーで突然、ルキノから公衆の面前で婚約破棄を宣告される。
理由は「性格が悪い」「王妃にふさわしくない」という、にわかには信じがたいもの。
さらに、新しい婚約者候補として名指しされたのは、アプリリアの異母妹エテルナだった。
絶望の淵に突き落とされたアプリリア。
破棄の儀式の最中、突如として前世の記憶が蘇り、
彼女の中に眠っていた「真の聖女の力」――強力な治癒魔法と予知能力が覚醒する。
王宮を追われ、辺境の荒れた領地へ左遷されたアプリリアは、
そこで自立を誓い、聖女の力で領民を癒し、土地を豊かにしていく。
そんな彼女の前に現れたのは、王国最強の冷徹騎士団長ガイア・ヴァルハルト。
魔物の脅威から領地を守る彼との出会いが、アプリリアの運命を大きく変えていく。
一方、王宮ではエテルナの「偽りの聖女の力」が露呈し始め、
ルキノの無能さが明るみに出る。
エテルナの陰謀――偽手紙、刺客、魔物の誘導――が次々と暴かれ、
王国は混乱の渦に巻き込まれる。
アプリリアはガイアの愛を得て、強くなっていく。
やがて王宮に招かれた彼女は、聖女の力で王国を救い、
エテルナを永久追放、ルキノを王位剥奪へと導く。
偽りの妹は孤独な追放生活へ、
元婚約者は権力を失い後悔の日々へ、
取り巻きの貴族令嬢は家を没落させ貧困に陥る。
そしてアプリリアは、愛するガイアと結婚。
辺境の領地は王国一の繁栄地となり、
二人は子に恵まれ、永遠の幸せを手にしていく――。
「僕より強い奴は気に入らない」と殿下に言われて力を抑えていたら婚約破棄されました。そろそろ本気出してもよろしいですよね?
今川幸乃
恋愛
ライツ王国の聖女イレーネは「もっといい聖女を見つけた」と言われ、王太子のボルグに聖女を解任されて婚約も破棄されてしまう。
しかしイレーネの力が弱かったのは依然王子が「僕より強い奴は気に入らない」と言ったせいで力を抑えていたせいであった。
その後賊に襲われたイレーネは辺境伯の嫡子オーウェンに助けられ、辺境伯の館に迎えられて伯爵一族並みの厚遇を受ける。
一方ボルグは当初は新しく迎えた聖女レイシャとしばらくは楽しく過ごすが、イレーネの加護を失った王国には綻びが出始め、隣国オーランド帝国の影が忍び寄るのであった。
妹のために犠牲になることを姉だから仕方ないで片付けないでください。
木山楽斗
恋愛
妹のリオーラは、幼い頃は病弱であった。両親はそんな妹を心配して、いつも甘やかしていた。
それはリオーラが健康体になってからも、続いていた。お医者様の言葉も聞かず、リオーラは病弱であると思い込んでいるのだ。
リオーラは、姉である私のことを侮っていた。
彼女は両親にわがままを言い、犠牲になるのはいつも私だった。妹はいつしか、私を苦しめることに重きを置くようになっていたのだ。
ある時私は、妹のわがままによって舞踏会に無理な日程で参加することになった。
そこで私は、クロード殿下と出会う。彼との出会いは、私の現状を変えていくことになるのだった。
あなたに婚約破棄されてから、幸運なことばかりです。本当に不思議ですね。
香木陽灯
恋愛
「今まではお前が一番美人だと思っていたけれど、もっと美人な女がいたんだ。だからお前はもういらない。婚約は破棄しておくから」
ヘンリー様にそう言われたのが、つい昨日のことのように思い出されます。別に思い出したくもないのですが、彼が我が家に押しかけてきたせいで思い出してしまいました。
婚約破棄されたのは半年も前ですのに、我が家に一体何の用があるのでしょうか。
「なんでお前なんかが……この数ヶ月の出来事は全て偶然なのか?どうしてお前ばかり良い目にあうんだ!」
「本当に不思議ですねー。あなたに婚約を破棄されてから、良いことばかり起きるんですの。ご存じの通り、我が領地は急激な発展を遂げ、私にも素敵な婚約話が来たのです。とてもありがたいですわ」
子爵令嬢のローラ・フィンレーは、第三王子のヘンリーに婚約を破棄されて以来、幸運なことばかり起きていた。
そして彼女が幸運になればなるほど、ヘンリーは追い詰められていくのだった。
婚約破棄が私を笑顔にした
夜月翠雨
恋愛
「カトリーヌ・シャロン! 本日をもって婚約を破棄する!」
学園の教室で婚約者であるフランシスの滑稽な姿にカトリーヌは笑いをこらえるので必死だった。
そこに聖女であるアメリアがやってくる。
フランシスの瞳は彼女に釘付けだった。
彼女と出会ったことでカトリーヌの運命は大きく変わってしまう。
短編を小分けにして投稿しています。よろしくお願いします。
〖完結〗役立たずの聖女なので、あなた達を救うつもりはありません。
藍川みいな
恋愛
ある日私は、銀貨一枚でスコフィールド伯爵に買われた。母は私を、喜んで売り飛ばした。
伯爵は私を養子にし、仕えている公爵のご子息の治療をするように命じた。私には不思議な力があり、それは聖女の力だった。
セイバン公爵家のご子息であるオルガ様は、魔物に負わされた傷がもとでずっと寝たきり。
そんなオルガ様の傷の治療をしたことで、セイバン公爵に息子と結婚して欲しいと言われ、私は婚約者となったのだが……オルガ様は、他の令嬢に心を奪われ、婚約破棄をされてしまった。彼の傷は、完治していないのに……
婚約破棄をされた私は、役立たずだと言われ、スコフィールド伯爵に邸を追い出される。
そんな私を、必要だと言ってくれる方に出会い、聖女の力がどんどん強くなって行く。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
義妹が聖女を引き継ぎましたが無理だと思います
成行任世
恋愛
稀少な聖属性を持つ義妹が聖女の役も婚約者も引き継ぐ(奪う)というので聖女の祈りを義妹に託したら王都が壊滅の危機だそうですが、私はもう聖女ではないので知りません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる