5 / 36
第5話 美人な悪霊を仲間にしてみた!
しおりを挟む
「はーい、何用で~?」
玄関から出てみたものの、誰かがいた形跡は見つけることができなかった。
台風の時なんかは勝手にインターホンが鳴ることがあるみてぇだが、あいにく今日は無風だ。
ピンポンダッシュされたか家が欠陥住宅かの二択が妥当なところか。
「きゅッ……!?」
家ん中に戻ったら、なぜかコンちゃんが悲鳴を上げて固まった。
「窓のほうになんかあんの? ……って、うーわ」
窓に人間のものと思わしき赤い手形がついていた。
形的に、逆さまにビターンってやったっぽい。
「きゅ、きゅぅ……」
コンちゃんが俺の服の中に潜り込んでくる。
俺は鳥肌が立っていくのを感じた。
……な、何か重大なことに俺はまだ気づけていないんじゃないか……?
バターンッ!
不意に二階で扉の閉まる音がした。
「……今度はなんじゃーい!」
階段を登る。
俺の寝室のドアが閉じていた。
「……いっせーの、せいやー!」
勢いよく扉を開けて部屋に飛び込む!
クリアリングヨシ!
敵影ナシ!
「きゅぅぅ……」
「痕跡か!?」
コンちゃんが前足で指差した先には、文字があった。
壁一面が鮮血のような真っ赤な字でびっしり埋めつくされていた。
──『助けて助けて助けてタスケテたすけてタスケテタスケテ助ケテたすケてたスけテタスケてたすけテ助ケてタすケてタスケテタすけテたスケテたすケケけけケけケケけけけけケケてテテテてテてテテテててテテて』と。
「おおう……」
ぶるり、と。
背筋に寒気が走る。
俺が言葉にしようのない感覚に襲われていると、ジャーと水の流れる音が聞こえてきた。
「コンちゃん……俺……風呂場の様子見てくるよ……」
「きゅう!」
「……一人で残る方が怖いのか。なら服ん中隠れとけ。お前のことは何があっても俺が守ってやるからな……!」
「きゅん……!」
俺たちは洗面所に突入する。
……クリアリングヨシ!
異常ナシ!
なおも浴室内からシャワーの流れる音が聞こえてくる。
扉の向こうに黒い何かが映っていた。
目を凝らすと人影のようにも見えるが、扉が曇っていてハッキリとは分からない。
呼吸が荒くなる。
手が震える。
「落ち着け……落ち着けよ、俺の体ァ……!」
深呼吸しても震えが止まることはない。
「クソ……! 行くしかねぇか……!」
俺は意を決して扉を開いた。
「……誰もいねぇな」
シャワーは止まっていた。
が、床には水たまりができている。
露天風呂のほうも確認したが、誰もいなかった。
浴室を出る。
もう一度扉を見るが、人影のようなものは映っていなかった。
「寒気と震えが止まらねぇ……! 何か温けぇ飲み物でも飲むか」
「こん」
俺たちはリビングに戻る。
「温けぇ飲み物……ホットレモネードにしよう。コンちゃんもそれでいいか?」
「なんで助けてくれなかったの?」
……は?
聞こえた。
確かに声が聞こえた。
耳元から女性の低い声が。
だが、俺のそばには誰もいない。
「まさかとは思うがコンちゃん、突然人の言葉喋れるようになったりしてないよな……?」
「きゅうん」
「じゃ、じゃあ、今のはいったい……?」
びしゃっ、びしゃっ。
不気味な音が響く。
それはまるで、ずぶ濡れの人が歩いているようだった。
びしゃっ、びしゃっ、びしゃり。
ゆっくりと。
確実に。
風呂場のほうから足音が近づいてきた。
「う……」
足音が聞こえるたびに、頭が狂いそうになる。
俺は頭を押さえる。
足音が俺の目の前まで来たと思ったら、何も聞こえなくなった。
「……消えた、のか……?」
びしゃん!
真後ろで音がした。
ぞわり、悪寒が走る。
俺は恐る恐る振り返った。
誰もいなかった。
気を緩めたその時、天井から女が降ってきた。
「アアアアアアアアァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアア」
「ぎゃーーーーーーーーーーーーーー!?」
俺は我を忘れて叫んだ。
「日課のランニングすんの忘れてたぁぁぁぁぁあああああ!!!」
「……は?」
「何か物足りねぇと思ったら日課してねぇじゃんか! ぐあああああぁぁぁああああああ!!!? 禁断症状がっ……! 禁断症状で震えが止まらねぇ!!! 頭が割れそうだ……ッッッ!!!」
「……ヤク中……?」
「こんままじゃ俺が俺じゃなくなっちまう……! ぐぬああああああああ!!!」
「……あの、ちょっ……」
「ランニングしてくるから待っててくれ!!! 話は後で聞くから!!!」
「ええ~……?」
俺は禁断症状を鎮めるために家を飛び出した。
無我夢中で走る。
五分でフルマラソンしたらようやく落ち着いた。
はぁ~、危なかった。
明日から忘れないようにしないとな!
「で、誰お前?」
帰宅した俺はオバケとテーブルで向かい合う。
「レイスのシロナです」
────────
名前:シロナ
種族:レイス
ランク:A
称号:幽霊魔導士
────────
白髪ロングに赤い瞳。
身長は俺より少し低いくらいか。
足先が透けていることを除けば、シロナは普通の人間と変わらない外見をしていた。
めっちゃ美人だな~。
「なんでホラー展開してきたんだ?」
「悪霊なのでオバケらしく生きてる人間を脅かそうとしました」
「え? それだけ?」
「それだけですけど」
俺は拍子抜けしてしまう。
悪霊ならもっとこう……人を憑り殺したり呪ったりしそうなんだが。
「それはポリシーに反しますので……。驚いた反応を見るだけで満足です」
「ふーん。ところで、俺ん家汚した分は掃除してくれるよなぁ!? 後お前、チャーシュー勝手に食ったよなぁ!? 食の恨みは死んでも忘れねぇぞ俺はよぉ!?」
「執念深さが悪霊レベル。チャーシューはおいしそうすぎたのでつい……。絶品でした」
「ヨシ許す! ちなみにチャーシューはまだまだあるぜ!」
「チョロすぎるだろコイツ。あ、部屋と窓のほうは貴方がランニングしてる間に掃除しておきましたよ」
「え、マジじゃん!」
窓とかすっごいピカピカになってるんだが!?
ついでに関係ないところまで掃除されてるんだが!?
シロナ掃除上手かよ!
「ピコーン! 俺の仲間になれシロナ!」
「はい……!?」
「家事は一通りできるんだが、掃除が死ぬほど嫌いなんだよ俺。だから家の掃除任せられねぇかなって。昇天するほどうまいメシ食わしてやるからさ!」
「掃除をするだけでおいしいご飯が……! いいでしょう!」
「俺は星宮なぎさだ。よろしくな、シロナ!」
「よろしくお願いしますね、なぎさ」
こうして悪霊のシロナが仲間になった!
メシに釣られているあたりコイツも大概チョロいと思うんだよな。
玄関から出てみたものの、誰かがいた形跡は見つけることができなかった。
台風の時なんかは勝手にインターホンが鳴ることがあるみてぇだが、あいにく今日は無風だ。
ピンポンダッシュされたか家が欠陥住宅かの二択が妥当なところか。
「きゅッ……!?」
家ん中に戻ったら、なぜかコンちゃんが悲鳴を上げて固まった。
「窓のほうになんかあんの? ……って、うーわ」
窓に人間のものと思わしき赤い手形がついていた。
形的に、逆さまにビターンってやったっぽい。
「きゅ、きゅぅ……」
コンちゃんが俺の服の中に潜り込んでくる。
俺は鳥肌が立っていくのを感じた。
……な、何か重大なことに俺はまだ気づけていないんじゃないか……?
バターンッ!
不意に二階で扉の閉まる音がした。
「……今度はなんじゃーい!」
階段を登る。
俺の寝室のドアが閉じていた。
「……いっせーの、せいやー!」
勢いよく扉を開けて部屋に飛び込む!
クリアリングヨシ!
敵影ナシ!
「きゅぅぅ……」
「痕跡か!?」
コンちゃんが前足で指差した先には、文字があった。
壁一面が鮮血のような真っ赤な字でびっしり埋めつくされていた。
──『助けて助けて助けてタスケテたすけてタスケテタスケテ助ケテたすケてたスけテタスケてたすけテ助ケてタすケてタスケテタすけテたスケテたすケケけけケけケケけけけけケケてテテテてテてテテテててテテて』と。
「おおう……」
ぶるり、と。
背筋に寒気が走る。
俺が言葉にしようのない感覚に襲われていると、ジャーと水の流れる音が聞こえてきた。
「コンちゃん……俺……風呂場の様子見てくるよ……」
「きゅう!」
「……一人で残る方が怖いのか。なら服ん中隠れとけ。お前のことは何があっても俺が守ってやるからな……!」
「きゅん……!」
俺たちは洗面所に突入する。
……クリアリングヨシ!
異常ナシ!
なおも浴室内からシャワーの流れる音が聞こえてくる。
扉の向こうに黒い何かが映っていた。
目を凝らすと人影のようにも見えるが、扉が曇っていてハッキリとは分からない。
呼吸が荒くなる。
手が震える。
「落ち着け……落ち着けよ、俺の体ァ……!」
深呼吸しても震えが止まることはない。
「クソ……! 行くしかねぇか……!」
俺は意を決して扉を開いた。
「……誰もいねぇな」
シャワーは止まっていた。
が、床には水たまりができている。
露天風呂のほうも確認したが、誰もいなかった。
浴室を出る。
もう一度扉を見るが、人影のようなものは映っていなかった。
「寒気と震えが止まらねぇ……! 何か温けぇ飲み物でも飲むか」
「こん」
俺たちはリビングに戻る。
「温けぇ飲み物……ホットレモネードにしよう。コンちゃんもそれでいいか?」
「なんで助けてくれなかったの?」
……は?
聞こえた。
確かに声が聞こえた。
耳元から女性の低い声が。
だが、俺のそばには誰もいない。
「まさかとは思うがコンちゃん、突然人の言葉喋れるようになったりしてないよな……?」
「きゅうん」
「じゃ、じゃあ、今のはいったい……?」
びしゃっ、びしゃっ。
不気味な音が響く。
それはまるで、ずぶ濡れの人が歩いているようだった。
びしゃっ、びしゃっ、びしゃり。
ゆっくりと。
確実に。
風呂場のほうから足音が近づいてきた。
「う……」
足音が聞こえるたびに、頭が狂いそうになる。
俺は頭を押さえる。
足音が俺の目の前まで来たと思ったら、何も聞こえなくなった。
「……消えた、のか……?」
びしゃん!
真後ろで音がした。
ぞわり、悪寒が走る。
俺は恐る恐る振り返った。
誰もいなかった。
気を緩めたその時、天井から女が降ってきた。
「アアアアアアアアァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアア」
「ぎゃーーーーーーーーーーーーーー!?」
俺は我を忘れて叫んだ。
「日課のランニングすんの忘れてたぁぁぁぁぁあああああ!!!」
「……は?」
「何か物足りねぇと思ったら日課してねぇじゃんか! ぐあああああぁぁぁああああああ!!!? 禁断症状がっ……! 禁断症状で震えが止まらねぇ!!! 頭が割れそうだ……ッッッ!!!」
「……ヤク中……?」
「こんままじゃ俺が俺じゃなくなっちまう……! ぐぬああああああああ!!!」
「……あの、ちょっ……」
「ランニングしてくるから待っててくれ!!! 話は後で聞くから!!!」
「ええ~……?」
俺は禁断症状を鎮めるために家を飛び出した。
無我夢中で走る。
五分でフルマラソンしたらようやく落ち着いた。
はぁ~、危なかった。
明日から忘れないようにしないとな!
「で、誰お前?」
帰宅した俺はオバケとテーブルで向かい合う。
「レイスのシロナです」
────────
名前:シロナ
種族:レイス
ランク:A
称号:幽霊魔導士
────────
白髪ロングに赤い瞳。
身長は俺より少し低いくらいか。
足先が透けていることを除けば、シロナは普通の人間と変わらない外見をしていた。
めっちゃ美人だな~。
「なんでホラー展開してきたんだ?」
「悪霊なのでオバケらしく生きてる人間を脅かそうとしました」
「え? それだけ?」
「それだけですけど」
俺は拍子抜けしてしまう。
悪霊ならもっとこう……人を憑り殺したり呪ったりしそうなんだが。
「それはポリシーに反しますので……。驚いた反応を見るだけで満足です」
「ふーん。ところで、俺ん家汚した分は掃除してくれるよなぁ!? 後お前、チャーシュー勝手に食ったよなぁ!? 食の恨みは死んでも忘れねぇぞ俺はよぉ!?」
「執念深さが悪霊レベル。チャーシューはおいしそうすぎたのでつい……。絶品でした」
「ヨシ許す! ちなみにチャーシューはまだまだあるぜ!」
「チョロすぎるだろコイツ。あ、部屋と窓のほうは貴方がランニングしてる間に掃除しておきましたよ」
「え、マジじゃん!」
窓とかすっごいピカピカになってるんだが!?
ついでに関係ないところまで掃除されてるんだが!?
シロナ掃除上手かよ!
「ピコーン! 俺の仲間になれシロナ!」
「はい……!?」
「家事は一通りできるんだが、掃除が死ぬほど嫌いなんだよ俺。だから家の掃除任せられねぇかなって。昇天するほどうまいメシ食わしてやるからさ!」
「掃除をするだけでおいしいご飯が……! いいでしょう!」
「俺は星宮なぎさだ。よろしくな、シロナ!」
「よろしくお願いしますね、なぎさ」
こうして悪霊のシロナが仲間になった!
メシに釣られているあたりコイツも大概チョロいと思うんだよな。
20
あなたにおすすめの小説
【土壌改良】で死の荒野がSランク農園に!食べただけでレベルアップする野菜で、世界最強ギルド設立
黒崎隼人
ファンタジー
「え? これ、ただのトマトですよ?」
「いいえ、それは食べただけで魔力が全回復する『神の果実』です!」
ブラック企業で働き詰めだった青年は、異世界の名門貴族の三男・ノアとして転生する。
しかし、授かったスキルは【土壌改良】という地味なもの。
「攻撃魔法も使えない役立たず」と罵られ、魔物すら寄り付かない死の荒野へ追放されてしまう。
だが、彼らは知らなかった。
ノアのスキルは、現代の農業知識と合わせることで、荒れ果てた土地を「Sランク食材」が溢れる楽園に変えるチート能力だったことを!
伝説の魔獣(もふもふ)をキュウリ一本で手懐け、行き倒れた天才エルフを極上スープで救い出し、気づけば荒野には巨大な「農業ギルド」が誕生していた。
これは、本人がただ美味しい野菜を作ってのんびり暮らしたいだけなのに、周囲からは「世界を救う大賢者」と崇められてしまう、無自覚・最強の農業ファンタジー!
【完結】うだつが上がらない底辺冒険者だったオッサンは命を燃やして強くなる
邪代夜叉(ヤシロヤシャ)
ファンタジー
まだ遅くない。
オッサンにだって、未来がある。
底辺から這い上がる冒険譚?!
辺鄙の小さな村に生まれた少年トーマは、幼い頃にゴブリン退治で村に訪れていた冒険者に憧れ、いつか自らも偉大な冒険者となることを誓い、十五歳で村を飛び出した。
しかし現実は厳しかった。
十数年の時は流れてオッサンとなり、その間、大きな成果を残せず“とんまのトーマ”と不名誉なあだ名を陰で囁かれ、やがて採取や配達といった雑用依頼ばかりこなす、うだつの上がらない底辺冒険者生活を続けていた。
そんなある日、荷車の護衛の依頼を受けたトーマは――
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる