縁の鎖

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孤立と孤独

氷上の開戦

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「今ここで、その首を持って罪を償え!」

ジュエリアは近衛兵に引き渡され、両腕を押さえつけられる。
抵抗もできず、跪くことを強要される。

「お義姉様…。」
「大公!フィサリスを頼む!」
「はい。陛下。」

フィサリスはジュエリアを一瞥する。
不敵な笑みを浮かべながら、父親であるソーディア公爵に縋る。

「ジュエリア。何か言い残す事はあるか?辞世の句ぐらいは聞いてやろう。」
{・・・では、お言葉に甘えて。濁りしまなこは漆黒の、先にえるは破滅か自滅か、露と落ちる我が身にかかりなし。}
「…最後まで、可愛げのない奴だな。私を、国を呪うか?大公を恨むか?義妹を怨むか?違うな!自分自身を憾むんだな!」

カーネリアン国王が、嘲りの表情で見下ろす。

「陛下!準備が整いました!刑を執行いたします!」
「やれ。」
「ソーディア公爵家長女ジュエリア!義妹であり、我が国の未来の国母殺害未遂の首謀者として斬首刑に処す!刑を執行!」


シャッ!カチャンッ!ジュッバッ!!

処刑人の剣が、ジュエリアの首に振り落とされる。

カモミーラはその目に、涙を溜めながらジュエリアの最後を見届ける。
プルメリア王太后はカルセドニー先王の胸で打ち震え、先王は天に祈りを捧げる。
カーネリアンとレムリアン、ボルダーは無表情で見下ろしている。
大公は苦渋の表情を浮かべている。
フィサリスは震えている。笑いを堪えているから。


ヒューッ!パキィィィィィッン!!

あたり一面、凍結している。
凍える寒さが、会場に居る全員に突き刺さる。
パーティー会場が一瞬の内に、氷の世界に変わった。

処刑人の剣が、処刑人の足が、近衛兵の足が、見物人達の足が、カーネリアン国王やフィサリス、大公、レムリアン、ボルダーの足が、誰一人逃しはしないと凍り付いている。


「はぁ~。最悪だね。俺との忘れちゃったの?兄上。いや、国王陛下と呼ぶべきか?」
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