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第2章 矢作、村を出る?!
犯人は誰だ?!***ベン視点***
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眠りに落ちる。
それは誰もが夜に与えられた休息の一時。
の…はずだった。
【のど飴】を食べた人達がそのまま泡を吹いて倒れてそのまま目を覚まさない。
***ある家の前 ベン視点***
トントン。
ドアを叩く音に、中の住人が小さくドアを開けた。ドアの隙間から顔を出した中年の女性には疲れと絶望感が滲んでいたが、訪ねてきた相手を見た瞬間その顔は怒りに変わった。
『何をしに来たの!!帰って!!』
怒鳴りつけられたのは、ベンだ。
実はベンはあの【のど飴】が原因で目覚めない眠りに落ちた人々の家を訪れて周っていた。
そして訪れる家はどこも全てこのような有様だった。
とは言え、辺境の村長としても冒険者としても有名なベンを相手は無下には出来ない。そのせいかそのまま扉を完全に閉ざす事は出来ないでいた。
『ご家族に起きた事は大変だったと心よりお見舞い申し上げます。しかし、我々ならば目覚めさせ元通りする事が出来ます。』
深々下げた頭の向こうに、小柄な青年の姿が彼女の目に写った。
『これを彼の鼻先に近づけて。それだけで目覚めます。目覚めたらこの水を飲ませてください。』小柄な青年は、頭を下げたベンの向こうから彼女に向かってピンク色の花と竹筒を渡そうと差し出していた。
柔らかな声が勧めるピンク色の花の香りは既に家の中に広がっていた。嗅いだ事ないその香りは心の中を至福の気持ちにする初めて味わうものだった。
香りに笑顔になりかけて、彼女はハッとして頭を振った。
怒りは持続させなくてはならない。大切な主人が倒れたのだから。気を取り直して今一度彼らに怒鳴る。
『誰が原因を作ったと思ってるだい。怪しげな薬なんてもうコリゴリだよ。なけなしの金を叩いてこんな目に遭うなんて。神様は酷いよ。』
『ダメ!!神獣様に怒られますよ!!』
突然の青年の大声にビクッとしたせいか、おばさんの怒りは更に膨らんだ。
『あ、アンタねぇ。ちょっと優しくしてれば付け上がって!!こちとら、訴え出ることも出来るんだか』『お母さん、お母さん!!ねぇ、きいてる?』
高尾に怒鳴りつけていた女性の袖を引っ張る者が現れた。まだ小さな女の子はきっとこの家の子供だろう。まだ8歳くらいか。
怒鳴られた高尾様を後ろに庇いながらベンはそんな事を考えた。村に残してきた子供たちが頭を掠める。
『お母さん、お父さんが目を覚ましてお母さんを呼んでるよ!!』『なんだって!』
怒鳴っていたことも忘れて、2人がドタバタと奥へ向かったのを見届けて高尾が呟いた。
『もう効果出たね』と。
あと少しだ。これまでもこのパターンが多かった。次はきっと呼ばれて…。
そこからは、前の家と同じだった。
高尾様特製の【回復薬入りの飲み薬】で
全回復だ。これまでの傷跡も潜んでいた病も何もかも全て回復する。
そして目覚めた患者は全て同じ事を言う。『だから、ラッセル商会さんの【のど飴】じゃないんだよ。交換したんだ。』と。
【|《》のど飴】と交換し、その飴で昏睡する。
『申し訳ありません。ベン様に来て頂いてこんな貴重なお薬まで貰ったのに。あんな言い方をしてしまって。』
恐縮する彼女の肩を叩いて『それは貴方がご主人様を深く愛しておられるからですよ。素敵な事です。とにかく良くなられて何よりでした。我々はこれで失礼します。』
このパターンもいつも通り。恐縮する彼女のお詫びが長くなりそうなのを断って家を出ようとしたその時。
『待ってください。お礼なんてものでは無いのですが手渡した相手の手がかりがあります。私は妙なスキル持ちでして匂いに敏感なのです。
あの時、おかしな匂いがしました。』
!!!
やっとか。探していたヒントなのか?!
敵のしっぽを掴む。それは現在の最重要事項だ。
『どんな匂いでしたか?』
『えーっと。』
起きたばかりの相手に無理をさせるなんて普段なら絶対しない。それでも行き詰まっている現段階にとって、縋るようなヒントに食いついてしまう。
男性は、頭を抱えてヒントさがしていた。
『そ、そうだ。森です。森の匂いです!』
え?
森の匂い?!
予想外のヒントに毒気を抜かれる。相手は絶対にジーラン商会だと思ったのに。森とはなんだろう。
混乱しながら、私がこの役を買ってでた時の矢作さんの大反対の様子を思い出していた。
『私が企画運営した事です。その始末も私の役目。必ず私が赴きます。』
静かでしっかりとした口調。
こんなどんでん返しを受けても冷静さを失わない。やはり凄い。
そう思って見ていたら、ジル様が隣で囁いた。『矢作さんの手を見てください。ほら、血が滲んでる。握りしめ過ぎて爪が肌を破ったのですね。』
。。。
この部屋にいるもの達全員、同じ気持ちだ。
悔しい。
その一言に尽きた。だからこそ言わねば。
『矢作さん。今患者さんの家では我々に対する不信感は最高値だと思います。真心も真実も何も届かない。そう思ってよいかと。
高尾様が作られた【神花】の花の香りで目覚めるのが事実だとしても、相手に受け入れられなくては無意味です。
こう言うと驕っているようですが、私には辺境の村の村長であると言う1面があり、怒り狂う相手に隙を作れます。』
キョトンとする矢作さん。
せ、説明しずらい。
『ふふふ。ベンさんではご自分の口から言えないでしょうから私から補足しますね。辺境の村とは、この国ではある意味特権階級です。
国を守る人々🟰辺境の村。それはどの国にも共通した認識です。しかも彼はその村の村長です。
更には冒険者としても大変有名な存在で知らぬ者はおりません。となれば固く閉ざした扉を開けざる負えない。
ベンさんはかなり身分が高いのですよ。』
絶句する矢作さんと草薙さん。
ちょっと恥ずかしいが、今は一刻を争う時。
『私にお任せ下さい。必ず、彼らを助けて敵のヒントを探して来ます。』
俯く矢作さんの悔しさは、この部屋の誰もが感じていた。納得してくれるだろうか。
『ベンさん。私のミスのフォローをお願いしても宜しいですか?本来ならば、自分でその後始末をするべきです。しかし私では役に立たない。
最適任者のベンに頼むしかありません。
どうかお願いします。』
深々下げた頭に胸がいっぱいになる。
これまでの矢作さんから受けた恩を思えば何ほどでもない。でも、それでも矢作さんの思いは伝わった。
その時。
『私も行きます。薬は私の領分ですから。』
決意を秘めた高尾様の言葉に驚いたように矢作さんが振り向いた。
『高尾…』『私が矢作さんの代わりに参ります。だから安心してください。』
矢作さんが少し俯いて『高尾、頼んだ。』と。声は少し震えていたのは誰も知らぬ振りだ。あの草薙さんでも。
物思いにふけっていたのを相手が気にして声がかかる。
『あの…役に立ちませんか?』
『いいえ。大変に役に立ちました。我々にとって最重要な事柄の1つですので。
本当に感謝します。
どうか、お大事になさってください。』
高尾様と2人、頭を下げて家を出た。
しかし我々全員、相手はジーラン商会だと思っていた。森の香りとは。
意外なヒントに考え込んでいたら、高尾様がとんでもない事を言い出した。
『あの時、香りだと言う彼に近づいて彼の口の匂いを嗅ぎました。ヒントの森の香り以外の匂いがした気がして。
。。。
えーっと。
あれは。。』
考え込んだ高尾様は思い出したように顔を上げて叫んだ。
『そうだ!!焦げ臭いような異様な匂いが森の香りと一緒にしました。森を壊したあの嫌な匂いに似ていた。』
ヒントは意外な方向へ向かっていた。
そしてその頃、ラッセル商会が大変な事になっていた。
***
『毒を配るラッセル商会出ていけ!!』
あの日から騒ぐ人々が詰めかけて騒いだ。
商売どころではない。
『大丈夫です。少しづつでも嘘は暴かれます。そして真実は必ず勝ちますから。』
ハッキリそう言う矢作の目の下にはくっきり黒いクマができていた。
ベン達の努力が、功を奏すには暫く時間がかかる。そして、この事態を逆転するには更に…。
考え込む人々の元に、店員のひとりが駆け込んできた。
『大変です。大勢人が押し寄せて。』
『それは毎日同じではないか。今更何の報告なんだ?』ラッセルさんの言葉に更に慌てた様子で店員が、答えた。
『凄くたくさんの人達が『矢作様は凄い人だ。ラッセル商会ののど飴に異変などあるはずは無い。証明できる!!』と叫んでいて。』
事態は更に矢作の思惑を外れて何処かへ向かっているようだ。
それは誰もが夜に与えられた休息の一時。
の…はずだった。
【のど飴】を食べた人達がそのまま泡を吹いて倒れてそのまま目を覚まさない。
***ある家の前 ベン視点***
トントン。
ドアを叩く音に、中の住人が小さくドアを開けた。ドアの隙間から顔を出した中年の女性には疲れと絶望感が滲んでいたが、訪ねてきた相手を見た瞬間その顔は怒りに変わった。
『何をしに来たの!!帰って!!』
怒鳴りつけられたのは、ベンだ。
実はベンはあの【のど飴】が原因で目覚めない眠りに落ちた人々の家を訪れて周っていた。
そして訪れる家はどこも全てこのような有様だった。
とは言え、辺境の村長としても冒険者としても有名なベンを相手は無下には出来ない。そのせいかそのまま扉を完全に閉ざす事は出来ないでいた。
『ご家族に起きた事は大変だったと心よりお見舞い申し上げます。しかし、我々ならば目覚めさせ元通りする事が出来ます。』
深々下げた頭の向こうに、小柄な青年の姿が彼女の目に写った。
『これを彼の鼻先に近づけて。それだけで目覚めます。目覚めたらこの水を飲ませてください。』小柄な青年は、頭を下げたベンの向こうから彼女に向かってピンク色の花と竹筒を渡そうと差し出していた。
柔らかな声が勧めるピンク色の花の香りは既に家の中に広がっていた。嗅いだ事ないその香りは心の中を至福の気持ちにする初めて味わうものだった。
香りに笑顔になりかけて、彼女はハッとして頭を振った。
怒りは持続させなくてはならない。大切な主人が倒れたのだから。気を取り直して今一度彼らに怒鳴る。
『誰が原因を作ったと思ってるだい。怪しげな薬なんてもうコリゴリだよ。なけなしの金を叩いてこんな目に遭うなんて。神様は酷いよ。』
『ダメ!!神獣様に怒られますよ!!』
突然の青年の大声にビクッとしたせいか、おばさんの怒りは更に膨らんだ。
『あ、アンタねぇ。ちょっと優しくしてれば付け上がって!!こちとら、訴え出ることも出来るんだか』『お母さん、お母さん!!ねぇ、きいてる?』
高尾に怒鳴りつけていた女性の袖を引っ張る者が現れた。まだ小さな女の子はきっとこの家の子供だろう。まだ8歳くらいか。
怒鳴られた高尾様を後ろに庇いながらベンはそんな事を考えた。村に残してきた子供たちが頭を掠める。
『お母さん、お父さんが目を覚ましてお母さんを呼んでるよ!!』『なんだって!』
怒鳴っていたことも忘れて、2人がドタバタと奥へ向かったのを見届けて高尾が呟いた。
『もう効果出たね』と。
あと少しだ。これまでもこのパターンが多かった。次はきっと呼ばれて…。
そこからは、前の家と同じだった。
高尾様特製の【回復薬入りの飲み薬】で
全回復だ。これまでの傷跡も潜んでいた病も何もかも全て回復する。
そして目覚めた患者は全て同じ事を言う。『だから、ラッセル商会さんの【のど飴】じゃないんだよ。交換したんだ。』と。
【|《》のど飴】と交換し、その飴で昏睡する。
『申し訳ありません。ベン様に来て頂いてこんな貴重なお薬まで貰ったのに。あんな言い方をしてしまって。』
恐縮する彼女の肩を叩いて『それは貴方がご主人様を深く愛しておられるからですよ。素敵な事です。とにかく良くなられて何よりでした。我々はこれで失礼します。』
このパターンもいつも通り。恐縮する彼女のお詫びが長くなりそうなのを断って家を出ようとしたその時。
『待ってください。お礼なんてものでは無いのですが手渡した相手の手がかりがあります。私は妙なスキル持ちでして匂いに敏感なのです。
あの時、おかしな匂いがしました。』
!!!
やっとか。探していたヒントなのか?!
敵のしっぽを掴む。それは現在の最重要事項だ。
『どんな匂いでしたか?』
『えーっと。』
起きたばかりの相手に無理をさせるなんて普段なら絶対しない。それでも行き詰まっている現段階にとって、縋るようなヒントに食いついてしまう。
男性は、頭を抱えてヒントさがしていた。
『そ、そうだ。森です。森の匂いです!』
え?
森の匂い?!
予想外のヒントに毒気を抜かれる。相手は絶対にジーラン商会だと思ったのに。森とはなんだろう。
混乱しながら、私がこの役を買ってでた時の矢作さんの大反対の様子を思い出していた。
『私が企画運営した事です。その始末も私の役目。必ず私が赴きます。』
静かでしっかりとした口調。
こんなどんでん返しを受けても冷静さを失わない。やはり凄い。
そう思って見ていたら、ジル様が隣で囁いた。『矢作さんの手を見てください。ほら、血が滲んでる。握りしめ過ぎて爪が肌を破ったのですね。』
。。。
この部屋にいるもの達全員、同じ気持ちだ。
悔しい。
その一言に尽きた。だからこそ言わねば。
『矢作さん。今患者さんの家では我々に対する不信感は最高値だと思います。真心も真実も何も届かない。そう思ってよいかと。
高尾様が作られた【神花】の花の香りで目覚めるのが事実だとしても、相手に受け入れられなくては無意味です。
こう言うと驕っているようですが、私には辺境の村の村長であると言う1面があり、怒り狂う相手に隙を作れます。』
キョトンとする矢作さん。
せ、説明しずらい。
『ふふふ。ベンさんではご自分の口から言えないでしょうから私から補足しますね。辺境の村とは、この国ではある意味特権階級です。
国を守る人々🟰辺境の村。それはどの国にも共通した認識です。しかも彼はその村の村長です。
更には冒険者としても大変有名な存在で知らぬ者はおりません。となれば固く閉ざした扉を開けざる負えない。
ベンさんはかなり身分が高いのですよ。』
絶句する矢作さんと草薙さん。
ちょっと恥ずかしいが、今は一刻を争う時。
『私にお任せ下さい。必ず、彼らを助けて敵のヒントを探して来ます。』
俯く矢作さんの悔しさは、この部屋の誰もが感じていた。納得してくれるだろうか。
『ベンさん。私のミスのフォローをお願いしても宜しいですか?本来ならば、自分でその後始末をするべきです。しかし私では役に立たない。
最適任者のベンに頼むしかありません。
どうかお願いします。』
深々下げた頭に胸がいっぱいになる。
これまでの矢作さんから受けた恩を思えば何ほどでもない。でも、それでも矢作さんの思いは伝わった。
その時。
『私も行きます。薬は私の領分ですから。』
決意を秘めた高尾様の言葉に驚いたように矢作さんが振り向いた。
『高尾…』『私が矢作さんの代わりに参ります。だから安心してください。』
矢作さんが少し俯いて『高尾、頼んだ。』と。声は少し震えていたのは誰も知らぬ振りだ。あの草薙さんでも。
物思いにふけっていたのを相手が気にして声がかかる。
『あの…役に立ちませんか?』
『いいえ。大変に役に立ちました。我々にとって最重要な事柄の1つですので。
本当に感謝します。
どうか、お大事になさってください。』
高尾様と2人、頭を下げて家を出た。
しかし我々全員、相手はジーラン商会だと思っていた。森の香りとは。
意外なヒントに考え込んでいたら、高尾様がとんでもない事を言い出した。
『あの時、香りだと言う彼に近づいて彼の口の匂いを嗅ぎました。ヒントの森の香り以外の匂いがした気がして。
。。。
えーっと。
あれは。。』
考え込んだ高尾様は思い出したように顔を上げて叫んだ。
『そうだ!!焦げ臭いような異様な匂いが森の香りと一緒にしました。森を壊したあの嫌な匂いに似ていた。』
ヒントは意外な方向へ向かっていた。
そしてその頃、ラッセル商会が大変な事になっていた。
***
『毒を配るラッセル商会出ていけ!!』
あの日から騒ぐ人々が詰めかけて騒いだ。
商売どころではない。
『大丈夫です。少しづつでも嘘は暴かれます。そして真実は必ず勝ちますから。』
ハッキリそう言う矢作の目の下にはくっきり黒いクマができていた。
ベン達の努力が、功を奏すには暫く時間がかかる。そして、この事態を逆転するには更に…。
考え込む人々の元に、店員のひとりが駆け込んできた。
『大変です。大勢人が押し寄せて。』
『それは毎日同じではないか。今更何の報告なんだ?』ラッセルさんの言葉に更に慌てた様子で店員が、答えた。
『凄くたくさんの人達が『矢作様は凄い人だ。ラッセル商会ののど飴に異変などあるはずは無い。証明できる!!』と叫んでいて。』
事態は更に矢作の思惑を外れて何処かへ向かっているようだ。
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