未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

文字の大きさ
181 / 2,961
シモーヌ

生き方(ここではそれが普通なんだ)

しおりを挟む
コーネリアス号も、基本的にはAIによって多くの部分が制御されている。燃料電池と、交換用として残されていたソーラーパネルを改めて設置してある程度の電力を確保したことで一部の機能が回復したのだ。

ただし、この場合の<AI>とは、メイトギアのように人間に近い振る舞いをするロボットに与えられる種類のそれとは違って、あくまで補助的な、本当にロボットらしいロボットとしてのそれである。音声メッセージなども使うものの、メイトギアのようには喋ったりもしない。

それでも知能レベルなら人間に劣る訳でもないので、治療カプセル内のライオン人間ライオン達が回復したら勝手に外に出て行くように仕向けてもらうことにした。通路のシャッターを開け閉めすることで誘導するのだ。

あと、出入り口近くのモニターを外に向けて設置し直す。そうに対して顔を見せて話し掛けられるようにする為だ。そうは、どうやらコーネリアス号を自分の住処に決めたようだ。と言っても、コーネリアス号の中ではなく、船体の陰になっている部分を使うつもりらしいが。以前からそこで休んだりしていたのだ。

ほまれが行方不明になった時には取り乱してしまった俺だったが、ほまれしんめいきたるの巣立ちを経て、覚悟も決まってきた気がする。

危険なのは確かでも、そうはコーネリアス号の構造にも慣れているし、メイフェアやセシリアとリンクできるコーネリアス号のAIがあいつらをサポートしてくれるだろう。危険な時には中に逃げ込めばいい。ドローンも常時待機させる。

「本当にいいんですか…?」

さっきは俺の言ったことに黙ってしまったシモーヌも、やはり不安で仕方ないという感じで問い掛けてきた。

もちろん、いくら分かったようなことを言っていても、俺だって心配だ。だが同時に、何度も言うようにそれはあくまで人間の側の理屈でしかない。そうはもう、この世界の住人としては既に立派にやっていけるくらいなんだ。その為にこうやってコーネリアス号に出向くたびに連れていってもらってこいつが生きていく環境に慣れさせてきた。何より、好きな雌もできた。だったらもう、本人が望むならそうさせてやるべきだと思う。と言うか、そうするべきだと自分自身に言い聞かせてるんだ。

……いや、違うな……そうじゃない。そうかいが世話になってる群れだからってオオカミ竜オオカミから助けようとしておいて、今さら自然も何もないもんだ。

分かってる。俺の言ってることなんて所詮は全てただの詭弁だ。こんな環境の中でそれでも人間として生きていかなきゃいけないのを説明付ける為に何とかこじつけようとしてでっち上げたものでしかない。でも、それでもなんだ……

「いいんだ……これがあいつらの生き方なんだから……」

俺の口からそんな言葉が漏れた時、ローバーの中からそうのことを見詰めていたかいが、自分でローバーのドアを開けて飛び降りて、そうのところへ駆けていった。

かい様! 戻ってください!」

セシリアが呼びかけるが、視線を向けるだけで戻る気配を見せなかった。

そうか……お前も一緒にということなんだな。

見れば、そうとあの雌とかいの姿の向こうに、何人かのライオン人間ライオンの姿があった。メイフェアの高感度カメラであれば、昼とそれほど変わらないくらいにはっきりと分かる。散り散りに逃げていたのが、また集まってきたのだろう。それが、そうかいの新しい家族ということだな。

しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...