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第三世代
新編 なんの効果も
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で、取り敢えずアカトキツユ村での滞在を切り上げて俺達の集落に帰る。それまでの間にあったことをかいつまんで触れよう。
俺達がアカトキツユ村に向かった時には順に連れられて密林に入っていた麗だったが、食事&<校外学習>(まあ、厳密には密林の中こそがパパニアンの本来のフィールドだが)を終えて戻ってくると、
「? ?」
麗はひどく困惑してたそうだ。途方もない違和感に。いつもの場所にいるはずの姿が見えなくて、自分を見詰める優しい目がなくて。
「? !?」
そして麗は、自分が求める姿を探して集落中を走り回った。
今ではすっかり焔と凛の<愛の巣>になってしまった<最初の家>も、和と陽の家も、俺とシモーヌの家も、片っ端から。
普段は決して近付かない深や鋭の部屋まで、恐々ながらも覗く。
「あーっ! うあーっ!」
泣きながら、声を上げながら。そんな彼女を、
「麗…!」
声を掛けながら彼女に付き合ってくれたのは、陽だった。
和は、不安そうに光にしがみついてたそうだ。あと、玲はいつもどおりのすっぽんぽんで、
「?」
冷めた目で見てたそうだが。
けれどどれだけ探しても新の姿が見えなくて、麗は大きな声で泣き出してしまった。
そんな麗に、陽が寄り添う。
すると、麗の泣き声が届いたのか、例のパパニアンの若い雄まで現れて、彼女を励まそうとしてか、また求愛行動を始めて、なかなかにカオスな状況だったようだ。
いつもは新がその雄を追い返すところが、今回は彼がいないので、
「があーっ!!」
代わりに順が憤怒の形相で迫って、追い返していた。
「ぎゃーっ!」
若い雄は悲鳴を上げて逃げ帰ったものの、しかし懲りない奴だな。
そしてなおも麗が泣き叫んでいるところで、光が俺に連絡してきたということだ。
「光、陽にタブレットを渡してくれ」
俺がそう告げると、いつも新が陣取ってた屋根の上で悲嘆にくれる麗に寄り添っていた陽のところまで光も駆け上がり、タブレットを渡してくれる。
で、こっちは、俺がタブレットを新に向けて、その姿を映し出す。すると、
「あーっ!」
麗はようやく新の姿を見付けることができて、
「あーっ! あうーっ!」
タブレットの中の新に触れようとして、でも触れられず……
「いーっ!!」
癇癪を起こした麗がタブレットを投げ捨てたものの、それをイレーネが受け止めてくれて、事なきを得た。
そんな麗に、陽はただ黙って寄り添う。下手に慰めようとしたり、抱き締めようとしたり、頭を撫でたりとかしようとせずに。そうやって余計なことをしようとすれば、かえって神経を逆撫ですると察したんだろうな。
例のパパニアンの雄が彼女を慰めようとしてアピールを始めてもなんの効果もなかったように……
俺達がアカトキツユ村に向かった時には順に連れられて密林に入っていた麗だったが、食事&<校外学習>(まあ、厳密には密林の中こそがパパニアンの本来のフィールドだが)を終えて戻ってくると、
「? ?」
麗はひどく困惑してたそうだ。途方もない違和感に。いつもの場所にいるはずの姿が見えなくて、自分を見詰める優しい目がなくて。
「? !?」
そして麗は、自分が求める姿を探して集落中を走り回った。
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普段は決して近付かない深や鋭の部屋まで、恐々ながらも覗く。
「あーっ! うあーっ!」
泣きながら、声を上げながら。そんな彼女を、
「麗…!」
声を掛けながら彼女に付き合ってくれたのは、陽だった。
和は、不安そうに光にしがみついてたそうだ。あと、玲はいつもどおりのすっぽんぽんで、
「?」
冷めた目で見てたそうだが。
けれどどれだけ探しても新の姿が見えなくて、麗は大きな声で泣き出してしまった。
そんな麗に、陽が寄り添う。
すると、麗の泣き声が届いたのか、例のパパニアンの若い雄まで現れて、彼女を励まそうとしてか、また求愛行動を始めて、なかなかにカオスな状況だったようだ。
いつもは新がその雄を追い返すところが、今回は彼がいないので、
「があーっ!!」
代わりに順が憤怒の形相で迫って、追い返していた。
「ぎゃーっ!」
若い雄は悲鳴を上げて逃げ帰ったものの、しかし懲りない奴だな。
そしてなおも麗が泣き叫んでいるところで、光が俺に連絡してきたということだ。
「光、陽にタブレットを渡してくれ」
俺がそう告げると、いつも新が陣取ってた屋根の上で悲嘆にくれる麗に寄り添っていた陽のところまで光も駆け上がり、タブレットを渡してくれる。
で、こっちは、俺がタブレットを新に向けて、その姿を映し出す。すると、
「あーっ!」
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「あーっ! あうーっ!」
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「いーっ!!」
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そんな麗に、陽はただ黙って寄り添う。下手に慰めようとしたり、抱き締めようとしたり、頭を撫でたりとかしようとせずに。そうやって余計なことをしようとすれば、かえって神経を逆撫ですると察したんだろうな。
例のパパニアンの雄が彼女を慰めようとしてアピールを始めてもなんの効果もなかったように……
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