未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

丈編 人間に関するデータから得た結論

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新暦〇〇三八年八月二十日



まあそもそも、AIに<善悪の概念>はない。

『善悪の概念は人間が自らの行いを正当化するために作り出したものである』

というのが、AI自らが蓄積した膨大な、

<人間に関するデータ>

から得た結論だそうだ。

正直、俺もその結論には納得しかない。人間以外の生き物には<善悪の概念>そのものがないのも、

『あくまで自身が生き延びることが自らにとっては正しい』

というだけで、そのためならどんな手を使おうが誰も何も言わないしな。

<自らの行いを正当化する必要性>

そのものがないんだよ。人間以外の生き物にはな。だから善悪の概念も必要ない。

利害が衝突すればその場で命のやり取りさえ躊躇なく行うから、

『どっちが善だ悪だ』

なんてのを考えてる暇もないということでもあるだろうさ。

対して人間の場合は、他の人間に向かって自身の正当性をアピールする必要があったりもするわけで。

その辺りも、人間が<社会性の動物>であり、しかも無闇に知能が高くて複雑な心を持ってることで生じた手間なんだろうなとも思うよ。

あと、<善悪の概念>なんてもので自身の行いを正当化しなきゃいけないということ自体が、

『人間の価値観というのはそもそも多種多様なものである』

という前提があってのことだしな。

だってそうだろう? 『自分と違う価値観を持つ者がいる』って現実がなけりゃ、わざわざそんなものを持ち出して自身の正当性をアピールする必要もないわけで。すべての人間が同じ価値観を持ってるなら、誰かが正しいと思ってした行為についてすべての人間が正しいと認識できるだろ? そこでわざわざ善とか悪とかって話をする必要があるか? 同じ価値観を持ってるならそれこそ<無駄な手間>でしかないんじゃないか?

だから、

『善悪なんて概念を生み出さなきゃいけなかった事実そのものが、人間の価値観は多様性の上に存在してるという事実を証明している』

と、それこそ大昔から分かってたということだ。

具体的に意識してたかどうかは別にして、それが現実なんだよ。

そしてAIはその現実を前提に人間という存在を捉えてる。一方だけを<絶対の善>や<絶対の悪>とは捉えない。人間同士のトラブルについてはすべて、

<価値観の違いから生じた軋轢>

としか認識しない。どちらか一方に肩入れはしない。AI視点からは人間(地球人)はすべて<対等>なんだ。どこまでいっても、

『<立場の違い><認識の違い>があるのみ』

ってわけだな。

それが確立してるから、特定の立場の人間だけにいいように利用されたりしないんだな。

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