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第四世代
丈編 顕著な違い
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まあとにかく、AIにとって最優先するべきは、
<人間の身体生命>
であって、それ以外についてはその都度検討すればいい。ということなんだよ。
だから、俺が、
『誉を守れ』
と命令すれば確実に守ろうとしてくれるものの、他のパパニアンについては、俺なんかはどうしても気にしてしまったりするのと違い、まるで気に留めることもないだろうな。
それが、
<心を持つ者>
と、
<心を持たない者>
との顕著な違いなんだろう。
矛盾がないから葛藤しない。明確な優先順位があってその通りの行動をすることに躊躇がない。
意味のない仮定に基づいた選択をしない。
だから迷わない。
マンティアンも地球人に比べれば非常に冷淡で合理的であるものの、丈や淕の縄張り内をうろついている例の若いマンティアンのように、己の力を過信してミスをすることもある。そういうところがやはり生物なんだろうな。
そして人間ほど複雑ではないにせよ心も持ち合わせている。ということか。
晴がパパニアンに対して一切の容赦がないのは、
『心がない』
『感情がない』
からではなく、あくまでもそれがマンティアンの感覚であり価値観だからだ。
まあ地球人だって不快害虫とかに対してはそれこそ容赦がなかったりするわけで。
危険な害虫については、『自らの身を守るために』対処するのはまあ当然としても、いわゆる<不快害虫>にはむしろ<益虫>とされるのもいるそうじゃないか。<クモ>の一部なんかはまさしくその最たるものの一つだろう。
<命>であるにも拘わらず、
『不快だから』
で殺してしまうんだからなあ。生きるために食うためにパパニアンを殺す晴の方がよっぽどまっとうじゃないか?
と、こんな言い方をするとまたキレるのがいるんだろうさ。キレるのは勝手だが、
『害虫の命とかいちいち考える方がどうかしてる!』
みたいに言うのなら、
『餌の命とかいちいち考える方がどうかしてる』
という話でもあるよなあ。
深が死産した連を食ってしまったこともそうだし。
しかし同時に、俺がパパニアンの最後を直視できなかったのも、地球人の感覚としては別に不自然とは思わない。『そういうものだ』って話のはずだ。<命の現実>のはずなんだ。
そこで、
『自分の感覚こそが正しい』
と他の誰かに押し付けようとするから軋轢が生じる。『違っている』のが当たり前だし、むしろ、
『違っていなきゃおかしい』
はずなんだ。
AIはそれも承知しているから、人間の感覚を理解できなくてもそれを<悪>だとは捉えない。
<人間の身体生命>
であって、それ以外についてはその都度検討すればいい。ということなんだよ。
だから、俺が、
『誉を守れ』
と命令すれば確実に守ろうとしてくれるものの、他のパパニアンについては、俺なんかはどうしても気にしてしまったりするのと違い、まるで気に留めることもないだろうな。
それが、
<心を持つ者>
と、
<心を持たない者>
との顕著な違いなんだろう。
矛盾がないから葛藤しない。明確な優先順位があってその通りの行動をすることに躊躇がない。
意味のない仮定に基づいた選択をしない。
だから迷わない。
マンティアンも地球人に比べれば非常に冷淡で合理的であるものの、丈や淕の縄張り内をうろついている例の若いマンティアンのように、己の力を過信してミスをすることもある。そういうところがやはり生物なんだろうな。
そして人間ほど複雑ではないにせよ心も持ち合わせている。ということか。
晴がパパニアンに対して一切の容赦がないのは、
『心がない』
『感情がない』
からではなく、あくまでもそれがマンティアンの感覚であり価値観だからだ。
まあ地球人だって不快害虫とかに対してはそれこそ容赦がなかったりするわけで。
危険な害虫については、『自らの身を守るために』対処するのはまあ当然としても、いわゆる<不快害虫>にはむしろ<益虫>とされるのもいるそうじゃないか。<クモ>の一部なんかはまさしくその最たるものの一つだろう。
<命>であるにも拘わらず、
『不快だから』
で殺してしまうんだからなあ。生きるために食うためにパパニアンを殺す晴の方がよっぽどまっとうじゃないか?
と、こんな言い方をするとまたキレるのがいるんだろうさ。キレるのは勝手だが、
『害虫の命とかいちいち考える方がどうかしてる!』
みたいに言うのなら、
『餌の命とかいちいち考える方がどうかしてる』
という話でもあるよなあ。
深が死産した連を食ってしまったこともそうだし。
しかし同時に、俺がパパニアンの最後を直視できなかったのも、地球人の感覚としては別に不自然とは思わない。『そういうものだ』って話のはずだ。<命の現実>のはずなんだ。
そこで、
『自分の感覚こそが正しい』
と他の誰かに押し付けようとするから軋轢が生じる。『違っている』のが当たり前だし、むしろ、
『違っていなきゃおかしい』
はずなんだ。
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