未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

ホビットMk-Ⅱ編 どちらにも非はある

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『花が可哀想』

<花を育てるホビットMk-Ⅱ>はそう言うが、

『花が隣家との境界線を越えて芽を出したからそこに花壇を作った』

が、実際には、

『花壇の外で芽を出したものについては容赦なく摘んでいる』

のも事実だ。<心>があるならそれらについても『可哀想』ということでそのままにするはずにも拘わらず、現にそれはない。このことからも残念ながら<花を育てるホビットMk-Ⅱ>に心は生じていないのが分かるというものだな。

と、今はそれは置いといて。

自分の家の土地を侵して花壇を作った<花を育てるホビットMk-Ⅱ>の態度に業を煮やした<隣人としてのホビットMk-Ⅱ>が花壇の花をなぎ倒していくのを、

『ナンテヒドイコトヲスルンダ!』

と声を上げながら、さらに別のホビットMk-Ⅱが止めに入った。それは、

<花を育てるホビットMk-Ⅱと普段から親しくしているホビットMk-Ⅱ>

だった。隣家との境界線を越えて花壇を作ったという事実には目を瞑り、親しくしている相手の味方をするわけだな。

これも人間関係では<あるある>だ。

『自分が親しくしている者の行いについては見て見ぬふりをしながら、親しくしている相手にきつく当たる者に対しては反発する』

なんてのも、何も珍しくもない、ごくごく日常的に見られるものだろう?

ネットでも普通に見られるよな。

『<配信者>がなにかをやらかして、それに対する批判が届けば<ファン>が<配信者がやらかした事実>には目を瞑りエキセントリックに擁護する』

という光景が。

で、

「バカカオマエハ! オレハナンドモカダンガウチノトチニカッテニツクラレタコトヲチュウイシテキタ! コイツガソレヲムシスルカラコウナッタンダ!」

と、<隣人としてのホビットMk-Ⅱ>は声を荒げる。

しかし、

「ダカラッテコンナヒドイコトスルヒツヨウナイダロ!」

と、<花を育てるホビットMk-Ⅱと親しくしていたホビットMk-Ⅱ>が言い返す。確かに、ホビットサンク村でも、

『<自力救済>は禁止』

されている。だから実力行使で花を薙ぎ払って花壇を破壊しようとするのはあくまでも、

<不法行為>

だ。しかしその一方で、そもそも隣家との境界線を越えて花壇を作ったのも、当然ながら不法行為に当たる。だからどちらにも<非>はある。あるからこそその事実を無視してるのは、

<冷静な対応>

とは言えないよな。

で、どちらも引くつもりがないから、当人達だけでは解決しない。しないどころか、

「イイカゲンニシロ!」

「イイカゲンニスルノハオマエノホウダ!」

と、取っ組み合いになったのだった。

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