未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

ホビットMk-Ⅱ編 トラブル

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新暦〇〇三九年十月十八日



だが、

<人間の集団を再現するシミュレーション>

を行っているということは、

<人間の集団にはつきもののトラブル>

についてのシミュレーションも行われるということでもある。

<花を育てるホビットMk-Ⅱ>がいるなら、

<花を育てるホビットMk-Ⅱに反発するホビットMk-Ⅱ>

もいるということだ。

人間社会においても、他人が育てている花などを荒らす輩がいたよな。なんでそんなことをするのか、その行為に一体なんの道理があるのかさっぱりだが、なぜかそんなことをしでかすのが、現にいる。

で、この日、

「コンナモノ! コンナモノ!」

と声を上げながら、花壇の花をなぎ倒すホビットMk-Ⅱがいた。

だが、考えてみればなぜそんなことをする必要がある? 

<他人が育てている花に害を及ぼさなければいけない理由>

とはなんだ?

なぜそんなことをせずにいられない? その結果に至るまでになにがあったと考えられる?

「ヤメテ! ハナガカワイソウ!」

<花を育てるホビットMk-Ⅱ>が、両手をかざして制止しようとする。その姿自体が普通に、

『可哀想』

だよな? そう感じるのが<普通>だよな? それなのに、なぜ、<花を荒らすホビットMk-Ⅱ>はそんなことができる?

<共感性>がないからか?

<悪辣>だからか?

<花を育てるホビットMk-Ⅱ>の哀れな姿を見て留飲を下げたいからか?

もしそうだとすれば、なぜ『留飲を下げたい』と願う?

この結果に至るまでにどんな背景があったと推測できる?

<今回のケース>については、実は、

<隣家との境界問題>

が設定されていた。<花を育てるホビットMk-Ⅱ>が作る花壇が、隣に建つ家の境界をわずかに侵してたんだ。と言っても、精々十センチ程度だが。

そのことに対して<花を荒らすホビットMk-Ⅱ>の方は、再三、

「ココハウチノトチダ。カダンヲテッキョシテクレ」

と申し入れていた。なのに、<花を育てるホビットMk-Ⅱ>の方は、

「デモ、セッカクサイテルンダカラ、ハナガカワイソウ。ハナニハソンナノカンケイイナイ」

として取り合ってくれなかったんだ。

どうだ? こうなると途端に印象が違ってこないか? 

<花を愛する健気なホビットMk-Ⅱ>

が、

<花ばかりを見ていて他者を蔑ろにする偏狭な輩>

に見えてこないか?

<印象>なんてのはその程度の危ういものだ。このシミュレーションは、それを改めて確認するためのものでもある。

その上で、

「ヤメロ! ナンテヒドイコトヲスルンダ!」

と、

<花を荒らすホビットMk-Ⅱを制そうとするホビットMk-Ⅱ>

も現れたのだった。

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