2,602 / 2,962
第五世代
ルイーゼ編 スーパーキャパシタ(仮)生産施設
しおりを挟む
新暦〇〇四十三年九月三十日
<発見>とか<進歩>ってのは、一朝一夕になされることじゃないだろうな。途轍もない下積みの上にようやく得られるものなんだと俺も実感してる。地球人社会の発展もそうして為されてきたもののはずだ。
ただ、実際に発見される時には唐突のように感じられることもあるだろうな。急に発見されたように感じられることもあるだろうな。特にそれまで積み重ねられてきたものを知らない人間にとっては。
だが俺は知っている。ルイーゼが自身を削ってここに至る積み重ねを行ってきたことを。彼女自身はただ『楽しんで』ただけだとしても、常人には為せないような途方もない道を辿ってきたんだと。俺達はあくまでその手助けをしてきただけだ。<メンテナンス>も、彼女がこの発見をする前にそれこそ突然死でもしてしまわないように予防策を行っていただけだ。
それがここに実を結んだ形か。
彼女のおかげで、これまで何年も掛けて作り上げてきた<スーパーキャパシタ(仮)を製造するための設備>が一気に形になった。<レベル九の設備>は三日で出来上がり、そのレベル九の設備によって<レベル十の設備>が七日で出来上がったんだ。それを可能にするだけの高品質なHiシリコンが十分な量、確保されたんだよ。
これは同時に、
『<スーパーキャパシタ(仮)>の量産がすぐさま行えるようになった』
ことも示している。となれば、<その完成を祝っている時間>も惜しい。<レベル十の設備>を基にF-1の隣にわずか二日で作られた<スーパーキャパシタ(仮)製造施設>は、動き出した初日からフル稼働を行った。そこで働いてるのはすべてロボットだからこそのものだ。施設を作りつつ実際の製造テストを行って、ちゃんと問題もないことは確認した。<スーパーキャパシタ(仮)の試作品>を搭載したホビットMk-Ⅱは、無給電で丸二日間稼働状態を維持している。それまで搭載していた<リチウムイオンバッテリー>だと数時間程度しかもたなかったのが噓のようだ。リチウムイオンバッテリーと同サイズのそれならばはるかに長時間稼働し続けさせられるのが分かった。
なお、メイトギアにも予備バッテリーとして搭載されている<キャパシタ>は<スーパーキャパシタ(仮)>をはるかに凌ぐ性能を有しているもののいかんせんあくまで予備であり補助的な用途のそれだからすごく小型で容量も小さいんだよな。だから一日ともたない。メインのバッテリーが十分に機能していればそれ以上は必要ないからだ。
<発見>とか<進歩>ってのは、一朝一夕になされることじゃないだろうな。途轍もない下積みの上にようやく得られるものなんだと俺も実感してる。地球人社会の発展もそうして為されてきたもののはずだ。
ただ、実際に発見される時には唐突のように感じられることもあるだろうな。急に発見されたように感じられることもあるだろうな。特にそれまで積み重ねられてきたものを知らない人間にとっては。
だが俺は知っている。ルイーゼが自身を削ってここに至る積み重ねを行ってきたことを。彼女自身はただ『楽しんで』ただけだとしても、常人には為せないような途方もない道を辿ってきたんだと。俺達はあくまでその手助けをしてきただけだ。<メンテナンス>も、彼女がこの発見をする前にそれこそ突然死でもしてしまわないように予防策を行っていただけだ。
それがここに実を結んだ形か。
彼女のおかげで、これまで何年も掛けて作り上げてきた<スーパーキャパシタ(仮)を製造するための設備>が一気に形になった。<レベル九の設備>は三日で出来上がり、そのレベル九の設備によって<レベル十の設備>が七日で出来上がったんだ。それを可能にするだけの高品質なHiシリコンが十分な量、確保されたんだよ。
これは同時に、
『<スーパーキャパシタ(仮)>の量産がすぐさま行えるようになった』
ことも示している。となれば、<その完成を祝っている時間>も惜しい。<レベル十の設備>を基にF-1の隣にわずか二日で作られた<スーパーキャパシタ(仮)製造施設>は、動き出した初日からフル稼働を行った。そこで働いてるのはすべてロボットだからこそのものだ。施設を作りつつ実際の製造テストを行って、ちゃんと問題もないことは確認した。<スーパーキャパシタ(仮)の試作品>を搭載したホビットMk-Ⅱは、無給電で丸二日間稼働状態を維持している。それまで搭載していた<リチウムイオンバッテリー>だと数時間程度しかもたなかったのが噓のようだ。リチウムイオンバッテリーと同サイズのそれならばはるかに長時間稼働し続けさせられるのが分かった。
なお、メイトギアにも予備バッテリーとして搭載されている<キャパシタ>は<スーパーキャパシタ(仮)>をはるかに凌ぐ性能を有しているもののいかんせんあくまで予備であり補助的な用途のそれだからすごく小型で容量も小さいんだよな。だから一日ともたない。メインのバッテリーが十分に機能していればそれ以上は必要ないからだ。
0
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる