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新世界の章
私達の旅
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翌日、私とリリア・ツヴァイは、さっそく出発の準備をしていた。
急いでるようにも見えるかもだけど、実際は半年以上ここにいた訳だからね。むしろゆっくりしすぎたくらいだと思う。意識はなかったけど。
「また気が向いたらいつでも来てくれて構わない。メンテナンス永久保証は今後も有効だ」
博士は相変わらず白衣に身を包んで飄々とした感じで私達を見送ってくれた。今の博士の体も、CLS患者となった博士自身の体が基になってるから、殆ど変化することもない。
それに博士自身は、静止衛星軌道上に固定された宇宙船の中にある人工頭脳が本体で、しかも自らのクローンも何体も用意してる筈だった。
ちなみに、今回は忙しいのか顔を出さなかったけど、実は<機械の体の博士>もいるんだ。博士は、二つの体を同時に使って、作業を効率的に進めてる。
本当にすごい人だよ。
すごすぎて、頭がおかしい人だ。
さすがは、私の主人だった人。
リアカーがイニティウムの町長の家に預けたままになってるから、まずはイニティウムに向かう。別に捨てていってもいいんだけど、ここまで付き合ってきたからね。多少は愛着もある。
なんて、人間みたいかな。
リルフィーナの運転するコミューターに乗り、博士に向かって手を振る。
「またしばらくのお別れだね」
「なに。どうせまた二十年もしないうちに戻ってくるよ」
そして数日後。やっぱりリアカーを引きながら、二人で、道路をとぼとぼと歩く私とリリア・ツヴァイの姿があった。今度は西を目指して歩いて、大陸の端に行き当ったらそこからは南を目指すことになってる。
そんな私達の前に、よろよろと歩く人影。
CLS患者だ。
私は拳銃を構え、二回引き金を引いた。
「なんだか変わり映えしない毎日だね」
「だが、それがいい」
目の前には、どこまでも続くかのような道。
私達の旅は、まだ始まったばかりだ。
急いでるようにも見えるかもだけど、実際は半年以上ここにいた訳だからね。むしろゆっくりしすぎたくらいだと思う。意識はなかったけど。
「また気が向いたらいつでも来てくれて構わない。メンテナンス永久保証は今後も有効だ」
博士は相変わらず白衣に身を包んで飄々とした感じで私達を見送ってくれた。今の博士の体も、CLS患者となった博士自身の体が基になってるから、殆ど変化することもない。
それに博士自身は、静止衛星軌道上に固定された宇宙船の中にある人工頭脳が本体で、しかも自らのクローンも何体も用意してる筈だった。
ちなみに、今回は忙しいのか顔を出さなかったけど、実は<機械の体の博士>もいるんだ。博士は、二つの体を同時に使って、作業を効率的に進めてる。
本当にすごい人だよ。
すごすぎて、頭がおかしい人だ。
さすがは、私の主人だった人。
リアカーがイニティウムの町長の家に預けたままになってるから、まずはイニティウムに向かう。別に捨てていってもいいんだけど、ここまで付き合ってきたからね。多少は愛着もある。
なんて、人間みたいかな。
リルフィーナの運転するコミューターに乗り、博士に向かって手を振る。
「またしばらくのお別れだね」
「なに。どうせまた二十年もしないうちに戻ってくるよ」
そして数日後。やっぱりリアカーを引きながら、二人で、道路をとぼとぼと歩く私とリリア・ツヴァイの姿があった。今度は西を目指して歩いて、大陸の端に行き当ったらそこからは南を目指すことになってる。
そんな私達の前に、よろよろと歩く人影。
CLS患者だ。
私は拳銃を構え、二回引き金を引いた。
「なんだか変わり映えしない毎日だね」
「だが、それがいい」
目の前には、どこまでも続くかのような道。
私達の旅は、まだ始まったばかりだ。
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