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9章
242話 脱獄3日目
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「無茶やりすぎじゃないか、あんた」
「こういうのは早めに分かってりゃいいのよ」
渡しておいた煙草を受け取ってからすぐに火を付けて一服。大体6時間前後くらいはダウンしっぱなしになるな。これも合わせて覚えておこう。
「でもまあ、大体のルールは把握したから、これからどう脱獄するかってのを進められるわ」
「あんたはどう脱出するんだ」
「さーてどうするかな、このままあんたのトンネルに便乗っていいかもしれんけど」
「別にいいけど、どう協力するんだ」
「私が掘る為のアイテムを調達、あんたが働く、完璧じゃない?」
「可能なら金属系の物がほしい、木製スプーンやフォークじゃ厳しすぎる」
金属か……この間の缶詰を加工できるのなら、掘り道具の代わりができそうだ。
あの調達屋の仕事と持っているアイテムがどれほどのものかを把握できていないので、そこを改めて確認しておくってのも大事だな。
「それじゃあ一時的に協力って事で」
「こういうのって大体裏切る展開になるんだよな」
「そんなギスギスするゲームじゃないでしょ」
これが先着順だったりするのなら裏切るのもありなんだが、そういったものも無いっぽいし、素直に脱出の基盤が出てきている奴に乗っかってさくっと脱獄するに限るって事だな。
「じゃあ、色々調達してくるとするか……スコップみたいなもんでも作ればいいんでしょ」
「ああ、頼むわ」
やっぱりこういうのも基本的には要領よく立ちまわれるかどうかって話なんだよな。やっぱり肉体労働するよりも頭を使って労働する方が私にも合ってるからしょうがない。交渉事って結構上手だと思うのよ、自分でも。
「缶詰の空き缶なんて持ってない?」
「んー、まあ、ある事はあるが……こんなのいるのか」
「2、3個あるなら欲しいわね、煙草1~2本でいいでしょ」
「おいおい、そんなとんとん拍子に話を進めて貰っちゃ困るんだが」
「時は金なり……脱獄は要領よく素早くってね」
「はぁー」っとかなり大きいため息を吐き出すと共にがちゃがちゃとどこからか空き缶を3個持ってくる。
それを確認してから少しくしゃっとなった煙草を1本取り出して交換する。
そこそこ不満顔を見せてきたのだが、ただの空き缶で煙草を取り返せているんだから十分良い取引だと思うんだがな。
「ちなみにここ最近脱獄したとか、算段が整ってる奴の話なんて聞かない?」
「今の所は聞かないね、どこぞの奴が看守を二日連続で殴り飛ばしたって話はあるけど、な」
「それは私だからどうでもいい情報だなぁ」
あんだけがんがん騒ぎを起こして殴り合いをしてるんだからそりゃあ、すぐに話は広がるわな。むしろ広がらない方がおかしい。
「どっかの金網が脆いって聞いたぜ」
「へぇ、急にどうしたの?」
「情報の先払いだな、囚人の一人が俺に舐めたクチを聞いてきたからな、思い知らせてくれ」
「そういう荒事って得意だし大好きだわ」
どういう奴かを聞いて、早速殴り合いに向かう。流石にプレイヤーが相手じゃないので、気兼ねなくぶん殴れると言うもんだ。
昼間にダウンを貰って、6時間程度、消灯時間に合わせて言われた奴の独房に潜り込んでからマウントを取ってボコる。いやあNPC相手にするのは簡単でした。やっぱり不意打ちだったら素手でもどうにかなるもんだな。
そして騒ぎ立てる前にボコり済んだので、夜のうちに調達屋に報告してあっさりクエスト完了。
「引くほど早いな……」
「で、どこの金網よ」
「西側だな、しっかり支柱も入ってるからトンネル使うなら注意しな」
何だ、そんなところまで知っているのか……いや、そうなってくると、脱出した奴や算段が整っているのを知らないと言うのはどういう事なんだろうか。何故知っているのかがやはり問題になるな。もうちょっと詳しい事が分かれば使えると思うんだけどなあ。
「まあ、とりあえず助かったわ」
「次も頼むぞ」
夜の監獄をプラプラ歩くって中々ないなあ。
「さてと、これをどう加工するかって話だな」
あれから多少なりと看守に追いかけられ、走り逃げて自分の独房に戻ってきた訳だが、問題はこの空き缶をどう加工するかって話よ。
鍛冶ハンマーがある訳でもないのでスキルで簡易の鍛冶場を出してさくっと加工する事も出来ない。と、なると何かしらの道具や物を使って加工しなきゃならん。
とりあえず石でも拾って加工をためす……いや、まて、石が手に入らんぞ。
鋭利な物や危険な物を置いていないんだから、ある訳が無いな、どっかでどうにか見繕って切り込んでいく?
生活火魔法で加熱して切断何て事も考えてみたが、それはそれで難易度が高いわ。ライターで金物の加工ってそりゃ無理な話。
「さーて、どうやるかな……こういう時こそ頭を使ってどうこうするもんだが……うーん……」
金物って考えてみればかなりしっかり作られているよな。日本の金物技術は世界一。
貰った空き缶に関しては、よくあるシロップ漬けの果物が入っているような、少し大きめの奴なのだが、どうやってあいつは開けたんだろうか?むしろあいつは缶切りを持っていたのか。ああ、こんな事ならどうやって開けたのか聞いてくりゃ良かった。
「んー……何だろうな、このあれこれやりたくなるのと試行錯誤するってのはゲームとして楽しい……楽しいからこそ便乗するってのもなぁ……」
今からトンネル掘るのを軽く手伝いつつ、他の脱出経路で脱獄するってのもありなような気もしてきた。二重金網をどう突破するのかって話もあるし、色々と悩みどころではあるんだが。
何にせよやる事がある程度明確になっていると言うだけで先に進みやすいので私としては全然良いわけだが。
「一週目は流して感覚とどういう物かを把握、二周目以降から本腰入れて攻略……って感じに行くか」
ま、何度も挑戦できるイベントだし、がっつりやりこんで収監数時間で脱獄みたいな、前代未聞の高速脱獄するってのもありだな。
「まあ、深く考えずに今回はあのドラゴンヘッドに協力してだらだらっとクリアしておくか」
で、その協力する為が大変だって話なんだよな。
「おら、調達してきてやったぞ」
鉄格子を勝手に開けて、ベッドの下の穴に潜り、掘り進んでいるトンネルの中に。
何かしらの衝撃があったら一発で崩れ去りそうな感じでなかなか怖いなこれ。
「マジでただの空き缶かい……加工しておくとかなかったんか」
「煙草だけで加工できりゃ苦労しねえって」
四つん這いになっているドラゴン頭の後ろに同じように四つん這いの状態で後ろから空き缶を渡しつつ、軽く舌打ち。
出来りゃ苦労しねえんだよ、こっちは。
「つーか、尻尾動かすな、顔にあたんだろ」
「何で入ってきたんだ」
「看守がいるんだからしょうがないだろ。空き缶、禁制品っぽいし、何でか知らんけどポケットに入ってたけどかさ張るしで邪魔なんだよ」
「無茶苦茶言うなあ……」
「あと金網も、地中に軽く埋まってる部分があるから、そこを避けなきゃいけねえってよ」
「それは初耳」
そりゃそうだ、いきなりトンネルばっかり掘っているモグラには分からん事よ。
うん、いいな、これからモグラと呼んでやろう。
「しっかりやんなさいよ、土竜」
「そりゃあ、また……言い返せないあだ名を……」
「今じゃぴったりでしょ。あんたはさっさと掘り進める、私はサポート、何か不満?」
「あだ名だけ、不満だな」
「言い返せる元気があるなら余裕よ、じゃあまた後で」
「おう」
尻尾で器用に手を振るように動かすのを見ながらバック。
ベッドから這い出る時にも見つからない様にしつつ部屋に戻り、自分の独房へ。
私って結構いい立場にいるのに、此処じゃあどさ周りばっかりやってるわ。
「こういうのは早めに分かってりゃいいのよ」
渡しておいた煙草を受け取ってからすぐに火を付けて一服。大体6時間前後くらいはダウンしっぱなしになるな。これも合わせて覚えておこう。
「でもまあ、大体のルールは把握したから、これからどう脱獄するかってのを進められるわ」
「あんたはどう脱出するんだ」
「さーてどうするかな、このままあんたのトンネルに便乗っていいかもしれんけど」
「別にいいけど、どう協力するんだ」
「私が掘る為のアイテムを調達、あんたが働く、完璧じゃない?」
「可能なら金属系の物がほしい、木製スプーンやフォークじゃ厳しすぎる」
金属か……この間の缶詰を加工できるのなら、掘り道具の代わりができそうだ。
あの調達屋の仕事と持っているアイテムがどれほどのものかを把握できていないので、そこを改めて確認しておくってのも大事だな。
「それじゃあ一時的に協力って事で」
「こういうのって大体裏切る展開になるんだよな」
「そんなギスギスするゲームじゃないでしょ」
これが先着順だったりするのなら裏切るのもありなんだが、そういったものも無いっぽいし、素直に脱出の基盤が出てきている奴に乗っかってさくっと脱獄するに限るって事だな。
「じゃあ、色々調達してくるとするか……スコップみたいなもんでも作ればいいんでしょ」
「ああ、頼むわ」
やっぱりこういうのも基本的には要領よく立ちまわれるかどうかって話なんだよな。やっぱり肉体労働するよりも頭を使って労働する方が私にも合ってるからしょうがない。交渉事って結構上手だと思うのよ、自分でも。
「缶詰の空き缶なんて持ってない?」
「んー、まあ、ある事はあるが……こんなのいるのか」
「2、3個あるなら欲しいわね、煙草1~2本でいいでしょ」
「おいおい、そんなとんとん拍子に話を進めて貰っちゃ困るんだが」
「時は金なり……脱獄は要領よく素早くってね」
「はぁー」っとかなり大きいため息を吐き出すと共にがちゃがちゃとどこからか空き缶を3個持ってくる。
それを確認してから少しくしゃっとなった煙草を1本取り出して交換する。
そこそこ不満顔を見せてきたのだが、ただの空き缶で煙草を取り返せているんだから十分良い取引だと思うんだがな。
「ちなみにここ最近脱獄したとか、算段が整ってる奴の話なんて聞かない?」
「今の所は聞かないね、どこぞの奴が看守を二日連続で殴り飛ばしたって話はあるけど、な」
「それは私だからどうでもいい情報だなぁ」
あんだけがんがん騒ぎを起こして殴り合いをしてるんだからそりゃあ、すぐに話は広がるわな。むしろ広がらない方がおかしい。
「どっかの金網が脆いって聞いたぜ」
「へぇ、急にどうしたの?」
「情報の先払いだな、囚人の一人が俺に舐めたクチを聞いてきたからな、思い知らせてくれ」
「そういう荒事って得意だし大好きだわ」
どういう奴かを聞いて、早速殴り合いに向かう。流石にプレイヤーが相手じゃないので、気兼ねなくぶん殴れると言うもんだ。
昼間にダウンを貰って、6時間程度、消灯時間に合わせて言われた奴の独房に潜り込んでからマウントを取ってボコる。いやあNPC相手にするのは簡単でした。やっぱり不意打ちだったら素手でもどうにかなるもんだな。
そして騒ぎ立てる前にボコり済んだので、夜のうちに調達屋に報告してあっさりクエスト完了。
「引くほど早いな……」
「で、どこの金網よ」
「西側だな、しっかり支柱も入ってるからトンネル使うなら注意しな」
何だ、そんなところまで知っているのか……いや、そうなってくると、脱出した奴や算段が整っているのを知らないと言うのはどういう事なんだろうか。何故知っているのかがやはり問題になるな。もうちょっと詳しい事が分かれば使えると思うんだけどなあ。
「まあ、とりあえず助かったわ」
「次も頼むぞ」
夜の監獄をプラプラ歩くって中々ないなあ。
「さてと、これをどう加工するかって話だな」
あれから多少なりと看守に追いかけられ、走り逃げて自分の独房に戻ってきた訳だが、問題はこの空き缶をどう加工するかって話よ。
鍛冶ハンマーがある訳でもないのでスキルで簡易の鍛冶場を出してさくっと加工する事も出来ない。と、なると何かしらの道具や物を使って加工しなきゃならん。
とりあえず石でも拾って加工をためす……いや、まて、石が手に入らんぞ。
鋭利な物や危険な物を置いていないんだから、ある訳が無いな、どっかでどうにか見繕って切り込んでいく?
生活火魔法で加熱して切断何て事も考えてみたが、それはそれで難易度が高いわ。ライターで金物の加工ってそりゃ無理な話。
「さーて、どうやるかな……こういう時こそ頭を使ってどうこうするもんだが……うーん……」
金物って考えてみればかなりしっかり作られているよな。日本の金物技術は世界一。
貰った空き缶に関しては、よくあるシロップ漬けの果物が入っているような、少し大きめの奴なのだが、どうやってあいつは開けたんだろうか?むしろあいつは缶切りを持っていたのか。ああ、こんな事ならどうやって開けたのか聞いてくりゃ良かった。
「んー……何だろうな、このあれこれやりたくなるのと試行錯誤するってのはゲームとして楽しい……楽しいからこそ便乗するってのもなぁ……」
今からトンネル掘るのを軽く手伝いつつ、他の脱出経路で脱獄するってのもありなような気もしてきた。二重金網をどう突破するのかって話もあるし、色々と悩みどころではあるんだが。
何にせよやる事がある程度明確になっていると言うだけで先に進みやすいので私としては全然良いわけだが。
「一週目は流して感覚とどういう物かを把握、二周目以降から本腰入れて攻略……って感じに行くか」
ま、何度も挑戦できるイベントだし、がっつりやりこんで収監数時間で脱獄みたいな、前代未聞の高速脱獄するってのもありだな。
「まあ、深く考えずに今回はあのドラゴンヘッドに協力してだらだらっとクリアしておくか」
で、その協力する為が大変だって話なんだよな。
「おら、調達してきてやったぞ」
鉄格子を勝手に開けて、ベッドの下の穴に潜り、掘り進んでいるトンネルの中に。
何かしらの衝撃があったら一発で崩れ去りそうな感じでなかなか怖いなこれ。
「マジでただの空き缶かい……加工しておくとかなかったんか」
「煙草だけで加工できりゃ苦労しねえって」
四つん這いになっているドラゴン頭の後ろに同じように四つん這いの状態で後ろから空き缶を渡しつつ、軽く舌打ち。
出来りゃ苦労しねえんだよ、こっちは。
「つーか、尻尾動かすな、顔にあたんだろ」
「何で入ってきたんだ」
「看守がいるんだからしょうがないだろ。空き缶、禁制品っぽいし、何でか知らんけどポケットに入ってたけどかさ張るしで邪魔なんだよ」
「無茶苦茶言うなあ……」
「あと金網も、地中に軽く埋まってる部分があるから、そこを避けなきゃいけねえってよ」
「それは初耳」
そりゃそうだ、いきなりトンネルばっかり掘っているモグラには分からん事よ。
うん、いいな、これからモグラと呼んでやろう。
「しっかりやんなさいよ、土竜」
「そりゃあ、また……言い返せないあだ名を……」
「今じゃぴったりでしょ。あんたはさっさと掘り進める、私はサポート、何か不満?」
「あだ名だけ、不満だな」
「言い返せる元気があるなら余裕よ、じゃあまた後で」
「おう」
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