608 / 625
21章
573話 モグラパニック
しおりを挟む
ボスが弱いってのは考えられないのでかなり慎重に立ち回りはしているのだが、4倍速は聞いてねえぞ。1歩進むと4歩、と言うか4マス?とにかくえらい勢いで離れていって、大体20マス分くらい先に行くとワープして別の所から真っすぐ自分の所に突っ込んでくる。とは言え、そこまでやばい相手って訳ではなく、対処方法さえわかればそこまで苦戦する相手じゃない……なんて事を考えていた時期がありました。
「相手の攻撃をやり過ごしてから、後ろに回って素早く銃撃しなきゃならんのに4倍速はやり過ぎだろ!」
一瞬で離れていくせいで近距離系の銃器は全く持って使えないし、距離が離れたら変な所にすっとんでいくから命中的な不安も出てくる。何だろう、このちゃんと倒すのが難しいボスって感動すら覚える。大体が理不尽と言うか、本当に倒せるのか?ってボスばっかりいたから、ちゃんとした対応さえ出来ればちゃんと倒せるボスのはず。ローグライク系のゲームって理不尽なボスはあんまりいない……訳でもないな、十分めんどくさいやつ多いわ。
「まあ、雑魚はいないからゆっくりじっくり相手して倒せれば良いか?」
マジでこれで雑魚も沸いてきたらストレス溜まりまくってた気がする。一緒にいてもいいシチュエーションもあるけど、これは雑魚と一緒にしちゃいけないパターンのボスか?。何だったら弱い方ではあるよな。3倍速3回攻撃透過してくる雑魚の方がよっぽど強そうな感じがあるし。
「どっちにしろ最後の最後までしんどいのは勘弁してもらいたいか……」
ふいーっと一息ついて葉巻でもつけたい所だけど、マップと敵の位置関係を把握するのに大変だからそんな事は出来ない。そもそも持ってきてないし、持ち込めないし。とにかくやる事は出てきたのを叩いて、攻撃を避けて、また叩いてを繰り返す。
「……あ、そうか、モグラたたきって事ね」
何で今になってこんな事を思いついたのやら。って言うか、そういうイベントなのか。
「偉い苦労して、やってきた割に、なんともまあ古典的な」
そんな事を言っていれば目の前をバカでかいモグラがしゃかしゃかと通過していく。4倍速だからあまり下手に歩くと轢かれるので牛歩戦術にはなっているが、確実性は高い。全く、何時間もかけてこんな戦い方になるとは思ってなかったよ。
「とか余裕ぶっこいてたらさらに倍速で動いたりしてなあ」
こういう悪い予感ばっかり当たるのはゲーマーの性かな。
「やっぱり何かしらのスキルが必要か?」
「ぽいのは出来るんですけど、大型になりがちですね」
原理は分かっている。今時ネットで探せばどういうものかが出てくるので、それを使って組み立てたり製造するのが当たり前……なんだが、それでも限界がある。あれこれ試行錯誤はしているがうまく成功した試しがない。出来たとしてもかなり大型化して使い物にならないので、そこから小型をしていくのだが、どうしても頭打ちになる地点がある。
「誰かがキーになるスキルとかそれっぽいものを持ってるって話も聞かんからな……」
「バイパーさん、やっぱりもうちょっと情報クラン辺りに協力してみたら」
「それもしているんだけど……やっぱり足で稼ぐしかないか」
ガンナーのギルドでは工学品もちらほらと置いてあるので作れるはずではある。のだが、プレイヤーが構造なりを調べて、オプションパーツを作ると大体失敗する。成功しても形になっているだけ、と言った有様だ。そういうわけで、前提条件が足りないのが続いている。こういうのは作り続けてスキルが発現して……ってのがパターンではあるが、そういうこともなく時間と材料ばかり浪費している。
「一旦、もう少し簡単なオプションでってのはやり続けているし、やっぱりギルドの貢献度上げたりがセオリーなのか……」
うーんと唸りながらクラン員との話し合いを終わり、自分の作業場に向かいドアを開ける。
「随分とお悩みのようで」
作業場に戻り、椅子に座って一息付こうと思っていたら、見知った顔が椅子に座って葉巻を咥えながら何かしらの筒を回して遊んでいる。黒髪赤目のギザ歯、いつものように楽しそうにしてこっちを見るので、つられて口角を上げる。
「何の用だよ、ボス」
「このギルド、乗っ取ってやろうかなーって」
「んなことしなくても、あんたのいうとおり動くって」
「それも知ってる……から、あんたにプレゼント」
手に持っていた筒を投げ渡してくるのでまじまじと見つめる。大きさとしては10cm)ほど、太さもそこまでなく、片方は透明、もう片方は刻印が入ってる。
「MP消費で付くタイプか……どれ」
刻印の部分に手を当てて魔力というかMPを流し込むイメージをすると、透明な部分から光が漏れはじめ、むけていた方が明るくなる。
「ってただの懐中電灯じゃないか……これのどこがプレゼントなんだ」
「そのサイズ感で、結構明るいでしょ。ランタンやら松明やら、照明系の魔法があるってのにね」
「……いや、ちょっと待て……これ、どう作ってるんだ?」
「ねー、どう作ったと思う?」
こういうことを言うってこと、クランをよこせって言ったこと、詰まるところ。
「工学系スキル?」
「せいかーい。めっちゃでかいモグラ叩きした甲斐があったわ」
「それと引き換えって、マジで言ってるのか……すげえわ、ボス」
「私はスキルを教える、あんた私のために動く、WinWinで二人とも幸せ、どう?」
「餌が美味すぎるよ、全く……断る理由ないだろ」
これも自分が得をするからって理由なんだろうけど、独占したほうが暫くは金回りにはっからないはずだし、文化や技術は1段階上にいける。スキルを使うことでより小型化、ガンナーとしてもっと楽になるって考えだろう。ついでに言えば、自分であれこれやるのがめんどいから丸投げってことでもあるんだろう。
「じゃあ、何作る?」
「好きなのでいいわよ。適当にいい感じにこなれてきたらまた何か貰いにくるから」
そういうと銃を1丁取り出してこっちに見せながら機嫌よく鼻歌を歌う。いつぞやにロテアとか言うのに渡した銃だが、なぜ……ってことは。
「変装してまで秘密裏に探してたって、よっぽど探したのか」
「しばらくアカメじゃなく過ごしたのも面白かったけどねー……んじゃ、教えようか」
「他のところには?
「ポンコツピンクと偽物のところにも行って話はしたかな……まあ詳しいのはここでだけど」
「正解すぎるわ、マジで」
相変わらず餌の巻き方が上手い。
「相手の攻撃をやり過ごしてから、後ろに回って素早く銃撃しなきゃならんのに4倍速はやり過ぎだろ!」
一瞬で離れていくせいで近距離系の銃器は全く持って使えないし、距離が離れたら変な所にすっとんでいくから命中的な不安も出てくる。何だろう、このちゃんと倒すのが難しいボスって感動すら覚える。大体が理不尽と言うか、本当に倒せるのか?ってボスばっかりいたから、ちゃんとした対応さえ出来ればちゃんと倒せるボスのはず。ローグライク系のゲームって理不尽なボスはあんまりいない……訳でもないな、十分めんどくさいやつ多いわ。
「まあ、雑魚はいないからゆっくりじっくり相手して倒せれば良いか?」
マジでこれで雑魚も沸いてきたらストレス溜まりまくってた気がする。一緒にいてもいいシチュエーションもあるけど、これは雑魚と一緒にしちゃいけないパターンのボスか?。何だったら弱い方ではあるよな。3倍速3回攻撃透過してくる雑魚の方がよっぽど強そうな感じがあるし。
「どっちにしろ最後の最後までしんどいのは勘弁してもらいたいか……」
ふいーっと一息ついて葉巻でもつけたい所だけど、マップと敵の位置関係を把握するのに大変だからそんな事は出来ない。そもそも持ってきてないし、持ち込めないし。とにかくやる事は出てきたのを叩いて、攻撃を避けて、また叩いてを繰り返す。
「……あ、そうか、モグラたたきって事ね」
何で今になってこんな事を思いついたのやら。って言うか、そういうイベントなのか。
「偉い苦労して、やってきた割に、なんともまあ古典的な」
そんな事を言っていれば目の前をバカでかいモグラがしゃかしゃかと通過していく。4倍速だからあまり下手に歩くと轢かれるので牛歩戦術にはなっているが、確実性は高い。全く、何時間もかけてこんな戦い方になるとは思ってなかったよ。
「とか余裕ぶっこいてたらさらに倍速で動いたりしてなあ」
こういう悪い予感ばっかり当たるのはゲーマーの性かな。
「やっぱり何かしらのスキルが必要か?」
「ぽいのは出来るんですけど、大型になりがちですね」
原理は分かっている。今時ネットで探せばどういうものかが出てくるので、それを使って組み立てたり製造するのが当たり前……なんだが、それでも限界がある。あれこれ試行錯誤はしているがうまく成功した試しがない。出来たとしてもかなり大型化して使い物にならないので、そこから小型をしていくのだが、どうしても頭打ちになる地点がある。
「誰かがキーになるスキルとかそれっぽいものを持ってるって話も聞かんからな……」
「バイパーさん、やっぱりもうちょっと情報クラン辺りに協力してみたら」
「それもしているんだけど……やっぱり足で稼ぐしかないか」
ガンナーのギルドでは工学品もちらほらと置いてあるので作れるはずではある。のだが、プレイヤーが構造なりを調べて、オプションパーツを作ると大体失敗する。成功しても形になっているだけ、と言った有様だ。そういうわけで、前提条件が足りないのが続いている。こういうのは作り続けてスキルが発現して……ってのがパターンではあるが、そういうこともなく時間と材料ばかり浪費している。
「一旦、もう少し簡単なオプションでってのはやり続けているし、やっぱりギルドの貢献度上げたりがセオリーなのか……」
うーんと唸りながらクラン員との話し合いを終わり、自分の作業場に向かいドアを開ける。
「随分とお悩みのようで」
作業場に戻り、椅子に座って一息付こうと思っていたら、見知った顔が椅子に座って葉巻を咥えながら何かしらの筒を回して遊んでいる。黒髪赤目のギザ歯、いつものように楽しそうにしてこっちを見るので、つられて口角を上げる。
「何の用だよ、ボス」
「このギルド、乗っ取ってやろうかなーって」
「んなことしなくても、あんたのいうとおり動くって」
「それも知ってる……から、あんたにプレゼント」
手に持っていた筒を投げ渡してくるのでまじまじと見つめる。大きさとしては10cm)ほど、太さもそこまでなく、片方は透明、もう片方は刻印が入ってる。
「MP消費で付くタイプか……どれ」
刻印の部分に手を当てて魔力というかMPを流し込むイメージをすると、透明な部分から光が漏れはじめ、むけていた方が明るくなる。
「ってただの懐中電灯じゃないか……これのどこがプレゼントなんだ」
「そのサイズ感で、結構明るいでしょ。ランタンやら松明やら、照明系の魔法があるってのにね」
「……いや、ちょっと待て……これ、どう作ってるんだ?」
「ねー、どう作ったと思う?」
こういうことを言うってこと、クランをよこせって言ったこと、詰まるところ。
「工学系スキル?」
「せいかーい。めっちゃでかいモグラ叩きした甲斐があったわ」
「それと引き換えって、マジで言ってるのか……すげえわ、ボス」
「私はスキルを教える、あんた私のために動く、WinWinで二人とも幸せ、どう?」
「餌が美味すぎるよ、全く……断る理由ないだろ」
これも自分が得をするからって理由なんだろうけど、独占したほうが暫くは金回りにはっからないはずだし、文化や技術は1段階上にいける。スキルを使うことでより小型化、ガンナーとしてもっと楽になるって考えだろう。ついでに言えば、自分であれこれやるのがめんどいから丸投げってことでもあるんだろう。
「じゃあ、何作る?」
「好きなのでいいわよ。適当にいい感じにこなれてきたらまた何か貰いにくるから」
そういうと銃を1丁取り出してこっちに見せながら機嫌よく鼻歌を歌う。いつぞやにロテアとか言うのに渡した銃だが、なぜ……ってことは。
「変装してまで秘密裏に探してたって、よっぽど探したのか」
「しばらくアカメじゃなく過ごしたのも面白かったけどねー……んじゃ、教えようか」
「他のところには?
「ポンコツピンクと偽物のところにも行って話はしたかな……まあ詳しいのはここでだけど」
「正解すぎるわ、マジで」
相変わらず餌の巻き方が上手い。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜
きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。
遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。
作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓――
今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!?
ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。
癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー
びーぜろ
ファンタジー
ブラック企業『アメイジング・コーポレーション㈱』で働く経理部員、高橋翔23歳。
理不尽に会社をクビになってしまった翔だが、慎ましい生活を送れば一年位なら何とかなるかと、以前よりハマっていたフルダイブ型VRMMO『Different World』にダイブした。
今日は待ちに待った大規模イベント情報解禁日。その日から高橋翔の世界が一変する。
ゲーム世界と現実を好きに行き来出来る主人公が織り成す『ハイパーざまぁ!ストーリー。』
計画的に?無自覚に?怒涛の『ざまぁw!』がここに有る!
この物語はフィクションです。
※ノベルピア様にて3話先行配信しておりましたが、昨日、突然ログインできなくなってしまったため、ノベルピア様での配信を中止しております。
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
オネエ伯爵、幼女を拾う。~実はこの子、逃げてきた聖女らしい~
雪丸
ファンタジー
アタシ、アドルディ・レッドフォード伯爵。
突然だけど今の状況を説明するわ。幼女を拾ったの。
多分年齢は6~8歳くらいの子。屋敷の前にボロ雑巾が落ちてると思ったらびっくり!人だったの。
死んでる?と思ってその辺りに落ちている木で突いたら、息をしていたから屋敷に運んで手当てをしたのよ。
「道端で倒れていた私を助け、手当を施したその所業。賞賛に値します。(盛大なキャラ作り中)」
んま~~~尊大だし図々しいし可愛くないわ~~~!!
でも聖女様だから変な扱いもできないわ~~~!!
これからアタシ、どうなっちゃうのかしら…。
な、ラブコメ&ファンタジーです。恋の進展はスローペースです。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。(敬称略)
本物の聖女じゃないと追放されたので、隣国で竜の巫女をします。私は聖女の上位存在、神巫だったようですがそちらは大丈夫ですか?
今川幸乃
ファンタジー
ネクスタ王国の聖女だったシンシアは突然、バルク王子に「お前は本物の聖女じゃない」と言われ追放されてしまう。
バルクはアリエラという聖女の加護を受けた女を聖女にしたが、シンシアの加護である神巫(かんなぎ)は聖女の上位存在であった。
追放されたシンシアはたまたま隣国エルドラン王国で竜の巫女を探していたハリス王子にその力を見抜かれ、巫女候補として招かれる。そこでシンシアは神巫の力は神や竜など人外の存在の意志をほぼ全て理解するという恐るべきものだということを知るのだった。
シンシアがいなくなったバルクはアリエラとやりたい放題するが、すぐに神の怒りに触れてしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる