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ここは要人との話し合いなどで使われる部屋らしく、細部にまでこだわった内装が施されている。
私が部屋に入ると、既にシャーロット妃が笑顔でソファに座っていた。昨日とは打って変わって柔らかな雰囲気を醸し出しているシャーロット妃。警戒しながら私も笑顔で挨拶をする。
「リヴィア様、座って下さい。そう気を張らなくても大丈夫ですわ」
私は居心地の悪さを感じながらソファに座った。
「昨日はちゃんと挨拶ができなくてごめんなさいね。呆れてしまったでしょう? よくこの国は保っていると思うわ。リヴィア様もあんなボンクラの側妃だなんて可哀想ね。ああ、ここは話が漏れないようになっているから大丈夫ですわ」
シャーロット妃は柔らかな笑顔とは裏腹に毒舌のようだ。確かに彼女が呆れているのも納得できる。
「午前中に王妃様と会ってどうだったかしら? 今、王妃様が離宮にいるでしょう? あまり王妃様を責めないであげて。王妃様もこれまで頑張ってきたのです……。色々と限界だったのでしょうね。つい先日、後宮に入られたまま戻らないの」
「王妃様は凛としていて美しい方だと思いました。ご苦労なさっていたのですね……」
昨日、陛下は後宮へと言った意味。陛下は何もご存知ないのね。
これまでの成果は王妃様の頑張りで支えられていたのだろう。
ドルク様が愛妾を連れてきていても問題にしないということは、陛下然り、王太子夫妻もそれなりなのだろう。
「ふふっ。理解が早くて助かるわ、リヴィア様。
陛下は人を見る目だけはあるのだけれど、それ以外はさっぱりなのですわ」
クスクスと笑いながらお茶を飲むシャーロット妃。
「シャーロット様は何故ドルク様の正妃に?」
「私はもちろん政略結婚ですわ。貿易の関税を交渉する代わりに妻となったのです。私としては領地に戻り、多少なりとも彼に仕事をしてもらえばそれで良いのですが、ドルク様は当時から愛妾が沢山いて、いつまでも王子という身分に拘っていますの。よく私と閨を共にしたなと思いますわ」
呆れたように話をするシャーロット妃。
二人の間に子供は居ない。愛妾に子供はできていないことから、陛下の考えで側妃が迎えられたのだろう。
公爵家の跡取りであるシャーロット妃はドルク様が王子という身分を捨てないため領地に戻ることができない。さっさと離縁したいのが本音だろう。
「リヴィア様は離宮に移るのでしたわね。どうせ貴女を離宮に置いていることを忘れるに違いないわ。あの男、女の若い時間を何だと思っているのかしら」
「ですが、離宮に下がればドルク様は会いに来ることはないでしょうし、ホッとしている部分はあります」
「まあ、そうね。私もリヴィア様の立場だったらそう思いますわ。ただ、この王宮の人達はそうは思わないでしょうけれど」
確かに。ここへ来る時の人々の反応はあまり良くなかった。私は売られてきた王女というレッテルが貼られている。あの第二王子の側妃として宛てがわれる程度の女性だろうと思われているのかもしれない。
その後、少しシャーロット妃に王宮の実情を聞いた。王妃様が後宮に下がって以降、じわりと政務に影響が出てきているらしい。
シャーロット妃は女公爵になるので国内の情勢に敏感なようだ。そして話をして感じたことだが、彼女はとても聡明だ。ドルク様と婚姻しなければもっと活躍していだだろう、と思えるほどに。
「リヴィア様、ドルク様との婚姻を止める事は出来ないけれど、私は敵ではないという事だけ知っておいて欲しいわ」
「わかりました。シャーロット様に会って良かったです」
「そう言ってもらえて嬉しいわ。私もリヴィア様と話が出来て良かったですわ」
私は離宮に着いたら手紙を書きますねと話をしてカレンデュラの間を後にした。
その後は特に誰がくる事もなく静かに過ごし、離宮へと向かった。
私が部屋に入ると、既にシャーロット妃が笑顔でソファに座っていた。昨日とは打って変わって柔らかな雰囲気を醸し出しているシャーロット妃。警戒しながら私も笑顔で挨拶をする。
「リヴィア様、座って下さい。そう気を張らなくても大丈夫ですわ」
私は居心地の悪さを感じながらソファに座った。
「昨日はちゃんと挨拶ができなくてごめんなさいね。呆れてしまったでしょう? よくこの国は保っていると思うわ。リヴィア様もあんなボンクラの側妃だなんて可哀想ね。ああ、ここは話が漏れないようになっているから大丈夫ですわ」
シャーロット妃は柔らかな笑顔とは裏腹に毒舌のようだ。確かに彼女が呆れているのも納得できる。
「午前中に王妃様と会ってどうだったかしら? 今、王妃様が離宮にいるでしょう? あまり王妃様を責めないであげて。王妃様もこれまで頑張ってきたのです……。色々と限界だったのでしょうね。つい先日、後宮に入られたまま戻らないの」
「王妃様は凛としていて美しい方だと思いました。ご苦労なさっていたのですね……」
昨日、陛下は後宮へと言った意味。陛下は何もご存知ないのね。
これまでの成果は王妃様の頑張りで支えられていたのだろう。
ドルク様が愛妾を連れてきていても問題にしないということは、陛下然り、王太子夫妻もそれなりなのだろう。
「ふふっ。理解が早くて助かるわ、リヴィア様。
陛下は人を見る目だけはあるのだけれど、それ以外はさっぱりなのですわ」
クスクスと笑いながらお茶を飲むシャーロット妃。
「シャーロット様は何故ドルク様の正妃に?」
「私はもちろん政略結婚ですわ。貿易の関税を交渉する代わりに妻となったのです。私としては領地に戻り、多少なりとも彼に仕事をしてもらえばそれで良いのですが、ドルク様は当時から愛妾が沢山いて、いつまでも王子という身分に拘っていますの。よく私と閨を共にしたなと思いますわ」
呆れたように話をするシャーロット妃。
二人の間に子供は居ない。愛妾に子供はできていないことから、陛下の考えで側妃が迎えられたのだろう。
公爵家の跡取りであるシャーロット妃はドルク様が王子という身分を捨てないため領地に戻ることができない。さっさと離縁したいのが本音だろう。
「リヴィア様は離宮に移るのでしたわね。どうせ貴女を離宮に置いていることを忘れるに違いないわ。あの男、女の若い時間を何だと思っているのかしら」
「ですが、離宮に下がればドルク様は会いに来ることはないでしょうし、ホッとしている部分はあります」
「まあ、そうね。私もリヴィア様の立場だったらそう思いますわ。ただ、この王宮の人達はそうは思わないでしょうけれど」
確かに。ここへ来る時の人々の反応はあまり良くなかった。私は売られてきた王女というレッテルが貼られている。あの第二王子の側妃として宛てがわれる程度の女性だろうと思われているのかもしれない。
その後、少しシャーロット妃に王宮の実情を聞いた。王妃様が後宮に下がって以降、じわりと政務に影響が出てきているらしい。
シャーロット妃は女公爵になるので国内の情勢に敏感なようだ。そして話をして感じたことだが、彼女はとても聡明だ。ドルク様と婚姻しなければもっと活躍していだだろう、と思えるほどに。
「リヴィア様、ドルク様との婚姻を止める事は出来ないけれど、私は敵ではないという事だけ知っておいて欲しいわ」
「わかりました。シャーロット様に会って良かったです」
「そう言ってもらえて嬉しいわ。私もリヴィア様と話が出来て良かったですわ」
私は離宮に着いたら手紙を書きますねと話をしてカレンデュラの間を後にした。
その後は特に誰がくる事もなく静かに過ごし、離宮へと向かった。
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