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キンタロウはダサい
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36 キンタロウはダサい
とりあえず、俺はマリアと共に拠点に帰って来た。
新しく奥さんになった、ママ達は一度家に帰り、話をつけてくるようだ。
「上手く話し合いで済むといいな」
「長年連れ添って、身体の関係は無くても簡単に別れられるのでしょうか?」
「だよなー」
拠点の近くを切り開いて、畑の造成を、10人くらいで、魔法のゴリ押しで作業をしていた。
「おー!アズサとめい子(Mei)ちゃん
は農作業がよく似合うよ」
「なによ!私はシティガールよ!」
「そうよ!似合うはずないわよ!」
「えー!アズサなんて芋ガールなんだから見栄をはるんでないよ」
ちっ!糞ミカめ!
「アズサもみんなと仲良くしてお兄ちゃん、嬉しいぞ!」
ちっ!糞兄貴め!
「まだ時間があるから、冒険者の登録だけでも終わらせようか」
「帝国の動きも知りたいですね」
「帝国は金も宝もないのに、どうするんだろう?力づくで押し切るのかな?」
「あの、皇帝ならやりそうですね」
「どっかを攻め込んで、奪い取らないと成り立たないもんな」
「だとすると、ウッドストック王国を狙ってくるでしょうね」
「まあ、来ても、オリビア一人で充分だと思うけど、ってかオーバーキルだよ」
「ですよねー。でも、ミーリア曽祖母様一人に負けたとなると、パラメラ全体に無能の皇帝として歴史に残るでしょうね」
「ぷっ!ありえるわ。ひいばあちゃん一人に負けた国ってか!相当恥ずかしいわ」
☆☆
『あーあー!みんな聞こえるかいー!念話で頭に直接話している。矢島の素敵なお兄ちゃんだよー!』
「げっ!うぜえ!糞兄」
『女の子がそんな言葉を使ったら駄目だぞ!』
「頭に響くんだよー!」
『これから、帝都の冒険者ギルドに、冒険者登録をしに行こうと思う。手の空いている人はロビーまで集まって下さい!
全員登録しますので、慌てなくても大丈夫ですよ』
「マリア、装備とか武器はどうしよう」
「装備は革の胸当てで、充分だと思います」
「だよね。アズサをアサルトライフルで乱射しても、肌が赤くもならなかったしね」
「武器はわたくしが、適当に見繕っておきます。服装は、ロウ様の世界の方が優れているようです」
「ふふふ、ファッションの事に関してはこのわたくし、ファッションインフルエンサーのMeiに、お任せよ!」
カッコよくポーズを決めているようだが、俺にはよく分からなかった。
「ふっ、だから田舎のヤンキー君はダサいのよ!」
「俺ってダサいのか?お気に入りの赤いアロハシャツだぞ!」
「旦那様は、決してダサくはありません!」
「そうです!絶対ダサくないです!」
「大丈夫ですよ!カッコいいですよ」
俺ってダサいのか……
「糞兄は、チンピラ系ファッションだからね。奥さん達が気を遣っているのよ」
やっぱり……
「そんなの、今に始まった事ではないだろう!帝都に飛ぶよ」
クリスさん……
「先に言っておくよ、ステータスの偽装は、俺がやっておいた。レベルさえ決めると自動的に数値が変わるから、スキルも一つだけランダムにしたからな。身体強化は、標準装備だ。ただ、魔力を込め過ぎて測定器を壊さないようにしてください」
「鑑定を使いながらやると簡単だよ」と、クリスの提案だ。
「「「は~い」」」
「残念、私何かやってしまいましたか?
やってみたかったな」
ラノベ愛好家が、そう思ったようだ。
「それじゃ、みんな帝都に転移しま~す!行くぞ!トォ!」
「「「は~い!」」」
キンタロウに従いそれぞれが軽く飛び跳ねる。
☆☆
俺達は冒険者ギルド近くの路地に転移した。ギルド入り口前でもよかったのだけど、マリアの転移の話を聞いて目立たないようにしたのだ。
「へ~!ここがあの有名な冒険者ギルド?
結構立派なのね」
上から目線のミカが一人ごちる。
「うふふ、これからは、テンプレのオンパレードなんですね」
ラノベ愛好家が、嬉しそうにキンタロウの腕に自分の腕を絡める。妻の君子だった。
「キ、君子さん胸が当たっています」
「あら、旦那様は私で膨らんだのね。
今日の夜が楽しみですわ」
「君子、私達も居るのを忘れてないよね」
「も、もちろん、忘れる訳ないじゃない」
久美子と里子にジト目で見られる。
「みんな、入るよー!私についてきて!」
一人張り切るアズサは、ドアを押し開け中に入ろうとした瞬間に、熊のような大男と鉢合わせになり、ぶつかってしまった。
「うわっ!」
ぶつかった衝撃に、飛ばされてしまったのだ。大男のほうが……
「あ、ごめんなさい」
すぐに謝れるアズサは、良い子に成長したようだ。ふむふむと、満足気に頷く兄キンタロウ。
「レベルだけで、これ程まで差がでるんだね」
「そ、そうだぞ、みんな気をつけるんだぞ!」
「矢島さんは、絶対今気づいたようね」
ミカや何人かに、矢島は見透かされていたようだ。
「おじさん、大丈夫?ほら手を出して」
アズサはコケた冒険者の手をとり軽く引き起こした。
「気をつけて歩くんだよ。おじさん」
「お、おう……」
冒険者は、呆気に取られていたようだ。
「周りから凄くみられてないか?クリス」
「それはそうでしょう。私達は向こうでの服装だからね」
「あっ!」
「それに、ロウは、ここのギルマスとサブマスを模擬戦で、コテンパンにしたGランク冒険者だからよ!」
「えへっ!そうでした。ところでクリス、猫耳はいいのか?」
「え、あっ!まあ、いいや誰がきても負ける気しないし」
「ですよねー」
さて、どこに並ぶかな?
「あ、ロウ、ケツ股のお姉さんがいるよ」
「おおー!元気に働いているではないか!
そこに、並ぶべよ」
周りのむっさい男共から、ジロジロ見られるのも気持ちのいいものではない。
その男達の気持ちも分かる気がする。
美女しか居ないハーレムパーティだからな、俺にヘイトが集まるのも当然だろう。俺も奴らの立場なら、血の涙をながしながらモゲろと呪っていただろう。
えっ!俺呪われてるの?
「どうした。お兄ちゃん、面白い顔して
私を笑わせようとしてんの?」
糞!アズサの癖に……
「お待たせ致しました。冒険者ギルドにようこそ!
本日はどのようなご用件でしょうか?」
「やぁ!先日ぶりですね。ケツ股お嬢さん」
「えっ?あなた様は……げっ!底辺Gランクの糞ヤロー!」
「いや~!キレイなお姉さんに、覚えてもらえて俺は嬉しいです。でも、病気持っていそうだから、触れ合うのはなしでお願いしますよ」
ぐぬぬぬ。
「おい!アナルちゃんが絡まれているぞ!」
「アイツは、たしか……」
「おー!ギルマスとサブマスをぶち殺した
Gランクの冒険者だろ!」
ぶち殺していないけど……声がデカいから丸聞こえじゃ!
「まあ、Gランクのおかげで、このギルドも風通しが良くなったからいいんじゃね」
「んだな」
「アナルちゃん……可愛い名前……ぷっ」
「マイさん笑ったら駄目だよ、本人気にしているかもしれないんだから……ぷっ」
「糞めが!……で今日はなんですか!」
「やっぱり素のアナルちゃんはいいね。
心と身体が、汚れていなければ、俺の仲間に入って欲しいほどだね」
チッ!
「後ろの子達の、冒険者登録と俺のパーティに入れて欲しいんだよ」
俺の後ろを見て目を見開くアンジーこと、アナルちゃん。
なによ!美女しか居ないじゃない。
「じゃ、お願いね。あと20人くらいいるから、明日も来るからね」
明日も来んのかよ……
「矢島さんは美人に人気があるんですね」
「そう?モテ期かな、ガッハハハー!」
うぜぇー!
アズサとミカが舌打ちした。
しかし、舌打ちした人は、まだまだ居たようだ。
「記入用紙をもらえれば、試験の部屋で先に書いているよ。忙しそうだからそこで待機しているよ」
「えっ?すみませんお願いします」
俺は、人数分の登録用紙をもらい、測定の部屋で待機していた。
俺は気配りの出来る男なのだ。
このような事で、業務を止める訳がいけないのだ。つまり、後ろに並ぶ者達への配慮なのだ。
ワイワイキャッキャッと判定士を待っていると、なんとアナルちゃんが現れた。ファイルを胸に抱えていた。
大きな水晶玉の後ろの席に座り、起動させる。ブォンー!と音がして水晶玉が光り出す。
「準備が整いました。最初の方どうぞ」
「私が行きます」
ファッション系インフルエンサーのMeiが前に出てきた。
ギルド受付嬢のアナルちゃんことアンジーが水晶に手を置けと伝える。
「それでは、始めます。何もありませんので、リラックスして下さい」
「はい……」
ブォン!
「出ました。レベルは10でEランクですね。スキルは、身体強化と……お笑い芸人?です!
「なっ!……そんなはずがない……」
「次の方どうぞ!」
「じゃ、私がいく!」
大丈夫かアズサの奴。
「レベルは9ランクはF、スキルは身体強化と……バカ?……」
「なんで!スキルがバカなのよー!」
「バカだからなんでしょう」
糞!ミカの奴め!
それでも、アズサは反論できない。自分でもそう思ったからだ。
ギルドの判定を半信半疑の者達は、アズサの件で、マジもんと理解したのだ。
次の方!
「私が、行くわ!」
Meiのマネジャーの山田さんが、前に出てきた。
「判定機に手を当てて下さい。
あ、出ました。レベル10でランクはFですね。スキルは身体強化と枕営業?」
「なっ!私一度もした事ないのに……」
「次ミカ行けや!」
「ふふふ、私のスキルを見て驚くなよ!」
「レベルは12で、Eランクです。
スキルは身体強化と赤点戦士?です」
「ぶっほーー!出たよ赤点戦士だって!
ミカらしいね」
ナギサもウンウンと頷いている。
「最後の方は、9レベルでランクはF、スキルは身体強化と介護士です……」
「矢島さん!」と最後の子が俺に駆け寄り上目遣いで俺を見る。
か、可愛いじゃないか……少し膨らんでしまったわ!
「いくら、ランダムだって適当すぎます」
「ああ、ごめん、凄く面白かったよ」
「そんな事だと思いましたよ」
明日一日で終わらせるのは、勿体無いな。二日に分けるか。
「みんな!冒険者証が出来るまで、向こうで待機するよ」
「「「は~い」」」
酒場の近くで待機していると、俺はみんなから詰め寄られた。
「矢島さん!酷いですよ」
「そうだ!そうだ!」
「ゴメンって、面白かったぞ!明日と明後日もあるから、みんなには内緒だよ。素のリアクションが、一番オモロいからね」
「悪趣味ー!」
みんなが、ブーブー言っている。
「あまり、ブーブー言うと可愛いブタさんになっちゃうぞ!」
「えーー!酷いですよ矢島さんー!」
「ハハハ、ゴメンな」
「ねえ、君たち、冒険者になったんだろ?
じゃ、僕達のパーティに入らないか」
金髪のイケメン優男が現れた。
とりあえず、俺はマリアと共に拠点に帰って来た。
新しく奥さんになった、ママ達は一度家に帰り、話をつけてくるようだ。
「上手く話し合いで済むといいな」
「長年連れ添って、身体の関係は無くても簡単に別れられるのでしょうか?」
「だよなー」
拠点の近くを切り開いて、畑の造成を、10人くらいで、魔法のゴリ押しで作業をしていた。
「おー!アズサとめい子(Mei)ちゃん
は農作業がよく似合うよ」
「なによ!私はシティガールよ!」
「そうよ!似合うはずないわよ!」
「えー!アズサなんて芋ガールなんだから見栄をはるんでないよ」
ちっ!糞ミカめ!
「アズサもみんなと仲良くしてお兄ちゃん、嬉しいぞ!」
ちっ!糞兄貴め!
「まだ時間があるから、冒険者の登録だけでも終わらせようか」
「帝国の動きも知りたいですね」
「帝国は金も宝もないのに、どうするんだろう?力づくで押し切るのかな?」
「あの、皇帝ならやりそうですね」
「どっかを攻め込んで、奪い取らないと成り立たないもんな」
「だとすると、ウッドストック王国を狙ってくるでしょうね」
「まあ、来ても、オリビア一人で充分だと思うけど、ってかオーバーキルだよ」
「ですよねー。でも、ミーリア曽祖母様一人に負けたとなると、パラメラ全体に無能の皇帝として歴史に残るでしょうね」
「ぷっ!ありえるわ。ひいばあちゃん一人に負けた国ってか!相当恥ずかしいわ」
☆☆
『あーあー!みんな聞こえるかいー!念話で頭に直接話している。矢島の素敵なお兄ちゃんだよー!』
「げっ!うぜえ!糞兄」
『女の子がそんな言葉を使ったら駄目だぞ!』
「頭に響くんだよー!」
『これから、帝都の冒険者ギルドに、冒険者登録をしに行こうと思う。手の空いている人はロビーまで集まって下さい!
全員登録しますので、慌てなくても大丈夫ですよ』
「マリア、装備とか武器はどうしよう」
「装備は革の胸当てで、充分だと思います」
「だよね。アズサをアサルトライフルで乱射しても、肌が赤くもならなかったしね」
「武器はわたくしが、適当に見繕っておきます。服装は、ロウ様の世界の方が優れているようです」
「ふふふ、ファッションの事に関してはこのわたくし、ファッションインフルエンサーのMeiに、お任せよ!」
カッコよくポーズを決めているようだが、俺にはよく分からなかった。
「ふっ、だから田舎のヤンキー君はダサいのよ!」
「俺ってダサいのか?お気に入りの赤いアロハシャツだぞ!」
「旦那様は、決してダサくはありません!」
「そうです!絶対ダサくないです!」
「大丈夫ですよ!カッコいいですよ」
俺ってダサいのか……
「糞兄は、チンピラ系ファッションだからね。奥さん達が気を遣っているのよ」
やっぱり……
「そんなの、今に始まった事ではないだろう!帝都に飛ぶよ」
クリスさん……
「先に言っておくよ、ステータスの偽装は、俺がやっておいた。レベルさえ決めると自動的に数値が変わるから、スキルも一つだけランダムにしたからな。身体強化は、標準装備だ。ただ、魔力を込め過ぎて測定器を壊さないようにしてください」
「鑑定を使いながらやると簡単だよ」と、クリスの提案だ。
「「「は~い」」」
「残念、私何かやってしまいましたか?
やってみたかったな」
ラノベ愛好家が、そう思ったようだ。
「それじゃ、みんな帝都に転移しま~す!行くぞ!トォ!」
「「「は~い!」」」
キンタロウに従いそれぞれが軽く飛び跳ねる。
☆☆
俺達は冒険者ギルド近くの路地に転移した。ギルド入り口前でもよかったのだけど、マリアの転移の話を聞いて目立たないようにしたのだ。
「へ~!ここがあの有名な冒険者ギルド?
結構立派なのね」
上から目線のミカが一人ごちる。
「うふふ、これからは、テンプレのオンパレードなんですね」
ラノベ愛好家が、嬉しそうにキンタロウの腕に自分の腕を絡める。妻の君子だった。
「キ、君子さん胸が当たっています」
「あら、旦那様は私で膨らんだのね。
今日の夜が楽しみですわ」
「君子、私達も居るのを忘れてないよね」
「も、もちろん、忘れる訳ないじゃない」
久美子と里子にジト目で見られる。
「みんな、入るよー!私についてきて!」
一人張り切るアズサは、ドアを押し開け中に入ろうとした瞬間に、熊のような大男と鉢合わせになり、ぶつかってしまった。
「うわっ!」
ぶつかった衝撃に、飛ばされてしまったのだ。大男のほうが……
「あ、ごめんなさい」
すぐに謝れるアズサは、良い子に成長したようだ。ふむふむと、満足気に頷く兄キンタロウ。
「レベルだけで、これ程まで差がでるんだね」
「そ、そうだぞ、みんな気をつけるんだぞ!」
「矢島さんは、絶対今気づいたようね」
ミカや何人かに、矢島は見透かされていたようだ。
「おじさん、大丈夫?ほら手を出して」
アズサはコケた冒険者の手をとり軽く引き起こした。
「気をつけて歩くんだよ。おじさん」
「お、おう……」
冒険者は、呆気に取られていたようだ。
「周りから凄くみられてないか?クリス」
「それはそうでしょう。私達は向こうでの服装だからね」
「あっ!」
「それに、ロウは、ここのギルマスとサブマスを模擬戦で、コテンパンにしたGランク冒険者だからよ!」
「えへっ!そうでした。ところでクリス、猫耳はいいのか?」
「え、あっ!まあ、いいや誰がきても負ける気しないし」
「ですよねー」
さて、どこに並ぶかな?
「あ、ロウ、ケツ股のお姉さんがいるよ」
「おおー!元気に働いているではないか!
そこに、並ぶべよ」
周りのむっさい男共から、ジロジロ見られるのも気持ちのいいものではない。
その男達の気持ちも分かる気がする。
美女しか居ないハーレムパーティだからな、俺にヘイトが集まるのも当然だろう。俺も奴らの立場なら、血の涙をながしながらモゲろと呪っていただろう。
えっ!俺呪われてるの?
「どうした。お兄ちゃん、面白い顔して
私を笑わせようとしてんの?」
糞!アズサの癖に……
「お待たせ致しました。冒険者ギルドにようこそ!
本日はどのようなご用件でしょうか?」
「やぁ!先日ぶりですね。ケツ股お嬢さん」
「えっ?あなた様は……げっ!底辺Gランクの糞ヤロー!」
「いや~!キレイなお姉さんに、覚えてもらえて俺は嬉しいです。でも、病気持っていそうだから、触れ合うのはなしでお願いしますよ」
ぐぬぬぬ。
「おい!アナルちゃんが絡まれているぞ!」
「アイツは、たしか……」
「おー!ギルマスとサブマスをぶち殺した
Gランクの冒険者だろ!」
ぶち殺していないけど……声がデカいから丸聞こえじゃ!
「まあ、Gランクのおかげで、このギルドも風通しが良くなったからいいんじゃね」
「んだな」
「アナルちゃん……可愛い名前……ぷっ」
「マイさん笑ったら駄目だよ、本人気にしているかもしれないんだから……ぷっ」
「糞めが!……で今日はなんですか!」
「やっぱり素のアナルちゃんはいいね。
心と身体が、汚れていなければ、俺の仲間に入って欲しいほどだね」
チッ!
「後ろの子達の、冒険者登録と俺のパーティに入れて欲しいんだよ」
俺の後ろを見て目を見開くアンジーこと、アナルちゃん。
なによ!美女しか居ないじゃない。
「じゃ、お願いね。あと20人くらいいるから、明日も来るからね」
明日も来んのかよ……
「矢島さんは美人に人気があるんですね」
「そう?モテ期かな、ガッハハハー!」
うぜぇー!
アズサとミカが舌打ちした。
しかし、舌打ちした人は、まだまだ居たようだ。
「記入用紙をもらえれば、試験の部屋で先に書いているよ。忙しそうだからそこで待機しているよ」
「えっ?すみませんお願いします」
俺は、人数分の登録用紙をもらい、測定の部屋で待機していた。
俺は気配りの出来る男なのだ。
このような事で、業務を止める訳がいけないのだ。つまり、後ろに並ぶ者達への配慮なのだ。
ワイワイキャッキャッと判定士を待っていると、なんとアナルちゃんが現れた。ファイルを胸に抱えていた。
大きな水晶玉の後ろの席に座り、起動させる。ブォンー!と音がして水晶玉が光り出す。
「準備が整いました。最初の方どうぞ」
「私が行きます」
ファッション系インフルエンサーのMeiが前に出てきた。
ギルド受付嬢のアナルちゃんことアンジーが水晶に手を置けと伝える。
「それでは、始めます。何もありませんので、リラックスして下さい」
「はい……」
ブォン!
「出ました。レベルは10でEランクですね。スキルは、身体強化と……お笑い芸人?です!
「なっ!……そんなはずがない……」
「次の方どうぞ!」
「じゃ、私がいく!」
大丈夫かアズサの奴。
「レベルは9ランクはF、スキルは身体強化と……バカ?……」
「なんで!スキルがバカなのよー!」
「バカだからなんでしょう」
糞!ミカの奴め!
それでも、アズサは反論できない。自分でもそう思ったからだ。
ギルドの判定を半信半疑の者達は、アズサの件で、マジもんと理解したのだ。
次の方!
「私が、行くわ!」
Meiのマネジャーの山田さんが、前に出てきた。
「判定機に手を当てて下さい。
あ、出ました。レベル10でランクはFですね。スキルは身体強化と枕営業?」
「なっ!私一度もした事ないのに……」
「次ミカ行けや!」
「ふふふ、私のスキルを見て驚くなよ!」
「レベルは12で、Eランクです。
スキルは身体強化と赤点戦士?です」
「ぶっほーー!出たよ赤点戦士だって!
ミカらしいね」
ナギサもウンウンと頷いている。
「最後の方は、9レベルでランクはF、スキルは身体強化と介護士です……」
「矢島さん!」と最後の子が俺に駆け寄り上目遣いで俺を見る。
か、可愛いじゃないか……少し膨らんでしまったわ!
「いくら、ランダムだって適当すぎます」
「ああ、ごめん、凄く面白かったよ」
「そんな事だと思いましたよ」
明日一日で終わらせるのは、勿体無いな。二日に分けるか。
「みんな!冒険者証が出来るまで、向こうで待機するよ」
「「「は~い」」」
酒場の近くで待機していると、俺はみんなから詰め寄られた。
「矢島さん!酷いですよ」
「そうだ!そうだ!」
「ゴメンって、面白かったぞ!明日と明後日もあるから、みんなには内緒だよ。素のリアクションが、一番オモロいからね」
「悪趣味ー!」
みんなが、ブーブー言っている。
「あまり、ブーブー言うと可愛いブタさんになっちゃうぞ!」
「えーー!酷いですよ矢島さんー!」
「ハハハ、ゴメンな」
「ねえ、君たち、冒険者になったんだろ?
じゃ、僕達のパーティに入らないか」
金髪のイケメン優男が現れた。
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