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新しい仕事②
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「…………」
座るのも躊躇するほど立派な椅子に腰を下ろし萎縮しまくった俺の目の前には、美しい陶器製の重箱に入れられた色とりどりの豪華な料理が置かれていた。
(なんで?)
顔を真っ青にさせながら頭上には大量のはてなマークが浮かんでいた。夕刻になると官吏が三段重を乗せた長い持ち手のついたお盆と一緒に現れた。
「夕餉だ」
食事持ってきてくれたっ! 良かったっ! と安堵したのも束の間、三段重の中身に俺は唖然とした。どうみても下っ端が食べていい料理じゃない。そもそも現れた時なんで三段重? と疑問に思ったんだよ。
俺は机の横に立っている官吏をチラチラと見た。なんで下っ端の俺が腰を下ろして、上の人であろうこの人が立ってるの? おかしくない? おかしくないっ!?
「毒は入っていない」
そうじゃない。そうじゃないんだよっ! お願いしますっ! 発言の許可を下さい! そう必死に念じたら通じたのか許可が貰えた。
「あの、……いつも頂いてる夕餉は……」
「そなたに滋養のあるものを、と言付かっている」
言付かって……、あなたの上司にですか? なんで? 逆に怖いんですけど。うぅ、色々聞きたいけど不機嫌になられるのも怖いので黙ることにした。
「………い、いただきます」
俺は緊張で震える手で箸を持ち料理に手を伸ばした。
「…………」
「…………」
静まり返った部屋の中に食器の音がやけに響く。
「…………」
「…………」
………なんかすっごい見てくるんですけど。この人。凄く食べづらいんですけどっ! なんで? なんでそんな見てくるの⁉ 監視っ⁉ 怖いんですけどっ!
(うぅ、手を付けていない料理が沢山あるけど……)
心の中で料理人に謝りながら俺は箸を置いた。
「口に合わなかったか?」
「……その、緊張でお腹がいっぱいに……申し訳ございません」
あなたがガン見してくるからです。あと量が多過ぎます。食べそうにない俺に「そうか」と官吏が言って三段重を持って帰っていった。官吏の姿が扉の向こうに消えた瞬間、俺はへなへなとその場にへたり込んだ。
「つ……疲れた………」
精神的に。「喉カラカラ、水飲もう……」と立ち上がってフラフラと炊事場に向かった。調理台の上には鉄製のやかんがあり、中には井戸水を一度沸かして冷ました水が入っている。それを湯呑に注いで一気に飲み干した。
「……ぷっはぁぁ、生き返るっ! …………はぁ、見られながら食べるのはきっつい。ずっとなのかなぁ。やだなぁ」
「それはすまなかった」
「!!!!????」
突然背後から声がして俺は声にならない悲鳴を上げ、湯呑を落としかけた。バッと背後を振り返ると帰ったはずの官吏が立っていた。なんでいんのっ⁉
「先程あまり食べていなかったのが気になり、これだけでもと思って戻ってきた」
そう言って官吏は三段重の一段を調理台の上に置いた。中には手を付けていない餅菓子っぽいものが入っていた。「器は明日取りに来る」と官吏は告げて炊事場から出て行った。その間俺は心臓をバクバクさせながら石のように固まっていた。
(………うわぁぁぁぁぁぁっ!!!)
部屋からそっと官吏が扉の向こうに消えた後、暫くじっと見て戻ってくる様子ないことをしっかりと確認した後、頭を抱えてその場にしゃがみ込んだ。
(すまなかったって、俺の独り言をはっきりと聞いたってことだよなっ⁉)
以前、釆さんから「お偉いさんにうっかり陰口とか聞かれたりすると、首が飛ぶから発言には気を付けたほうがいいよ~」と聞かされていた。なお、「首が飛ぶ」は物理的にって意味だ。理不尽過ぎる。
でもあの官吏は咎める様子もなかったし。……ギリ許された?
「………俺、無事に生きてここから出られるかな?」
もう不安でしかない。
(いやいやいやっ!)
俺は不安を消し飛ばすように激しく頭を横に振った。弱気になる俺っ! 生きて故郷に帰るんだいっ!
(壁に耳あり、障子に目あり!)
独り言を言わないよう気を付けようっ! と拳を握って大きく頷いた。
就寝時、豪華な寝台を見た俺はそっと長椅子……こちらも立派なのだが……のほうで眠ることにした。
俺のでっかい独り言を聞いた官吏は次の日から食事時は席を外してくれるようになった。……が、豪華すぎる料理の数々に質素な食事で育った胃が悲鳴を上げ、首が飛ぶ覚悟で俺は官吏に「いつもの食事をお願いします!」と懇願した。俺の必死さが伝わったのか、いつも通りの食事になった。首も飛ばなかった。ただ、たまに入っていた肉の切れ端が、ほぼ毎日しっかりとした形で入っている。嬉しいけどこの待遇が怖い。
だだっ広い敷地の中で一人黙々と草刈りをしていたある日のこと。
いつもは開かない時間に扉が開き「え?」とそっちを見ると一人の青年が姿を現した。腰まで伸びた色素の薄い茶色の髪と髪と同じ色の目。そして官吏ではないやたらゆったりとした服を纏っている。予期せぬ事態に俺はびしりと固まった。
え? どちら様?
青年は固まった俺と目が合うと嬉しそうに笑った。なんで? 俺は瞬時に警戒モードに入った。もちろん態度には出さないで。見るからにお偉いさんみたいだけど、公にできない場所に現れたんだぞっ⁉ 警戒するだろっ!相手が殺人鬼だったらどうする!
「お、驚かせてすまない。私は……その、ここの管理を任されている者で、……黎明という」
俺の警戒バレとるー! って、ん? 管理を任されている? もしかしてあの官吏の上司? やけに若くない? ……ん? あれ? この人どっかで見たような………あ。
(通路で泣いてた人じゃん!!)
髪を下ろしてるし服装も違うから気付かなかった。あばばばば、まさかこんな形で再会するなんてっ! 俺の事忘れててくれてないかなぁ!
「あの通路……以来だな」
忘れておりませんでした。
「洋はどこの村から来た?」
名前も覚えられてるわ。まぁシンプルだからな。って、なんで俺の出身地? と心の中で首を傾げつつ答える。それから家族構成を聞かれた。いきなりの身元調査にかなり戸惑う。
「………洋が……もっとも記憶にある友人は?」
友人? んー……隣の家の奴と村長の子どもとあとは……と俺はよく遊んでいた友人たちの名前をあげていった。
「…………そうか」
ん? なんか落ち込んでいるように見えるんですけど。え? 俺何か不味いこと言った?!
「……これからもここを頼む」
肩を落としたままその人は扉のほうへ向かった。な、なんだったんだ? と戸惑っているとその人は扉の前で足を止め俺のほうを振り返った。
「たまに顔を出す。その時は話し相手になってくれ」
そう告げてその人は扉の向こうへ姿を消した。ぽかんとする俺。
………話し……相手? 誰の? え? さっきの人の?
「はいぃぃ!?!?!?」
俺の素っ頓狂な声がだだっ広い敷地の中に響いた。
座るのも躊躇するほど立派な椅子に腰を下ろし萎縮しまくった俺の目の前には、美しい陶器製の重箱に入れられた色とりどりの豪華な料理が置かれていた。
(なんで?)
顔を真っ青にさせながら頭上には大量のはてなマークが浮かんでいた。夕刻になると官吏が三段重を乗せた長い持ち手のついたお盆と一緒に現れた。
「夕餉だ」
食事持ってきてくれたっ! 良かったっ! と安堵したのも束の間、三段重の中身に俺は唖然とした。どうみても下っ端が食べていい料理じゃない。そもそも現れた時なんで三段重? と疑問に思ったんだよ。
俺は机の横に立っている官吏をチラチラと見た。なんで下っ端の俺が腰を下ろして、上の人であろうこの人が立ってるの? おかしくない? おかしくないっ!?
「毒は入っていない」
そうじゃない。そうじゃないんだよっ! お願いしますっ! 発言の許可を下さい! そう必死に念じたら通じたのか許可が貰えた。
「あの、……いつも頂いてる夕餉は……」
「そなたに滋養のあるものを、と言付かっている」
言付かって……、あなたの上司にですか? なんで? 逆に怖いんですけど。うぅ、色々聞きたいけど不機嫌になられるのも怖いので黙ることにした。
「………い、いただきます」
俺は緊張で震える手で箸を持ち料理に手を伸ばした。
「…………」
「…………」
静まり返った部屋の中に食器の音がやけに響く。
「…………」
「…………」
………なんかすっごい見てくるんですけど。この人。凄く食べづらいんですけどっ! なんで? なんでそんな見てくるの⁉ 監視っ⁉ 怖いんですけどっ!
(うぅ、手を付けていない料理が沢山あるけど……)
心の中で料理人に謝りながら俺は箸を置いた。
「口に合わなかったか?」
「……その、緊張でお腹がいっぱいに……申し訳ございません」
あなたがガン見してくるからです。あと量が多過ぎます。食べそうにない俺に「そうか」と官吏が言って三段重を持って帰っていった。官吏の姿が扉の向こうに消えた瞬間、俺はへなへなとその場にへたり込んだ。
「つ……疲れた………」
精神的に。「喉カラカラ、水飲もう……」と立ち上がってフラフラと炊事場に向かった。調理台の上には鉄製のやかんがあり、中には井戸水を一度沸かして冷ました水が入っている。それを湯呑に注いで一気に飲み干した。
「……ぷっはぁぁ、生き返るっ! …………はぁ、見られながら食べるのはきっつい。ずっとなのかなぁ。やだなぁ」
「それはすまなかった」
「!!!!????」
突然背後から声がして俺は声にならない悲鳴を上げ、湯呑を落としかけた。バッと背後を振り返ると帰ったはずの官吏が立っていた。なんでいんのっ⁉
「先程あまり食べていなかったのが気になり、これだけでもと思って戻ってきた」
そう言って官吏は三段重の一段を調理台の上に置いた。中には手を付けていない餅菓子っぽいものが入っていた。「器は明日取りに来る」と官吏は告げて炊事場から出て行った。その間俺は心臓をバクバクさせながら石のように固まっていた。
(………うわぁぁぁぁぁぁっ!!!)
部屋からそっと官吏が扉の向こうに消えた後、暫くじっと見て戻ってくる様子ないことをしっかりと確認した後、頭を抱えてその場にしゃがみ込んだ。
(すまなかったって、俺の独り言をはっきりと聞いたってことだよなっ⁉)
以前、釆さんから「お偉いさんにうっかり陰口とか聞かれたりすると、首が飛ぶから発言には気を付けたほうがいいよ~」と聞かされていた。なお、「首が飛ぶ」は物理的にって意味だ。理不尽過ぎる。
でもあの官吏は咎める様子もなかったし。……ギリ許された?
「………俺、無事に生きてここから出られるかな?」
もう不安でしかない。
(いやいやいやっ!)
俺は不安を消し飛ばすように激しく頭を横に振った。弱気になる俺っ! 生きて故郷に帰るんだいっ!
(壁に耳あり、障子に目あり!)
独り言を言わないよう気を付けようっ! と拳を握って大きく頷いた。
就寝時、豪華な寝台を見た俺はそっと長椅子……こちらも立派なのだが……のほうで眠ることにした。
俺のでっかい独り言を聞いた官吏は次の日から食事時は席を外してくれるようになった。……が、豪華すぎる料理の数々に質素な食事で育った胃が悲鳴を上げ、首が飛ぶ覚悟で俺は官吏に「いつもの食事をお願いします!」と懇願した。俺の必死さが伝わったのか、いつも通りの食事になった。首も飛ばなかった。ただ、たまに入っていた肉の切れ端が、ほぼ毎日しっかりとした形で入っている。嬉しいけどこの待遇が怖い。
だだっ広い敷地の中で一人黙々と草刈りをしていたある日のこと。
いつもは開かない時間に扉が開き「え?」とそっちを見ると一人の青年が姿を現した。腰まで伸びた色素の薄い茶色の髪と髪と同じ色の目。そして官吏ではないやたらゆったりとした服を纏っている。予期せぬ事態に俺はびしりと固まった。
え? どちら様?
青年は固まった俺と目が合うと嬉しそうに笑った。なんで? 俺は瞬時に警戒モードに入った。もちろん態度には出さないで。見るからにお偉いさんみたいだけど、公にできない場所に現れたんだぞっ⁉ 警戒するだろっ!相手が殺人鬼だったらどうする!
「お、驚かせてすまない。私は……その、ここの管理を任されている者で、……黎明という」
俺の警戒バレとるー! って、ん? 管理を任されている? もしかしてあの官吏の上司? やけに若くない? ……ん? あれ? この人どっかで見たような………あ。
(通路で泣いてた人じゃん!!)
髪を下ろしてるし服装も違うから気付かなかった。あばばばば、まさかこんな形で再会するなんてっ! 俺の事忘れててくれてないかなぁ!
「あの通路……以来だな」
忘れておりませんでした。
「洋はどこの村から来た?」
名前も覚えられてるわ。まぁシンプルだからな。って、なんで俺の出身地? と心の中で首を傾げつつ答える。それから家族構成を聞かれた。いきなりの身元調査にかなり戸惑う。
「………洋が……もっとも記憶にある友人は?」
友人? んー……隣の家の奴と村長の子どもとあとは……と俺はよく遊んでいた友人たちの名前をあげていった。
「…………そうか」
ん? なんか落ち込んでいるように見えるんですけど。え? 俺何か不味いこと言った?!
「……これからもここを頼む」
肩を落としたままその人は扉のほうへ向かった。な、なんだったんだ? と戸惑っているとその人は扉の前で足を止め俺のほうを振り返った。
「たまに顔を出す。その時は話し相手になってくれ」
そう告げてその人は扉の向こうへ姿を消した。ぽかんとする俺。
………話し……相手? 誰の? え? さっきの人の?
「はいぃぃ!?!?!?」
俺の素っ頓狂な声がだだっ広い敷地の中に響いた。
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