続編  夕焼けの展望台に罪はない

仏白目

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この魅力には抗えない

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「成分の精査は全て終わりました、その中の数種類が未知の種類でして、我々も初めての植物がありました」


「えっ?未知の種類?」


ミランダは薬草の精査を頼んだ研究室に結果を受け取りに来ていた 
そして今、研究所の所長自ら興奮気味に説明をしてくれている


「はい、そして今まで抽出するのに、何段階も工程を必要としていた成分が含まれている物もありまして、今後の新薬への開発に役立つのではないかと我々も考えています」

「まぁ、それは凄い事ですわ!領地内に研究所がないので全て乾燥させて持ち帰ったのですが、状態が新鮮な時も精査してみたいですね」

「ええ、全くその通りです それで提案なのですが 今回採取した場所に我々の研究所の立ち入りを許可して頂きたいのです」


「それは、私の一存では決められ無いので一度話しを持ち帰って 子爵様に相談してみてから返事をしますね」

「ああ、そうして下さい 是非よろしくお願いします!」




ミランダは研究所を後にして、内心とても興奮していた、

『これは凄い事だわ、考えていた事より良い方向に進みそうね』


叔父に話すのは、今回の研究所からの精査資料にも目を通してからにしようと、家に帰ることにする



「ミランダ、用事は終わったのかい?」

「アレックス? 貴方どうしてここに?」

研究所から出て少しの所で、アレックスが待っていてくれたようだ

「荷物をお持ちしますよ、お嬢様?」

「ふふ、ありがとう、 大事な資料だけど重たかったの 助かるわ」

「だと思って迎えに来て良かったよ」

近くに馬車を停めて待っていてくれたようだ、馬車の中で迎え合わせに座る


「それで、この資料はナナルに関する物なんだろう?どうだったんだい?」

「それが、良い方向に進みそうなの、まずは資料に目を通して、それから叔父に相談しないと、研究所の人達がナナルに立ち入りたいと言っているのよ」

「うーん、それはちょっと待って、すぐに許可は出しては駄目だ、先にナナルに研究室を作った方がいい、そこに知識のある物を窓口にしないと、相手のいいようにされてしまうよ?」

「ああ、そうね・・私ったら舞い上がってしまってうっかりしていたわ、研究者の世界は綺麗事ばかりでは成り立っていないって、分かっていたのに、ナナルの価値を守る事が先ね、立ち入り調査させるのにも契約書を用意するべきよね」


「後々の事を考えるなら、その方がいいね 
トワレ子爵と話す席に私も同席していいだろうか? アスラ王国は、子爵家所有のナナルとは薬草の取引は既にしている立場として提案があるんだが、今後の関係を見ても話し合いが必要だと思うのだが?」


「今後の関係・・? 薬草の取引の事なら大丈夫よ お得意様だときいてるわ反故にしたりしないわよ?」


「そうじゃ無くて、君と私の関係の事さ?
もう同棲しているのだからちゃんと先の事を子爵に話さないとね?」


「・・え? 同棲って・・同居はしてるけど私達そんな関係じゃ・・・」

「君が許してくれるなら、私はいつでも歓迎だよ? 」


私が真っ赤な顔で呆気に取られていると、アレックスは悪戯気に笑っている

「私はミランダが子爵家の籍に戻るのなら、トワレ家の婿になりたいと思っているんだ、どうだろう?」

「王子様が冴えない子爵家に婿入りするなんて、ありえない事よ?」

「そうかい?私は本気だよ」
そう言ってアレックスはウインクをした

・・冗談よね?

結婚に失敗してからのミランダはすっかり臆病になっている

だから、アレックスのアプローチをなんとなーく誤魔化していた




そんな話をしている間に、我が家に着いたので、馬車から降りて ふと気になりアレックスに聞いてみた 馬車は常にある

「そういえば、御者の人は通いできているの? 部屋が必要なら用意するけど」

「御者?・・ああ、あれは人では無いから大丈夫だよ」

「?」 

人ではない?みるからに中年男性の御者に見えるけど・・・

アレックスの言っている事が理解出来ないでいると

「種明かしをすると、馬車は私の魔力で動かしているんだ、御者も馬もいないで動かすと見た目で驚かれるからね そこにあるように見せているだけだよ」

そう言ってアレックスはニッコリと笑った

「・・・・・」

いつか魔法を見てみたいとは思っていたが、既に見せられていたなんて・・・

今更ながら、凄い人なんだと驚く

それに、アスラ王国には・・聖女様という奇跡のような存在まで・・


「・・凄いのね、魔法って アスラ王国ではこれが普通なのね?」


「いや、私の魔法が凄いだけさ、ふふふっ
アスラ王国でも これは珍しいとおもうよ? 」 


どうだ凄いだろう?と言わんばかりに胸を張るアレックスを見て、ミランダは笑いころげた


「ぷっ!うふふ、アレックスってば ええ、貴方は本当に凄いわ」


アレックスがミランダの腰に手を回し、家の中へとエスコートしながら耳元でささやく

「ミランダ好きだよ」

甘い声で囁かれ、ドキッとしたミランダは赤くなった顔で見上げると情熱的な眼差しと目があった

「アレックス・・」

「うん」

「私も・・・好き・・んっ・」

ミランダが言い終わる前にアレックスから、熱いキスで口を塞がれた


もう、降参だわ・・・








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