あなたのことを忘れない日はなかった。

仏白目

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自分の幸せより人の不幸が大好きな彼女

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ノウス子爵家には2人の娘がいる
しっかり者の長女は我が強く、おっとりした性格の次女は気が弱く断ることが出来ない娘だった

しっかり者の20歳の長女サエラが入婿をとり子爵家を継いだ、
相手はトーリー伯爵家の三男、ウィルテル20歳 学園では同級生だった、かなりの美貌で女性徒から人気も多かった、なのに婚約者がいなかったのは跡取りでは無かったから
サエラとの婚約が決まったのは学園を卒業する18の頃 家同士のつながりを求めて子爵家から求めた婚約話しであったが、
ウィルテル自身は三男の為継ぐ爵位は無いが卒業後は王城で文官の仕事が決まっていて将来に不安は無かった、 爵位が上の婿は大事にされるし悪い話しじゃないと、親が勝手に決めてしまった
ウィルテルは、同級生だというサエラ.ノウス子爵令嬢の名前を聞いてもどんな子だったか思い出せなかった



月日はあっという間に過ぎてサエラとウィルテルの結婚式は終わり初夜も済ませ夫婦になった、ハネムーンが終わりノウス子爵家にウィルテルが住むようになると、サエラはある事に気がついた


18歳になるリリアンを同じ家に置くのは新婚のサエラは面白くない、政略結婚で一緒になったとはいえ
夫になったウィルテルは、妹のリリアンを気に入った様でちょっかいを出しているようだ、それともリリアンから?

疑ったサエラは、お父様に相談すると、
「そういうことなら、リリアンには釣書が沢山届いているから早急に決める事にしよう」

「え?リリアンに釣書が沢山届いているの?」

「ああ、以前からな、長女が結婚してからでないと、次女はまだ嫁には出せないと断っていたんだよ、サエラも結婚した事だしな、色々また届いているんだよ」

「そんなの、初耳だわ!それじゃ私がリリアンの足を引っ張っていたみたいじゃない!」

「まあ、怒る事では無いだろう?リリアンはまだ18だし、行き遅れた訳じゃないんだからな?」

「そうじゃないわよ!私を馬鹿にして!
私には?私にも沢山来ていたのにお父様は勝手に断っていたのね?」

「?お前のは先に決めなきゃ行けないから全部見せたぞ?あの3つだけだよ 碌なのじゃなかったから こちらからトーリー伯爵家に頭を下げてお願いしたんじゃないか!何を今更言っているんだ!」

「だったら、釣書は私にもみせて!私もリリアンの嫁ぎ先を決めるのを手伝うわ!」
サエラは悔しくて面白くなかった 妹に負けた気がするのだ
その後、沢山ある釣書の中からリリアンより30歳も年上の男爵の釣書を この方ならリリアンに相応しいわ!と勧めた事で、呆れた顔の父親に部屋から追い出され
二度とリリアンの婚約者選びのことはサエラには教えて貰え無くなった

それからサエラはリリアンと顔を合わせる度に嫌味を言う様になり、
体調を崩したリリアンは父親の姉の嫁ぎ先の伯爵家にお世話になる事になった、

そこでリリアンは公爵家の嫡男と知り合って恋に落ち結婚する事になった


その話を耳にしたサエラは リリアンの幸せが面白くなくウィルテルに愚痴を言いまくった、この頃には食事の時にしか顔を合わせなくなっていて、閨も初夜のみでウィルテルにサエラは嫌われていた


風の噂で聞こえてくるのは 幸せそうなリリアンの懐妊のニュース
リリアンが男の子を出産と聞いた頃にはサエラとウィルテルは結婚して3年の月日が流れていた
最近ではウィルテルは家に帰っておらず
仕事場の王城に文官の部屋をかりて、そのまま生活をしていた。

3年子供が出来ないと離縁が認められる
片方のいい分だけで、子供が出来なければそれが証拠となり即終了する

ウィルテルはその手段をとり、あっという間に離婚を成立させた

サエラは離婚なんて認めてないと
トーリー伯爵家に文句を言いに出向いたが
門前払いされ話しを聞いて貰う事すらかなわなかった


それから数年たち、親切な女性がウィルテル様は結婚されてお子様が生まれましたのよ? 問題は貴方にあったのかしらね?
と言って去っていった


「なによ!」
何もかもが面白くない、全て歯車が狂い出したのはリリアンが家を出てからだわ
あの子の価値なんて私のストレス解消の道具でしかないのに、

離婚したことで子爵位は父に戻り
後継ぎは親戚筋の子を養子に入れることになりそうだ

父も「お前にはもう、何も期待はして無い」と言っていた。

そんな時、リリアンと公爵が子供を連れてノウス子爵家を訪れた、先ぶれがあった様だが、
サエラには声をかけずに父母と孫の対面をしている 
応接間からは楽しげな声が聞こえてくる

リリアンに嫌味を言いたいサエラは呼ばれてもいないのに勝手に応接室へ入っていった、
「まぁ、リリアン久しぶりじゃない」

リリアンと公爵は驚いている

「サエラ!お前は呼んでいない、部屋に戻りなさい」

「まぁ!お父様ひどいわ?姉と妹の久しぶりの再会を邪魔するなんて!リリアン会いたかったわー」

「お久しぶりです、お姉様の事は忘れない日は無かったですわ ふふふ」

「?」

公爵が口を挟み
「それは思い出しもしなかったって事だね?ハハハ 言葉も使い様だな?」

「でしょう?うふふ」

意味に気付き顔を真っ赤にしたサエラが文句を言おうとした時、

「サエラ身支度をしなさい この後連れて行く所があるからね、なるべく質素な服に着替えてリビングで待つ様に」

有無を言わさない声で父からの命令だった



結局 親戚からの養子を迎えるのにサエラは修道院に入れられた
北にある、環境も規律も厳しいと知られる場所へ送られた




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