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その後
【55話】やっと会えたね
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「む、また新しいやつにつけられているぞ」
彗斗がちらりと後ろを見てから僕に囁いた。いつものことだし、僕はあまり気にしない。数メートル後ろで僕を見つめてる男の人。でも話しかけてきたりしてこないし、なにより彼は匂いからしてβだしね。何も怖くない。…刺されない限りは。
「好きにさせておいたらいいんじゃない?」
「気味が悪くないのか?知らないやつなんだろう?」
「知らない人にストーカーされるのは慣れてるしねー」
転生後の僕も超絶美少年の激甘Ωだった。前世の顔とほとんど変わらない。むしろさらに顔が整ってる気がする。おそらく神様の仕業だろう。
今世でも知らない人に付き纏われ、声をかけられたり無理矢理襲われたりと大忙しだ。でもこの世界には抑制剤も抗Ω剤も存在するので、あの異世界ほどの恐怖はない。もちろん首輪と貞操帯は今でもつけている。それに今は彗斗…転生したスルトがずっと僕の傍にいるからね。僕にちょっかいをかけようとしたやつら全員半殺しにする心強いボディガードだ。
スルトと僕が再会したのは6歳の頃だった。
6歳の時、隣に引っ越してきた外国人の家族が挨拶に来た。自分の部屋でゲームをしていた僕は母親に呼ばれ、玄関まで降りて行った。僕の匂いを嗅いだ男の子は血相を変えて僕の手を掴んだ。
「ケーゴ?この匂い、ケーゴだろう?!」
「え…その話し方…まさか…スルト…?」
「そうだ。俺だ。ああ、やっと会えた…!ケーゴ!」
…というわけで、スルトと僕は無事に再会を果たした。(両親が見ている中、スルトが僕にそれはもう熱いキスをしたのですごく怒られていた)
幼少時代のスルトを知らないが、前世の面影があるように感じた。(外国人の血が流れているだけで、両親の代から生まれも育ちも日本らしい。なので名前もキラッキラな和名にされたとのこと)
性はもちろんα。しかも僕の匂いにめちゃくちゃ弱いαだ。抗Ω剤を飲ませたって効きやしない。
引っ越してきた外国人のイケメンα少年ということで、スルトはそれはもうモテた。モテモテのモテだ。小学校中学校高校大学と、新しい環境になっては性別問わずモテた。でも残念ながら彼のケーゴ愛は健全だ。他の性はもちろん、僕以外のΩにすら見向きもしない。
はじめは嫉妬の目で見られることもあったけど、スルトの相手が僕(激甘Ωの美少年)だということでみんな諦めてくれる。その代わりスルトと僕がイチャイチャするところを眺めたり録画したりして家に帰っておかずにするやつが多発した。まあ別にいいけど…。
エドガーとは18歳になった今でも出会えていない。たぶんだけど、僕とエドガーの前世で死んだタイミングが違いすぎて、神様も調整が難しかったんじゃないかなと思う。でも僕は信じてる。またエドガーにあえるって。
スルトが6歳の頃からそばにいながら、僕とスルトは18歳にして未だ童貞と処女を守りぬいている。(あの性欲お化けのスルトが18歳になっても童貞って面白すぎない?!)
なんで僕たちが童貞と処女を守っているかというと、それはもちろんエドガーを待っているからだ。初めてするときは3人でしようってスルトと決めた。あとスルトには言ってないけど僕の処女はエドガーにあげたい。だって前世ではスルトに奪われたから。これでフェアでしょ。
「おい、あいつ近づいてくるぞ」
「え?」
後ろを振り返ると、ストーカーが小走りで近づいてくる。僕の前で止まり話しかけてきた。
「あの…」
「あ、ごめんなさいこの場面デジャヴすぎて怖いです。βにストーカーされて刺されて死ぬのはもうごめんです」
「ケーゴ、行こう」
スルトが僕の手を引いて歩き出そうとしたが、もう片方の手をストーカーに捕まれる。
「いやあああ殺される僕またβに殺されるうううう!」
「ケーゴ?!ケーゴと言ったか?!と言うことは、隣にいるのはスルトか?!」
「えっ?!」
「…ということは、お前は…」
僕とスルトは帽子を深くかぶっているβの顔を見た。甘い顔面、優しい微笑み、18年間僕たちが待ち続けた、最愛の人。
「「エドガーーー!!!」」
「やっと会えた…!」
抱きついた僕たちを、エドガーはぎゅうっと抱きしめた。
「僕を置いて逝ってしまうなんて…!生まれ変わったら文句をたくさん言ってやろうと思ってた…!まさか本当に再会できるなんて…!ああ、スルト、ケーゴ…!本当に本当に、会いたかった…!」
エドガーは隣町に住んでいるらしい。大学が僕たちと同じで、キャンバスで見かけてもしやと思い尾行していたそうだ。…ということは、大学入学してから半年間、ずっと同じ学校で授業受けてたってこと?!全然気づかなかった…。
僕たちはコンビニで飲み物や食べ物を買い込んで、エドガーの一人暮らししているマンションへお邪魔した。彼の部屋をみて口があんぐり開く。学生が住むマンションじゃないよね…?タワマンの最上階なんてね…?あれ、エドガーさん今世でも貴族のような暮らしをしていらっしゃる…?
「エドガー…ここは…?」
「僕の部屋だよ?」
「ご両親、お金持ちなんだね…?」
「いや?両親は頼ってないよ。僕、株を動かすのが得意でね」
「ひょえぇ…」
「スルト、ケーゴ、座って。積もる話がたくさんあるんだ」
彗斗がちらりと後ろを見てから僕に囁いた。いつものことだし、僕はあまり気にしない。数メートル後ろで僕を見つめてる男の人。でも話しかけてきたりしてこないし、なにより彼は匂いからしてβだしね。何も怖くない。…刺されない限りは。
「好きにさせておいたらいいんじゃない?」
「気味が悪くないのか?知らないやつなんだろう?」
「知らない人にストーカーされるのは慣れてるしねー」
転生後の僕も超絶美少年の激甘Ωだった。前世の顔とほとんど変わらない。むしろさらに顔が整ってる気がする。おそらく神様の仕業だろう。
今世でも知らない人に付き纏われ、声をかけられたり無理矢理襲われたりと大忙しだ。でもこの世界には抑制剤も抗Ω剤も存在するので、あの異世界ほどの恐怖はない。もちろん首輪と貞操帯は今でもつけている。それに今は彗斗…転生したスルトがずっと僕の傍にいるからね。僕にちょっかいをかけようとしたやつら全員半殺しにする心強いボディガードだ。
スルトと僕が再会したのは6歳の頃だった。
6歳の時、隣に引っ越してきた外国人の家族が挨拶に来た。自分の部屋でゲームをしていた僕は母親に呼ばれ、玄関まで降りて行った。僕の匂いを嗅いだ男の子は血相を変えて僕の手を掴んだ。
「ケーゴ?この匂い、ケーゴだろう?!」
「え…その話し方…まさか…スルト…?」
「そうだ。俺だ。ああ、やっと会えた…!ケーゴ!」
…というわけで、スルトと僕は無事に再会を果たした。(両親が見ている中、スルトが僕にそれはもう熱いキスをしたのですごく怒られていた)
幼少時代のスルトを知らないが、前世の面影があるように感じた。(外国人の血が流れているだけで、両親の代から生まれも育ちも日本らしい。なので名前もキラッキラな和名にされたとのこと)
性はもちろんα。しかも僕の匂いにめちゃくちゃ弱いαだ。抗Ω剤を飲ませたって効きやしない。
引っ越してきた外国人のイケメンα少年ということで、スルトはそれはもうモテた。モテモテのモテだ。小学校中学校高校大学と、新しい環境になっては性別問わずモテた。でも残念ながら彼のケーゴ愛は健全だ。他の性はもちろん、僕以外のΩにすら見向きもしない。
はじめは嫉妬の目で見られることもあったけど、スルトの相手が僕(激甘Ωの美少年)だということでみんな諦めてくれる。その代わりスルトと僕がイチャイチャするところを眺めたり録画したりして家に帰っておかずにするやつが多発した。まあ別にいいけど…。
エドガーとは18歳になった今でも出会えていない。たぶんだけど、僕とエドガーの前世で死んだタイミングが違いすぎて、神様も調整が難しかったんじゃないかなと思う。でも僕は信じてる。またエドガーにあえるって。
スルトが6歳の頃からそばにいながら、僕とスルトは18歳にして未だ童貞と処女を守りぬいている。(あの性欲お化けのスルトが18歳になっても童貞って面白すぎない?!)
なんで僕たちが童貞と処女を守っているかというと、それはもちろんエドガーを待っているからだ。初めてするときは3人でしようってスルトと決めた。あとスルトには言ってないけど僕の処女はエドガーにあげたい。だって前世ではスルトに奪われたから。これでフェアでしょ。
「おい、あいつ近づいてくるぞ」
「え?」
後ろを振り返ると、ストーカーが小走りで近づいてくる。僕の前で止まり話しかけてきた。
「あの…」
「あ、ごめんなさいこの場面デジャヴすぎて怖いです。βにストーカーされて刺されて死ぬのはもうごめんです」
「ケーゴ、行こう」
スルトが僕の手を引いて歩き出そうとしたが、もう片方の手をストーカーに捕まれる。
「いやあああ殺される僕またβに殺されるうううう!」
「ケーゴ?!ケーゴと言ったか?!と言うことは、隣にいるのはスルトか?!」
「えっ?!」
「…ということは、お前は…」
僕とスルトは帽子を深くかぶっているβの顔を見た。甘い顔面、優しい微笑み、18年間僕たちが待ち続けた、最愛の人。
「「エドガーーー!!!」」
「やっと会えた…!」
抱きついた僕たちを、エドガーはぎゅうっと抱きしめた。
「僕を置いて逝ってしまうなんて…!生まれ変わったら文句をたくさん言ってやろうと思ってた…!まさか本当に再会できるなんて…!ああ、スルト、ケーゴ…!本当に本当に、会いたかった…!」
エドガーは隣町に住んでいるらしい。大学が僕たちと同じで、キャンバスで見かけてもしやと思い尾行していたそうだ。…ということは、大学入学してから半年間、ずっと同じ学校で授業受けてたってこと?!全然気づかなかった…。
僕たちはコンビニで飲み物や食べ物を買い込んで、エドガーの一人暮らししているマンションへお邪魔した。彼の部屋をみて口があんぐり開く。学生が住むマンションじゃないよね…?タワマンの最上階なんてね…?あれ、エドガーさん今世でも貴族のような暮らしをしていらっしゃる…?
「エドガー…ここは…?」
「僕の部屋だよ?」
「ご両親、お金持ちなんだね…?」
「いや?両親は頼ってないよ。僕、株を動かすのが得意でね」
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