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続編2 黒地の戦い
突然の結界
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バリバリバリバリ――――――――――――ッ!!
結界の蓋がかぶさった。
同時にその場にいた者達が恐怖に固まった。
「な、なんだ? 」
「じ、地震? 」
「地面が割れた………吸い込まれるぞ! 」
それぞれがパニックになり叫びながら、動き出した。
リトルカントリーで結界が張られることは少ないので、
誰もが恐怖に叫び声をあげた。
だが結界内に閉じ込められた状態の為、
逃げる事が出来ない。
場所を移動しようとして跳ね返されていた。
「ど、どうしてここから出られないんだ? 」
初めての経験にどうしていいか分からないまま、
結界内から出ようと拳銃を撃つものがいた。
パン! パン! パン!
だが、弾は自分に跳ね返りのた打ち回る。
結界内は更にパニックとなった。
今度は一人がナイフで見えない壁を突き刺す。
するとナイフごとその男が消え去った。
リトルカントリーでは銃も通常に装備しているものが多く、
上区では銃による事件がない。
その状況も初めて目の当たりにしたのだろう。
タレント達は全く体が動かなくなった。
唯一腰を抜かしたカメラマンだけが震える手で撮影していた。
騒乱状態の中、安田は一瞬驚いたものの、
面白そうに眺めていた。
「随分と落ち着いてますね」
向井は安田に近づき声をかけた。
「驚いてるよ。これが黒地で話題のドームってやつなのかな?
凄いな。こんなの人間が作れるとは思えないよな。
腰抜かしてるのに動画にあげてるんだね。
プロ根性なのか承認欲求なのか、
娯楽脳はどこでも生きていけそうだね。変な国」
安田はカメラマンの姿を見ながら笑った。
そしてハッとなり、横を見るが誰もいない。
「えっ? 今の誰? 」
安田はキョロキョロしながら声の主を探していた。
「向井さんは安田が気に入ってるね」
ディッセが結界を張りながら、
弥生達が除去するのを眺める姿に声をかけた。
「そうですね。彼を見てるとつい構いたくなるんですよ」
向井が霊玉を手に取り笑った。
「まぁ、確かに飽きないよね。
次に何するのかな? って俺も思う」
ディッセも笑った。
ここでの出来事は上空を飛ぶドローンによって、
映像が黒地に流れていた。
その画像が美容室のディスプレイからも流れ、
倉川も子供の様に不貞腐れながら見ていた。
なんだ。これは。
本日は新しい捨て地動画を撮影するため、
行きつけの美容室でセットをお願いしていた。
少しでも自分をよく見せるために、
美容クリニックにも通っている。
この国の議員にはそんなものも多く、
メディアや広報も写真一つにも気を使っていた。
倉川はセットを終えると、
怒り狂った様子で店を出てきて、
外で待つ部下に当たり散らしていた。
俺が設置した大画面を勝手にいじりやがって、
木土井のじじいの孫だか知らんが、
これはきっちり責任を取ってもらうぞ。
俺の顔に泥を塗り、恥をかかせた罪は重い。
車に乗り込んだ倉川は怒りに顔を赤くさせ唇を噛んだ。
結界の蓋がかぶさった。
同時にその場にいた者達が恐怖に固まった。
「な、なんだ? 」
「じ、地震? 」
「地面が割れた………吸い込まれるぞ! 」
それぞれがパニックになり叫びながら、動き出した。
リトルカントリーで結界が張られることは少ないので、
誰もが恐怖に叫び声をあげた。
だが結界内に閉じ込められた状態の為、
逃げる事が出来ない。
場所を移動しようとして跳ね返されていた。
「ど、どうしてここから出られないんだ? 」
初めての経験にどうしていいか分からないまま、
結界内から出ようと拳銃を撃つものがいた。
パン! パン! パン!
だが、弾は自分に跳ね返りのた打ち回る。
結界内は更にパニックとなった。
今度は一人がナイフで見えない壁を突き刺す。
するとナイフごとその男が消え去った。
リトルカントリーでは銃も通常に装備しているものが多く、
上区では銃による事件がない。
その状況も初めて目の当たりにしたのだろう。
タレント達は全く体が動かなくなった。
唯一腰を抜かしたカメラマンだけが震える手で撮影していた。
騒乱状態の中、安田は一瞬驚いたものの、
面白そうに眺めていた。
「随分と落ち着いてますね」
向井は安田に近づき声をかけた。
「驚いてるよ。これが黒地で話題のドームってやつなのかな?
凄いな。こんなの人間が作れるとは思えないよな。
腰抜かしてるのに動画にあげてるんだね。
プロ根性なのか承認欲求なのか、
娯楽脳はどこでも生きていけそうだね。変な国」
安田はカメラマンの姿を見ながら笑った。
そしてハッとなり、横を見るが誰もいない。
「えっ? 今の誰? 」
安田はキョロキョロしながら声の主を探していた。
「向井さんは安田が気に入ってるね」
ディッセが結界を張りながら、
弥生達が除去するのを眺める姿に声をかけた。
「そうですね。彼を見てるとつい構いたくなるんですよ」
向井が霊玉を手に取り笑った。
「まぁ、確かに飽きないよね。
次に何するのかな? って俺も思う」
ディッセも笑った。
ここでの出来事は上空を飛ぶドローンによって、
映像が黒地に流れていた。
その画像が美容室のディスプレイからも流れ、
倉川も子供の様に不貞腐れながら見ていた。
なんだ。これは。
本日は新しい捨て地動画を撮影するため、
行きつけの美容室でセットをお願いしていた。
少しでも自分をよく見せるために、
美容クリニックにも通っている。
この国の議員にはそんなものも多く、
メディアや広報も写真一つにも気を使っていた。
倉川はセットを終えると、
怒り狂った様子で店を出てきて、
外で待つ部下に当たり散らしていた。
俺が設置した大画面を勝手にいじりやがって、
木土井のじじいの孫だか知らんが、
これはきっちり責任を取ってもらうぞ。
俺の顔に泥を塗り、恥をかかせた罪は重い。
車に乗り込んだ倉川は怒りに顔を赤くさせ唇を噛んだ。
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