竜族への生贄かと思ったら、王子の愛妻になったのですが。

高城

文字の大きさ
25 / 47

(20)ビビットイエロー・ダイヤモンド②

しおりを挟む


 屋敷の自室へ戻ったリアは、靴を脱ぎ、ゆるくまとめていた髪を解いて部屋着に着替える。テーブルに置いていた小さな箱に目を落とすと、それはまるで異物のようで、自分の持ち物とは思えない存在感があった。

 そっと箱を開け、中から取り出したのは、大きな宝石だった。
 澄んだ黄色の中に、銀の光が瞬くように差し込んでいる。ショーウィンドウの中で見た時よりも、部屋の柔らかな光の中でいっそう神秘的に映った。

「……こんなの、どうしよう……」

 声に出しても、答えは出ない。
 こんなもの、生きていて誰かから貰ったことなどなかった。そもそも、どうやって保管すればいいのかも分からない。高価すぎる。綺麗すぎる。自分には似合わない――そんな気持ちが、次々と胸の内から湧いてきた。

 それでも、彼が笑って差し出してきたときの顔は、目に焼き付いている。

「それにしても、初対面で贈り物なんて……竜族って、友好的な人が多いのかも」

 ふっと笑い、ぽつりと呟きながら、リアは宝石をアクセサリーケースの中へとそっと納めた。元々用意されていた指輪やブローチの中に、一際異彩を放つ黄色の光が静かに収まっている。

 蓋を閉じて、大きく息を吐いた。
 どう扱えばいいか分からなくても、どう向き合えばいいか戸惑っていても、それでもこれは確かに今、自分の手にあるものだった。



「なー、レオ。今日のことはギルには内緒な」

 屋敷へ戻る道すがら、キッチンへと向かう廊下で、エルマーが少し早足になりながら言った。

「え? ギルのツケで買い物したこと?」
「それもだけど、それより――」

 そのやり取りが途中のまま、キッチンの扉を押し開けた――そして、二人とも動きを止める。

 中には、ティーカップを片手にしたギルフォードがいた。
 淹れたての茶の香りが漂っていて、机の上には几帳面に束ねられた書類の山が見える。おそらく仕事が終わったのはつい先ほどで、一息付いたら外出するつもりなのだと分かった。

 ギルフォードの目が、静かに二人を見た。

「……お、お疲れさん……」

 エルマーが気まずそうに声をかける。言葉の選び方にも、目の動きにも、無理のない軽さを装った気配があった。

「あぁ。変わりなかったか」

 ギルフォードの返事は短く、いつもと変わらぬ低い声。けれど、その目だけは、じっとこちらを観察するように動かなかった。

「おう、何もなかったぜ! 良い肉買ってきたから、晩飯それにするわ!」
「果物も買った」
「お前ら、買いすぎだろ」

 エルマーは努めて明るく振る舞う。言葉に弾みをつけることで、空気をどうにか逸らそうとした。
 次いでレオンハルトが淡々と告げると、両手に抱えていた紙袋を下ろし、所定の木箱に一つずつ丁寧に果物を移し始めた。彼なりのいつも通りを守ろうとしているのが、動作に表れている。

 エルマーはその様子に目を向け、小さくほっと息を吐いた。
 このまま、何も起こらなければいい。ギルフォードの中に余計な疑念が生まれる前に、日常へと戻っていけばいい。そう思っていた。

 ……はず、だった。

「ねえ。アルフレッド様、なんで市場に来てたんだろう」

 レオンハルトがぽつりと呟いた。無意識の問いだったのだろうけれど、その一言が空気を変えた。

「あ! おい、レオ!」

 エルマーが顔色を変えて振り向く。

「え……エルが内緒って言ってたの、これ?」
「そーだよ! そしてそれは何のフォローにもなってねえ!」

 いつもの調子を完全に崩したエルマーが叫ぶ。切羽詰まった調子に、ギルフォードの視線がぐっと鋭さを増した。
 エルマーを捉えた目は、氷の針のように静かで、今すぐにでも刺すようだった。

「てめぇ、『何もなかった』っつったよなァ?」

 声は低く、けれど確実に怒りを孕んでいる。エルマーの肩が、わずかに縮こまる。

「うっ……それは……いや、その……」

 しどろもどろの返答に、ギルフォードは短く鼻を鳴らした。そして視線を逸らすと、手にしたティーカップを持ち直し、冷める前に一気に茶を飲み干した。

 そのまま、机にあった書類の束を片手で掴み、無言で扉の方へと向かう。
 すれ違いざま、吐き捨てるように言った。

「お前まで、余計な気遣うんじゃねえよ」

 木製の扉が閉まる音が、耳に痛いほどに静かだった。

「レオっ! このバカ!」
「ごめん……」

 エルマーが振り向きざまに怒鳴ると、レオンハルトはしゅんと肩を落とし、申し訳なさそうに呟いた。エルマーはしばらく唇を噛んだままだったが、やがてふっと目を伏せ、力なく手を下ろした。

「……いや、違ぇ。俺こそごめん。ギルの言った通り、いらねぇ気遣ったわ」

 その言葉に、レオンハルトが小さく目を丸くする。

「前にギルとアルフレッド様と話してた時は、普通に見えたけど……仲悪いの?」
「外から見たら普通だろうけど、ギルはあの人のこと、あんま良く思ってないからさ」

 エルマーの口調には、いつもの冗談めいた軽さがなかった。
 ギルフォードがアルフレッドに抱く感情が、単純なものでは
ないことを、彼なりに理解していた。そして彼の中の線引きや、不器用な距離感を、どうにか乱したくなかった――だから、黙っていようと思ったのだ。

「そっか……分かった、もう今度からは言わない」

 レオンハルトは素直に頷いた。その潔さに、エルマーは少し口元を歪めて苦笑する。

「いや。ギルが気遣うなっつってんだから、お前は普通にしてりゃいいと思うぜ」

 まだ、どこか沈んだ空気がキッチンの空間に残っていた。
 何が正しかったのか、間違っていたのか。それは、きっと今日だけでは分からない。

 それでも、生活をすることは止められない。
 エルマーは黙って棚から鍋を取り出し、コンロに置いた。レオンハルトもそれに倣い、残りの果物を箱に詰めていく。包丁の音が遠くで聞こえ始め、やがて、静かな湯気が立ち上る。

 無言のまま、夕食の支度が始まった。



 夕食の時間になる頃には、屋敷の中もすっかり夜の気配に包まれていた。

 温かな明かりが灯るキッチンに、カツン、と控えめな足音が響く。
 扉を開けて姿を見せたのは、普段と変わらぬ歩調で戻ってきたギルフォードだった。片手に新たな書類の束を持ち、もう片方の手には、どこかの露店で買ったと思しき包みが提げられている。

 その顔は、特に何かを引きずっているような様子もなく、ただいつものように落ち着き払っていた。

 けれど、先にキッチンで食事の支度をしていたエルマーとレオンハルトは、思わず顔を見合わせた。目と目が合うだけで、「普通にいこう」という答えが、言葉よりも早くお互いに伝わる。

 とりあえず、今回は本当に――何もなかったように振る舞おう。
 そんな思いを胸に、エルマーはニッと笑って声をかけた。

「おかえり、ギル。ちょうど晩飯できたとこだぜ」
「……あぁ。これ、土産」

 ギルフォードはそう言って、静かに包みをエルマーに手渡した。

「お、なになに?」
「蜂蜜」
「えっ、俺の好きなやつじゃん…!? ありがとな!」
「ちょうど切れてただけだ」
「なんだよー、素直じゃねーなぁ」
「うっせえ」

 大袈裟に喜ぶエルマーに、特に表情を変えることもなく、ギルフォードは近くの椅子に腰を下ろす。彼なりに、先ほどの態度を悪いと思ったのだろう。

「もう運べるよ」

 二人のやり取りを見てホッと胸を撫で下ろしたレオンハルトは、料理を載せた皿をワゴンに積んで食堂と運び始めた。エルマーもまた、出来上がった料理に余計な言葉を挟むことなく、黙々と盛り付けていく。
 ギルフォードは、その様子を、ただ静かにじっと見ていた。

 そうして全員が揃った食卓には、ひりつくような静けさは落ち着いていた。
 食事中、ギルフォードは特に誰とも言葉を交わすことなく、手を進めていた。けれど、その沈黙が不穏なものには感じられなかったのは、どこか彼なりの「もう済んだ」という空気が、そこにはあったからだった。

 やがて食事が終わると、テーブルの中央には、デザート代わりの果物の皿が置かれた。

「今日のデザートです」
「これは……レオが剥いてくれたんだね。ありがとう」
「そうだけど、よく分かったね? リア、すごい」
「ふふ、何ででしょう?」

 見るからに不揃いなそれらは、レオンハルトが剥いたものだ。少し厚めに剥かれてしまった皮や、ところどころ残ってしまった筋の白さに不器用さが滲んでいる。けれど、一つ一つが丁寧に並べられているのが彼らしかった。

「ねぇ。二人は明日、何時にここを出るの?」

 フォークで果物を刺しながら、リアがぽつりと尋ねた。柔らかな声だったが、何か名残惜しさがその響きの奥に潜んでいた。

 テオは頭の中に道順を思い浮かべながら、少し考えるように目を伏せた後、答える。

「早朝に出る予定だよ。休憩挟んだら、丸一日以上は掛かっちゃうし……とりあえず、夜までに下山が目標って感じかな」
「そっか。じゃあ、今日はもう寝ないとだね」
「あぁ。そうさせてもらうよ」

「いやー…それにしても、寂しくなるなぁ。な、レオ?」

 エルマーが果物の皿をひょいと指でつつきながら、笑って言った。
 それに対して、レオンハルトはフォークを持ったまま一拍置いて、小さく頷いた。

「はい」

 たったそれだけの返事だったが、その言い方には温度があった。普段と変わらぬ表情の裏に、寂しさがほんのりと滲んでいる。

「またなんか壊れたら、手紙くれりゃ直しに来てやるよ」

 アイザックが笑いながら、何でもないように言う。その声の軽さは、別れ際の気まずさを和らげるような気遣いにも聞こえた。

 そんな和やかなやり取りの中、ギルフォードは無言のまま、自分のカップに湯を注ぎ直した。濃い色の茶葉が、静かに湯の中に沈んでいく。
 彼の表情は特に変わらなかったが、誰かの会話に時折視線を向ける様子があった。その視線は、否定でも肯定でもなく、ただそこにいる者たちを見守るようなものだった。

 やがてカップを口に運び、静かに一口、茶を啜る。それだけで、どこかその場の空気が整ったような気がした。

 会話は、少しずつ途切れながらも続いていく。
 いつかまた、こうして同じ食卓を囲める日が来ることを、誰もがどこかで願いながら――。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました

iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。 両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。 両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。 しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。 魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。 自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。 一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。 初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。 恋人になりたいが、年上で雇い主。 もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。 そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。 そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。 レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか? 両片思いのすれ違いのお話です。

身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」 魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。 鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。 (な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?) 実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。 レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。 「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」 冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。 一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。 「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」 これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ 

さら
恋愛
 会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。  ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。  けれど、測定された“能力値”は最低。  「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。  そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。  優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。  彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。  人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。  やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。  不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。

捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。

蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。 これで、貴方も私も自由です。 ……だから、もういいですよね? 私も、自由にして……。 5年後。 私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、 親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、 今日も幸せに子育てをしています。 だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。 私のことは忘れて……。 これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。 はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?

一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました

しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、 「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。 ――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。 試験会場を間違え、隣の建物で行われていた 特級厨師試験に合格してしまったのだ。 気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの “超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。 一方、学院首席で一級魔法使いとなった ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに―― 「なんで料理で一番になってるのよ!?  あの女、魔法より料理の方が強くない!?」 すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、 天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。 そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、 少しずつ距離を縮めていく。 魔法で国を守る最強魔術師。 料理で国を救う特級厨師。 ――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、 ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。 すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚! 笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

傾国の魔女が死んだら、なぜか可愛いお姫様に転生していた。

夜のトラフグ
恋愛
 ーー帝国の人々を五百年間、震え上がらさせた魔女が討たれた。その吉報が国中に届いたとき、時を同じくして、城にそれは可愛いお姫様が生まれていた。  誰も知らない。そのお姫様が、討たれた魔女の生まれ変わりであることを。  魔女の生まれ変わりと周囲の心温まる交流物語。を目指します。

処理中です...