竜族への生贄かと思ったら、王子の愛妻になったのですが。

高城

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(20)ビビットイエロー・ダイヤモンド①

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 ギルフォードが食堂の扉を開けると、もう全員が揃っていた。
 木製の大きなテーブルには、湯気をのぼらせた茶器と、先ほどギルフォードから華やかに盛られたクレープが並べられていて、その香ばしい匂いに、ギルフォードの背後にいたリアは自然と笑みをこぼした。

「まだ出来立てだよ」
「ありがとう。いただきます」

 レオンハルトがそう言いながら、皿を勧めてくれた。リアは礼を言い、ナイフとフォークを手に取る。皿の端に置かれた小さなクレープを切り分け、熟れた果実とともに口に含んだ。

 思わず、目を見開いた。
 甘みと香ばしさ、ふんわりとした食感、果物の酸味が絶妙に合わさって――言葉にならないほど、美味しい。

「すごい、美味しい! 味までお店で食べた時みたい…!」

 ぽつりと呟いた声に、隣のレオンハルトが嬉しそうに笑った。だが、すぐにエルマーが皮肉めいた口調で口を開く。

「うんま! 絶対レオじゃなくて、ギルが作っただろ」
「え、なんで分かるの」

 問い返すレオンハルトに、エルマーは眉を顰めて、少しだけ言いづらそうに口をすぼめた。

「そりゃ……うん。味が違う。レオも作れるだろうけど、これはとにかく違う」
「次こそ、僕も作ってみせる」
「おいおい。変な対抗心持つなよ……?」

 それ以上は語らず、二人は黙ってフォークを動かし続ける。
 それぞれの皿に残されたクレープは、少しずつ少しずつ減っていき、温かく穏やかな時間が流れていった。

 しばらくして、ふと会話が途切れた頃、アイザックが背を伸ばして静かに口を開いた。

「明日の朝、村へ戻ることにした」

 その言葉に、リアは小さく息を呑んだ。
 突然だった。そもそも、無理矢理にでも村に連れ戻すために里に来られていたのだから、早々に帰ってくれた方が良かった。けれど、それが現実として告げられた瞬間、胸の奥に小さな寂しさが勝った。

「え……こんなに早く?」

 問いかけるリアに、アイザックは微笑んで頷いた。そして、彼は隣に座るギルフォードに目を向け、頭を深く下げた。

「世話になった」

 その声音には、いつもより少しだけ真剣さが滲んでいた。次いで、テオも腰を上げて一礼する。

「突然来たのに、いろいろとありがとうございました」

 ギルフォードはその言葉に、ふんと短く鼻を鳴らした。
 それだけで何も返さず、椅子を引く音が食堂に響く。

「礼を言われるようなこと、俺は何もしてねえよ」

 低く落とされた声が、それでもどこか逃げるように聞こえたのは、きっとリアの気のせいではない。
 そう思う間もなく、ギルフォードは食堂の扉を開け、外の冷たい空気の中へと姿を消した。

 背中に残った気配が、なぜか強く印象に残った。
 何も言わず、誰にも目を合わせずに出ていった彼の横顔が――ほんの少し、照れているようにも見えた。

 そして、最後の夕暮れをどう過ごすか――そんな話題が出たのは、片づけが終わった頃だった。

「じゃあ、中央広場に買い物でも行くか」

 そう言い出したのは、エルマーだった。どこか無造作な提案ながら、気づけば皆が自然にその案に頷いていた。

「俺ら、竜族の紙幣なんて持ってないよ」

 テオが少し困ったように眉を下げて言うと、エルマーはにやりと悪戯っぽく笑った。

「大丈夫! ギルの奢りで行こうぜ!」
「え……」
「言ってはねえけど、どうせ後で文句言いながらも払うから平気だろ」

 不穏な信頼がそこにあった。
 リアはくすりと笑いながら、内心では、あの無口な青年がこれを知った時の反応を想像して、少しだけ心配になる。それでも、ギルフォードは誰かの願いを真正面から拒むような人ではないと、最近の彼を見て感じ始めていた。

 夕陽が差し始めた頃、外出の準備を済ませたリアは、最後にそっとあの布を肩に掛けた。
 村を出る時、母が渡してくれた、深い赤の織布。羽織るたび、温かな手のひらに包まれるような気がして、いつの間にか、外に出る時の大切なお守りになっていた。

「……似合うな」

 隣から声をかけてきたのは、アイザックだった。
 彼は少し細めた目で、穏やかに微笑んでいる。

「そう? ありがとう」

 リアは照れくさそうに布の端を摘み、頬を染めた。幼い頃からずっと一緒だった人に、そう言われるのは、なんだかくすぐったくて、でも嬉しい。

 一行が向かったのは、中央広場から少し外れた石畳の通りにある市場だった。
 整然とした広場とは違い、そこは竜族の暮らしをより濃く映した空間だ。木や獣の香り、鉄や薬草の匂い、それらが入り混じった空気が、あたたかく彼女たちを迎え入れる。

「うお……」
「これは……っ」

 市場の入り口に差し掛かった瞬間、アイザックとテオが顔をしかめて足を止めた。
 目の前にあったのは、鮮やかすぎる色合いの――というよりも、むしろ赤黒く輝く――生肉の山だった。血の滴る肉塊が豪快に並べられ、売り子が威勢のいい声をあげている。

 二人はほぼ同時に口を押さえ、顔をそむけた。

「すげぇな……」
「これ、文化的衝撃ってやつだよね……」

 苦笑混じりの呟きが漏れる。
 その横でリアはというと、最初の一瞬こそぎょっとしたが、二人のリアクションにどこか懐かしさを覚えていた。

「私も初めて見た時はびっくりしたよ」

 進んでいくと、屋台の並ぶ通りには、香ばしく焼かれた木の実菓子や色鮮やかな薬草茶、布細工や工芸品まで所狭しと並んでいた。賑やかで、どこか異国の祭のような空気。人と竜の混じり合う声が耳に心地よい。

「欲しいもんあったら、遠慮なく言えよ」

 エルマーが、ぽんとアイザックとテオの背を軽く叩いて言った。リアが笑いながらそれを見ていると、隣からレオンハルトが声を上げた。

「レオ、僕あれ欲しい。チョコレート」
「いや、お前じゃねぇって」

 即座に突っ込まれ、レオンハルトは口をとがらせた。リアは思わず吹き出してしまう。そんなやり取りが自然と重なって、空が茜に染まりゆく中、彼らの笑い声が石畳に溶けていく。
 この世界は、最初は怖いものばかりだった。けれど今、こうして誰かと並んで歩くこの時間は、何よりも温かい。

 ギルフォードがいたら、どんな顔をしてこの景色を見ただろう――そう思って、リアはふと、歩きながら赤い布の端をそっと握りしめた。



 色とりどりの屋台が並ぶ市場の喧騒の中、リアはふと、視線の先に広がる少し落ち着いた通りに目を留めた。鮮やかな品々が雑然と積まれた屋台とは異なり、奥には丁寧に整えられた棚やショーウィンドウを持つ店舗が連なっていた。細やかな装飾が施された看板が連なり、そこだけ時間の流れが少しゆっくりと感じられる。

「レオ、あっちにあるのはどんなお店なの?」

 すぐそばにいたレオンハルトに尋ねると、彼は赤い果実を手にしたまま、ちらりと視線を向けた。

「あっちは、屋台よりも高価なものが置いてあるよ。贈り物を探すなら、みんなあそこに行くことが多いかな」
「へぇ……贈り物かぁ」

 その言葉に、リアは思わずギルフォードの姿を頭に浮かべた。贈り物を渡すような人には見えないけれど、あの人が選ぶとしたら、どんなものを選ぶんだろう――そんな想像をして、首を横に振る。
 アイザックとテオは革細工の店で何やら真剣に見比べており、エルマーは少し離れた場所で香ばしい焼き菓子に気を取られている。

「ちょっと見に行っても良い?」

 レオンハルトは、そのまま視線を一概すると、こくりと頷いた。

「ここから見えるお店なら良いよ。それより奥には行かないでね」
「うん。分かった」
「これ買ったら、僕もすぐに行くよ」

 少しだけ皆から離れたリアは、高級店のショーウィンドウのひとつの前で足を止めた。
 並ぶ品々の中でも、ひときわ目を引いたのは、鮮やかな黄色にきらめく宝石だった。
 ビビッドイエローのダイヤモンド。その鮮烈な光が、ガラス越しでも肌に刺さるように煌めく。

 その輝きは、ギルフォードの髪の色を思い出させた。風にさらわれるような薄い金色の髪、動いた際に僅かに羽ばたく同色の翼のなかで、ただひと筋輝く光――思わず、目を逸らせなくなったその時だった。

「なかなか良い目だね、お嬢さん」

 背後から、豪快で朗らかな声が響いた。

 振り返ると、そこに立っていたのは、見知らぬ男だった。
 金色の髪を無造作に後ろで束ね、緑色の瞳が柔らかく笑っている。旅人風のシンプルな服装で大きな荷を背負っていたが、佇まいはどこか貴族的で、ただ者ではない雰囲気を纏っていた。

「……あ、ありがとうございます」

 リアは驚きを隠しきれず、しかし笑顔で返す。

「私は旅の途中でね。この里の市場は初めてだが、随分と賑やかで楽しい。お嬢さんは、この里の生まれかい?」

 男は自然な調子で会話を続けた。声に含まれる親しみと気まぐれさが、不思議と警戒心を緩ませる。

「いえ、私は最近来たばかりなんです。でも、良い里ですよね。みなさんが優しくしてくださって、ようやく慣れてきました」

 そう答えると、男の瞳がふと光を宿したように見えた。一瞬、射抜くような視線だったが、それはすぐに柔らかな微笑に変わる。

 その時。

「おーいリア、誰と話し……て!?」

 エルマーが駆け寄ってきて、リアの肩越しに男を見るや、目を見開いて動きを止めた。
 だが男は何事もなかったかのように笑みを浮かべ、気さくに手を挙げる。

「やあ。君は、愉快な友人が多いんだね。賑やかなのはいいことだ」

 その言葉に続いて、アイザックとテオが警戒するように近づいてくる。二人とも、ちゃっかり買ってもらったらしい革財布の包みを持っていた。
 テオは一歩、リアの前へと出て庇うように立つ。

「……なんか怪しいな、アイツ」
「だな。明らかに旅人って顔じゃない……」

 二人の囁きが届く距離。しかし男はまったく動じない。

「おお、立派な護衛たちだ。お嬢さん、大事にされてるんだなぁ」

 からかうような調子で笑いながら、視線は再びリアに戻る。そして、彼はふとショーウィンドウを見上げ、ぽつりと尋ねた。

「この里は、これからどうなると思う? ……君だったら、今から何をどうしたい?」
「え……?」

 唐突な問いに、リアは目を丸くした。何を、どうするか――言葉の奥に、何か意味があるように思えたが、彼はすぐに笑って首を振った。

「冗談だよ。深く考えなくていい。旅人の世迷い言さ」

 その時、レオンハルトが両手に果物の紙袋を抱えて戻ってきた。男の顔を見るなり、足を止め、ぽつりと呟く。

「あれ。なんで、ア…」
「ちょ、レオ! しーっ!」

 すかさずエルマーがレオンハルトの口を塞ぎ、誤魔化すように笑う。

 男は軽く頷くと、目の前の店内に入り、先ほどリアが見ていたビビットイエローの宝石を購入して出てきた。そして、箱に入れられたそれを、そっとリアの掌に乗せる。

「これは私からの土産だ」
「え、いや…! いただけません、こんな高価なもの!」
「いいから、取っておきなさい」
「えええ…!?」

 正確な値段は分からないが、高いものだと言うことくらいは分かった。リアが慌てて、箱を差し出しながらそう言うも、エルマーが肩をすくめる。

「リア。せっかくだから貰っとけ。なんか、そういう感じの……良い人っぽいし」
「エルまでそんなこと…!?」
「ああ、そうだ。また会った時には、たくさん話を聞かせてくれ。では失礼」
「あ…! あの、ありがとうございます…!?」

 男の存在に、全員がまだ困惑している中で、男はただ一度深く頷いた。
 そして、人混みの中へと歩みを進める。リアが、その背中に叫ぶように御礼を伝えると、一度だけ手を上げて去っていった。見送っていたリアの目には一瞬だけ、彼の背にかかった荷物の陰が、まるで翼のように広がって見えた。

 リアの胸が小さく音を発てる。
 何かを、どこかで知っている気がした――だが、それが何かはまだ、彼女自身にも分からなかった。

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