旦那様から彼女が身籠る間の妻でいて欲しいと言われたのでそうします。

クロユキ

文字の大きさ
23 / 58

平民の私に戻る⑥

しおりを挟む
セリーヌの母親は近所のおばさんが帰りテーブルの椅子に座り考え事をしていた。
「……まさか…でも…その事を知ってしまったらセリーヌが帰って来るはず…もしかしたら、帰りずらいのかも…」
母親は、何度もため息を吐いては「おばさんの見間違いかもしれない…でも…あの人は急ぐように結婚を進めた…」ブツブツと独り言を言ってはアルベリックの屋敷へ行き確認をした方がいいだろうか……母親は一人悩んでいた。
「……ごめんください…」
「は、はい!」
母親は、花を買いに来た店へと行き花を見渡す年配の男性に笑顔を向けた。
「いらっしゃいませ、何かお探しの花でもありますか?」
「ああ、白い花を探しているのですが…いつも娘さんが街へ出て売っていた花を探してい…」
年配の男性は花を探して笑顔をセリーヌの母親に向け言葉に詰まってしまった。
「あ!白い花ですね。いつも娘から話しは聞いて……」
「……ジェニ……ファー……!?」
「えっ!?」
セリーヌの母親は花を探していた顔を上げ年配の男性の顔を見て驚いていた。
「……お…お父様……!?」

セリーヌの母親がいつも白い花を買いに来ていた年配の男性に驚いている頃セリーヌは庭師の三人に話しをしていた。
「…旦那様が…本当に奥様…いえ、セリーヌ…さんに?」
「はい、私は彼女が身籠る間アルベリック様の妻でいるようにと言われてエリザ様に子供が出来たら私は家に帰る事が出来ます…
それまで夜はエリザ様の甘い声を聞きながら寝ています」
!!
「は?なんだそれは」
「うわ…それ…最悪じゃないのか?」
「部屋…変えてもらう事出来ない?」
庭師の三人は驚きとまさかと言う顔をセリーヌに向けていた。
「…アルベリック様が私に白いままで離婚をしてくれると聞いて安心しました…」
「……セリーヌさん…旦那様が好きだったんだろう?」
「…それは、信じていた頃の私です…全部嘘だと分かると自分に笑いました。声をかけられて話しをしただけで求婚をする人をどうして信じてしまったんだろうって…今は、早くエリザ様に身籠って欲しいと願っています…」
セリーヌの話しを聞いた庭師の三人は複雑な思いでセリーヌの話しを聞いていた。





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

身代わりの恋だと思っていました〜記憶を失った私に、元婚約者が泣いて縋る理由〜

恋せよ恋
恋愛
「君を愛している。一目惚れだったんだ」 18歳の伯爵令嬢エリカは、9歳年上のリヒャルト伯爵から 情熱的な求婚を受け、幸せの絶頂にいた。 しかし、親族顔合わせの席で運命が狂い出す。 彼の視線の先にいたのは、エリカの伯母であり、 彼の学生時代の恋人で「初めての女性」だった……ミレイユ。 「あの子は私の身代わりでしょう」「私はあなただけなの」 伯母ミレイユの甘い誘惑と、裏切りの密会。 衝撃の事実を目撃したエリカは、階段から転落し、 彼と過ごした愛しくも残酷な二年間の記憶だけを失ってしまう。 「……あの、どちら様でしょうか?」 無垢な瞳で問いかけるエリカに、絶望し泣き崩れるリヒャルト。 裏切った男と、略奪を企てた伯母。 二人に待ち受けるのは、甘い報復と取り返しのつかない後悔だった。 🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。 🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。 🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。 🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。 🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!

結婚後、訳もわからないまま閉じ込められていました。

しゃーりん
恋愛
結婚して二年、別邸に閉じ込められていたハリエット。 友人の助けにより外に出ることができ、久しぶりに見た夫アルバートは騎士に連行されるところだった。 『お前のせいだ!』と言われても訳がわからなかった。 取り調べにより判明したのは、ハリエットには恋人がいるのだとアルバートが信じていたこと。 彼にその嘘を吹き込んだのは、二人いたというお話です。

白い結婚を終えて自由に生きてまいります

なか
恋愛
––アロルド、私は貴方が結婚初日に告げた言葉を今でも覚えている。  忘れもしない、あの時貴方は確かにこう言った。  「初めに言っておく、俺達の婚姻関係は白い結婚として……この関係は三年間のみとする」 「白い結婚ですか?」 「実は俺には……他に愛する女性がいる」   それは「公爵家の令嬢との問題」を理由に、三年間だけの白い結婚を強いるもの。 私の意思を無視して三家が取り決めたものであったが、私は冷静に合意を決めた ――それは自由を得るため、そして『私自身の秘密を隠すため』の計算でもあった。 ところが、三年の終わりが近づいたとき、アロルドは突然告白する。「この三年間で君しか見えなくなった。白い結婚の約束をなかったことにしてくれ」と。 「セシーリア、頼む……どうか、どうか白い結婚の合意を無かった事にしてくれ」 アロルド、貴方は何を言い出すの? なにを言っているか、分かっているの? 「俺には君しかいないと、この三年間で分かったんだ」 私の答えは決まっていた。 受け入れられるはずがない。  自由のため、私の秘密を守るため、貴方の戯言に付き合う気はなかった。    ◇◇◇ 設定はゆるめです。 とても強い主人公が自由に暮らすお話となります。 もしよろしければ、読んでくださると嬉しいです!

砕けた愛

篠月珪霞
恋愛
新婚初夜に男に襲われた公爵令嬢エヴリーヌは、不義密通の罪を被せられた。反逆罪に問われた彼女の一族は処刑されるが、気付くと時間が巻き戻っていた。 あなたへの愛? そんなものとうに、砕け散ってしまいました。

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。 その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。 そこで待っていたのは、最悪の出来事―― けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。 夫は愛人と共に好きに生きればいい。 今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。 でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。 妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。 過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――

〈完結〉【書籍化&コミカライズ】伯爵令嬢の責務

ごろごろみかん。
恋愛
見てしまった。聞いてしまった。 婚約者が、王女に愛を囁くところを。 だけど、彼は私との婚約を解消するつもりは無いみたい。 貴族の責務だから政略結婚に甘んじるのですって。 それなら、私は私で貴族令嬢としての責務を果たすまで。

教養が足りない、ですって

たくわん
恋愛
侯爵令嬢エリーゼは、公爵家の長男アレクシスとの婚約披露宴で突然婚約破棄される。理由は「教養が足りず、公爵夫人として恥ずかしい」。社交界の人々の嘲笑の中、エリーゼは静かに会場を去る。

処理中です...