旦那様から彼女が身籠る間の妻でいて欲しいと言われたのでそうします。

クロユキ

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祖父と祖母③

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夜セリーヌはアルベリックから貰った服やドレスに靴小物を箱に積めていた。笑顔を見せて贈り物をするアルベリックを見て嬉しかった…見たこともない贈り物にも喜んだが、母に結婚を認めて貰えるように真剣な顔で母に頭を下げたアルベリック…それが、全部エリザの為だと知った時は、死にたいくらいに胸が押し潰され息が出来ないほど泣き続けた。
「……」
セリーヌはアルベリックから貰った贈り物を着る事もなく返さなくてはならない日が来るとは思わなかった。
小物も一緒に箱の中に入れているとウサギの置物を手に持った…高価な可愛い置物を貰って戸惑い喜んだのを思い出し置物の底に何かが書いてあるのに気が付いた。
『おばあちゃまから大好きなエリザへ』
「……」
セリーヌは、ウサギの置物を握り締めた…大切な思い出をエリザはいらないからとアルベリックを通してセリーヌに渡した。
この置物もアルベリックとエリザに利用されたのだと思った。
「セリーヌ、荷物は終わったの?」
「うん…二箱も出来た…あんなに喜んでいた贈り物なのに…」
セリーヌは箱に入れると封をした。
「…お母さん、おじ様はいつ来るの?」
「明日か明後日かしら…準備をして待ちましょう」
「うん…」
翌朝、セリーヌは花に水をやっていた。
「おはよう、セリーヌ元気にしていたかい?」
「あ!おはようございます。おじ様…」
セリーヌは、祖父に挨拶をすると祖父の隣に笑顔を見せる年配の女性が一緒だった。
「貴女がセリーヌさん?」
「あ、はい…」
「突然来てしまってごめんなさい、私は貴女のお祖母さんになるの…」
「え!?あ…お母さんの…」
笑顔で頷く祖母はセリーヌの両手を握り締めた。
「……本当に…お母さんの若い頃にそっくりだわ…」
「あ…」
「セリーヌ、花に水はあげたの?」
セリーヌの母親が扉を開けセリーヌと一緒にいる年を取った母親の姿を見た。
「……お、お母様……!?」





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