どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~

クロユキ

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グレスの両親②

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グレスの両親はジェシカの父親を見て扉の前で歩く足を止めてしまった。
「…デュラン公爵、お座りになってください」
「えっ、あ…は、はい…」
頼み事をするとは思えないジェシカの父親の顔を見ていたグレスの両親は戸惑うようにソファーに座った。
「……その様子では知らないようですね」
「?な、何かあったのでしょうか?」
「わたくし達は、ジェシカお嬢様がグレスとお付き合いの事で公爵様がお見えになりましたと思って……」
「私があなた方の息子に娘のジェシカをですか?はははははははは……」
「な!?」
「えっ!?」
ジェシカの父親が高々と声を上げて笑う姿を見ていたグレスの両親は不機嫌になった。
「し、失礼ではないか!そのように声を上げて笑うとは不愉快だ!!」
「そ、そうですわよ公爵様…わたくし達はあなたの娘と縁談を考えていましたのにグレスの事は諦めるようにとジェシカ様にお伝えください」
「誰があなた方の息子と娘のジェシカが付き合いの話しが出るのか分かりませんが?」
今まで笑っていたジェシカの父親が険しい顔でグレスの両親を見ていた。
「……今日、突然の訪問はあなたの娘とグレスとの話しで来たのでは?」
「あなた方の息子の事で話しに来たのは確かです…昨日学園の披露宴が王宮でありましたのはご存知だと思います」
「えっ、ええ…グレスは婚約者のシャーロットさんと一緒に行きましたわ」
「まさか、城へ一緒に行けないからと不服を言いに来たのですか?」
「はぁ…」
ジェシカの父親はグレスの両親にため息を吐いた。
「…あなたの息子は昨日の披露宴の話しをしていないのですか?」
「披露宴?…昨日は、息子は遅く屋敷へ帰りましたから何も聞いてはいませんが?今日の朝、まだ話せないと言うだけでしたが?息子が何か?」
「……あなた方の息子、グレス・デュランは私の娘ジェシカに大怪我を負わせたのです」
「「!?」」
グレスの両親はジェシカの父親から言われ茫然とした顔を見せていた。




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