どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~

クロユキ

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家族との時間

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チチチチ……鳥の鳴き声にジェシカは目を覚ました。
「……あ……王宮ではないんだ…」
ベッドの上から体を起こしたジェシカは自分の部屋で朝を迎えた。
コンコン
「おはようございます。ジェシカお嬢様」
「おはようローズ」
ジェシカは身支度を終え笑顔を見せていた。
「また、お嬢様のお世話が出来るのが嬉しいです」
「昨日も話しをしたけれど…よろしくね」
昨日はジェシカの頭の傷に頬の傷、腕の骨折に身体中の打撲の話しとそれを見て聞いたメイドのローズは、倒れそうになるくらい動揺していた。
食事の部屋に来たジェシカは、いつもの両親の笑顔を見て帰って来たんだと改めて思った。
「おはようございます。お父様、お母様」
「ああ、おはようジェシカ」
「おはようジェシカ、昨日は眠れたかしら?」
「はい」
「今日は、医師を呼ぶ事にしている怪我を診て貰うつもりだ…記憶がまだ戻らない話しもした方が良いだろう」
「はい、お父様…」
ジェシカは、今日から専属の医師に診察を受ける事になった。
「学園の方はまだ暫く休んだ方が良いだろう…その間屋敷で家庭教師を呼ぶつもりでいる」
「家庭教師ですか?アンドレ先生ですか?」
「…いや、彼ではない…ある方がどうしてもと言われてな…お前の家庭教師にと話しがあった…お前も知っている人だ…」
「私が知っている人ですか?」
「…明日来る事になっている…今日は、ゆっくりと体を休めたら良い」
父親は、戸惑いながらも笑顔を見せていた。
「午後からは、庭園でわたくしと一緒にお茶をしましょう」
「ええ、お母様」
「貴女の好きなケーキを用意するわ」
「楽しみです」
和む朝の会話に家族と一緒に過ごすのがジェシカは好きだった。



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