性格が嫌いだと言われ婚約破棄をしました

クロユキ

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婚約破棄⑤

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エリックはパトリシアを馬車まで送り屋敷へと帰っていた。
「…可愛げの欠片もないキャロルと婚約破棄をしてすっきりするはずなんだけどな…色々嫌味な事を言ったのがいけなかったのか?キャロルが傷付くような事を言ったのに涙も見せなかったな…」
屋敷へ帰ったエリックは馬車が一台あるのを見た。
「誰か来ているのか?父さんの仕事仲間だろう」
屋敷の中へ入ったエリックは執事が慌てたようにエリックの側に駆け寄った。
「お、お帰りなさいませ、エリック様…」
「顔色が悪いけどどうしたんだ?」
「今、キャロル様とご両親がお見えです」
「は?キャロルと両親!?」
エリックは、何故キャロルと両親がここへ来たのか理由は分かったが心の準備がまだだった。
「親に知らせるの早くないか?」
「エリック!」
父親がエリックを見て険しい顔で声を上げた。
「今まで何処にいた?」
「え…が、学園に…」
父親の怒る顔を見てエリックは戸惑った…キャロルが婚約破棄をした事を話したと思った。
「こんな遅くに今まで学園に居たのか?何をしていた?」
「え…何を……友達と話しを……」
「その友達は、女子ではないのか?」
「えっ!?」
エリックは、ビクッとなり父親は大きなため息を吐いた。
「お前は、三ヵ月前から私達に嘘を話していたのか?キャロルさんと一緒に居たと私達に嘘を話したのか?」
「あ…」
「どうなんだ?」
「……ご…ごめんなさい……」
エリックは、まさか父親がこんなに怒るとは思わなかった。
「……キャロルさんとご両親が来ているお前に話しがあるそうだ」
「……」
真っ青な顔をする息子を見てエリックに他に女がいた事に胸が痛み、キャロルと婚約破棄を受け入れなければ成らないのかと肩を落としエリックと一緒に客室へと入った。
「ぁ……」
部屋の中に入ったエリックは、険しい顔をするキャロルの両親を見て体が固まりその隣にじっと自分を見るキャロルの姿を見た。
「座りなさい」
「……」
エリックは、ソファーに座っている母親を見て驚いた。
「……貴方が…私達に嘘の話しをしていたなんて…ううっ…」
母親は、キャロルから色々聞き涙を流していた。
「お母……」
「何故早く婚約の取り消しをしなかった」
「え…」
「彼女が出来たと聞いた」
「!」
「君は、婚約者のキャロルがいてもその彼女といつも一緒に居たそうだな、そして今日キャロルに婚約破棄を言ったと聞いた」
「……」
「君は、ご両親にもキャロルにも嘘の話しをした」
「えっ…キャロルに…?」
「学園で一緒に話しをしている帰りは一緒に帰っている、学園の休みにはキャロルと買い物や行きたい場所に連れて行っていると君は、キャロルに嘘の話しで傷付けた…今まで君と話しをする事も一緒に出掛ける事もないキャロルに君はキャロルの心に傷を負わせた」
「ぁ……」
両親がキャロルを屋敷へと誘うのが鬱陶しくてエリックは嘘を言った…何も考えずに嘘を言い続けた。







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