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幸せのお裾分け
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皿に乗せられたお菓子をチビチビと食べていると、フェリクス様がじっと僕のことを見ていることに気がついた。
「……そんなに見つめられると恥ずかしいです……」
フェリクス様のブラウンの瞳が太陽光に照らされていて、彼が動くとその瞳が金色にも見えて、凄く綺麗だなって思う。
「甘い物が好きなの?」
「え……あ……」
言われて皿を見たら、チビチビ食べていたのにもうほとんど載せられていたお菓子は無くなってしまっている。行先は僕のお腹の中だ。
「……そうかもしれないです。ごめんなさい、こういうの食べるのが久しぶりで分からなくて」
食事はあれからずっと豪華なままだけれど、お菓子は出てこないから食べるのは本当に久しぶりだ。
そういえば幼い頃はお菓子が好きすぎて太るからと制限されていたことがあった気もする。
昔過ぎてよく覚えていないけれど……。
「いいんだよ。好きなだけお食べ。はい、これもあげる」
そう言って彼が最後の1個になっていたいちごタルトを皿に乗せてくれた。
「……でも、フェリクス様一口も食べてないですよね……」
僕の皿からいちごタルトが消える度に彼が乗せてくれるからフェリクス様はタルトを一口も食べていない。
「私は君の幸せそうな顔を見れるだけで充分だから」
「……うんと……あ、じゃあ、こうしましょう」
僕は皿に乗せられたいちごタルトを切り分けると、フォークで刺して彼の口元へと持っていった。
それを見てフェリクス様が首を傾げる。
「はい、どうぞ」
「……え」
「幸せのお裾分けです。凄く美味しいから」
自分でも大胆なことをしているって分かっているんだ。でも、何故か今はこうしたいって思った。
彼と幸せを共有したい。僕の好きな物を知って欲しい。
差し出されたタルトを数秒見つめていたフェリクス様は目尻を微かに赤く染めて、意を決したようにタルトへとかぶりついた。
彼の柔らかそうな唇が僕の差し出したフォークを食む様がなんだか色気に溢れていて、それを見ているとドキドキとしてしまう。
「美味しいね」
口元に付いたジャムを舐めとってフェリクス様が微笑む。
そんな彼から視線が逸らせなかった。
キュウゥって胸が締め付けられて、なんだか動悸がしている。
フェリクス様は美形って訳じゃないと思う。だけど、僕には彼がすっごく格好よく見えるんだ。
優しくて格好よくて、凄い魔法が使えて、そんなの非の打ち所が無さすぎるよ。
「……そんなに見つめられると恥ずかしいです……」
フェリクス様のブラウンの瞳が太陽光に照らされていて、彼が動くとその瞳が金色にも見えて、凄く綺麗だなって思う。
「甘い物が好きなの?」
「え……あ……」
言われて皿を見たら、チビチビ食べていたのにもうほとんど載せられていたお菓子は無くなってしまっている。行先は僕のお腹の中だ。
「……そうかもしれないです。ごめんなさい、こういうの食べるのが久しぶりで分からなくて」
食事はあれからずっと豪華なままだけれど、お菓子は出てこないから食べるのは本当に久しぶりだ。
そういえば幼い頃はお菓子が好きすぎて太るからと制限されていたことがあった気もする。
昔過ぎてよく覚えていないけれど……。
「いいんだよ。好きなだけお食べ。はい、これもあげる」
そう言って彼が最後の1個になっていたいちごタルトを皿に乗せてくれた。
「……でも、フェリクス様一口も食べてないですよね……」
僕の皿からいちごタルトが消える度に彼が乗せてくれるからフェリクス様はタルトを一口も食べていない。
「私は君の幸せそうな顔を見れるだけで充分だから」
「……うんと……あ、じゃあ、こうしましょう」
僕は皿に乗せられたいちごタルトを切り分けると、フォークで刺して彼の口元へと持っていった。
それを見てフェリクス様が首を傾げる。
「はい、どうぞ」
「……え」
「幸せのお裾分けです。凄く美味しいから」
自分でも大胆なことをしているって分かっているんだ。でも、何故か今はこうしたいって思った。
彼と幸せを共有したい。僕の好きな物を知って欲しい。
差し出されたタルトを数秒見つめていたフェリクス様は目尻を微かに赤く染めて、意を決したようにタルトへとかぶりついた。
彼の柔らかそうな唇が僕の差し出したフォークを食む様がなんだか色気に溢れていて、それを見ているとドキドキとしてしまう。
「美味しいね」
口元に付いたジャムを舐めとってフェリクス様が微笑む。
そんな彼から視線が逸らせなかった。
キュウゥって胸が締め付けられて、なんだか動悸がしている。
フェリクス様は美形って訳じゃないと思う。だけど、僕には彼がすっごく格好よく見えるんだ。
優しくて格好よくて、凄い魔法が使えて、そんなの非の打ち所が無さすぎるよ。
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