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家族になろう
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数週間後、無事婚約の了承が王様から降りて僕達は婚約者になった。
テオのことを考えて、半年以内には婚姻をしようという話にまとまり、トントン拍子にことが運ばれていく。
嬉しい反面、これからはもっとフェリクス様に恥ずかしい思いをさせないようにしなければならないと強く思った。
「……美味い」
「良かった」
テオがフェリクス様が買ってきてくれたいちごタルトを一口食べて感想を漏らしたのに対して僕は笑顔で返事を返す。
テオはまだ慣れない環境に不安なのかあまり僕から離れようとしなくて、こうして定期的にお茶会と称してテオと話す機会を設けている。
フェリクス様を見るとまだ僕の後ろに隠れたり、無言になってしまったりするけれど、フェリクス様が悪い人じゃないというのは分かっているんじゃないかって思う。
「気に入った?」
いちごタルトを頬張るテオの口元を拭ってあげながら尋ねれば、こくりと小さく頷いてくれてそれに笑みを零す。
スラムでの生活が長かったせいか少し大人びた雰囲気があるけれど、やっぱりまだ甘えたい盛りの子供なのだと、僕に口元を拭われて目を細めているテオを見つめながら思った。
「……あんたは俺の母親になるのか?」
「……誰かから聞いたの?」
突然の問いかけに戸惑いながらも返事を返すと、メイドが話をしていたのを耳にしたのだと教えてくれた。
「半年後にはそうなっているかもしれない……。テオはそれを聞いてどう思った?」
僕の質問にテオは1度目を伏せると、顔を上げて真っ直ぐに僕のこと見つめ返してくれる。
「あんたならいいよ」
「……本当?」
「うん」
「……フェリクス様のことは?」
僕の問いかけにテオが一瞬固まってから、僕から目を逸らした。
「……俺、本当は分かってるんだ。あの人は母ちゃんを助けようとしてくれたって……。でも、悲しくて思わず酷いこと言っちゃった……。それに、怪我も……。多分あの人は俺のこと嫌いだと思う」
悲しそうに目を伏せるテオを見つめながら、そうだったんだ……って胸が苦しくなった。
この子の本音が聞けたことが嬉しい。
それと同時に、フェリクス様にそのことを伝えたら二人の関係はもっと良くなるって確信が持てた。
「大丈夫。フェリクス様はテオのこと嫌ってなんかいないよ。テオに元気になって欲しいって思ってる」
「……そんなことないよ……」
否定の言葉を口にするテオに僕は笑みを浮かべながら、もう一度話しかけた。
「フェリクス様と話してみない?テオの気持ちを伝えたらきっとわかってくれると思うな」
僕の言葉に反応して口を引き結んだテオが顔を上げた。
「……あんたも居てくれる?」
「一緒にいるよ」
「……なら話してみる」
自信なさげにそう答えてくれたテオに僕はありがとうって満面の笑みを返した。
テオのことを考えて、半年以内には婚姻をしようという話にまとまり、トントン拍子にことが運ばれていく。
嬉しい反面、これからはもっとフェリクス様に恥ずかしい思いをさせないようにしなければならないと強く思った。
「……美味い」
「良かった」
テオがフェリクス様が買ってきてくれたいちごタルトを一口食べて感想を漏らしたのに対して僕は笑顔で返事を返す。
テオはまだ慣れない環境に不安なのかあまり僕から離れようとしなくて、こうして定期的にお茶会と称してテオと話す機会を設けている。
フェリクス様を見るとまだ僕の後ろに隠れたり、無言になってしまったりするけれど、フェリクス様が悪い人じゃないというのは分かっているんじゃないかって思う。
「気に入った?」
いちごタルトを頬張るテオの口元を拭ってあげながら尋ねれば、こくりと小さく頷いてくれてそれに笑みを零す。
スラムでの生活が長かったせいか少し大人びた雰囲気があるけれど、やっぱりまだ甘えたい盛りの子供なのだと、僕に口元を拭われて目を細めているテオを見つめながら思った。
「……あんたは俺の母親になるのか?」
「……誰かから聞いたの?」
突然の問いかけに戸惑いながらも返事を返すと、メイドが話をしていたのを耳にしたのだと教えてくれた。
「半年後にはそうなっているかもしれない……。テオはそれを聞いてどう思った?」
僕の質問にテオは1度目を伏せると、顔を上げて真っ直ぐに僕のこと見つめ返してくれる。
「あんたならいいよ」
「……本当?」
「うん」
「……フェリクス様のことは?」
僕の問いかけにテオが一瞬固まってから、僕から目を逸らした。
「……俺、本当は分かってるんだ。あの人は母ちゃんを助けようとしてくれたって……。でも、悲しくて思わず酷いこと言っちゃった……。それに、怪我も……。多分あの人は俺のこと嫌いだと思う」
悲しそうに目を伏せるテオを見つめながら、そうだったんだ……って胸が苦しくなった。
この子の本音が聞けたことが嬉しい。
それと同時に、フェリクス様にそのことを伝えたら二人の関係はもっと良くなるって確信が持てた。
「大丈夫。フェリクス様はテオのこと嫌ってなんかいないよ。テオに元気になって欲しいって思ってる」
「……そんなことないよ……」
否定の言葉を口にするテオに僕は笑みを浮かべながら、もう一度話しかけた。
「フェリクス様と話してみない?テオの気持ちを伝えたらきっとわかってくれると思うな」
僕の言葉に反応して口を引き結んだテオが顔を上げた。
「……あんたも居てくれる?」
「一緒にいるよ」
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自信なさげにそう答えてくれたテオに僕はありがとうって満面の笑みを返した。
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