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変わりたい①
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婚約発表パーティー以来、オリビアから何通も手紙が送られてきていた。中身は大抵縁を切らないでほしいというものだ。ラミレス男爵家の中で、僕はオリビアに嫉妬する最低な兄という位置付けは変わりはないようだった。ジルバート様から一通だけ届いた手紙の内容を読んでそれを思い知らされた。
『オリビアを怒らないでほしい。婚約破棄の件は俺に責任がある。アルビーが許してくれるまで謝り続けるよ。だからどうかオリビアにとって良き兄であってほしい』
手紙を読みながらため息を吐き出した僕を見つけたデューク様が、手紙を破り捨てるまての流れを思い出して心が晴れやかになった。
けれどふと思い出すのは、美しいオリビアの姿。デューク様は僕とあの子が似ていると言ってくれた。
(僕もあんなふうになれたら……)
紅茶の水面にうつる自分の顔は、美しいとは程遠い気がする。お洒落に無縁な僕でも、あんなふうに綺麗になれるのだろうか?
自分に自信を持てるようになりたい。そう思えるようになったのはデューク様のおかげだ。強くて格好良い彼の隣に、相応しい姿で並んでいたい。彼が僕のせいでバカにされることがないように、僕も努力をしたかった。
「アリア、僕もお化粧や服に興味を持てば綺麗になれるのかな?」
茶菓子を皿に並べていたアリアが手を止める。それから満面の笑みを僕に向けて「もちろんです!お手伝いいたします!」と答えてくれた。心強い言葉に感動し、努力をしていく決心が固まった。
お茶菓子を食べ終えると、アリアと共に衣装部屋へと向かう。デューク様が用意してくれた衣装は量が多く、まだ袖を通していたい物もある。
「お化粧をしてみられますか?アルビー様は肌がとても白くてお綺麗なので薄く塗るだけで印象が変わると思いますよ」
「教えてくれる?」
「もちろんです!」
アリアが化粧のための道具を持ってきてくれる。丁寧に教えてくれながら、化粧を施してくれてありがたい。
鏡に映る自分が少しずつ変化していく様子が楽しくて、気がつくと夢中になっていた。トレードマークと言ってもいいほどに目立っていたそばかすも薄くなっている。目元にも薄くラインが引かれて、いつもよりも引き締まった印象になっている気がした。
「すごい……。僕じゃないみたい」
「とってもお似合いですよ」
遠目から見ればあまり変わらないように見えてしまうかもしれない。それくらい薄い化粧だ。けれど鏡に映る自分は生まれ変わったかのように綺麗になったように思う。
「折角ですから衣装も着替えてみられませんか?」
提案されて、改めて鏡で自分の姿を確認してみる。色も少なく装飾品もあまりついていない地味な服装。いつも地味なものばかりを着ていた理由は伯爵家にいた頃に両親から僕には似合わないと口酸っぱく言われていたことが理由だった。女神のように綺麗なオリビアに似合うものを僕が身につけることが許せなかったのかもしれない。
今となっては理由などわからないし、知る必要もなくなった。
「折角ですから髪の色や瞳の色に合わせた物を選びましょう。淡い青や水色、白などがよく似合われますよ」
「それならその水色の衣装を着てみようかな」
「こちらですね。リボタイも素敵です!早速着替えてみましょう」
はしゃいでいるアリアに手伝ってもらい着替えを済ませる。
『オリビアを怒らないでほしい。婚約破棄の件は俺に責任がある。アルビーが許してくれるまで謝り続けるよ。だからどうかオリビアにとって良き兄であってほしい』
手紙を読みながらため息を吐き出した僕を見つけたデューク様が、手紙を破り捨てるまての流れを思い出して心が晴れやかになった。
けれどふと思い出すのは、美しいオリビアの姿。デューク様は僕とあの子が似ていると言ってくれた。
(僕もあんなふうになれたら……)
紅茶の水面にうつる自分の顔は、美しいとは程遠い気がする。お洒落に無縁な僕でも、あんなふうに綺麗になれるのだろうか?
自分に自信を持てるようになりたい。そう思えるようになったのはデューク様のおかげだ。強くて格好良い彼の隣に、相応しい姿で並んでいたい。彼が僕のせいでバカにされることがないように、僕も努力をしたかった。
「アリア、僕もお化粧や服に興味を持てば綺麗になれるのかな?」
茶菓子を皿に並べていたアリアが手を止める。それから満面の笑みを僕に向けて「もちろんです!お手伝いいたします!」と答えてくれた。心強い言葉に感動し、努力をしていく決心が固まった。
お茶菓子を食べ終えると、アリアと共に衣装部屋へと向かう。デューク様が用意してくれた衣装は量が多く、まだ袖を通していたい物もある。
「お化粧をしてみられますか?アルビー様は肌がとても白くてお綺麗なので薄く塗るだけで印象が変わると思いますよ」
「教えてくれる?」
「もちろんです!」
アリアが化粧のための道具を持ってきてくれる。丁寧に教えてくれながら、化粧を施してくれてありがたい。
鏡に映る自分が少しずつ変化していく様子が楽しくて、気がつくと夢中になっていた。トレードマークと言ってもいいほどに目立っていたそばかすも薄くなっている。目元にも薄くラインが引かれて、いつもよりも引き締まった印象になっている気がした。
「すごい……。僕じゃないみたい」
「とってもお似合いですよ」
遠目から見ればあまり変わらないように見えてしまうかもしれない。それくらい薄い化粧だ。けれど鏡に映る自分は生まれ変わったかのように綺麗になったように思う。
「折角ですから衣装も着替えてみられませんか?」
提案されて、改めて鏡で自分の姿を確認してみる。色も少なく装飾品もあまりついていない地味な服装。いつも地味なものばかりを着ていた理由は伯爵家にいた頃に両親から僕には似合わないと口酸っぱく言われていたことが理由だった。女神のように綺麗なオリビアに似合うものを僕が身につけることが許せなかったのかもしれない。
今となっては理由などわからないし、知る必要もなくなった。
「折角ですから髪の色や瞳の色に合わせた物を選びましょう。淡い青や水色、白などがよく似合われますよ」
「それならその水色の衣装を着てみようかな」
「こちらですね。リボタイも素敵です!早速着替えてみましょう」
はしゃいでいるアリアに手伝ってもらい着替えを済ませる。
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