37 / 51
誰のもの?②
しおりを挟む
肌に吸い付かれて、デューク様の背に回している腕に力が入る。
「痛かったか?」
「大丈夫です。……もっとほしい……」
大胆なことを口にしてしまっているのは、好きだという気持ちが溢れて止まらないからだ。胸を焦がすような切なさと歯がゆさが広がっていく。
デューク様をもっと近くに感じていたいし、彼だけで心を満たしていたい。いつだって僕の味方でいてくれるデューク様に恩返しもしたいと思う。
「いつからそんなに大胆になったんだ?」
にやりと口角を上げたデューク様から甘い香りがあふれ出している。僕からも漂っているはずだ。馬車の中にお互いの欲が香り立つ。今は僕達だけがこの世界に存在しているような錯覚を感じる。
「気持ちは伝えていいんだってデューク様が僕に教えてくれたから」
「フッ、そうだったな。アルビーはいい子だ」
くしゃくしゃと髪を撫でられて目を細めた。デューク様の手がシャツの中に潜り込んでくる。指先が横腹をかすめると、くすぐったさに身をよじる。
「自分でシャツを持って綺麗な体を見せて」
「っ~~……」
恥ずかしさで唇を引き結ぶ。おずおずとシャツをたくし上げると、あらわになった胸元に大きな手が触れてきた。初めは優しく揉まれる。それから乳輪をほぐすように指先で撫でられた。
羞恥心とむず痒い感覚に全身を震わせる。
「手が下がってるぞ」
「だって……」
抗議しようとしたとき、乳首の先端を舌先で舐められて甘い声が漏れた。柔らかい唇に食べられ、ねっとりと舌に絡みとられる。両手で腰を押さえられて、逃げることも叶わない。
「あっ、ァ」
「まじで可愛い……」
思わず飛び出たかのようなつぶやきが鼓膜を揺らす。気持ちよさと嬉しさで頭の中がふわふわとし始めた。
胸元に沢山の痕が残される。デューク様の黒髪に思わずすがりつくと、甘えたような声が口から漏れる。
「やぁっ、だめっ……気持ちよくて僕っ……ンッ」
気持ちよさに下半身は立ち上がっている。それが更に自身の羞恥心を煽る。
顔を上げたデューク様は隠しきれない欲望を瞳に宿しながら「アルビー、愛してる」と囁いてくれた。視界が潤む。感極まって涙を流すと、デューク様が目尻にキスをしてくれた。
「ちょっと調子に乗りすぎた。宿についたらゆっくり休もう」
「……はい……」
本当はもっと触れてほしい。今度は僕が微かに唇を尖らせる。その唇を、デューク様が指先で摘む。弄ばれて恥ずかしくなりそっぽを向くと、両手で頬を包まれてまたキスをされた。
深く繋がりを求めるような大胆なキス。舌を絡め合い、流れる唾液を舌ですくいとる。
「心配しなくてもら毎晩俺に抱かれて逃げたいと思う日が来るから安心しろ。まあ、逃さないけどな」
冗談を言っているような口調なのに、瞳の奥から彼の本気を感じてお腹の奥がうずく。今すぐ彼の物にしてほしいと思う反面、きっとこれ以上は持たない気もする。
だから今は大人しく頷いておくことにした。
「痛かったか?」
「大丈夫です。……もっとほしい……」
大胆なことを口にしてしまっているのは、好きだという気持ちが溢れて止まらないからだ。胸を焦がすような切なさと歯がゆさが広がっていく。
デューク様をもっと近くに感じていたいし、彼だけで心を満たしていたい。いつだって僕の味方でいてくれるデューク様に恩返しもしたいと思う。
「いつからそんなに大胆になったんだ?」
にやりと口角を上げたデューク様から甘い香りがあふれ出している。僕からも漂っているはずだ。馬車の中にお互いの欲が香り立つ。今は僕達だけがこの世界に存在しているような錯覚を感じる。
「気持ちは伝えていいんだってデューク様が僕に教えてくれたから」
「フッ、そうだったな。アルビーはいい子だ」
くしゃくしゃと髪を撫でられて目を細めた。デューク様の手がシャツの中に潜り込んでくる。指先が横腹をかすめると、くすぐったさに身をよじる。
「自分でシャツを持って綺麗な体を見せて」
「っ~~……」
恥ずかしさで唇を引き結ぶ。おずおずとシャツをたくし上げると、あらわになった胸元に大きな手が触れてきた。初めは優しく揉まれる。それから乳輪をほぐすように指先で撫でられた。
羞恥心とむず痒い感覚に全身を震わせる。
「手が下がってるぞ」
「だって……」
抗議しようとしたとき、乳首の先端を舌先で舐められて甘い声が漏れた。柔らかい唇に食べられ、ねっとりと舌に絡みとられる。両手で腰を押さえられて、逃げることも叶わない。
「あっ、ァ」
「まじで可愛い……」
思わず飛び出たかのようなつぶやきが鼓膜を揺らす。気持ちよさと嬉しさで頭の中がふわふわとし始めた。
胸元に沢山の痕が残される。デューク様の黒髪に思わずすがりつくと、甘えたような声が口から漏れる。
「やぁっ、だめっ……気持ちよくて僕っ……ンッ」
気持ちよさに下半身は立ち上がっている。それが更に自身の羞恥心を煽る。
顔を上げたデューク様は隠しきれない欲望を瞳に宿しながら「アルビー、愛してる」と囁いてくれた。視界が潤む。感極まって涙を流すと、デューク様が目尻にキスをしてくれた。
「ちょっと調子に乗りすぎた。宿についたらゆっくり休もう」
「……はい……」
本当はもっと触れてほしい。今度は僕が微かに唇を尖らせる。その唇を、デューク様が指先で摘む。弄ばれて恥ずかしくなりそっぽを向くと、両手で頬を包まれてまたキスをされた。
深く繋がりを求めるような大胆なキス。舌を絡め合い、流れる唾液を舌ですくいとる。
「心配しなくてもら毎晩俺に抱かれて逃げたいと思う日が来るから安心しろ。まあ、逃さないけどな」
冗談を言っているような口調なのに、瞳の奥から彼の本気を感じてお腹の奥がうずく。今すぐ彼の物にしてほしいと思う反面、きっとこれ以上は持たない気もする。
だから今は大人しく頷いておくことにした。
362
あなたにおすすめの小説
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
昨日まで塩対応だった侯爵令息様が泣きながら求婚してくる
遠間千早
BL
憧れていたけど塩対応だった侯爵令息様が、ある日突然屋敷の玄関を破壊して押し入ってきた。
「愛してる。許してくれ」と言われて呆気にとられるものの、話を聞くと彼は最悪な未来から時を巻き戻ってきたと言う。
未来で受を失ってしまった侯爵令息様(アルファ)×ずっと塩対応されていたのに突然求婚されてぽかんとする貧乏子爵の令息(オメガ)
自分のメンタルを救済するために書いた、短い話です。
ムーンライトで突発的に出した話ですが、こちらまだだったので上げておきます。
少し長いので、分割して更新します。受け視点→攻め視点になります。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
巣ごもりオメガは後宮にひそむ【続編完結】
晦リリ@9/10『死に戻りの神子~』発売
BL
後宮で幼馴染でもあるラナ姫の護衛をしているミシュアルは、つがいがいないのに、すでに契約がすんでいる体であるという判定を受けたオメガ。
発情期はあるものの、つがいが誰なのか、いつつがいの契約がなされたのかは本人もわからない。
そんななか、気になる匂いの落とし物を後宮で拾うようになる。
第9回BL小説大賞にて奨励賞受賞→書籍化しました。ありがとうございます。
冷酷なアルファ(氷の将軍)に嫁いだオメガ、実はめちゃくちゃ愛されていた。
水凪しおん
BL
これは、愛を知らなかった二人が、本当の愛を見つけるまでの物語。
国のための「生贄」として、敵国の将軍に嫁いだオメガの王子、ユアン。
彼を待っていたのは、「氷の将軍」と恐れられるアルファ、クロヴィスとの心ない日々だった。
世継ぎを産むための「道具」として扱われ、絶望に暮れるユアン。
しかし、冷たい仮面の下に隠された、不器用な優しさと孤独な瞳。
孤独な夜にかけられた一枚の外套が、凍てついた心を少しずつ溶かし始める。
これは、政略結婚という偽りから始まった、運命の恋。
帝国に渦巻く陰謀に立ち向かう中で、二人は互いを守り、支え合う「共犯者」となる。
偽りの夫婦が、唯一無二の「番」になるまでの軌跡を、どうぞ見届けてください。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
【完結】運命なんかに勝てるわけがない
藍
BL
オメガである笹野二葉《ささのふたば》はアルファの一ノ瀬直隆《いちのせなおたか》と友情を育めていると思っていた。同期の中でも親しく、バース性を気にせず付き合える仲だったはず。ところが目を覚ますと事後。「マジか⋯」いやいやいや。俺たちはそういう仲じゃないだろ?ということで、二葉はあくまでも親友の立場を貫こうとするが⋯アルファの執着を甘くみちゃいけないよ。
逃さないα✕怖がりなΩのほのぼのオメガバース/ラブコメです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる