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吐露②
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「うっ、うぅ~」
長年せき止めていた涙が次から次に溢れてきて止まらなくなる。
デューク様に話を聞いてもらえたことで、自分の中の消化できなかったわだかまりがようやく消えた気がした。
同時に、デューク様と出会えたことに本気で感謝した。こんなにも素敵な人の元に嫁ぐことができたことが嬉しい。
「きっと僕っ、一生分の運を使い果たしたんだと思います。だって、デューク様に出会えて、すごく、すっごく幸せだから」
「俺も同じ気持ちだ」
優しく背を撫でてもらう。
デューク様から漂ってくる甘い香りをずっと感じていたい。
「アルビー、俺はなにがあってもお前の味方だ。わかったか?」
「っ、はい」
デューク様の背に腕を回し、力強く抱き返す。
初めて運命に感謝した。
◇◇◇
結局結婚式は、屋敷にいる騎士の皆や使用人だけを呼んで行うことになった。普段は騎士訓練場にしている場所を飾り付けて、華やかに行うそうだ。
デューク様は事細かに僕の意見を聞いてくれる。会場設営のほとんどを仕事の合間に自ら執り行ってくれたほどだ。
「しっかりおめかしをしましょうね!」
アリアが楽しそうに衣装の入れられたクローゼットを開ける。テーブルの上には、化粧品や装飾品が所狭しと置かれていた。すべてアリアが僕のために、デューク様に頼み込み発注していたものだ。デューク様と同じくらいアリアも張り切ってくれている。
肝心の僕は周りに圧倒されてしまい、ただ流されるままといった感じだった。
「当日はとびっきり素敵に仕上げますからね!きっと旦那様はアルビー様に惚れ直すはずですよ!」
「ア、 アリアっ、恥ずかしいってばっ。それにデューク様は僕のこと……」
好きというわけではなと思う。そう言いかけて言葉を止めた。言ってしまえば、見ないふりをしていた現実から目を背けることになってしまうからだ。
デューク様は、僕が妻だから優しくしてくれるだけだ。きっと誰が奥様になっても同じように接するのだろう。
そこに愛はあるのだろうか?
「……愛されてみたいな……」
自分へ向けた問に、思わずつぶやきを返してしまう。それを聞いていたアリアが、優しい微笑みを向けてくれる。
「旦那様は充分アルビー様のことを愛してくださっていると思いますよ」
濃紺のタキシードを僕に合わせながら、アリアが慰めてくれた。僕だってもそう願いたい。けれど自分に自信が持てないせいか、その言葉を信じ切ることができない。
「大丈夫ですよ!私に任せてください!旦那様を骨抜きにしちゃうくらい素敵に仕上げてみせますからね!初夜では絶対離してくれないくらい求められるはずですよ!」
「しょっ、初夜!?」
想像してししまい、一瞬で顔が赤く染まる。
デューク様の逞しい身体に包み込まれると考えただけで、頭の中が沸騰してしまいそうだ。
「ふふ、可愛らしい反応ですね」
「もう!からかわないでよっ」
頬を膨らませると、アリアがくすくすと笑みをこぼす。そんなやり取りが楽しく感じた。こんなふうに誰かとふざけ合うことなんてしたことがない。だから、本当に心底楽しくて嬉しいって感じたんだ。
長年せき止めていた涙が次から次に溢れてきて止まらなくなる。
デューク様に話を聞いてもらえたことで、自分の中の消化できなかったわだかまりがようやく消えた気がした。
同時に、デューク様と出会えたことに本気で感謝した。こんなにも素敵な人の元に嫁ぐことができたことが嬉しい。
「きっと僕っ、一生分の運を使い果たしたんだと思います。だって、デューク様に出会えて、すごく、すっごく幸せだから」
「俺も同じ気持ちだ」
優しく背を撫でてもらう。
デューク様から漂ってくる甘い香りをずっと感じていたい。
「アルビー、俺はなにがあってもお前の味方だ。わかったか?」
「っ、はい」
デューク様の背に腕を回し、力強く抱き返す。
初めて運命に感謝した。
◇◇◇
結局結婚式は、屋敷にいる騎士の皆や使用人だけを呼んで行うことになった。普段は騎士訓練場にしている場所を飾り付けて、華やかに行うそうだ。
デューク様は事細かに僕の意見を聞いてくれる。会場設営のほとんどを仕事の合間に自ら執り行ってくれたほどだ。
「しっかりおめかしをしましょうね!」
アリアが楽しそうに衣装の入れられたクローゼットを開ける。テーブルの上には、化粧品や装飾品が所狭しと置かれていた。すべてアリアが僕のために、デューク様に頼み込み発注していたものだ。デューク様と同じくらいアリアも張り切ってくれている。
肝心の僕は周りに圧倒されてしまい、ただ流されるままといった感じだった。
「当日はとびっきり素敵に仕上げますからね!きっと旦那様はアルビー様に惚れ直すはずですよ!」
「ア、 アリアっ、恥ずかしいってばっ。それにデューク様は僕のこと……」
好きというわけではなと思う。そう言いかけて言葉を止めた。言ってしまえば、見ないふりをしていた現実から目を背けることになってしまうからだ。
デューク様は、僕が妻だから優しくしてくれるだけだ。きっと誰が奥様になっても同じように接するのだろう。
そこに愛はあるのだろうか?
「……愛されてみたいな……」
自分へ向けた問に、思わずつぶやきを返してしまう。それを聞いていたアリアが、優しい微笑みを向けてくれる。
「旦那様は充分アルビー様のことを愛してくださっていると思いますよ」
濃紺のタキシードを僕に合わせながら、アリアが慰めてくれた。僕だってもそう願いたい。けれど自分に自信が持てないせいか、その言葉を信じ切ることができない。
「大丈夫ですよ!私に任せてください!旦那様を骨抜きにしちゃうくらい素敵に仕上げてみせますからね!初夜では絶対離してくれないくらい求められるはずですよ!」
「しょっ、初夜!?」
想像してししまい、一瞬で顔が赤く染まる。
デューク様の逞しい身体に包み込まれると考えただけで、頭の中が沸騰してしまいそうだ。
「ふふ、可愛らしい反応ですね」
「もう!からかわないでよっ」
頬を膨らませると、アリアがくすくすと笑みをこぼす。そんなやり取りが楽しく感じた。こんなふうに誰かとふざけ合うことなんてしたことがない。だから、本当に心底楽しくて嬉しいって感じたんだ。
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