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緊張の一夜①
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宴が終わると、一気に屋敷内は静けさに包み込まれる。
デューク様はこのあとお仕事があるらしく、僕だけが先に部屋へと戻ることになった。部屋の中に入ると、アリアが僕の帰りを待ってくれていた。
「お疲れ様ですアルビー様。とても素敵でしたよ」
「ありがとうアリア」
微かな緊張で喉が張っている感覚がした。デューク様がお仕事を終えたら、夫婦の寝室に行かなければならない。夜伽が待っていると思うと、微かに身体が震えた。
デューク様が嫌なわけではない。ただ、未知の体験に不安を覚えてしまう。
張り切っているアリアが、僕のことを部屋に備え付けのお風呂へと案内してくれる。
「アルビー様、とても緊張されていますね」
「……うまくできるか不安で……」
花人である僕には、優秀な天人の血を継ぐ子供を産む義務がある。その大義名分があるからこそ、花人は大切に庇護されているのだ。それすらできなければ、なんの取り柄もない僕の存在はただのお荷物だ。
「大丈夫ですよ。デューク様はアルビー様を大切にされていますから」
「うん……。そうだよね」
デューク様の隣は居心地が良すぎる。
だから忘れそうになる。僕達の間に愛が存在しないことを……。
きっと彼なら、僕ではない誰かが嫁いできたとしても大切にするのだろう。そんな所を好きになった。
だからやっぱり不安だ。
「身体を清めましょう」
言われるまま服を脱ぎ、全身をくまなく清潔にしてもらう。花人の香りに似ていると言われている、薔薇の香油を素肌に塗りこまれる。そうすると、まるで開花期にでも入ったかのような錯覚がした。
デューク様はこのあとお仕事があるらしく、僕だけが先に部屋へと戻ることになった。部屋の中に入ると、アリアが僕の帰りを待ってくれていた。
「お疲れ様ですアルビー様。とても素敵でしたよ」
「ありがとうアリア」
微かな緊張で喉が張っている感覚がした。デューク様がお仕事を終えたら、夫婦の寝室に行かなければならない。夜伽が待っていると思うと、微かに身体が震えた。
デューク様が嫌なわけではない。ただ、未知の体験に不安を覚えてしまう。
張り切っているアリアが、僕のことを部屋に備え付けのお風呂へと案内してくれる。
「アルビー様、とても緊張されていますね」
「……うまくできるか不安で……」
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「身体を清めましょう」
言われるまま服を脱ぎ、全身をくまなく清潔にしてもらう。花人の香りに似ていると言われている、薔薇の香油を素肌に塗りこまれる。そうすると、まるで開花期にでも入ったかのような錯覚がした。
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