神殴り代行 異世界放浪記 〜俺の拳は神をも砕く〜

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第1章 世界の終焉

第8話 悪夢の始まり

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◆死神の影

 都内のある市街地。
 ビルとビルの隙間に、3人の兵士が息を潜めていた。

 「第1小隊と第3小隊の連絡が途絶えました!」

 後方の兵士が、慌ただしく無線を操作しながら叫ぶ。

 「クソ! 一体どうなっているんだ……!?」

 先頭の兵士が、大通りを覗き込みながら唸った。
 戦闘が始まって1時間。

 敵の姿は、一度も確認できていない。

 しかし、道路には、"数え切れないほどの死体の山" が築かれていた。
 生存者はいない。

 「南1キロ地点……だな。」

 中間の兵士が呟く。

 彼らは顔を見合わせ、無言で頷くと、
 大通りへ向けて走り出した。

◆絶望の光景

 パンパンパンパン!

 甲高い銃声が響く。
 その距離は、わずか100メートル先。

 彼らは、息を切らしながら駆け抜け、
 通りへ飛び出した。

 ――そして、"地獄"を目にした。

 道路には、30人以上の軍人の死体。
 その全員が、首から上を切断されていた。
 身体は無傷。

 「一撃……すべて、一撃で殺されている!?」

 背筋が凍る。

 そして、その周囲には、
 10人ほどの兵士が銃を乱射していた。

 だが……彼らの"撃ち方"に違和感があった。

 敵がいるはずの場所へではなく、
 闇雲に、あらゆる方向へ銃弾をばら撒いていた。

「何をしている!? 早く撃て!」

 青ざめた顔の兵士が、こちらを振り向いて叫ぶ。
 その表情には、"幽霊でも見たような恐怖"が刻まれていた。

 その時だった――

◆"死神"の降臨

 「ガハッ!」

 誰かの血が、宙を舞った。

 兵士の1人が、首を斬り飛ばされ、地面に崩れ落ちる。

 「敵だ!! そこだ!!!」

 叫ぶと同時に、全員が**"闇"に向かって銃を乱射した。**

 誰かが手榴弾を投げ込む。
 バン!と爆発し、コンクリートの破片が飛び散る。

 しかし――"それ"は死んでいなかった。

 土埃の中から、"黒い影" が現れる。

 2メートルほどの身長。
 黒いローブに覆われた全身。

 そして、フードの奥から覗く――

 "髑髏の顔"

 「……死神……?」



 それが、兵士たちが最後に発した言葉だった。

◆無意味な抵抗

 「ヒィィィ!!!」

 誰かが叫び、
 死神に向かって銃弾を浴びせる。

 だが――

 銃弾は、"死神の身体を素通り"し、背後の壁に突き刺さった。

 手応えが無い。
 煙でも撃っているような感覚だった。

 「こ……こいつ、実体が無い……!?」

 死神は、静かに大鎌を構えた。
 次の瞬間――

 ザンッ!!!

 "黒い疾風"が駆け抜けた。

 4人の兵士が、首を刎ねられる。

 その後も、死神は音もなく移動し、
 次々と兵士の命を刈り取っていく。

◆レンの乱入

 ドゴォォォン!!!!!

 突如、"黒い影"の背中に、強烈な一撃が炸裂した。

 しかし――

 "手応えが無い"

 まるで、空気を殴ったかのような感覚。
 俺は、一瞬、体勢を崩した。

「……これは、マズいな。」

 死神が振り向き、大鎌を振り下ろす。

 俺は即座にフォースを全開にし、
 首元に"見えないシールド"を形成する。

「ガキンッ!!!」

 鋭い金属音が響く。

 死神の大鎌は、
 俺のフォースシールドによって弾かれた。

 しかし――"異変"が起きた。

◆フォースを"奪われる"恐怖

 俺の身体から、"フォース"が流れ出す感覚。
 そして、死神の鎌が**"フォースを吸収"** していた。

「……なるほど。お前は"フォースを刈り取る存在"か。」

 手を開き、フォースの流れを確認する。

 俺のオーラは、
 確実に死神に吸収され、奴の力になっている。

 同時に、死神の存在が、"異常な速度で強化"されていく。

 ――長引けば、俺は"フォースを奪われ尽くして"死ぬ。

◆死神への"対抗策"

 俺は、【空間認識】を発動する。

 そして――見落としていた"事実"に気付く。

 「コイツ……実体が無い。」

 俺の空間認識では、
 "死神の身体"は存在しないものとして認識されていた。

 だが――"鎌"だけは実在している。

 "死神そのもの"ではなく、"鎌"が本体……?

◆決着

 死神が動く。
 疾風の如く迫り、大鎌を振り下ろす。

 しかし――

 「遅い。」

 俺は、空間を固定する。

【空間凝固】

 "その場の空間を固定し、すべての動きを封じる"能力。

 死神は、その場で静止した。

「終わりだ。」

 俺は、右拳にフォースを込める。

 ズドン!!!

 拳が空間を砕く。

【空間粉砕】

 "凝固した空間ごと"、"鎌ごと"、死神を破壊する。

次の戦場へ

 「オオオオオオ!!!!」

 悍ましい叫びと共に、"死神"は砕け散った。

 俺は、息を整えながら立ち上がる。

 まだ、敵は9体いる――

 俺は、次のターゲットへ向かうべく、空を駆けた。

"この夜の悪夢を終わらせるために"。

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