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図書室デート
しおりを挟む「ちょっと………。」
「しっ!」
「…………。」
声を出したら、寝ている侍女達も起きてしまう。
見つかったら、トーマスの立場を悪くしてしまうのだ。
カチャ。
「夜に図書室に来る者は居ない。……で?どうしたんだ?夢見が悪くて、て夢占いでもするのか?」
「夢占い?そんな本もあるのか?」
「知らん、皇子宮と皇女宮はほぼ一緒の間取りだが、同じ本があるとは限らない。」
図書室は真っ暗で、かろうじて月明かりが入る窓際が2人を照らす。
「やっぱり朝から探そうかな……。」
「だから、何を調べるんだ?闇雲に探して見つかるのか?」
「…………書いてあるかも分かんないよ……。」
「ラメイラ………俺なら分かるかもしれんぞ?」
「…………だから、それをトーマスに言いたくないの。」
「俺に言いたくない?」
トーマスの言葉に怒りが入る。
しかし、ラメイラにそれは分からなかった。
だが、トーマスはじりじりとラメイラとの距離を詰める。
「だって、トーマスが出てくる夢だから。」
「俺?」
「!!………な、何でもないよ!!図書室の場所分かったし、探しても分からなかったらナターシャにでも聞いてみるから!」
「ナターシャに夢の事が分かるのか?」
「分かんないけど、同じ女だから!」
距離が近くなるのに気が付いたラメイラは、徐々に離れはするが、もう逃げる場所が無く追い詰められた。
「言わない気だな?俺には……じゃあタイタスには言える?」
「言える訳ないじゃないか!トーマスの夢の………………を……。」
「は?よく聞こえなかったんだけど?」
「言いたくないっ!!」
今にもキスが出来そうな距離で、夢の事を言ってしまったら、ラメイラもトーマスの趣味のような事が好きなんでは、と思ってしまう。
ただ、ラメイラは道具の使い方を知っていただけなのだが、それがトーマスと同類とは限らないのだ。
「言わないならキスするぞ?」
「!!…………トーマスに言ったら幻滅されるからやだよ!」
涙迄流し始めたラメイラ。
トーマスは、追い詰めて泣かせていても何故か悪気は全くなく、愛おしく思えて仕方ない。
「幻滅する訳ないだろ?ラメイラが好きなんだから………この可愛い泣き顔堪らない……。」
「な、な……泣き顔、て………あ、涙出て……。」
指で涙を拭き取るラメイラだが、直ぐにその指に付いた涙をトーマスは舐め取った。
「!!…………トーマスっ!………やっ!」
「……じゃあ、聞かせて……どんな夢か……。」
「…………。」
「聞き方変えようか…………ラメイラ、聞かせろ。」
ゾクッ!
「あ…………あっ……。」
ラメイラの耳元で囁く命令口調のトーマス。
ラメイラはその言葉で全身が疼く。
「…………もう……その顔…………聞く気失せるぐらい唆られるんだけど……。」
「トーマスの馬鹿ぁ………ひっく………夢と同じ事しないでよぉ……ひっく。」
「え?え?…………ラ、ラメイラ……それって………。」
「夢で、私………トーマスに手枷と目隠しされて………ひっく………ベッドで………ね……閨…………ひっく。」
「………………。」
「どうしてくれるの!!何なの!これ!夢で迫ってこないでよぉ………。」
「ラメイラっ!」
「!!」
トーマスは涙が溢れ顔を覆うラメイラに深いキスをする。
歯茎を舌でなぞり、ラメイラの口内を犯す。
唇が離れると、唾液はまだ口を繋げていた。
「……はぁ……何………でキス……?言ったのに………。」
「可愛い顔してたら、したくなるだろうが。」
「だから、てこんな………もう………また……汚れた……。」
腰が砕け、床に座ったラメイラは下腹部を押さえモジモジしている。
「…………ラメイラ、俺に感じたんだ………。」
「なっ!!……………トーマス…。」
怒ろうとトーマスを見上げると、顔を赤らめている。
「ラメイラ、手伸ばして。」
「手?」
「……………。」
「!!」
ラメイラの手をトーマスは足の付け根に触れさせる。
硬くなっているトーマスのモノ。
「俺もラメイラとのキスで感じてる。ラメイラのその汚れと一緒。」
「あ………そ、そうなんだ……。」
「ラメイラ………俺を選んだのか?」
「ま、まだ選んでない!!」
「…………。」
ぐぃっ、とラメイラの腕を、引っ張り立たせ、腕の中に納めたトーマスは、ラメイラの耳元に囁く。
「ラメイラ………俺を選べ。」
「!!」
「……………ラメイラ……。」
「そ、その聞き方ズルい!!」
「仕方ない……ラメイラはこの言い方だと、疼くんだから。」
「もう!!………まだ考える!!おやすみ!!」
「クスクス………おやすみ、ラメイラ。」
図書室を出たラメイラはそのまま自室に戻り、窓の外を覗くと、暫くしたらトーマスが出ていくのを見送る。
「おやすみ………トーマス。」
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